緋弾のアリア 漆黒の弾丸   作:月光

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第三弾

強襲科の生徒、レキ&チビとの戦闘から翌日。

昨日はあれ以外に、隣の部屋が無駄に騒がしかった。ちなみに俺の隣の部屋はキンジだ。そして、今キンジに昼飯ついでに事情聴衆している。

 

「なるほど。部屋に押しかけられ、奴隷になれと」

 

「ああ」

 

「お前……そんな趣味を持ってたんだな」

 

「はぁ!?」

 

「大丈夫だぞキンジ。たとえ、お前が変な趣味を持っていても、友達で居てやるからな」

 

「違えぇよ!お前さっきから何を聞いてたんだよ!?」

 

「……冗談だ」

 

「さっきの間はなんだよ!?」

 

まったく、騒がしい奴だ。それにあのチビが加わったら更にうるさくなるな。イ・ウーと全く変わらなくなった気がする。いや、逆に酷くなったのか?

 

「そういえば、お前も奴隷の仲間入りだぞ」

 

「あ゛あ゛?」

 

こいつ、さっき何をぬかしやがった?

 

「どう言う事だゴラァ」

 

「俺に聞くなぁあ!!」

 

どうすっかなあ。強襲科に行けば、憂さ晴らしにはなるが、あのチビがいる。きっと俺を奴隷にするつもりだ。無論、却下だが。

 

「そう言えば、キンジ。お前、武偵やめんだな」

 

「ああ」

 

こいつが武偵をやめる理由は知っている。金一さんが原因だ。

 

「そうか」

 

「止めないのか?」

 

「お前が決めたことだ。お前のやりたいようにすればいいだろ?」

 

「サンキュ」

 

「感謝されるようなことはしてないが?」

 

まあ、こいつのやりたいようにすればいいと思う。また武偵の世界に戻るって言うなら、歓迎はする。

 

「――ん?」

 

携帯がメールを受信した。教務科の周知メールかと思ったが、キンジには届いてないと言う事は、違う。じゃあ、教務科からの依頼かと思ったが、それだったら放送で呼び出せばいいし……まさか、公安か?。また、マフィアの殲滅か?

メールの内容を見ようと、受信BOXを開く。新着メールの送信者のメールアドレスを見るが、知らないアドレスだ。メールの内容は、『今日20:00に紅鳴館に来い』という簡単なメールだった。

 

「どうした?」

 

「いや。なんでもない。さっさと戻るぞ」

 

「おい!待てよ!」

 

メールを送ってきた奴は分からんが、一応行ってみるか。ブラドに関する情報が手に入るかもしれんしな。

 

 

 

 

 

 

 

――19:54

 

少し早めに指定地に来たが、気味が悪いなこの館。まるでバ○ハだな。そのうちゾンビでも出てくるんじゃないか?

 

「残念だけど、ゾンビは出てこないよ」

 

「ある意味では、お前はゾンビだぞ。――シャーロック・ホームズ」

 

後ろを振り返るとそこには、教科書に出てくる偉人の姿があった。シャーロック・ホームズ。俺たち武偵の原点であり、世界最強の探偵と謳われた人物だ。現在はイ・ウーのリーダーをしている。

その後ろには、峰理子、ジャンヌ・ダルク30世、そして――

 

「――カナ」

 

かつての師である、遠山金一の姿があった。そして、今彼(彼女?)はヒスっている。

 

「ここまで、呼び出してなんのようだ?まさか、世間話などするために呼んだ訳ではあるまいな?」

 

「安心してくれ。そんなために呼んだんじゃないよ」

 

「じゃあ、なんで呼んだ」

 

ホルスターに収めている、SOCOMを抜けるように構える。

 

「龍夜君。イ・ウーに戻るつもりはないかい?」

 

呼び出してまで、何を言い出すかと思えば、その程度のことかよ。

 

「断る」

 

「ブラドに関係あるのかい?」

 

「根拠は?」

 

「ブラドが入ったときと同時に、君はイ・ウーを去った。そして、君はブラドに関する話題が出れば、様子がかわる。その事から、君は過去にブラドと何かあったに違いない。どうかな?」

 

「正解だ。確かに俺とブラドは過去に会った。だが、お前らが知る必要はない」

 

「そうか。残念だよ」

 

「じゃあな。もう二度とメールしてくるな」

 

能力を発動して、自分にかかっている重力をゼロにし、無重力状態にして、ジャンプして部屋まで重力を操作して、帰った。

 

 

 

 

 

 

翌日。いつもと変わらない時間を過ごす……はずだった。

 

「龍夜、あたしのドレイになりなさい!」

 

……なんでこうなった。

 

「嫌だ」

 

「なんでよッ!」

 

「まず、面倒。そして、信用も出来ない奴と組むつもりもない」

 

「あたしにはキライな言葉が3つあるわ」

 

「人の話聞け」

 

「『ムリ』『疲れた』『面倒くさい』。この3つは、人間の持つ無限の可能性を――って、聞きなさいよッ!」

 

話を聞く気が無い様で、俺ももう話すこともないし逃げた。

 

 

 

 

 

 

「漆ヶ谷。依頼や」

 

放課後。呼び出されて教務科に来てみれば、また依頼かよ。強襲科担当の蘭豹にファイルを渡され、資料を読む。

内容は、マフィアの逮捕又は殲滅だ。そして、依頼主は公安零課からだ。

ご親切にも、手紙までも添えてあった。『単位が足りてないと思って、依頼を送っておいたよ。くれぐれも殺し過ぎないようにね。  公安零課課長 近藤 生馬』

 

「あの……バ課長がああぁぁ!!」

 

手紙をビリッビリに破き、捨てる。

 

「単位足りてるわボケがああぁぁ!!」

 

ホルスターからSOCOMを抜き、散る紙に乱射する。

 

「ハァ……ハァ……」

 

いつか絶対に、あのバ課長を殺すッ!

だが、どうやって殺そうか?超能力を使えば、圧倒できるが、殺すには至らないし……かといって、超能力なしでは、勝てない。……詰んだな。だってあの人、俺以上に修羅場くぐってるし。……勝てる気しねえ。

とりあえず、零課の依頼だから仕方なく受ける事にした。仕方なくだからな!

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