最高のオワリのために   作:クローザー

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第10話期末の時間 その1

潮田視点

 

期末試験が近づいてきた頃、林の中での個別勉強、殺せんせーは音速で分身しながら僕等に勉強の指導を行っていた。

 

「ヌルフフフフフ!皆さん、1学期の間に基礎がガッチリ出来てきました。この分なら期末の成績はジャンプアップが期待出来ます。」

 

殺せんせーが中間試験と同じように条件を提示するか気になった僕は質問してみた。

 

「殺せんせー、期末もまた全員50位以内を目標にするの?」

 

「いいえ、先生はあの時総合点ばかり気にしてました。生徒それぞれに見合った目標を立てるべきかと思い至りまして。そこで今回はこの暗殺教室にピッタシの目標を設定いたしました。」

 

殺せんせーは分身を解くと慌てて寺坂君の所に分身3体を寄せて、弁解している。

 

「だ、大丈夫、寺坂君にもちゃんと合う目標ですから!」

 

皆に見える位置に移動すると殺せんせーは自分の腕を対先生用の銃で触手を1本撃ち抜く。

 

「さて、前にシロさんが言った通り先生は触手を失うと動きが落ちます。」

 

「一本減っても動きが落ちます。ほらごらんなさい、分身の質を維持出来ず子供の分身が混ざってしまった。」

 

1体の分身が確かに子供になっている…

 

「分身ってそういう減り方するもの…?」

 

そんな僕の疑念を他所に、殺せんせーはまた1本の触手を撃ち抜く。

 

「さらに一本減らすと、子供の分身がさらに増え親分身が家計のやりくりに苦しんでいます。」

 

そこには家計のやりくりに苦しむ親夫婦と遊ぶ子供が映っている。分身にしては重い…

 

「なんか切ない話になってきた。」

 

「さらに一本、今度は父親分身が蒸発し、母親分身は女手一つで子供達を養わなくてはいけません。」

 

夜の街にお母さん分身が歩いていく、恐らく夜の仕事に行くのだろうと伺える。完全に夜の生活に足を踏み入れたようだ…

 

「重いよ!?」

 

「触手一本喪失につき、先生が失う運動能力は約10パーセント。そこで本題です。今回は総合点の他にも、教科ごとに1位を取った者には触手を1本破壊する権利を進呈します。」

 

「…!?」

 

その提案はとても僕等にとっては魅力的であり、やりがいがあるものである。そんな僕等の考えを読んでいるかのように殺せんせーは宣言する。

 

「これが暗殺教室のテストです。賞金100億に近付けるかどうかは、皆さんの努力次第なのです。」

 

(この先生は、やる気にさせるのが本当に上手い。)

 

僕の思いと反対に殺せんせーは慌て気味になり、門倉君の方を見て説明し始める。

 

「あ、門倉君は元から成績1位なので、順位を維持したら2本あげましょう。なので、それ以外の教科に対しては門倉君のみ例外です!」

 

「まあ‥いいですけど。」

 

「「「「「「「ケチクサ!!??!っていうかどんだけ自信あんの!?」」」」」」」

 

こうしてモチベーションを整えてE組の期末テストへの対策が始まったのだった。そして、教室に戻った僕達は空き時間をばらけて話していた。僕は杉野と茅野と奥田さんだ。

 

「教科1位で触手1本かぁ…」

 

僕の溜息とは反対に奥田さんは気合いに満ち溢れいる様子だ。

 

「ええ、頑張りましょう!」

 

「珍しく気合い入ってんじゃん、奥田さん。」

 

奥田さんの様子を気にかけたカルマ君が奥田さんに問いかけると、奥田さんは嬉しそうに答える。

 

「はい、理科だけなら私の大の得意ですから。やっと皆の役に立てるかも。」

 

「うちにも上位ランカーが結構いるから、1教科だけならトップも狙えるかも。」

 

すると杉野の携帯に着信が入り、その相手は球技大会で投げ合った進藤君であった。

 

「…進藤?」

 

「もしもし、よお何だ?球技大会ぶりだな。あっははは、相変わらずの上から目線のようで。」

 

杉野はどうやらE組全体に聞かせたいらしく、通話をスピーカー状態にする。

 

『A組の指導を行うのは五英傑と呼ばれる、うちの天才達だ。』

 

そう言うと進藤君はいきなりノリノリの口調で五英傑の解説をはじめる。

 

『中間テスト総合3位、他を圧倒するマスコミ志望の社会知識ぃ!放送部部長荒木鉄平!』

 

『総合4位、人文系コンクール総なめぇ、鋭利な詩人。生徒会書記、榊原蓮!』

 

『総合6位、赤羽への雪辱に燃える暗記の鬼。生物部部長、小山夏彦。』

 

『総合7位、口の悪さとLA仕込みの語学力は追随者ナッスィング!生徒会議長、瀬尾智也!』

 

「そのナレーション、お前がやってるのか…?」

 

『え、ええと1回やってみたかったんだ、こういうの…』

 

そのまま持ち直すと進藤君は解説を続行する。

 

『そして、その頂点に君臨するのが、門倉がいなくなった事により支配者の座を獲得した男。全国模試2位、全教科パァーフェークト!支配者の遺伝子を引き継ぐ、生徒会長、浅野学秀!』

 

「理事長の一人息子…」

 

「……………」

 

「門倉君?」

 

「…ああいや、何もないんだ。」

 

浅野君の名前が変わっただけで、かなり表情を暗くした門倉君は僕からの質問に何も答えずにそのまま参考書を読み始めてしまう。

 

『門倉に次いで全教科パーフェクトな浅野と各教科のスペシャリスト達、5人を合わせて五英傑。奴ら、お前等を本校舎に復帰させないつもりだ。このままじゃ…』

 

「ありがと、進藤。心配してくれて。でも大丈夫、今の俺達はE組脱出が目標じゃない。けど、目標のためにはA組に勝てる点数を取らなくてはならない。見ててくれ、頑張るから!」

 

『ふっ、勝手にしろ。E組の頑張りなんて知った事か…』

 

そう言うと杉野は進藤君との通話を切った。その後、進藤君からの忠告で気合いが入った僕等はそのまま下校の途に着いた。

 

「各教科1位かぁ。門倉君がいないとかなり厳しいよねぇ‥」

 

「ハハ…」

 

なかなか骨が折れそうな課題である。僕と茅野が帰ろうとしていると、後ろから声がかかる。

 

「渚、茅野!」

 

「磯貝君?」

 

呼び止めたのは磯貝君だった。磯貝君は手に数枚のチケットを握っており、何やら嬉しそうな様子である。

 

「明日の放課後、本校舎の図書室で勉強しないか?期末狙いで随分前に予約しといたんだ。E組は基本後回しにされるから俺達にとってプラチナチケットだぜ。」

 

(ありがたい!これにこの話に乗らない手はないよね!)

 

「「行く行く!」」

 

「行く行く!」

 

中村さんも加わり、磯貝君の誘いで僕と茅野は本校舎で勉強会を行う事となった。そこに帰宅しようとする門倉君と神崎さんが通り掛かる。

 

「あ、2人共!」

 

磯貝君は2人を呼び止め僕達の時と同じように誘いの話をする。2人共反応は嬉しそうだけど、答えは異なっていた。

 

「うん、じゃあ私も参加するね。タッちゃんは?」

 

「気持ちは嬉しいが、明日は理事長から呼び出されてるんだ。これから準備するし、そんな時間がかかるとは思わないから、終わり次第軽く顔だけ出すよ。」

 

「そうか…総合1位のお前から助言をもらいたいと思ってたんだが、仕方ないな。じゃあ明日は神崎さんと奥田さん、中村と渚、茅野が参加だな。」

 

「ねえ門倉君、準備って何するの?」

 

「…まあ、心構えをかな。じゃあ俺は帰るよ、有希子。」

 

「うん!」

 

一瞬真剣な表情をした門倉君はそのまま神崎さんを連れて帰ってしまった。

 

「心構えって何だろうね?」

 

「さあ…」

 

(まああの理事長相手なら分かる気がする。門倉君も大変だな…)

 

そう思いながら、僕は茅野と共に明日の本校舎での勉強会に備えて帰るのだった。

 

 

 

門倉視点

 

磯貝からの誘いを断った翌日、恐らく今頃皆同じ本校舎の中で楽しく過ごしているのだろうが、俺は狸もといこの学園のトップがいる理事長室に来ていた。

 

「やあ門倉君。よく来てくれたね。」

 

「お久しぶりです、理事長。相変わらず無駄に広い部屋ですね。こんな部屋作るお金があるならE組校舎の改修費に回してもらえませんか?」

 

「残念だが、君にとって広い部屋でも私には十分に必要なスペースでね。E組に必要以上のお金を回す事はないから安心したまえ。君がE組からA組へ戻るなら可能性も無くはないけどね。」

 

「折角ですが、記憶喪失は御免なのでお断りします。」

 

(…この狸が!)

 

理事長はこちらの挑発を簡単に受け流し、そのまま話は本題に入る。

 

「それで、今回君を呼んだのは2つ用事があってね。まずこれまでの特待生待遇についてだ。」

 

俺は入学してから常に成績1位を維持してきたため、理事長から学費を全面的に免除するという特別待遇を受けていた。A組で成績1位を取り続ける事が条件であったため、E組に移る際に待遇自体がなくなったと聞いていた。

 

(…今更その話をして何だというんだ?)

 

「今回期末試験で君は浅野君と個人的な勝負をしているようだね。」

 

「ええ、それがどうかしましたか?」

 

「学園のトップを独走する君達が理由はともあれ切磋琢磨する事で他の生徒の学力向上に影響を与える事は実に素晴らしい事だ。よって、君が今回の期末試験で各教科を含めて全て1位になった際には特例中の特例で君への特別待遇を復活させようと思う。」

 

「随分と簡単に言ってくれますね、それに勝負の前から僕にその話をするなんて余程御子息を信じていらっしゃらないんですね?」

 

「あくまでもやる気を増やして欲しいから言っているだけさ。浅野君も君との勝負に勝った際のお願いをさっき私にしたからね。君に何も与えないのは不公平だろ?」

 

「そうですか、分かりました。その条件、飲ませていただきます。では、次の話に移りましょう。」

 

「ああ、次の話に移ろう。まあ話とはいっても簡単な忠告だがね。」

 

その瞬間理事長の雰囲気がこれまでの和やかな物とはうって変わり、暗く冷たい物となる。

 

「門倉君、やはり君はE組の制度について反対しているのかい?」

 

「ええ、以前から申し上げている通りです。」

 

「そうか。君がE組に移ったから言えるが、例え君がE組の生徒としてどれだけ優秀な成績を収めようとE組への評価は変わらない。門倉猛という生徒への評価が上がるだけだ、そこにE組などという考えはない。だからもし自分が良い成績を取る事でE組の待遇を改善出来るのではないかという、君らしくない甘い考えは無くすように。」

 

「御心配痛み入ります…」

 

(まさかそこまで読まれているとはな…)

 

相変わらず腹の探り合いではこの人にはまだ勝てない。まさに腹の底まで見据えられているような気分である。理事長は言いたい事を言い終えるといつもの和やかな雰囲気に戻る。

 

「話は以上だ。期末試験、期待してるよ。」

 

「分かりました。失礼します。」

 

笑顔の理事長に見送られ、部屋を出る。出た途端に一気に緊張がとけ、どわっと汗が吹き出る。力が抜けて少しふらつく。

 

(だから嫌なんだよあのおっさんと話すの!話す度に疲れるわ!)

 

少しその場で休んだ俺は勉強中の磯貝達の所に顔を出すために、移動を始める。

すると途中で見知った顔と鉢合わせる。

 

「学秀君じゃん。」

 

「門倉…なぜ貴様がここにいる。E組如きが本校舎に来る用事など無い筈だが?」

 

「こっちもわざわざ来たくはなかったよ。ただ、君のお父上に呼ばれてね。少し話をしてきたんだ。」

 

「フッ、まあいい。例の約束、忘れてはないだろうな。」

 

「ああ、勿論だ。」

 

「丁度いい。勝敗の条件を決めたいと思ってたんだ。後で言い訳されても構わないしな。」

 

浅野はこちらに1枚のプリントを渡し、目を通すように指示する。そのプリントにはこう書かれていた。

 

【勝敗条件:総合成績の順位

浅野学秀が勝利した場合門倉猛は椚ヶ丘中学を自主退学、浅野への生涯にわたる忠誠を誓う

門倉猛が勝利した場合浅野学秀は神崎有希子へ非礼を謝罪する】

 

こちらが提示した条件がきちんと書かれている、問題ない内容だ。

 

「いいよこれで。学秀君が有希子に謝ってくれさせすれば俺はそれでいいし。」

 

「貴様…気が狂ってるのか?たった一言の謝罪のために、自分の将来すら賭けれるなんてどうかしてるぞ!」

 

「珍しいね、君がそこまで動揺しているなんて。ま、君にとってはチンケな謝罪でも俺にとっては大事な物なんだよ。それに、好きな女の子を馬鹿にされて黙っている男が何処にもいないさ。」

 

有希子を馬鹿にされたまま黙っているのは俺のプライドが許さない、それだけだ。

 

「…好きにしろ。貴様はもう少し利口な男だと思っていたが、僕の考えが間違っていた。僕の下に仕える時にどんな命令を下してやるか考えといてやる。」

 

「構わないよ、君がどれだけ努力しようと今の君になら俺は必ず負けない。」

 

俺と浅野はそのまますれ違い、別方向へ歩き出す。そして互いに告げる。

 

「「勝つのは俺だ…!!!」」

 

 

 

(殺せんせーの期待、理事長の思惑。そんなのどうだっていい、俺は必ず勝つ。)

 

考えを巡らせ、俺は図書室に向かった。

 

 

潮田視点

 

磯貝君からの誘いに乗った僕等は今の本校舎の図書室で自習している。そこに4人の生徒達が近づいてきた。

 

「おや、E組の皆さんじゃないですか?勿体無い、君達にこの図書室は豚に真珠じゃないのかな?」

 

「退けよ雑魚共。そこは俺等の席だ、とっとと失せな。」

 

「な、何よ!勉強の邪魔しないで!」

 

「茅野、本…」

 

茅野が国語の教科書で挟んでいたのは世界のプリン大百科であった。完全に中身が見えてしまっている。

 

「ここは俺達がちゃんと予約してとった席だぞ。」

 

「そーそー、クーラーの中で勉強なんて久々で超天国〜」

 

「忘れたのか?この学校じゃ成績の悪いE組はA組に逆らえないという事を。」

 

「さ、逆らえます!」

 

「わ、私達各教科で1位狙ってます。そうなったら、大きい顔なんてさせませんから!」

 

(奥田さん…)

 

「く、口答えすんな。生意気な女め!オマケに眼鏡なんてして芋臭い。なあ荒木、キシシシシシ!」

 

珍しく食ってかかった奥田さんを小山君は罵るが、それは後ろにいる荒木君すら罵っているのだと気付いていないようで荒木君は複雑そうな顔をしている。

 

「あ、ああ…」

 

「刺すばかりでは見逃せない。」

 

榊原君は神崎さんの髪に触れる、門倉君が見たら完全に怒るであろうレベルだ。榊原君は神崎さんの耳元に顔を寄せて囁く。

 

「ご覧、こんな掃き溜めにも鶴がいる。惜しいね、学力さえあれば僕と釣り合う容姿なのに。せめてうちに奉公に来ない?」

 

(門倉君早く来て!!)

 

「え、いえ、あの…」

 

「成る程…一概に学力無しとは言えないな、1教科だけなら。」

 

何かに納得した様子の小山君が奥田さんの頭を小突き、そこに荒木君が続く。

 

「じゃあ、こういうのはどうかな?俺達A組と君達E組、5教科でより多く1位を取ったクラスが負けた方に何でも命令できるってのは?」

 

瀬尾君が僕の背中から乗りかかり、太い唇で話し続ける。

 

「どうした、臆したか?所詮雑魚は口だけか?」

 

「そういった物言いは俺に勝ってから言えよ、荒木、榊原、小山、瀬尾。」

 

「お前は…!?」

 

「門倉君!」

 

図書室に現れたのは門倉君であり、彼が現れた途端五英傑が静かになってしまった。それと共に周りの生徒が騒ぎ始める。

 

「相変わらず変わらないな、お前等。浅野の陰に隠れて弱いものいじめして楽しいか?」

 

「うるさい!E組が偉そうに指図するな!」

 

「君にとやかく言われる筋合いはないね。」

 

「じゃあお前等がこいつらにとやかく言う筋合いはないよな。それに、お前等相手ならE組の余裕勝ちだな。」

 

「何だと!」

 

「聞き捨てならないね。」

 

「それは勝負に乗ると捉えていいんだな、門倉?」

 

榊原君が門倉君が聞くと、門倉君は物凄い形相で榊原君に近づき神崎さんから引き離し榊原君の胸倉を掴み上げる。

 

「異性の髪に気安く触れるなんて、人間の底が知れるぞ、榊原。」

 

「ヒィッ……!」

 

榊原君を乱暴に放した門倉君は磯貝君の方を向き、五英傑の方を指差す。

 

「磯貝、お前が決めろよ。E組のリーダーはお前だ。」

 

「…わかった、その勝負受けて立つ。」

 

「だそうだ。お前等、覚悟しとけよ。」

 

暫く悩んで出された磯貝君からの承諾と門倉君の威圧に驚いたのか、五英傑は慌てふためき荷物を揃えて出口に向かう。

 

「じょ、上等だよ!」

 

「死ぬより厳しい命令出してやる!」

 

「逃げるんじゃないぞ!」

 

「後悔するぞ!」

 

五英傑はまるで逃げるように教室を後にしてしまった。そして、この騒ぎは忽ち全校生徒の知る所となった。五英傑が出て行くと図書室の中は騒然としてしまい、申し訳無さそうな様子の門倉君が苦笑いでこちらを見る。

 

「皆すまない、折角の勉強を邪魔してしまって…」

 

「別にいいっさ。あいつ等が来てた時点で勉強なんて出来てなかったし。ただ、此処ではもう勉強出来ないかな…」

 

周りの生徒達が僕等を遠巻きから見つめ、ヒソヒソと何か話している。恐らく先程のE組とA組の勝負についてだろう。たしかにこの状況では皆勉強に集中は出来ない。

 

「なら俺の家で勉強会を開くか?」

 

「え…」

 

「いいのか?」

 

「ああ、父さんは海外に出張してるから俺は実質1人暮らしだ。家は空き部屋が多いから泊まってもいい構わない。この騒動の詫びの代わりとして一晩勉強を手伝うよ。」

 

「やったー!お泊まり勉強会だ!」

 

「じゃあ一旦家に帰って支度して、門倉君の家に集合ですね。」

 

「そうだな。となれば善は急げだ。早く帰宅しよう。」

 

磯貝君が音頭を取り、帰宅した僕等は泊まる支度をした上で門倉君の家に向かうのだった。

 

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