シンバルを倒して数日たった。シンバルの遺体は後で来た悪魔の方が回収して行った。色々と調べるそうだ。多分、何もわからないと思うが。俺は休日を利用して自宅で出来る修行をしている。
「・・・・・ふぅ、1時間が限界か。」
俺は今、浮いている。舞空術の練習だ。亀仙人のじっちゃんは舞空術をできないが、気の扱いを少し教えてもらった。気の扱いはオーラに似ているから浮くこと事態は結構簡単だ。ただ、浮くのはものすごく疲れるので、今は飛べる時間を伸ばしている。
ピーンポーン
うん?誰だ?朱乃姉ちゃんか?扉を開けると、
「久しぶりだな。このアザゼルさんが会いにきてやったぜ。」
俺はゆっくり扉を閉めた。
「てっ、なんで閉めんだよ!」
アザゼルさんが扉を開けた。
「不法侵入で訴えますよ。」
「不法侵入ってお前が閉めたのがいけねぇんじゃねぇか!」
「はあ、で、何しに来たんですか?バラキエルさんが怒りますよ。それに、悪魔の領地に来ていいんですか?」
「バレなきゃいいんだよ。ちょっとお前に聞きたいことがあってな?」
「聞きたいこと?」
「ここじゃなんだからあがらせてもらうぜ。」
はぁ、堕天使の総督がこんなに軽い人なんて、誰も思わないよな。
「聞きたいことってなんですか?」
「この間、お前らがはぐれ悪魔の討伐に向かった時、そのはぐれ悪魔は殺されていて、はぐれを殺した生物はお前らが倒したらしいな。」
「どこからその情報を仕入れたんですか?」
「グレゴリの情報網をなめんなよ。その生物のことも知りたいが俺が知りたいのは、なんでお前がその生物について知っていたのかが知りたい。教えてくれないか?」
この人は軽いくせに、頭がいいし、好奇心が旺盛だな。どうしよう。異世界のことを話すか話さないか。一応信用はできそうなんだけどな。
「はぁ・・・誰にも言わないと約束してくれますか?」
もう、この人にだけ言っておこう。
「おっ、やっと話してくれる気になったか。」
「アザゼルさんは神器の研究をしているんですよね。」
「おお、神器の研究が俺の生き甲斐だからな。なんだ?亮吾も持ってるのか?」
「まあ、一応・・・」
俺は鍵を作ってアザゼルさんに見せる。
「なんだこりゃ?」
アザゼルさんは鍵を持って観察している。
「それは俺の神器『
「『異世界を繋ぐ鍵』?そんな神器は知らないな。神器はいまだに新しいのが見つかってるから別に不思議ではないが。一体どんな神器なんだ?」
「この世界にはここだけではなくて様々な世界が存在します。異世界と言うことですね。この神器はその鍵でその異世界の人を呼び出すことができます。俺の念も、異世界から呼んだ人に教えてもらいました。」
俺は神器の説明をした。
「まさか、そんな神器があるなんてな。今度、研究させてもらいたいな。だが、なんで神器の説明をしたんだ?」
「実は、この間倒したシンバルと言う者はその異世界にいるはずの者なんです。」
アザゼルさんは考え込む。
「たしかに、それならお前が知っていて不思議じゃないな。だが、お前が神器を使ってないのにそのシンバルってやつがいたのはどういうことだ?」
「それは俺にもわかりません。ただ、シンバルは異世界にいたときよりも強くなっていました。この世界にも悪人がいるように向こうにも悪人がいます。もし、その悪人達が強くなってこの世界に来たら大変なことになります。」
「なるほど。今日は話してくれてサンキューな。このことは誰にも言わないぜ。言った所で騒ぎになるだけだからな。じゃあもう帰るぜ。困ったことがあったら何でもいいな。」
「いえ、でも話してなんだかスッキリしました。」
アザゼルさんは帰っていった。
アザゼルは信用できそうなので話すことにしました。