「知らない天井だ。」
そんなお決まりのセリフを俺は呟く。辺りを見回しても真っ白な空間がずっと続いているだけの世界。
「目が覚めたようじゃの。」
……誰だこのジジイ。いきなり現れた上に明らかに人外だな。
「ジジイとは酷い言いようじゃな⁉︎
儂は神じゃぞ‼︎」
「煩い上に勝手に心を読むな。」
「口悪いな、お主。」
ほっとけ、口下手なんだよ。神なら察しろ。
それよりなんで神である俺のところに来ている?
「お主は死んだ。信号を無視した車に轢かれそうになった少女を庇っての。
本来ならお主の寿命はまだあるが儂の部下のミスで死んでしもうたのじゃ。
悪いんじゃが別世界で残りの人生を歩んで欲しいのじゃよ。所謂、トリップというヤツじゃな。」
「ほう、俺は死んだのか。」
そんな俺の覚めきった反応をみて神とやらは拍子抜けした様な反応を見せる。
「意外に冷静じゃな。怒らんのか?」
「怒ったところで生き返るわけではない。そうだろう?
そんだったらさっさとそのトリップとやらをした方が早い。
そもそもミスをしたのはあんたでは無く、あんたの部下だ。あんたに怒るのは筋違いってヤツだと思わんか?」
そんな俺の言葉を聞いて神は目を見開くと笑いだした。
「ホッホッホ!面白いヤツじゃのう!気に入った。
本来なら1つじゃが、お主には特別に特典を3つ付けよう。」
「まさに出血大サービスという訳か。願ったりかなったりだな。
ならば1つ目はロストドライバーとAtoZのガイアメモリ26本、エターナルエッジを頼もう。要するに『仮面ライダーエターナル』の持つアイテムをくれって事だ。
2つ目はナイフ術。まぁ、ナイフが使えないんじゃあエターナルに変身出来てもロクに戦えないからな。
3つ目は多少の身体能力の強化だ。程々で頼む。」
「まぁいいじゃろ。ちなみにこちら側で世界は決めても良いかの?」
「構わん。十分我儘を言わせてもらったからな。」
そう言いながら俺は頷く。
「お主には新たな名前をやろう。おそらく記憶に残ってないじゃろう?家族や友達の事もろともな。」
ふむ、確かに何も覚えていないな。自分の事といえばエターナルが好きだった事ぐらいだ。
「お主には『大道 克彦(だいどう かつひこ)』という名前をやろう。エターナルの変身者からとった。
もう行くが良い。そこの光を抜ければ新たな世界に行けるだろう。」
「『大道 克彦』か。いい名だ。
短い間だったが世話になったな。」
「達者での!お主の人生を見守らせてもらうぞ、大道 克彦よ‼︎」
そうして俺は光を抜けた。
克彦が向かった世界は次回に明らかにします。
戦闘シーンも入れたいな〜。