あれから数年、俺は高校1年生になった。朱乃姉ちゃんが悪魔になって別々に暮らすことになった。なんでも、朱乃姉ちゃんの主の悪魔の方が、朱乃姉ちゃんのために神主がいなくなった神社を買い取って用意してくれたらしい。まあ、別々に暮らすと言ってもよく一緒にいるし、食事も一緒に食べている。
キーンコーンカーンコーン
「では、授業を終わります。」
やっと昼休みか。高校の勉強ってこんなに難しかったかな?まあ、しかたないか。ここ、駒王学園はレベルの高い高校だし。もっとレベルの低い所に行こうと思っていたが、朱乃姉ちゃんが一緒の高校に通おうって言うから頑張って勉強してここに入学した。
「亮吾、昼飯食いに行こうぜ。」
「おう、行こうぜ、イッセー。」
こいつは兵藤一誠。俺の中学時代からの同級生だ。皆はイッセーと呼んでいる。さて、購買に行くか。あれ?
「財布がなーい!」
うう、今朝寝坊したからそれのせいか。
「亮吾、財布忘れたのか。俺も手持ちが少ないし。松田、元浜、金貸してくれ。」
イッセーが声を掛けたのは、坊主頭が松田、メガネを掛けているのは元浜と言う。この2人も中学時代からの同級生だ。
「生憎だが俺も金がない。」
「すまん、俺もだ。」
くっ、まあ、しかたないか。高校生がそんなに金を持ってる分けないか。
「しゃーない、俺達の弁当分けてやるよ。」
くー、こいつら、友達で良かった。
「キャー!」
「なんでここにいるんですか!」
廊下が騒がしいな。廊下側の扉を見てみると朱乃姉ちゃんが入ってきた。
「朱乃姉ちゃんどうしたの?」
「うふふ、実は今朝早く起きてしまって亮ちゃんの分も作ってしまったの。良ければ食べてくれませんか?」
「ありがとう、朱乃姉ちゃん。財布忘れて困ってた所なんだ。」
「うふふ、それは良かったですわ。一緒に食事もいたしますか?」
「それは、ごめん。友達に誘われているんだ。」
「そうですか。では、明日は一緒に食べてくださいね。」
「わかったよ。」
朱乃姉ちゃんは帰ろうとしたが振り向いた。
「亮ちゃん、今日の放課後は時間はありますか?」
「放課後?大丈夫だけど?」
「少し、付き合ってくれますか?」
「いいよ。」
「では、放課後、迎えに来ますね。」
朱乃姉ちゃんは帰って行った。さて、食うか。うん?
「「「亮吾!てめぇー、どういうことだ!」」」
3人が凄い形相で迫ってきた。
「どういうことって、どういうこと?」
「とぼけるな!なんで姫島先輩と知り合いなんだ!」
「しかも、姫島先輩の手作り弁当とは、どういうことだ!」
「くそー、うらやましい!」
「朱乃姉ちゃんは俺のお姉さんみたいな存在かな。昔、一緒に暮らしてたし。」
俺の一言に、3人が声をあげる。
「暮らしてただとー!じゃあ、姫島先輩の大事な所も見たことがあるのか!」
「俺なら見てたね。」
「俺もだ。」
この3人、めんどくせ~。
「「「その弁当、よこせ!」」」
3人が獣のように襲ってきた。
「そりゃ!」
「「「ギァッ!」」」
とりあえず、叩きのめした。
放課後
「亮ちゃん、迎えに来ましたわ。」
朱乃姉ちゃんがやって来て俺はついていく。
「学園は慣れましたか?」
「だいぶ慣れたよ。それで、どこに行くの?」
「旧校舎ですわ。そこに私の主がいるんです。1度、亮ちゃんを紹介しようと思いまして。」
朱乃姉ちゃんについていき旧校舎に入った。しばらく歩くと、オカルト研究部と書かれた部屋があった。
「部長、入りますね。」
朱乃姉ちゃんがノックをして、扉を開けた。中に入ると、紅の髪の少女と金髪の少年と白髪の小柄な少女がいた。
「朱乃、その子があなたが言っていた剣 亮吾くんね。」
「はい、そうです。」
「初めまして、剣 亮吾です。話は聞いています。リアス・グレモリーさんですね。」
「そうよ。初めまして。亮吾と呼んでもいいかしら?」
「好きに呼んでください。」
「僕は、木場祐斗です。君と同級生だから呼び捨てでも構わないよ。」
「よろしく、木場。」
「搭乗小猫です・・・」
「えっと、よろしくね、小猫ちゃん。」
この人達、中々のオーラだ。
「ねぇ亮吾、朱乃の話を聞くかぎり、あなたは変わった力を持ってるそうね。どんな力かしら?」
「んー、そうですね。これは見えますか?」
神器のことは黙って念の事だけ話そう。俺は錬を使いオーラの量を多くする。
「見えるわ。」
「うふふ、私も見えますわ。」
「僕も、見えます。」
「私も見えます。」
全員見えるか。悪魔や堕天使なら念は見えるのかな?
「これは念といいます。体から出るオーラ、生命エネルギーを操っています。念を使える者の事を念使いといいます。」
念の説明をした。
「念使いね。亮吾、会ったばかりだけどあなた悪魔になってみる気はない?」
「つまり、リアスさんの眷属になると言うことですね。」
「そうよ。」
悪魔か。人の生きる年齢は長くて100年、悪魔はとてつもなく長く生きるから朱乃姉ちゃんと一緒にいるには悪魔になる方がいいのかな?でも、
「その話、保留でいいですか?」
「あら?どうしてかしら?」
「悪魔になれば人に戻れないですし、まだ人としてやりたいこともありますし、でも、朱乃姉ちゃんと一緒にいるために悪魔にもなりたいですし、一旦考えるということでいいですか?」
「そう、しかたないわね。」
「あっ、オカルト研究部には入れてください。」
「わかったわ。じゃあ、私のことは部長と呼びなさい。」
「わかりました、部長。」
こうして、長い長い高校生活が始まった。
そろそろ、原作に入りそうですね。