おっさん達から逃げた俺は少女を担ぎ、とりあえず自宅に向かった。怪我を治療する人を呼ぶのもいいが、いきなり怪我が直るのは変なので、怪我の手当てをしてボロボロの服を脱がし、俺の服を着させてベッドに寝かせた。中々目覚めないので俺もソファーで寝た。
次の日
俺は起きた。少女はまだ眠っているようだ。よっぽど疲れていたんだろう。この子をほっとけないので、とりあえず、学校に今日は休むって連絡しよう。
「うぅ・・・・・」
しばらくして、ようやく少女が目を覚ましたようだ。
「ここは?」
「ここは、俺の家だよ。昨日、いきなり倒れたから連れてきたんだ。」
「あの人達は?」
「よくわかんないけど君の命を狙ってたから逃げてきたよ。」
「怪我の治療をしてくれたの?」
「ああ、ほっとけないから。」
「助けてくれてありがとう。じゃあ私は行くね。」
少女が立ち上がろうとする。
「まだ立ち上がるなって。そんな傷だらけでどこに行くつもりだ?家に帰るなら送っていくけど?」
家と言う単語を聞くと、少女は暗い顔をする。
「家は・・・ないの・・・」
やべっ、まずいことを聞いたな。
「ご、ごめん。」
「いいよ・・・」
沈黙が続く。
「君のご両親は?」
「ああ、親はいないよ。だいぶ前に亡くなったんだ。今は親戚から仕送りしてもらって一人で暮らしてるんだ。」
「ご、ごめんなさい。」
「いいよ。これでお互い様だよ。」
すると、
ぐぅ~
少女のお腹の音がなった。顔が赤くなる。
「ごめんなさい、しばらくろくなものを食べてなくて・・・」
「別にいいよ。あっ、よかったらこれ食べて。」
俺は、お粥と漬物を出す。
「ごめんね。君がいつ目覚めてもいいようにつくってあったんだけど、食材があんまりなくてこんなものしか用意できなかったんだ。」
「いいよ。いただきます。」
少女がお粥を食べる。すると、涙を流し始めた。
「ど、どうしたの!お粥不味かった!それとも熱かった!」
「ちがうの。とってもおいしいよ。ただ、人に優しくされたのが嬉しくて・・・」
少女は涙を手で擦りながら言う。
「ゆっくり食べなよ。」
「うん・・・」
しばらくして、お粥を食べ終わった。
「お粥、ありがとう。」
「お粗末様でした。」
食器を流し台に置く。俺はベッドの隣の椅子に座る。
「よければ、なんであのおっさん達に追われてたか話してくれないかな。」
「・・・私、人間じゃないの。」
そう言って少女は背中から黒い翼を出す。
「私は、人と堕天使のハーフなの。だから、母様の一族の者が母様を殺したの。父様が堕天使だから、私が堕天使の子供だからって。」
少女が涙を流す。俺は少女を抱き締めた。
「辛かったんだね。泣きたければ泣いていいんだよ。」
「うわーーん!!!」
少女が泣いている間、俺は抱き締め続けた。少女が泣き終わると俺は離れる。
「行くところがないならここにいてもいいんだよ。そういえば、まだ名前言ってなかったね。俺は剣 亮吾っていうんだ。」
「私は、姫島朱乃といいます。本当にいてもいいの?」
「いいよ。俺が命にかえても朱乃ちゃんを守るよ!」
こうして、俺は朱乃ちゃんと住むことになった。
ヒロインを朱乃にしたいと思います。
まだ、増えるかもしれません。