転生した彼は考えることをやめた   作:オリオリ

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ぎりぎりセーフ!
ちょっとトラブルが発生して、書いていた小説が大半吹っ飛びました。
なんとか間に合いました。
今回から他視点を先に書いて、後半に兄の日記を入れることにしました。
勘違いをうまく書いていけるように、少し試行錯誤していきますが、これからもよろしくお願いします!


第九話 ルキアの一日/彼の日記4ページ

「うむ、今日も清々しい朝だ」

 雲一つない朝焼けの空を見て、私は大きく深呼吸した。

「響兄様は……畑の方か」

 畑のある方向からバチバチと青い雷光が弾けて見えるという事は、始解状態の斬魄刀を振るっているようだ。

 やはり響兄様はすごいな、今でも十分鍛えられているのに毎日休むことなく鍛錬しているのだから。

 

 私も負けていられないが……今日は戌吊の里へ行ってみようと思うのだ。

 戌吊は私と姉様が物心つく前に響兄様に拾われた場所らしい。 

 そのおかげで私はこうして元気に暮らしており、姉様は白哉兄様と結婚できたのだ。

 特に姉様は体が弱かったらしく、もし響兄様と出会っていなかったら、戌吊で亡くなっていたかもしれないといっていた。

 

 響兄様は私達の命の恩人と言っても過言ではないのだ。

 この受けた恩を少しずつでも返していければよいのだが……。

 

 そんなことを考えながら、私は響兄様が用意してくれたおにぎりと焼き魚を頂く。

「うむ、流石響兄様、今日も絶妙な塩加減だ」

 

 器を片付けてから外出用の服に着替える。

 といっても、服装は鍛錬の時に使っている男性用の着物だ。

 下履きの袴もあるから、下着を見られる心配もない。

 

「響兄様にひと声かけてから行くとしよう」

 未だに雷光が煌めいている畑の方へ向かい、少し離れた位置から響兄様に声をかけた。

「響兄様! 少し出かけてくる!」

 私が声をかけると、兄様は不可思議な槍へと変化した斬魄刀を、畑に突き刺してこちらへと振り返った。

「あぁ、あまり遅くならない内に帰ってきなさい、無理はしない様に」

「む、承知した」

「うむ、では気を付けて行って来い」

「行ってきます」

 

 

「さて……戌吊は南の方だったか」

 戌吊の里はどのような所だろうか……姉様の話から察するに危険な場所なのだろう。

 だからこそ、こうして動きやすい服装をしているわけだが。

 

「む、木の実発見」

 木の幹を蹴りあがって、枝を掴む。

 片手の力でひょいと枝へ上る。

 木の実を三つほど貰って、地面へと飛び降りる。

 ふわっとした感じでうまく着地することに成功した。

 うむ、私も大分身軽に動けるようになったな。

 

 自分の動きに頷きつつも、響兄様なら一足跳びで木の実を取れただろうなと思う。

 やはり私はまだまだ鍛錬が足りないな。

 

 木の実を一つ頬張る。

「む、甘いな。 これは当たりだ」

 

 そんなことを考えながら歩き続けていると、景色が変わってきた。

 どうやら里に近づいてきたようだ。

「さて、どんな里なのか……」

 森を抜けると、少し離れた位置に民家が並んでいる。

 だが……。

「大分荒れているのだな」

 崩れかけた平屋に、そこら中にギラギラとした目をしている男達。

 隙あらば襲ってくるだろう。

 

 なるほど、確かに姉様と私だけで生きていくのは酷だろう。

「やはり、響兄様には大恩があるのだな」

 私はそれを返していけるだろうか……?

「いや、何を弱気なことを……返していけるかではない、返していくのだ」

 この里から救い出してくれた響兄様に、どう返していくかはまた今度考えるとして、今は里を見て回ろう。

 

「この里の食料はどうなっているのだ……?」

 里を見て回っても、どこにも畑はなく、それどころか水源すらもない。

 なぜ周辺に居る人物も悪人顔の男たちばかりなのだ?

「待てゴラあああああ!!」

「む? あっちか」

 思考を中断し、声がした方へ向かうと包丁を持った男が3人の子供を追いかけていた。

 

 男は目が血走っており、襤褸切れとなった服を身に纏っている。

 対する子供たちは普通だ。

 襤褸切れでないちゃんとした着物を着ている。

 

 しかし……なぜあの者たちは男から逃げているのだ?

 数も有利、見たところあの包丁を持った男よりも健康体だ。

 子供とはいえ、あの程度の輩ならあっという間に倒せるだろう。

 だが、実際には逃げている。

 

「聞いてみるか」

 足に力を入れて、瞬間的に加速して子供たちの隣に並ぶ。

 この歩法は響兄様に教えてもらった。

 足に力を入れてグッとすると、びゅんと移動できるが、止まるときにもグッと力を入れないと吹き飛んでしまうからな。

 中々習得が大変だった。

 と、そんなことは今はどうでも良いか。

 

「お主たちはなぜ逃げているのだ?」

「あぁ!? 逃げないと殺されちまうだろうが!! そんなこと言ってる暇があったら走れよ!! 追いつかれんぞ!!」

 赤い髪の男の子に尋ねると、壺を抱えながら必死に走りながらもそう答えてくれた。

 壺は結構大きく、ちゃぽちゃぽ聞こえることから水が入っていることがわかる。

「その壺をおいて走れば逃げ切れるのではないか?」

「それじゃあここまで苦労した意味がねぇだろ!!」

 ふむ……苦労して水を持ってきたが、あの男に狙われた……ということか。

「ならば奴を倒せばよいではないか」

「それができれば苦労しねぇ……ってうおおおお!? お前誰だ!?」

「私は水無月ルキアだ。倒せぬのか?」

「お、こりゃ丁寧にサンキュ……じゃねぇ! あいつ包丁持ってんじゃねぇか!! 殺されるわ!!」

 そこまで聞いてようやくわかった。

 要するにこの子供たちは、相手に武器があるから恐れているのだな。

 

 ちらっと後ろを見る。

「待てゴラアアアアア!! それは俺の水だあああああああ!! よこせえええええ!!」

 上半身を激しく動かしているため重心は定まらず、やたらと声を荒げては体力を使い、赤毛の男の子だけに注視する。

 うむ、武器を持っていても負ける気がせんな。

 まぁ、この子達にとっては危険な相手なのだろう。

 

「なら私が奴の相手をしよう。その間に逃げるがよい」

「はあ!? ちょっ!?」

 すぐさま反転して、響兄様直伝の歩法を使って一気に加速、そして止まることはせずに跳び蹴りを行う。

「ぐぺぇ!?」

 歩法によりいつも以上に速度の乗った跳び蹴りは、そのまま包丁を持っていた男の顔面へと突き刺さり、吹き飛んでいった。

 

 私は、反動をうまく利用して後方へ一回転しつつ着地。

 そして私が蹴った衝撃で放り投げられた包丁を、空中で受け取った。

 うむ、これではただの曲芸だな。

 

 手に持った包丁を握り込んだまま体勢を立て直して、いつでも動けるように構える……だが、いつまでたっても起き上がってこない。

 近くに立ってみるが、完全に伸びていた。

「あの程度で意識を飛ばすとは……弱すぎるな……」

 響兄様なら簡単に受け止められるし、受け流されたら私は何かにぶつかるまで止まらぬというのに。

 といっても元々男に攻撃を避けられるとも思っていなかったがな。

 まぁ、これならあの子供たちを追いかけることはないだろう。

 

 そう判断して、私は歩き出した。

「な、なあ!! ちょっとまってくれ!!」

 先ほど逃げるように言った子供に呼び止められた。

 振り返ると、三人の少年が頭を下げていた。

「ありがとう! アンタのおかげで助かったよ!」

「僕はもうダメかと思ってた……本当にありがとう!」

「俺も助かったぜ……ルキア、でいいんだよな?」

「うむ、ルキアで間違いないぞ。それに流石に見過ごせなかったのでな、礼を言われるほどではない」

 こうして面と向かってお礼を言われるとくすぐったいな。

 響兄様に日々の感謝をこうして伝えるのもいいかもしれない。

 

 三人は目を丸くして、私を見た後に何やら頷き合っていた。

 不思議に思ってみていると、壺を私に向って突き出してきた。

「む?」

 思わず首を傾げると、赤毛の少年が説明してくれた。

「俺達にはこれくらいしかねぇけど、受け取ってくれ」

「いや、私は見返りを求めて助けたわけではない。先ほども言った通り礼は不要だ」

「それじゃ、僕たちの気が済まないんだ!」

「そうだよ、ルキアさんが助けくれなかったら殺されてたかもしれないんだから!」

 二人の少年が納得いかないといった顔をしている。

 赤毛の少年はジッと私を見ていた。

 

「そう言われても困るのだが……」

 気持ちはすごくうれしい。

 響兄様が言っていた『恩を受けたら忘れずにいつか返せ』という行動を実践している人が居るのだと思うと、やはり響兄様の教えは間違っていなかったのだと実感できる。

 

「……それは受け取れぬ……しかし、いくつか聞きたいことがあるのだが良いか?」

 三人はお互いを見ると、頷いた。

「何でも聞いてくれ!!」

「ではまず、お主たち住処はどうしておるのだ?」

「特にこの場所って決まってねぇ、うまく隠れてんだ」

 なるほど……つまり三人は家なしか。

「では次だ、食べ物などはどうしている?」

「……今日みたいに盗ってきたりしている」

 取ってきているのか、狩場が近くにあるのだろうか?

 

「では最後に、お主たちがここで生きるのは大変ではないか?」

「……毎日命懸けだ」

「なんでこんなところにいるんだろうね、僕たち」

「頼りになる人なんて誰もいないし……」

「そうか、やはり辛いのだな……よし!! ならば私が貴様たちを守ってやろう!!」

「は?」「へ?」「え?」

 呆けた声が聞こえたが、私は決めた。

 

 響兄様が私たちを護ってくれたように、私が他の誰かを護れば私の様に幸せになれるだろう。

 響兄様には少し申し訳ないが……きっと笑いながら許してくれるだろう。

 そうと決まれば善は急げだ。

「今から家に戻る、私について来るがいい……それと私のことは姉と呼べ」

「ちょ、ちょっと待ってくれ!? どういうことか全くわかんねぇんだが!?」

「よろしくお願いします! お姉ちゃん!!」

「よろしく! 姉さん!!」

「お前ら順応が早すぎるだろ!? ツッコめよ!! ツッコミ所満載だろうが!?」

 

「む、そういえば貴様らの名前を聞いていなかったな……よし、まず赤毛の貴様から自己紹介せよ」

「お前も流すなよ!? ……阿散井恋次だ」

「僕は森高雄二です、よろしくお願いします! お姉ちゃん!」

「俺は二宮誠司だ! よろしく!」

 ふむ、黒髪の方が森高雄二で、少し緑色に見える黒髪の方が二宮誠司か。

 恋次はこの辺りでは見ない真っ赤な髪色をしているから実にわかりやすいな。

 

「改めて自己紹介しよう、私は水無月ルキア。これからはお前たちの姉になるのだから頼って良いぞ!」

「待て! 俺はまだ姉とは認めてねぇぞ!!」

「恋ちゃん往生際が悪いよ」

「姉さんはどんな所に住んでんだ?」

「良いところだ! 今の所あの家以上に良い所を私は少ししか知らないからな」

「まじか!! 楽しみだ!!」

 恋次たちと騒がしくしながら帰り道につく。

 

「お、お姉ちゃん結構遠くから来たんだね……」

「もう夕日が見えるな」

 家まであと少しの所まで来たが、雄二が疲れてしまったようで、歩みを止めた。

「ふむ、あと少しだが……仕方あるまい」

「…………なぁ、ルキア」

「恋次、姉と呼べと私は「それはどうでも良いからよ、なんでしゃがみこんでんだ?」……姉とは呼んでくれぬのか……まぁよい。決まっておろう、おぶってやるのだ」

「よし、雄二まだいけるよな?」

「と、当然!! まだ頑張れるよ!!」

 私が言うと同時に雄二は立ち上がり、恋次は雄二に励ましの声をかけていた。

 

「む? そうか……だが無理はするなよ?」

「大丈夫!」

「おーい! あっちの方にすげぇ家があるぞ!! 姉さん! もしかしてあの家か!?」

 雄二の様子を確認して大丈夫そうだと判断すると同時に、先に進んでいた誠司が興奮気味に戻ってきた。

「そうだ、大きな家だろう?」

「死神の住処みたいだった!」

「どんだけだよ!? 俺にも見せてくれ!!」

「あ、待ってよ恋ちゃん!! 僕も見る!!」

 

 恋次達は誠司の言葉に疲れが飛んで行ったのか、走って先へと向かってしまった。

「なんだ、まだまだ元気ではないか」

 思わず笑みを浮かべながら、私も走り出した。

 

 少し進んでしまえば、そこには私の家が見える。

 恋次達は呆けた表情で家を眺めていた。

 

「いつまで呆けておるのだ、行くぞ」

「……おー……」「すごーい」

「すげぇよな! 姉さんてもしかしてお嬢様?」

「まさか、私がそう見えるか?」

「姿だけならな!」

「失礼な奴だ」

 軽く誠司を小突いて、門へと向かう。

 

「すげぇな……え、俺たちここに住むのか?」

「夢みたい……恋ちゃん、僕、実は寝てるんじゃないかな……」

「恋次! あっちに畑もあるぜ!」

 後ろが非常に騒がしいな……まぁ、あの里に比べれば天と地の差があるからな。

 

 私は兄が居るであろう台所へ裏口から回った。

「響兄様!! 弟達を拾ってきました!!」

 戸を開けると同時に言い放つ。

「そうか、食事の用意はできているから、居間の方で待っていなさい」

「はい! ……あの、よろしいのですか?」

「優しい子だ、案内してあげなさい」

「はい!!」

 

 

「恋次! 誠司! 雄二! 響兄様が食事を用意しているから、手を洗ってから居間へ行くぞ!」

「お、おう……ん? 響兄様って?」

「私を育ててくれている兄だ、それよりも急げ!」

「はーい」「……おう」

「もう腹ペコだぜ」

 

 風呂場で手を洗い終わり、居間の食卓に着いたが……どうも落ち着きないな私の弟たちは。

 首を傾げながらその様子を見ていたが、恋次が何かを言いかけた。

「待たせたな、今日の晩御飯は牡丹鍋だ」

 響兄様が香ばしい香りのする鍋を持ってきた。

「ルキア、台所に握り飯がある、取ってきてくれ」

「わかった」

 台所に入ると、大きめに握られたおにぎりが……20個……多くないか、響兄様。

 

「恋次!! すまぬが運ぶのを手伝ってくれぬか!!」

「お、おう! 任せとけ!! って多っ!? でかっ!?」

 流石にバランスをとっても私では10個が限界だ。

 一つ一つが大きい。

 

「すまぬな、どうも響兄様は私がお前たちを連れてくることを予想していたようだ」

「は? 今日偶然会ったのにか?」

「この量の握り飯を私と響兄様で食べることは無理だ、となるとやはり予想していたとみて間違いないだろう」

「……お前の兄さんは未来でも見えるのか?」

「さてな、何でもできる兄故私にもわからん……というか、恋次、貴様の兄でもあるのだぞ」

「……そうだったな」

 何やら複雑そうな顔をしているが、響兄様にかかればその不安もすぐになくなるだろう。

 

「では、頂くとしよう」

「いただきます」

「「「……いただきます」」」

 挨拶したものの、恋次達は鍋から具を取ろうとしないな。

 

「遠慮せず、たくさん食べなさい」

 恋次達の様子を見ていると、響兄様がお玉を持って取り分け始めた。

 恋次達のお椀には、肉と野菜が均等に盛られていた。

 

「……うっす」

「い、いただきます」

「頂きます」

 恋次達はようやく食事に手を付け始めた。

 

 そして、最初の一口を口に入れると固まった。

「……うめぇ……」

「美味しい」

「やっべぇ、なんだこれ」

 

 正気に戻ると、今度は米を頬張り、また肉や野菜を口に入れていく。

 その様子を響兄様は笑みを浮かべてみていた。

 

 私も食事を続けようとして、思わず手が止まった。

 なぜなら恋次達が涙を流し始めたのだ。

 

「うめぇ……うめぇよぉ……」

「こんな美味しい物を食べられるなんて……夢にも思わなかった……」

「……………………」

 三人とも、涙を流しながらも食事の手は止まらなかった。

 一つ食べるたびに「うまい」と口にする。

 それほど、戌吊での生活は大変だったのだろう。

 やはり、私がしたことに間違いはなかった。

 

 そうして、恋次達は鍋をお腹一杯になるまで食べた。

 すると、響兄様が恋次達に向き直った。

 

「恋次、雄二、誠司」

 恋次達は、響兄様をみた。

 響兄様は、優しい笑顔で三人をギュッと抱きしめた。

「戌吊での生活は辛かったろう、よく耐え抜いた。今日からここがお前たちの家だ。これからは私がお前たちを護ろう」

 そこまで言って、三人を離した。

 三人の目は既に決壊寸前だった。

 

「よく帰ってきた、お帰り」

 最後の言葉が決定打となり、三人は泣き出した。

 涙声で聞き取りづらかったが、ありがとうと言って泣いた。

 

「ふふふ、こうして感謝されるのは嬉しいものだな」

「ルキアもよくやったな」

 響兄様が私の頭をなでてくれる。

 

 私は笑顔でこう言ったのだ。

「私は響兄様と同じことをしただけだ。 響兄様が私にしてくれたことを誰かにしてあげたいと思っただけなのだ!」

 

 響兄様は優しい笑顔で、再び頭をなでてくれた。

 そんな響兄様に私は胸を張っていった。

「明日からは忙しくなるぞ、弟が増えたのだからな!」

 

 

 

 

 主人公の日記

 

 今日は珍しくルキアが鍛錬せずに出かけて行った。

 珍しいこともあるもんだなーと思ってたら、子供を三人連れてきた。

 しかも、弟にしたらしい。

 なにを言ってるかわか(略

 

 ちなみに名前は阿散井恋次、森高雄二、二宮誠司

 見事に全員最後の文字が『じ』で終わってる。

 って、どうでもいいか。

 

 近くの里といえば戌吊しかないが、ここまでよく歩いて来たなと思う。

 俺やルキアならまだしも、子供の足ではかなり大変だったろうに。

 

 というわけで、牡丹鍋を振る舞った。

 白哉が来た時も牡丹鍋だったし、今日は間違えて米を炊きすぎてたから丁度良かったよ。

 あと、どうでも良いことなんだけど獣肉は腐りかけがうまいらしい。

 

 食事の時になにやら遠慮してたので、がっつりと器に盛ってあげた。

 気分的にはおいちゃん。

 ほれほれ、どんどん食え、おいちゃんが盛ってやろうって感じで盛ってあげたら泣かれたでござる。

 うまいと言いながら泣いていたので、腐りかけたイノシシ肉は泣くほどうまいらしい。

 これからは獣肉は全部腐りかけまで熟成しようと決めた。

 

 それ以外のうまい飯もたくさん食わせてやろう。

 

 これからこの家がお前たちの家だと言ったら泣かれた。

 そしたら何故か親父と呼ばれた。

 親父じゃない、兄と呼べ、そこまで老けとらんわ!

 

 

 

 追記

 

 翌日から弟たちが仕事を手伝ってくれるようになった。

 しかも笑顔だ。 

 ここに来る子は皆良い子だなー。

 

 恋次は護ってくれたルキアに惚れたらしく、ルキアの鍛錬に付き合って倒れていた。

 体力作りもなしに、ルキアの鍛錬にはついていけんぞ、恋次よ。

 頑張れ、男の子!

 

 

 

 

 




というわけで、ついに恋次達が主人公の家族になりました。
さらにその時に一緒にいたキャラクターをオリキャラとして登場。
オリキャラを二人に減らしたのは単純に作者の技量不足です。

さて……明日に向けて次の執筆を始めなきゃ……!

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