合宿2日目、今日は悪魔としての勉強をしている。俺もいつ悪魔になれるかわからないので一緒に勉強した。
今はアーシアから教会のことについて教えてもらっている。悪魔になってしまったため、何度か聖書を読もうとするが頭痛がするのか頭をおさえている。なんとも、微笑ましい光景だ。
「アーシア、ありがとう。今度は亮吾の話を聞きたいわ」
部長が言う。
俺の話ってことは、神器のことだよな。つまり、異世界の話と言うわけだ。
「そうですね、何て言えばいいんでしょうか・・・」
異世界の物語を言うのはまずいからな。
「亮吾、亀仙人のじいさんの世界はどんな世界なんだ?」
イッセーが聞いてきた。じっちゃんの世界か。
「じっちゃんの世界は天下一武道会って言う武道の大会が開かれるくらい武道が盛んな世界です。じっちゃんはその大会で優勝したこともあり、向こうの地球人では上位10人くらいには入る力は持っていると思います」
「あのじいさんはやっぱり強いんだ」
イッセーが感心している。
「亮吾、今の地球人って言い方だとほかの星にも人がいるのかしら?」
部長が聞いてくる。
「はい、そうです。じっちゃんの世界には地球以外にもたくさんの人種がいます。宇宙を支配する帝王、戦闘民族、超絶パワーの人造人間などが存在します。その中にじっちゃんを入れると月とスッポン、そのくらい実力が離れています」
「ええー!!!月を破壊するじいさんが話にならないなんてどんな世界だよ!!!」
イッセーを含め、部員は驚愕している。
「じゃあさ、じいさんをレーティングゲームで呼び出せばライザーの野郎を倒してくれるんじゃないか?」
イッセーが言う。
「イッセー、残念だけどそれはできないわ。神器で人を作って操るならできるけど、神器で人を呼び出せば使い魔でないならルール違反になるわ」
部長が言う。
「そうだぞ、イッセー。それに、ライザーの野郎は他人じゃなくてお前がぶっとばしたいだろ」
「そうだよな。俺はライザーをぶっとばす!」
イッセーは拳を掲げて宣言する。
合宿5日目、みんな修行の成果が徐々に出始めている。そして、今日は俺が言っていた修行をするために全員同じ部屋に集まっていた。
「亮吾、5日目だけど何するんだ?」
イッセーが聞いてくる。
「今日の修行はある人を神器で呼び出します」
俺は神器を使って鍵を作る。
「開け!メルヘヴンの扉!ガイラ!」
魔方陣が出現し、そこから老人にしては屈強な体格のガイラが現れた。
「ガイラさん、今日はよろしくお願いします」
「任しておけ。準備は済ましてある」
俺とガイラさんは話をしているが部長達は戸惑っていた。
「あっ、紹介がまだでしたね。この人はガイラさん。異世界のメルヘヴンって言う国の人です」
「今日は亮吾に頼まれたからお前たちの修行をつける。覚悟するがよい」
ガイラさんが挨拶をして、部員達も挨拶をかわした。
「ガイラさん、みんなの強さはどのくらいですか?」
俺はガイラさんに質問する。
「そうだの、強い者でビショップの上位くらいで弱い者でポーンくらいかの。ナイトのコウガくらいなら倒せそうではある」
なるほど、ナイトの1番弱い奴なら俺達でも勝てるか。
「亮吾くん、今のはどういうことだい?僕は騎士の駒だよ」
「私も女王ですわ」
木場と朱乃姉ちゃんは聞いてくる。
「そういう事じゃないんだよ。メルヘヴンにはチェスの駒って名乗るテロリスト達がいるんです。そこの兵士の階級に使われているのがナイトとかの位なんです。1番強いのはキングで、そのあとに、クイーン、ナイト、ビショップ、ルーク、ポーンって続きます」
俺はチェスの駒の説明をした。
「そういうことだ。しかし、お前達はまだ若い。まだまだ強くなれる」
「では、ガイラさん。1日程、よろしくお願いします」
「わかった。では、行くぞ」
ガイラさんは、キーホルダーのような銀で出来た物を出す。
「みなさん、逃げないでくださいね」
俺の言葉に部員のみんなは首をかしげる。
「ディメンションアーム!修練の門!」
ガイラさんが叫ぶと俺達の足元に巨大な門が出現し扉が開き、俺達は、その中に落ちて行った。