ハイスクールD×D 異世界を繋ぐ鍵   作:ドルキ

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第10話 魔族と白龍皇

 

「・・・ふぅ、練を全力で出せるのは2時間か」

 

俺は森の中で念の修行をしている。自然の中で念を使うと上手く念を使える気がするからだ。

 

「さて、帰るか」

 

うん?気配?木の上を見ると銀髪の少年が枝に座っていた。

 

「ここはいい所だな。空気が綺麗で修行をするにはもってこいの場所だ。」

 

こいつ、めっちゃ強いな。

 

「誰だ、おまえ?」

 

少年は枝から降りてくる。

 

「俺はヴァーリ。君は剣 亮吾だろ。アザゼルから聞いている。面白い能力を持った奴がいるとね」

 

「アザゼルさんの知り合いか?だが、堕天使の気配はしないな。どちらかと言うと悪魔か人間のようなオーラだな」

 

オーラの質は悪魔や堕天使で特徴的なものがあるからなんとなくわかる。

 

「そうだ。俺は悪魔と人間のハーフでね。神器を持っているからアザゼルに保護されたと言う訳だ」

 

「ハーフと言う訳か。それで、何しに来たんだ?」

 

「俺は強い奴と戦うのが好きでね、君の実力を見に来ただけだよ。だが、まだ戦うには値しないようだ」

 

こいつ、言わせておけば!

 

「たしかに、今は勝てる気がしない。だがな、たまには下の者もよく見る方がいいぞ。いつその首を狩るかわからねぇからな」

 

今は勝てる気がしない。でも、いつかは越えてやる。

 

「下を見る方がいいか。覚えておく。それともう1つ、君に会いに来た目的がある」

 

「もう1つの目的?」

 

「俺は自分のチームを集めていてね。剣 亮吾、俺の仲間にならないか?」

 

「仲間?眷属と言うことか?」

 

「生憎、俺は悪魔の駒(イーヴィル・ピース)は持っていない。ただ単に色んな種族の俺がいいと思った奴を仲間に引き入れてるだけだ」

 

「仲間ねぇ。じゃあ、そこの木の後ろにいる奴もヴァーリの仲間か?」

 

俺は木を指差す。

 

「バレちまったかぁ。気配は消してたつもりだったんだがなぁ」

 

武将が着けてるような鎧を着ている男が出てきた。

 

「気配は消えてたよ。ある技を使った」

 

俺が使ったのは円だ。纏と練の応用で広げオーラを固定してその中にあるものを感じる技だ。達人は50メートルは広げられるようだが、俺は5メートルが限界だ。それと、ヴァーリ達が見えないのは陰で念を見えないようにしているからだ。凝を使えば見えるがヴァーリ達は念能力者ではないので見ることはできないであろう。

 

「俺っちは美猴、妖怪だ。よろしくだぜぃ」

 

美猴、こいつも俺より強いな。

 

「やはり、君は面白い。どうする?俺の仲間になるか?」

 

「悪いが先客がいてな、眷属悪魔にならないかと言われてるんだ」

 

「そうか、それは残念だ」

 

「仲間にはならないが友達にはなってやるよ」

 

俺の一言にヴァーリと美猴はポカンとした。

 

「うん?変なこと言ったか?」

 

次に美猴がケタケタ笑いだす。

 

「ヴァーリ相手に友達ぃ、そんなこと言う奴は初めて見たぜぃ」

 

「ふっ、俺も友達になろうなんて初めて言われた」

 

ヴァーリも少し笑う。

 

「ヴァーリは悪い奴じゃなさそうだからな。もちろん美猴も友達だ」

 

「俺っちもいいのか、なら今日から俺っちと亮吾は友達だぜぃ」

 

「やはり君は面白い。いいだろう、君とは友達になってやる」

 

「今日から俺達は友達だ。それと、今日はもう帰っていいか?修行終わりで疲れているんだ。」

 

「そうか、なら俺達も帰ろう。」

 

ヴァーリ達は帰って行った。俺も帰ろう。

 

俺は歩いて帰っている。舞空術は疲れるからだ。できるだけ歩くようにしている。うん?俺はとっさに避けた。殺気を感じたからだ。すると俺の近くにあった木が数本倒れた。

 

「誰だ!」

 

「ほぅ、俺の攻撃を避ける奴がいたか」

 

声のする方を見るとそいつは飛んでいた。しかも、見たことがある。

 

「てめぇ、タンバリンだな。」

 

そう、こいつはドラゴンボールのタンバリンだ。序盤の敵では中々の強敵だった。

 

「俺のことを知っているのか。質問するがここはどこだ?死にたくなければ言いな」

 

「ここは駒王町だ。まぁ、お前は知らないだろうがな」

 

「駒王町?たしかに知らんな。なら俺の知っている場所まで案内しろ」

 

「悪いがここにお前の知っている場所はない。それと、ピッコロ大魔王もここにはいない」

 

「そうか、なら、死ぬがいい!」

 

タンバリンは俺に高速で接近してきた。

 

「どりゃっ!」

 

タンバリンの攻撃を俺は避ける。あんなのまともを喰らえるか。

 

「りゃあっ!」

 

今度は俺が殴りにいく。しかし、タンバリンは片手で受け止める。

 

「まぁまぁの攻撃だ。あの小僧より弱いがな」

 

小僧とは悟空のことだろう。

 

それから俺とタンバリンによる殴りと蹴りの攻防戦。しかし、俺は押され始める。元々、タンバリンの方が強いのと、俺は修行終わりで疲れているからだ。

 

「そんなものか、どりゃっ!」

 

「がはっ!」

 

俺はタンバリンに殴り飛ばされる。くぅ、堅を使っていてもこのダメージか。

 

「なんだ?まだ生きてるか」

 

くそっ、こうなれば、

 

「うりゃっ!」

 

俺は念を込めて地面を思いっきり殴って砂煙を起こす。

 

「くそっ、どこだ!」

 

タンバリンは俺を見失う。俺は円を使っているのでタンバリンの居場所はわかる。念を込めてる時間は短いが仕方がない。

 

「ライト版超破壊拳(ビッグバン・インパクト)!!!!!」

 

「ぐおぉぉぉぉおおお!!!!!」

 

タンバリンを殴り飛ばす。煙が晴れる。どうだ?

 

「貴様、やるではないか」

 

タンバリンは立ち上がる。口から少し血を流しているようだがそれほどダメージは入っていないようだ。

 

「くぅ・・・」

 

念を使い過ぎた。もう、神器を使う体力の余裕もない。もう、さすがに駄目だな。朱乃姉ちゃん、ごめん・・・

 

「死ねぇぇぇ!!!」

 

タンバリンが迫ってくる。俺に止めを指すのだろう。もう、避ける力がない。しかし、タンバリンの攻撃はどこかから伸びてきた棒によって阻まれる。

 

「何者だ!」

 

タンバリンが声をあげる。棒が伸びてきた方を見ると、そこにはヴァーリと美猴がいた。

 

「俺っちは美猴。闘戦勝仏の末裔だぜぃ。分かりやすく言うと孫悟空だぜぃ。」

 

美猴って西遊記の孫悟空だったの!

 

「孫悟空だと!貴様はあのチビの仲間か!」

 

タンバリンが声をあげる。

 

「へぇ、内の初代を知ってるのかぁ」

 

美猴が言う。いや、お互いに勘違いしてるよ!孫悟空は孫悟空でも違うから!

 

「大きな音が聞こえたと思えば面白そうなことになっているではないか」

 

ヴァーリ、なんでそんなにウキウキしてんだ!

 

「美猴、手を出すな。俺がやる。」

 

ヴァーリが前に出てくる。そして、背中から光の翼を出す。

 

禁止手(バランス・ブレイク)

 

Vanishing Dragon Balance Breaker(バニシング ドラゴン バランス ブレイカー)

 

ヴァーリの言葉に反応するように背中の翼から音声が流れ、するとヴァーリが白い人身鎧(プレートアーマー)を着た姿になった。

 

禁止手!しかもバニシングドラゴンってたしかニ天龍って呼ばれてる白龍皇だろ。神滅具(ロンギヌス)じゃねぇか!

 

「そんな、こけおどし何なる!はぁ!!!」

 

タンバリンはヴァーリに向けて気功波を放つ。しかし、ヴァーリは手を前に出し、

 

『DivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivide!!!!!』

 

その音声ごとにタンバリンの気功波は小さくなっていきやがて消えた。

 

「貴様!一体なんなんだ!」

 

タンバリンが驚愕している。

 

「なんなんだ、か・・・そうだな。俺はそこの剣 亮吾の友だ。友が友を助けるのは当たり前だろう」

 

すると、ヴァーリが消えた。いや、高速でタンバリンに接近した。

 

「ぐはっ!」

 

ヴァーリはタンバリンの腹を殴る。

 

ビチッ!

 

「ギャア!!!」

 

タンバリンの翼を引きちぎる。ヴァーリはタンバリンを上空に投げ飛ばす。

 

「思ったほど強くなかったな。がっかりだ」

 

ヴァーリは手から巨大な魔力を放つ。タンバリンに命中してタンバリンは消滅した。

 

マジかよ。強くなってたはずのタンバリンをこうもあっさりと・・・これが白龍皇の力か。

 

「立てるか、剣 亮吾」

 

「何とかな。あと、フルネームじゃなくて気軽に亮吾って呼んでくれ」

 

「そうか。だが、あんなのに疲れているからって負けるようじゃ話にならんな。もっと強くなれ、亮吾」

 

「ハッ、ハッ、ハッ。ヴァーリは手厳しいぜぃ」

 

こうして、ヴァーリに助けられた。もっと修行しないといけないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら、また死んじゃった。異世界の悪人も役にたたないわね」

 

「仕方あるまい。異世界でもあやつはレベルが低いやつじゃからのう。それにあの白いのは中々やりおる」

 

「次に期待しますか」

 

遠くから亮吾達を見ている怪しき影があった。

 

 

 

 

 




ヴァーリは強い。

そして、最後の奴は誰だ?
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