緋弾のアリア 漆黒の弾丸   作:月光

6 / 11
第四弾

「……さて、行くか」

 

夜。零課からの依頼を受け、準備が完了した。

依頼内容は、日本に在住しているチャイニーズマフィアとヤクザの逮捕又は殲滅。数名だけ生き残させておけばいいらしい。人数は五十人程度が居るらしい。そして、今日は裏取引が行われる日らしく、一気に捕まえちまおうぜ?的なノリだ。

 

「ん?」

 

部屋を出て、寮を出る。寮からすこし離れたところに、黒のベンツが止まっていた。

 

「学園島にベンツって、場違いにもほどがありますよ。先輩」

 

「つべこべ言わず行くぞ」

 

「へーい」

 

気ダルな返事を返し、ベンツに乗る。運転手の名は櫻井 将人。俺の先輩で、俺の父親の元部下だ。銃の腕が良く、殺りあってもギリギリで勝つか、負けるかのところだ。まあ、もっと性質が悪いのはあのバ課長なんだけど。

 

「手助けはいるか?」

 

「無用。先輩はヤクザども遊んどいてくださいよ」

 

ベンツを降りて、マフィアが居るであろうところに行く。ヤクザは先輩が相手をしてくれる。

場所は港で、時間的には人っ子一人も居ないはずだが、先を進んで行くと、異様な集団を見つけた。

 

「さってと、お仕事お仕事っと」

 

ホルスターからSOCOMを抜き、照準を合わせる。

 

パシュンッ

 

消音機(サプレッサー)で音を減らしているから、一人が死んで周りが慌てだした。

 

晚上好(こんばんは)

 

一応挨拶すると、全員が手持ちの銃を向ける。コワー

 

而且(そして)――」

 

まあ、別に大したことなんだけどね。だって――

 

「――再见(さよなら)

 

――皆殺しにするんだから。

 

ザシュッ!

 

雑魚の額にナイフが突き刺さる。うわー。映画版の英雄王さんみたいに血が噴出してる。

 

射击(撃て)!」

 

「ダメなんだよなぁ、これが」

 

超能力を発動させ、左目に赤の十字の紋章が浮かぶ。

撃ち出された銃弾は、2m前で軌道が変わり、地面にめり込んだ。

 

「華々しく散らしてやるから感謝しろよなァ」

 

刀『八重桜』を抜く。右手に刀を持ち、左手にSOCOMを持つ。

 

『殺しすぎるなよ?』

 

「……了解。疾風迅雷」

 

Bluetoothから先輩の声が聞こえる。若干銃声や悲鳴が混じっている。

 

ザンッ!ザシュッ!グサッ!

ダンッ!ダンッ!ダンッ!

 

一直線に疾走すれば、バタバタと大量の死体が出来上がる。超能力で俺にかかっている重力の方向を変える事により、落下運動と同じ様な状態にして、速度を上げる方法だ。

 

「先輩、そっちどうですか?」

 

『ん?もう終わるぞ。そっちは?』

 

「こっちももう終わります」

 

『んじゃ、さっさと終わらすぞ』

 

「了解。……と言う事だ。さっさと死んでもらうぞ」

 

再び、疾風迅雷で駆逐する。残りは四人になった。一応手錠を付けさせておく。

 

「先輩。こっち終わりました」

 

『こっちも今さっき終わった。生き残りは?』

 

「四人――」

 

パシュンッ

 

「――失礼。三人です」

 

やたらと一人が煩かったから殺した。俺たちにこんなことして、ただで済むと思うな。とかほざいていたけど、だからどうした?

 

『お前にしては多いほうか。後は他の奴に任せて帰るぞ』

 

「了解」

 

若干失礼なこと言ってたけど、まあ、あってるしいいか。

先輩との合流地点で、ベンツに乗り込み、帰路につく。

 

「龍夜。お前、暇だろ?行くか?」

 

「嫌だ。どうせキャバでも行くんでしょ?だったら一人で行ってください」

 

なぜバレたという表情を浮かべる。この人は、高一の時に、任務帰りにキャバに俺を連れ込んだことがある。しかも酒を飲まさせられた。だから、この人との任務後はすぐに帰る事にしている。

 

「着いたぞ」

 

「お疲れ様です」

 

「おう。じゃあな」

 

ベンツを降りて、寮に戻る。そのついでにコンビニで飯を買いに行く。

弁当を見ても、そんなにいいものがなかった。おにぎりをいくつか買って、コンビニを出る。

 

「レキ?」

 

「こんばんは」

 

コンビニを出たら、レキと鉢合わせした。カロリーメイトが切れたのか?

 

「……血の匂いがします」

 

「なっ!」

 

返り血を浴びた覚えはないのに!

 

「図星ですね。殺したのですか?」

 

「いや……その……」

 

「殺したんですね?」

 

「いや、だからな――」

 

「殺したんですね?」

 

「だから――」

 

「殺したんですね?」

 

「……はい」

 

結局折れてしまった。だって、なんかやばかったんだよ。言葉で言い表しにくいけど。

 

「もう、人を殺さないでください」

 

「……善処します」

 

まぁ、無理だと思うがな。なぜか零課の依頼で、殺人衝動のような物がでる。医者(イ・ウーの)に診てもらったが、異常なし。どうしたものか。まあ、武偵として居る時にではしないから、今はあまり気にしていない。

レキと別れて、部屋に戻り飯を食べて寝た。シャワーは朝でいいか。取りえず疲れた。今日はいろいろあって疲れた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。