普段は東方の二次創作を書いているのですが、この度オリジナル作品を書き始めさせていただくことになりました!
設定などは近日中に出させていただきますので、お楽しみに!
それでは、ごゆっくりどうぞ!!
...いいぞ、涼子、その調子だ...
ぼんやりと、ヒゲをうっすらとはやした男の人が見える。
...もっと、強くなるんだ...
名前を呼ばれる。
...涼子...
...りょうこ...
おきた...
...おきたっ
「沖田っっ!!」
「は、はい!!」
誰かに名前を呼ばれて飛び起きる。どうやら居眠りしてしまっていたようだが
その瞬間、机に積まれていた書類が一気に崩れ落ちる。
「あーあーもう、ほんとにいつもいつも、どうしてこうなんだろうね?」
「すみませんっ!!」
私は沖田 涼子。憲兵局東京支部、三鷹支局所属のどこにでもいるような憲兵だ。所属場所は
刑事課強行犯係で、階級は準特士だ。高卒で入局して3年、いつも、些細な失敗をしてしまうので、箸にも棒にも引っかからないような評価のため、出世からは程遠いようだ。でも、私には夢がある。その夢を叶えるためにいつも頑張っている。そして目の前にいるのは係長の城之内さんだ。特にこれといった特徴はなく、自分にとって困ることには突っ込んでいかない、まぁ、いわゆる中間管理職ってやつだ。
「ったく、頼んでおいた書類、作ってくれた?」
頼んでおいた書類?
あっ、今度来る刑事課長に渡すやつだ。やべぇ、やってない。
「おいおい、まさかやってないなんてことは無いだろうな?」
「いえ、そのぉ...
「やっておきましたよ!」
向こうから快活な声が聞こえてくる。短髪で背の高い、いかにも好青年と言った印象の男の人だ。この人が私のバディである、内村 徹だ。
「えっ、なんで?」
「昨日から忙しかったんで、涼子さん疲れてるだろうなぁと思いまして!」
性格はとてもいい。いつも自分よりも人のことを考えている。
しかも、周りを盛り上げてくれる本当にいい子だ。
支局内でも性別問わず人気である。
「なんで、今度食事にで
「ほんっとうにありがとう!!」
内村くんが何か言っていたけどあまり気にせず精一杯の感謝の気持ちを伝える。
「...あっ、はいっ」
「いい後輩を持ったな」
係長に嫌な目で見られる。ああ、また出世から遠のいたかなぁ。
もうお昼か、コンビニ行ってこよ、と思ったその時、
《指令本部より入電。三鷹市井の頭にて変死体発見、直ちに出動せよ》
あーもう!
お昼食べられないじゃん!
しかも、変死体とか面倒臭いなぁ。
「よーし、じゃあ行くぞー」
係長が間延びした声で指示を出している。私達は急いで準備した。
まさか、この変死体が壮大な物語の幕開けだなんて、私は一切思わなかった。
「お疲れ様です」
私は規制線をくぐり、すでに初動捜査を始めている鑑識の人たちに挨拶をする。
「ああ、お疲れさん、今度のホトケさんは覚悟して見た方が良いぞ」
いつもはとても優しい鑑識のおじさんが、いつになく真剣な顔で見つめてきた。
警戒しつつ、死体発見現場であろう公衆トイレに案内された。
個室から異様な匂いがする。
白手袋をつけて覗き込むと...
壁に、まるで磔刑に処された死刑囚かのように両手両足が五寸釘で壁に固定され、両脇腹から先端を鋭く加工された鉄パイプが貫いている死体があった。
その鉄パイプの穴からは血が滴り落ちていた。
個室の側壁には、
「小童よ、汝の道は此処で終わる」
と、血のようなもので書かれていた。
基本的にコミカルとシリアスを織り交ぜていきたいと思っています。
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これからもよろしくお願いします!