(…ハア。)
我ら主人公・鳴上悠は雨の中、堂島家への道を歩きながら内心で溜息をついていた。
あれから、花村のペルソナ・『ジライヤ』の回復魔法によって、戦闘時にできた傷やダメージはほぼ完全に回復した。それ自体はまだいい。問題だったのは……その後だ。
花村はクマに、小西早紀の死は自分の時のように、シャドウに殺されたのかと聞いてきたのだ。そして、その推測は正しかった。
『ココにいるシャドウは、元々人間から生まれたものクマ。でも、霧が晴れると皆暴走する。さっきのヨースケのシャドウみたいに意思のある強いシャドウを核に大きくなって、宿主を殺してしまうクマ……。』
町が霧に包まれた日、向こうのセカイの霧が晴れ、シャドウが暴走する。クマによると、人の気配は2回程感知していて、霧が晴れる日まで薄々あったらしいが、霧が晴れた日にはどちらも消えていたそうだ。つまり、山野アナと小西早紀は何者かにテレビのセカイに落とされ、彷徨い……シャドウに、殺された。その事実を知った時の花村は、俺の目から見ても絶望していた。想い人の真相に驚愕し、絶望に苛まれた花村と解散した時、……何もできなかった。
「今夜はもう、休んでおけ。」としか言えなかった。自分でも、他に言いようがあるだろうと思う。言葉というのは、難しい……。そう考えていた時だった。
「あれ…?」
声が聞こえ、声の方向を見る。視線の先には着物姿の天城が休憩所の長椅子に座っていた。悠は彼女の元まで歩き、目の前まで近づく。
「…天城?」
「うん。…あ、この格好?家のお使いだったから…驚かせたかな?」
天城の問いに首を横に振る。天城の勧めで悠は天城の隣に長椅子に座る。2人の間に、沈黙が流れる。
「え、えっと……この町とか、学校には慣れた?」
「…ああ。」
「……良かった。知らない場所に転校して来るって大変なんだろうね。私はこの町から出た事ないから、転校ってどんな気分か分からないけど……。」
「……慣れた。」
幼少の頃から両親の都合で各地を転々としてきた。転校自体は既に慣れている。…再び、沈黙が流れる。
「あ、えっと……私、いつも帰り早いし……その、千枝とかは、どう?」
「里中?……話す程度だ。」
天城の問いに、無難に答えた。実際、里中とは話し相手になってもらってる位の関係だ。俺の返事に天城は柔和に微笑んだ。
「…千枝ってね、スッゴク頼りになるの。いつも引っ張ってくれて……。千枝なら、きっとあなたとうまくやっていけると思う……。」
…気のせいだろうか。天城の雰囲気が、儚げに変わったような気がする。
「あ……そろそろ戻らないと。板長の打ち合わせしなきゃ……。」
「…送る。」
「えっ!?」
同行を申し出て傘を開こうとする天城の隣に立ったら、驚いたように反応された。…ああ、言葉が足りなかったか。
「…もう暗くなる。だから、送る。」
「あっ、そ、そうだよね!で、でも、大丈夫だから!平気!」
「…送らせてくれ、天城。少し歩きたい。」
俺の言葉に天城は更に顔を赤くし、「…はい。」と答えた。そのまま休憩所から出たが、天城は顔を赤くしたままだった。…何故だ?時折話しながら歩いていき、旅館の近くまでになってきた所で声をかけられた。
「ここで大丈夫。…ゴメンね、結局付き合わせちゃって…。」
「いや。…天城。」
俺は天城を呼び止め、鞄から白い包みを差し出した。天城は首を傾ける。
「…焼き菓子だ。大した物じゃないが。」
「えっ!?い、いいよ鳴上君!そんなの、悪いよ……。」
「頼む。今日はもう気分じゃない。」
実際、今日はもう早く休みたい。ついでに、日課になりつつある甘い物を食べる気も起きてこない。天城はしばらく戸惑っていたが、遠慮しがちに包みを受け取り「ありがとう…。」とお礼を言った。
「気分転換にでも食べてくれ。…それじゃあ。」
「う、うん…。」
無難な挨拶をして家へと歩き出す。天城は悠の後ろ姿が見えなくなるまで、その場を立ち尽くしていた。
その夜、悠は居間のソファーに腰かけて文庫本を読んでいた。同じ場にいる菜々子は悠に構う事なくテレビに熱中している。ふとテレビが事件のニュースから別の話題に変わるのを悠は意識の片隅に気づく。
【鮫側の上流に軒を構える、地元随一の歴史を持つ高級温泉宿、天城屋旅館。源流かけ流しのラドン泉の露天風呂を備え、遠方からのリピーターも多い高級旅館だ。】
聞き覚えのある単語が出て一瞬意識を浮上したが、すぐに興味を失くし、再び文庫本に集中する。
【えー、事件後、女将が一線を退き今はこちら、一人娘の雪子さんが代わりを務めています。
言ってみれば、現役女子高校生女将……といった所でしょうか?なんともこう、惹かれる響きです。お話を伺ってみましょう……すみません!】
リポーターの声に悠は反応し、文庫本からテレビへ意識を向けた。ちょうど、画面が和服姿の天城がアップされている。画面の向こうの天城はリポーターに戸惑っているようだ。
【雪子さんは女子高校生で女将、という事ですが】
【い、いえ…あの、私は代役で……。】
【でも跡は継ぐ訳でしょ?ていうか、和服色っぽいね、男性客多いでしょ?】
【え、いや、あの……。】
セクハラ紛いの質問に脱線しているリポーターに対して、天城は更に戸惑ったままだ。そんな天城の様子に構う事なく、リポーターは質問、及びセクハラを続ける。
(…勝手だな。)
リポーターの私情を挟んだ態度に疑問を持つも、気分を損なった悠は栞を挟んで台所に向かい皿洗いの支度をした。その様子に菜々子も気づいたようですぐに駆け寄ってきた。手伝いの申し出を断ると菜々子は戸惑いつつもテレビの方へ戻ったが、時折向けてくる視線を感じたまま皿洗いを終えた。
~深夜・自室~
悠は雨の音をぼんやり聞きながら、自室のソファーで腰かけて読みかけの文庫本を読んでいる。キリの良い所で栞を挟んで中断し、意識をテレビに向ける。ちょうどニュースで稲羽市の霧について報道されていた。どうも、稲羽市の霧はここ数年見られるようになった異常気象らしい。テレビが12時になる事を聞くと、テレビを消して画面を見つめる。それから数泊置くと、画面が映りノイズとノイズ音が出てくる。最初の時と同じだ。
(条件を揃えば、何度でも見れる…。)
テレビの画像を見つめながら、悠は分析する。画像が荒いため誰かは特定できないが、シルエットの体格からして女性・和服だろうと推測した。しばらくして映像が消え、再び静寂が訪れる。
シャドウとの戦闘の疲れでうまく考えが纏まらず、明日考えようと結論をつけてベットに入り目を閉じた。
「ようこそ。」
「……!」
眠りに落ちかけてきた所で声が聞こえ、目を開けると微睡んでいた意識が徐々に覚醒した。視界に移る青を基調とした車内、鼻の長い老人、聡明そうな美女。そして、彼らに向かって腰かけている自分…。
「ご心配めさるな。現実の貴方は眠りについていらっしゃる。私が夢の中にてお呼びたてしたのです。」
「…ベルベット、ルーム……。」
老人-イゴールの言葉に悠は前回の記憶を巡らせ無意識に呟く。不思議と今の現状に心がざわめかない。あの時と、同じだ。
「再び、お目にかかれましたな。」
イゴールが悠に言葉を投げる。向こうも覚えているのだろうか、とぼんやり考える。
「ココは、何らかの形で契約を果たされたのみが訪れる部屋……。貴方は日常の中で無意識に目覚めを促され、内なる声の導く定めを選び取った。そして見事、力を覚醒させたのです。」
「…ペルソナ…?」
美女-マーガレットの言葉に悠は尋ね返す。それにイゴールが深く傾いた。
「左様。……これをお持ちなさい。」
その言葉と共に目の前で群青色の鍵が淡い光を纏って浮かび上がる。やがて鍵が下降するのを悠は右手で受け取り、光は消える。
「それはこのベルベットルームのお客人で持つ証。いずれ貴方は力を磨く運命にある時、私達の手助けが必要となるでしょう。」
「……。」
イゴールの言葉をただ静かに聞き入れる。自身が体験したシャドウの戦いと既視感が感じたから。
「どうやら貴方は近い未来に契約を交わされる運命にあるご様子。その運命に導かれる時、貴方が支払うべき代価は1つ。“契約”に従い、ご自身の選んだ選択に相応の責任を持って頂く事です。」
「それが…、未来……。」
イゴールのやり取りで悠は悟った。…きっと自分は、静かな人生から変化が起こる事を。根拠はないが、なんとなく感じた。悠の様子に理解したと解釈したのだろう、イゴールは手を組み直し再び口を開いた。
「貴方には、ペルソナ……イサナギが宿っているとお見受けします。」
マーガレットの言葉に悠は反応する。イゴールは話を続ける。
「貴方が手に入れられたペルソナ……。それは、貴方が貴方の外側の事物に向き合った時に現れる『人格』。様々な困難と相対するために自らを纏う、『覚悟の仮面』……とでも申しましょうか。」
(イサナギ…。覚悟の、仮面……。)
イゴールはそこまで言葉を区切ると、悠を一度眺め回す。
「しかも、貴方のペルソナ能力は『ワイルド』…。他者とは違う特別なものだ。空っぽにすぎないが無限の可能性も宿る。
……いわば、数字のゼロのような物。」
「空っ、ぽ…。」
この単語に何故か気になる。脳裏に駆け巡る記憶。周りとは違う、人形のような自分ーーーー。
「…空っぽだから、ワイルドを得た……。」
無意識に呟く。悠の呟きは小さく、静かに溶け込んだ。
「ペルソナ能力は、心を御する力…。心とは、絆で満ちる物。」
マーガレットの言葉に沈んでいた意識を浮上する。マーガレットに続いて、イゴールが話を進める。
「他者と関わり、絆を育み、貴方だけの『コミュニティ』を築かれるのが宜しい。コミュニティの力こそ、ペルソナ能力を伸ばしていき、貴方を真実への光を照らす道標ともなってゆくでしょう。」
「…絆……。」
…可能なのだろうか。今の自分が、人と繋がりを持つ事が……。
「貴方が覚醒したワイルドの力は、何処へ向かう事になるのか……、ご一緒に旅をして参りましょう……フフ。では、再び見えます時まで……ごきげんよう…。」
イゴールのその言葉に視界が朦朧としていくのを、悠はぼんやりと感じて意識を離した。
ー4月16日・朝ー
目が覚めると、見慣れつつある自分の部屋の天井が視界に入った。カーテンの隙間から朝日が差し込み、闇を照らしている。悠はゆっくり身を起こし、ぼんやりする。
現実だったのか…?と思考がよぎったが、右手にある違和感に気づき確認するとそれは気鬱だと判明した。
群青色の鍵……ベルベットルームの鍵が右手に存在していたからだ。イゴールとマーガレットの会話を思い出すもすぐに頭から払いのけ準備を進めた。
「悪りーな、昨日今日で呼び出して…。」
花村の言葉に首を横に振る。教室に向かう途中花村と出くわして「ちょっといいか?」と屋上に連れてこられた。花村は一度深呼吸して再び俺と向き合う。…何か始まるのだろうか。
「…あれから、色々考えてみたんだ。」
花村が話を切り出す。俺はそのまま聞き入れる。
「先輩が向こうのセカイでシャドウに殺されたって知って……悲しいとか、色んなモンがスゲーグチャグチャしてた。やり切れねーって思った所で、…昨日のマヨナカテレビだ。」
そこで花村は一度話を区切り、再び深呼吸して口を開いた。
「あの映像の奴を見て思ったんだ。…もしかしたら、この人も小西先輩みたいになっちまうんじゃないかって……。」
「…それは……。」
あるかもしれない。事実、あの番組に映った人間は死んでいる。花村の推論を辿れば、十分に可能性がある。
「後、もう一つ思ったんだ。…もしその人が殺されちまう前に、シャドウを倒して助けられないかって。俺の時みたいに。」
その言葉に俺はある推測が思いついた。まさか……、いや、きっとそうだ。だとしたら、俺はーーーーーー
「俺達でテレビに放り込まれた人、助けようぜ!人をテレビに入れて殺してる殺人犯なんて、警察が捕まえられる訳ねぇ!!あん時みたいに、ペルソナでーーー「花村。」
花村の言葉を遮り、花村の勢いを落ち着かせる。花村がこちらを見つめてくるのを確認して、口を開く。
「…経験談だから、1つ言わせてもらう。…あれはゲームじゃない。1つ間違えたら殺され、未来を失う。
……気持ちだけで、人は救えない。」
そう…、気持ちだけでは助けられない。実際、俺はあの戦いで幾度なく死への可能性を思い知らされた。あれは……戦いという名の、『命の賭け』だ。
案の定花村は俺の言葉に言葉を失い、俯いた。…ココで恐怖を感じ、引き下がるならそれでもいい。そう思って足を引こうとした所で「それでも、」と小さな声が聞こえた。俺は足を止めて花村の言葉を待つ。
「俺だって、遊び半分で言ってる訳じゃねぇ。正直、鳴上が怪我してんの見てぞっとした。でも……助けたいってのは嘘じゃねえ。」
「…前に言ったはずだ。復讐が目的なら、協力できないと。」
俺の冷たい言葉に花村はぐっと言葉が詰まる。しかしすぐに冷静さを取り戻したのか、それでも目の強い光が揺るがない。
「…確かに俺は犯人が許せねぇ。復讐してやるって気持ちは今でも強く渦巻いてる。でも……助けたいって気持ちも、俺の中にある。色々言っておいてなんだけど、もう嫌なんだよ……また……先輩みたいな人が出てくるんじゃないかって…………っ!!」
花村の体が震えだし、声も弱弱しくなる。その様子は先程の怒りや憎しみはなく、……悲しみと、恐怖を感じさせる。
「鳴上、頼む…。
…もう一度だけ、力を貸してくれ……!もう……あんな思い、ウンザリなんだ……っ!!」
花村がもう一度、俺に懇願する。そんな様子に俺はとんでもない思い違いをしていた事を思い知らせれた。花村は、決して気持ちだけで決めた訳ではなかった。ちゃんと覚悟をして、俺に話を持ちかけた。己の命と未来を考えて。ならば、俺はーーーーーー。
「花村の覚悟は分かった。…俺からも、協力させてくれ。」
少しして理解しきったのか「本当か!?」と聞き返され、「ああ。」と答えた。俺のやる事は、決まった。
「俺、お前となら犯人見つけてこの事件を解決できそうな気がするんだ。よろしく頼むぜ!」
「…あ、ああ。」
笑顔と共に差し出された手に一瞬戸惑うも、俺も手を差し出して握手を交わした。
「…うおっ、今なんか雨降ってなかったか!?教室急ごうぜ!」
雨に気づいた花村に賛同し、全速力で教室に向かった。ちなみに、雨は俺たちが教室についた直後に降り出した。
それから1時限目を終えた休み時間、花村と雑談している途中にガラガラッと扉の音と同時に、里中がやってきた。彼女は何か慌てた様子だ。
「ね、ねぇ2人共、雪子見てない!?」
「天城?…見てない。」
俺の返答に里中は顔を青ざめ、狼狽えはじめた。異変を感じたであろう花村が何かあったのかと尋ねる。
「あ、あたし……昨日のマヨナカテレビ見たの。昨日映ってたの……雪子だと思う。」
「「ーーーーーー!?」」
予想外の言葉に俺と花村の顔色が変わる。どういう事だと花村が話を急かす。里中によれば、天城の着物は旅館で着ているのと似ており、この前のインタビューでも着ていたらしい。心配した里中が夜中にメールを送ったが返事がなかったそうだ。夕方頃電話をかけた時は今日学校に来ると言っていたため、心配になったようだ。
「落ち着けって。で、メールの返事はまだないのか?」
「うん……。最近物騒だから、不安で……。雪子に何かあったら……あ、あたし……。」
「落ち着けって!まずは天城の無事を確かめるのが先だろ!天城に電話!」
花村の言葉に里中がうんと傾き、携帯に電話をかける。その隙に花村と小声で話す。
「なあ、これってまさか…。」
「だが…確認が取れない以上、まだ…。」
「どうしよう…。で、出ないよ……。」
里中の不安な声に会話を中断し戦慄が走る。状況が状況なため、嫌な予感しか出てこない。
「マジかよ、じゃあまさか、天城は本当に……!?」
「や、やめてよ!き、きっとなにか他に用事とか……!」
「…!里中、旅館にかけてみろ!」
ふと可能性の1つに気づき、里中に声をかける。里中が俺の言葉の意味に気づき、すぐさま旅館の番号にかけた。
「旅館?なんで……って、そうか、手伝いか?でも、学校休んでまでか?」
「可能性はある。」
「……あ、雪子!?良かった~いたよー!」
花村の疑問に答えた瞬間里中の表情が明るくなり、天城の無事が確認された。それから少し話した後、俺達に説明を受けた。なんでも、急に団体の客が来た事で旅館の手伝いに参加していたらしい。里中曰く、「年に1回はあった」そうだ。ひとまず、俺と花村は安心の溜息をつく。
「…あ、ヤバい次の授業モロキンじゃん!じゃっ!後、勝手に騒いでゴメンね!」
言うないなや、里中は急いで席に戻り教科書などを出し始めた。花村がすっっと紙切れを俺の机に置いたのに気づき、目を通す。
【放課後、ジュネスな。】……成程。
放課後、約束どうりジュネスの家電売り場に向かい、花村と合流した。このままテレビのセカイへ……といきたかったが、生憎今日はジュネスの家電セール中だったため仕方なく手だけテレビに突っ込みクマとのコンタクトに成功し画面越しでの会話ができた。…途中クマに噛まれて歯形ができたのは、スルーしよう。
クマによれば、テレビの中で人の気配は感じなかったらしい。とりあえず、今夜マヨナカテレビの確認をしておこうという事になり、ケータイの番号を交換し解散した。
~深夜0時前・悠の部屋~
(さて…映るか、否か……。)
時計が0時を告げたと同時に画面にノイズが映った。無意識に、身構える。少しの間を置き、ノイズが消えたテレビに映ったのはーーーーー。
【こんばんわ~♪】
……ドレス姿の天城だった。予想外の事に思考が停止する。
【えーっと、今日は私、天城雪子がナンパ、逆ナンに挑戦してみたいと思いま~す!題してーーーーーー、『やらせナシ!雪子姫、白馬の王子様さがし!』!!】
天城の声に合わせて、恐らくタイトルであろう文字が出てきた。呆気に取られている内に、話が進んでいく。
【もぉ超本気ィ!見えない所まで勝負使用…、は・あ・と♡みたいなね!
もぉ私用のホストクラブをブッ建てる位の意気込みで~それじゃあ、行ってきま~~す!!】
画面の天城(?)はそう言うやいなや楽しそうに古城の中へと去って行った所で映像が切れる。少しして突然携帯が鳴り出し、我に返って電話に出る。
「もしも」
『お、おい鳴上、見たか今の!!どう見ても天城だよな、顔本人だったし、つか名乗ってたぜ!!けど言ってる事、おかしくなかったか!?しかもなんかバラエティ番組みたいな……。何がどうなってるんだ!?』
「…落ち着け。」
興奮状態の花村を落ち着きの言葉をかける。…俺も人の事言えないが。
『お、おう、そうだったな…。天城に電話…って、俺天城の番号知らなかった……。里中経由で連絡してもらうか……。』
「頼む。」
「おう。…コレ、絶対向こうで何かあるよな、明日は日曜だし、朝一でジュネス集合な!」
「分かった。」
会話を終えて、電話を切る。マヨナカテレビの天城の事が気になるが、明日への体力を取るために寝る事にした。
主人公、ついに花村と組みました。長かった……。
亀更新になっている……マズイマズイ……。
書いてる途中で雪子とのフラグが出かかってるような…。どうなるかは、神のみぞ知るです。(←書いてんのアンタだろ。)
気を取り直して、次回予告です。
『次回予告』
「んな…っ、里中!?」
「2人共…、何か知ってんでしょ!?」
悠達の前に現れた、里中千枝。
「嘘だろ・・・!あれって!!」
『アタシは、あの雪子に頼られてる…。だから、アタシ達は友達……。』
里中のシャドウとの、予期せぬ出会いーーー。
「アンタなんか…、アンタなんか!アタシじゃないっ!!」
「…これが、プロローグだ。」
次回、『戦車の拒絶』。
お楽しみに!