俺達はライザーとのレーティングゲームに向けて合宿をするために山の中にある部長の別荘に向かうため、山道を歩いていた。
「ぜぇー、ぜぇー・・・部長、少し休憩しましょうよ」
「駄目よ。もうすぐ着くから頑張りなさい」
「わ、わかりました・・・」
イッセーは大きいリュックを背負って疲れているためか、部長に休憩しようと言ったが、却下された。
「部長、山菜がたくさん採れましたから今夜の夕食に使えますね」
木場が山菜を持って部長に言う。それをイッセーが睨んでいる。同じような荷物を持って平然としている木場に嫉妬しているんだろう。
「お先です」
イッセーより大きな荷物を背負っている小猫ちゃんがイッセーの横を通りすぎる。
「参りました!」
イッセーが小猫ちゃんに驚愕したのか声をあげた。小猫ちゃんは戦車なんだからこのくらい余裕だろ。
「亮吾、飛んでないでお前も歩けよ!ズルいぞ!」
イッセーが言うように、俺はイッセーと同じくらいの荷物を持って舞空術で飛んでいた。
「ズルいってなんだよ。これも修行だぞ。ずっと気を使ってるから歩くより疲れるんだよ」
「そ、そうなのか?」
「俺は人間だからな。こんな時にも鍛えないとな」
しばらく歩くと部長の別荘が見えてきた。だけど、それは別荘と言うよりは、豪華で立派な屋敷だ。
「早速着替えて修行するわよ」
女子達は着替えるために違う部屋に向かった。
「イッセーくん、覗かないでね」
「イッセー、覗くなよ」
「誰が野郎の裸を覗くか!!!」
冗談も交えながら俺達も着替え出す。
皆が着替え終わり、イッセーと木場は剣術の修行を始めた。俺はその間に小猫ちゃんと修行を始める。
「小猫ちゃん、今回のレーティングゲームは絶対に勝つために神器で向こうの人を呼ぶからその人と修行しよう」
「わかりました」
色んな人と修行した方が、修行になるからな。
「開け!キン肉マンの扉!ウォーズマン!」
魔方陣のようなものが出現し、全身黒を基調とした姿の超人、ウォーズマンが現れた。
「やぁ亮吾くん。今日はどうしたのかな?」
「ウォーズマンさん、実は今度レーティングゲームというものをするんです。実戦形式での戦闘になるので、その修行のためにウォーズマンさんを呼びました」
「なるほど。つまり組み手をしてほしいということだね」
「そういうことです。よろしくお願いします」
「もちろんだ。協力させてもらうよ」
さすが正義超人、話がわかる。
「じゃあ小猫ちゃん、まずは君からウォーズマンさんと組み手をやろう」
「亮吾くん、その子と組み手をするのか?こんなに小さな女の子をあいてはさすがにできない」
「小さな・・・」
小さなという単語に反応した小猫ちゃんが殴りにいった。ウォーズマンさんはそれを避ける。
「小さなとか言わないでください」
「これはすまなかった。君は随分とやるようだ。俺も心して掛かろう」
ウォーズマンさんと小猫ちゃんは組み手を始める。小猫ちゃんは打撃を中心に攻めるが、それは避けられる。
「当たらない・・・」
「君の攻撃は素直過ぎる。フェイントとダメージを与える攻撃が分かりやすい」
さすが、ファイティングコンピューターと言われるウォーズマンさんだ。相手の攻撃を見切っている。
「はあ!」
「う・・・」
小猫ちゃんは飛ばされ片膝をつく。
「大丈夫か、小猫ちゃん?」
「大丈夫です。まだやれます!」
小猫ちゃんは立ち上がる。
「その意気だ」
その後、小猫ちゃんがイッセーと組み手をする時間になるまでウォーズマンさんと組み手、及び戦闘技術を学んだ。
「時間だね。ウォーズマンさんありがとうございました」
「ありがとうございます・・・」
「いいよ。亮吾くん、小猫ちゃん、レーティングゲーム頑張って」
ウォーズマンさんは元の世界に帰って行った。
「亮吾先輩すみません。私だけ組み手してしまって」
「気にしなくていいよ。俺は神器でいつでも呼べるしね。それにあれもやろうと思うから」
「あれ?」
「あとのお楽しみだよ。だけど、確実に強くなれるから。イッセーが待ってるから行ってあげて」
「・・・わかりました」
小猫ちゃんはイッセーの元に向かった。