バカとテストと召喚獣 Jr.達の日常   作:Wiiが欲しいと思わない。

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第2話は、主要人物一部紹介&宣戦布告編です。


娘とOBと試験召喚戦争

「なんだよ、Fクラスって、まあ、学年一、二を争う秀才だったお母さんも二年の頃はFクラスだったって聞いたしいいか、来年頑張れば。僕は母親似だし!」

 

今回の振り分け試験でも『十問に一問』は完璧に解けた。この一年間を頑張れば行ける!

そう思いつつ、クラスに入る。

 

「すみません、遅れまし……」

 

「さっさと座りなさい! このウジ虫!」

 

ひどい言われようだ。

 

「って、なにやってるの? しょう――」

 

――ゆ。と言おうとした瞬間。僕の顔面に拳が入った。

 

「ぐべらぁ!?」

 

「下の名前で呼ぶな、バカ!?」

 

坂本翔癒(サカモトしょうゆ)。去年からのクラスメイトであり、お父さんの親友の娘であり、いわゆる幼馴染みでもある。コンプレックスは平たい胸と変な名前。なんでも両親の名前を組み合わせたとか。まあそれは僕もだけど……

 

「だ、だからって行きなり、顔面パンチとは……」

 

「あらあら、朝からお暑いわね」

 

「と、利春……」

僕が顔面パンチを受けて壁に埋まっているとオネェ口調の眼鏡の長髪男が話しかけてきた。

彼の名前は久保利春。僕や翔癒と同じ学園OB、OGの息子?であり、なんでも『元同姓愛者同士』の間に生まれたため『オカマだけど好きなのは女』という。体は男、心は乙女、愛するのは美少女ともはや男か女か分かりにくい奴だ。だが、そのお陰か、男にも女にも人気はある。見た目はイケメンなのに……残念な奴だ。

 

「やーん、みずちゃん、あたしの事は『ハルちゃん』って呼んでっていってるでしょ?」

 

「いや、男にそれはキモいから……って、利春もFクラス!?」

 

「そうよ! そして私がこのクラス代表よ!」

 

利春と話していると、翔癒が言ってきた。

なるほど、つまりは翔癒を言いくるめればクラスを動かせるって事か……

 

「あと、他にも入るわよ? ほらあそこ」

 

利春が指差した先に居たのは……

 

 

ズズズッ(み、見え………)←ちゃぶ台の下をかがんで女子のスカートを覗こうとしている。

 

 

「ちょっと、そこのムッツリーニ2世ちょっと来てもらえるかしら?」

 

「っ!? ち、チガッ!?」

 

土屋 康広(ツチヤやすひろ)。これまた同じく文月学園OB、OGの息子。康広のお父さんは現在でこそ、あらゆる入手困難な情報を怪盗のごとく集めてくる優秀な新聞記者なのだがこの学園に通っていた頃は『ムッツリーニ』と呼ばれる盗撮、盗聴のプロであり、それを台無しにするほどのムッツリスケベだったらしい。

毎日のように鼻血を吹き、それに懲りずに覗きや盗撮を行う。そうな人だったらしい。お母さんの方も方で『保健体育は実技で習う』だの『自分でスカート捲ってスパッツを見せる』等とやらかしてしまう人だったとか……

そして、こいつも女子のスカートを覗こうとしているが実際に見えたら鼻血の海に溺れるほどのムッツリスケベだ。

そんなことをしていると、担任が入ってきた。担任は……歴史の福原先生か……

 

「えー、席についてください。座布団とちゃぶ台は全員ありますか? 不備があれば申し出てください」

 

『せんせー、俺の座布団、綿がほとんど入ってませーん』

 

「あー、はい、余裕のありそうな人に分けてもらってください」

 

『せんせー、俺のちゃぶ台の脚が折れてます』

 

「あー、はい、この木工用ボンドで自分で直してください」

 

『せんせー、窓が割れててすきま風が寒いんですけど……』

 

「あー、はい、そこの段ボールと新聞紙とガムテープで自分で塞いでください」

 

先生がそこまで言うと、さらに言う。

 

「なお、他に必要なものがあれば自分で用意してください」

 

なんて理不尽な待遇だ。というか本当にここは教室なのか?

すると『バキッ! ガシャーン!』と教卓が壊れた。

 

「代わりを用意してきますので皆さんは自習していてください」

 

すると、翔癒が黒板の前に出てきた。

 

「みんな、聞いてほしい。……Aクラスはリクライニングシートに冷暖房完備に個別冷蔵庫、さらにはその中身も学園が負担してくれる。それに対して私たちはこの扱い………………………不満はない?」

 

『『『おおありじゃぁぁぁぁぁぁぁ!?』』』

 

Fクラス総員の魂の叫び声だった。

 

「そう! 私たちはFクラス! 学園の底辺よ! だからってなに? この待遇はあんまりよ! だからクラス代表として提案するわ! 我々は『試験召喚戦争』を仕掛けるわよ!」

 

(へ?)

 

説明すると試験召喚戦争とは『試験召喚システム』の召喚獣を使ってクラス対抗戦を行う事である。下位クラスが勝利した場合、クラス設備を入れ換えられる。つまりFクラスがEクラスに勝つと、Eクラスと教室が入れ替わる。つまりはやろうと思えば僕らでもAクラス設備を手に入れることも可能なのだ。しかし、召喚獣の強さはテストの点数。成績が悪いFクラスの召喚獣は基本的に弱いのだ。

 

「いや、勝てるわけないと思うけど?」

 

「大丈夫。勝算はあるわ! まず利春!」

 

「あら? あたし?」

 

「そう、知っての通り、利春はオネェ……じゃなくてお父さんはあの伝説の『坂本世代』の一人。Aクラスでも5本の指に入る実力者だったらしいわ! 本人も文系はそれなりに得意! そしてムッツリーニ2世! 両親同様に保健体育は下手したらこのクラスの平均総合科目の点数並の強さを誇る!」

 

おお、たしかにそれは行けそうな気がしてきた。

 

「そして私。その『坂本世代』の呼び名になった男を父に持ち、当時の学年主席を母親に持つ!」

 

『『『おおぉぉぉぉぉ!』』』

 

たしかに翔癒はFクラスにいるのが不自然なほどだ。

 

「そして吉井瑞久もいる」

 

シーン

 

あれ?

 

「ちょっと、ちょっと!? 僕も『坂本世代』の両親を持っている上に母さんに至っては翔癒の母さんに続く次席だったほどの実力者なんだよ!」

 

「父親は学園を代表するバカだったけどね」

 

「それは言わなくていいでしょ!?」

 

「それにお父様と同じように観察処分者になっちゃったしねぇ」

 

「だまれ利春」

 

観察処分者とは成績の悪い生徒の中でも特に悪い生徒に与えられるバカの代名詞。ただし、召喚獣は他の皆と違い物体に触れて荷物運び等の雑用が出きるが……ダメージを受けると僕にフィードバックされて痛い思いをする。200点を超える召喚獣の全力の攻撃はダンプカーの衝突にも匹敵するから気を付けろと父さんにも教えられた。

 

「まあとにかく、これだけのメンバーが揃えば勝てるわ! みんなペンを取りなさい! 今こそ戦いのときよ!」

 

『『『おぉー!』』』

 

「よし、瑞久。ひとまず段階を踏む形でEクラスへ宣戦布告へ言ってきて頂戴」

 

「え? 下位戦力からの使者って酷い目に遭うんじゃ……」

 

「大丈夫よ。実際にはそんなことにはならないから……」

 

「本当に?」

 

「本当によ、騙されたと思っていってみなさい」

 

「わかった。行ってくる」

 

数分後

 

「騙されたぁ!?」

 

Eクラスでボコボコにされた。




第3問
 次の意味を持つ諺を3つ答えなさい。
『ものの価値がわからない事の意』

坂本 翔癒の答え
『・猫に小判
 ・豚に真珠
 ・馬の耳に念仏』

教師のコメント
 正解です。さすがですね、坂本さん。
 猫に小判と豚に真珠はすぐに思い付きますが、馬の耳に念仏は少し難しかったと思います。

久保 利春の答え
『・猫に小判
 ・豚に真珠
 ・吉井に参考書』

教師のコメント
 反応に困ります。
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