かなり練っております!
それでは、ごゆっくりどうぞ!!
「ガイシャの身元は不明です。死亡推定時刻は昨日の午後11時から今日の午前2時にかけて、死因はまだ詳しくはわからないのですが、失血死と言ったところでしょう」
「誰がこんな残酷な... っておい、そこで吐くな! もっと向こうの方でやれ!」
あまりにも異質な殺人現場に私達は凍りついていた。
「うーん、とりあえず沖田と内村はこの周辺の聞き込みに行ってくれあと、佐藤と鎌野は防犯カメラの画像をチェックしてくれ。俺と宇佐美はガイシャの身元を割り出す。いいな!」
ーはい!!ー
私達は各々の仕事を始めた。
「ああ、いくら何でも公園の端っこのトイレなんて夜遅くに使う人なんていないですよー!」
内村くんがあまりの辛さにダレている。それもそうだ。事件発生時間にこの近辺を歩いている人はほとんどいない。それなのに今いる人に聞き込みをしても情報がない。そりゃあダレるわ。
ふと現場の方向に目をやると、小学生くらいの女の子が呆然とした様子で立っていた。
「ねぇ、どうしたの?」
私はその女の子のところに行き、目線を合わせて話そうと試みた。
「ふまないで」
「ん?」
「私の大事なもの、踏まないで」
足元を見ると、そこにはカードがあった。
1枚の黒いトランプのカード、jokerだった。
「あっ、ごめんっ!」
私は驚いてしまい、後ろに飛びのける。その時に木の根っこに引っかかってしまい、思いっ切り転んでしまった。
「痛ったい! ああ、ええ〜」
「はい、これ」
女の子が絆創膏を差し出してくれる。
「あ、ありがとうね!」
「世界が悲しみに満ちていく。虚しさは人々を包み込んでいく。孤独が人の心をむいていくのね」
女の子は不思議な言葉を言って、どっかへ走っていってしまった。
「一体あの子は何だったんでしょうね?」
「そうねぇ、でも大丈夫でしょっ!」
突然、私の携帯が鳴った。相手は課長だ。
「もしもし、沖田です」
「ああ、帝国医大でさっきのガイシャの司法解剖が終わったそうだ。今から取りに行ってくれ」
「了解しました」
簡単なやり取りをして電話を切る。
「じゃあ、解剖結果取りに帝国医大に行くよ!」
「分かりました!」
バディの快活な返事を背に、聞き込みから開放される喜びを胸に医大へと向かった。
「ああ、女の人かぁ。なかなかグロイ話をするから心して聞いてね」
解剖医の先生が不気味な笑みを浮かべながら話し始めた。
「ええと、ご遺体の死因は大量出血によるショック死。で、大量出血を引き起こしたのがあの二本の鉄パイプなんだ。鉄パイプの真ん中らへんには穴があいていて、心臓のところにちょうど穴が来るように刺されていた。あとは、心臓が鼓動する度に鉄パイプを伝って血が排出される。かなりくれいじーな犯人だなこれ。あと、手首の釘は正中神経を貫いていた。相当な苦痛を感じたのだろうと思ったけど、これがまた不思議なんだ。手術用の麻酔が打たれてたんだよ。だから痛みはあまり感じなかったかもな。それに...もうなん...
ああ、話がエグイ。
気分が悪くなってきた。
バタンッッ!!
「涼子さん、大丈夫ですか?」
「ここは?」
「帝国医大の病室です。涼子さん、貧血起こして倒れちゃったんですよ?」
はぁ、後輩に心配されるなんて...
「それで、なんか私が寝てる間に何かあった?」
「ああ、課長が1回支局に戻れって言ってました。何でも帳場がウチにたつみたいなんで」
やっぱ、あそこまで猟奇的な事件だとそうなるか。
「わかったわ、行きましょ」
病院の人にお礼を言って、急いで支局に戻る。蒸し暑い夏の夕方だった。
ふと腕に小さく冷たい感触を感じる。
ゴロゴロゴロゴロ
空が盛大になり始めた
ええっ、まさか?
その瞬間、激しい雨に降られてしまった。
「うわっ、マジかよ!」
「内村くん、傘持ってないの!?」
「当たり前じゃないですか!」
急いでコンビニで雨宿りをする。
「はぁ、もう、本当に最悪だぁ」
隣の内村くんを見ると......
何故か顔を赤らめている。
「あれ、どうしたの?」
「先輩、自重してくださいっ」
え?と言いながら、彼がチラチラ見ている方向を見定める。私の胸元のようだ。なんだ、やっぱり変態なのk...いやぁぁぁっ!!
私は今日、白の半袖ワイシャツを着ていた。
それが、水に濡れて見事に白いシャツの胸の部分にくっきりと水色のブラが透けてしまっていたのだ。
「えっ、ちょっ、どうしよ、ああ、これで!」
焦った私は何をすべきか考えた。まずは目の前の異性ー内村くんーに見られないようにすることだ。しかし、頭がちゃんと働かなかった私はとっさにある行動に出た。
内村くんに思いっきり抱きついたのだ。
「ちょっ、涼子さん!」
「うるさい、こうすれば見えないでしょ!」
「いやいや、別の問題があるんですよ!」
「もう、暑いのは我慢しなさいよっ」
「...そういう問題じゃないんですよ〜」
ますます彼の顔が赤くなる。
「何よ」
「...が」
「えっ??」
「胸が当たってるんですよ!!!」
それもそうだ。当然抱きつけば当たる。しかも、私は東京支部内で五本の指に入るのではって噂されてる(不本意ですが...)くらいの大きさなので、こんなことされたら確かに困る。
「そんなの当たらないようにすればいいじゃん!!」
「何でですか!」
「...だって、恥ずかしいんだもん」
「...」
内村くんの顔を見ると、鼻を抑えていた。
「すみません、鼻血が...」
「もうっ、今日は散々だよ〜」
「...とにかわいいなぁ」
カバンからティッシュを出してあげる。すると、電話が来た。
「はい、沖田です」
「ああ、俺だ。城之内。今どこにいる?」
「今は支局近くのロースンです。何かありましたか?」
「また変死体の入電だ。住所を言うから今すぐ向かってくれ」
「了解です」
電話を切って、ひとまず私達は第2の現場となるかもしれない場所へ向かった。
ああ、このふたり、大丈夫かなぁw
まぁ、人生いろいろあるさ!
これからもよろしくお願いします!