闇商人の猟犬と執行者の番犬   作:ベクセルmk. 5

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いやぁ、こっちで新作出すことになったmk5です。
え?別のサイトでの先行投稿は?見切り発車は終電(成功)まで至らないのだよ










え?お前の進まない筆・・・・・・キーボード状況はともかく早く本編?
もはや式要美になりつつある前書きおふざけ。


プロローグ
一話 ● 闇商人、猟犬を飼う


「あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!」

絶叫。聞いている者にすら痛みが伝わって来るような、絶叫。それを取り囲むのは防護服のような物を着た男達。

叫び声をあげているのは優樹夕死狼。信州コロニーに住む名門家の子息だ。

「薬物投与、開始」

男の一人が紫色の液体の入った注射器を手術台に拘束された夕死狼に注射する。

202X年に発生した、特異物質の一つに『B物質』と呼ばれる物質を用いたバイオテロ。その日以降、世界は異様な変化を遂げた。生態系は崩壊してファンタジー小説に出てくるような幻想生物が現れ始め、海や大気は汚染され、人が住むにはエアシェルターと呼ばれる装置で半径500km を覆わねば為らない。

しかし、科学者曰く

「超能力発現を確認。変身能力、狼です」

『一番に影響を受けたのは人間だ』と言う。何故なら、B 物質で作られた特異薬物とそれを用いて育てられたある果実を食す事によって超能力を発現するようになった。

「やはり、ディープ・アップルではなく薬物を使えばある程度は手にする能力を絞れるのか」

新しい薬の入った注射器を持った男が言う。

特異薬物は投与し続ければ複数の能力を得る事が出来る。しかし心身に多大な不可を掛ける必要がある。

「薬物投与実験を再開」

再び薬物を投与される。瞬間、

「あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!」

拘束台に乗っていた夕死狼が白目を剥き、のたうち回り、最後には海老反りになった状態で、気絶する。

「これで『時間支配』の能力が手に入らなかったら、切り捨てても構わん」

注射器を手に持った男、優樹夕次郎が言う。

「そ、総帥!正気ですか!」

「構わんといったぞ?二度も言わすな」

その時、夕次郎と話している男の上半身が消し飛ばされた。

「・・・・・・!」

夕次郎は思わず自らの能力【遮断結界】を発動する。この能力は結界の外から中への干渉を遮断する能力だ。

(いきなり人体干渉!?)

超能力にも能力の規模によって強弱が存在する。

例えば発火能力(パイロキネシス)なら、目の前にある物体に弱く発火させることしかできない場合はG1(グレードワン)

しかしそこそこ遠くに居る人間に発火させられる程の能力を持っていれば、G4(グレードフォー)となる。

(領域支配が可能なG5(グレードフィフス)にでもなってみろ!射程距離次第では無敵だぞ!)

夕次郎は考えた。前までG1程度の空間転移が急に空間干渉に変質したのかを。

「あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!」

仰け反りながら、絶叫しながら能力を発動させていく夕死狼をちらりと見る。

叫ぶだけで人間が捩じ切れ、見えない何かに押し潰され、全身をづたづたに引き裂かれる。実験施設にあった薬品の瓶が割れ、床や天井に亀裂が走る。

そんな地獄絵図を見ながら、ふと違和感に気づいた。

AA物質(アンチ・アビリティ・マテリアル)製の拘束具が、機能していない!?)

AA物質。名前の通り超能力を阻害する特異物質の一つだ。

(今のうちに、今のうちに殺しておかねば!)

AA物質性の銃弾の入った拳銃を取り出し、狙いを定める。が、

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

拳銃は酸化して使い物にならなくなり、腕は腐り落ちていった。

(これはもはや、空間支配!G5なんてレベルじゃない!)

G5。一定の空間を自らの能力で掌握する規模の能力を表す。

「ぁ・・・・・・」

かすれた声で、夕死狼が呟いた。

瞬間、夕次郎の意識は消滅した。

~~~

【信州コロニー崩壊事件】

突如エアシェルターが誤作動を起こしコロニー内の発電所等の生命維持機構が壊滅した。

原因は不明、生存者ゼロ。

なお、これほどの規模の破壊活動ができる犯罪組織は現在確認出来ておらず、犯人は不明。

~~~

「ねえ君」

三年後。優樹夕死狼は三年間、日本、中国、カナダ、フランスのコロニーを転々としていた。

最後にフランスコロニーの密輸船に乗り込み、人工島『エデン』にたどり着いた。

そして、コロニーで稼いだ金で食事でも取ろうと思っていた矢先に、声をかけられた。

「そう、君。そこで立ち止まっている『一切他人を信じていない捨てられた仔犬みたいな目』した君」

具体的すぎた。

「・・・・・・僕?」

「そうそう、君!名前なんて言うの?どこ出身?日本人?超能力者?年は?」

質問のガトリングガン。とでも揶揄すればいいだろうか?口を開けば多種多様な質問が飛び出してくる。

「優樹夕死狼、信州コロニー出身、日本人、超能力者で能力数は5、年は10歳です」

「へ~・・・・・・て、バカ正直に答えてはいけません!」

それからというもの、彼女の家に住むことになってしまった。理由はわからない。

彼女がフランス貴族の血を引いている闇商人で、この島で最大の勢力を誇る犯罪組織のリーダーで、何時の間にか、エレオノーラ・アレイスクの護衛兼弟となっていた。

―――――――闇商人は猟犬を拾った。

 

 




書き終わった。
これをR18で出そうか迷った。けどそれやったらやばいことになるからな、やめておいた。
悪いところあったら遠慮なく言ってください
それではまた
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