体育の授業用の闘技場で、1組の男子生徒が戦っていた。
一人は祖郷領。彼はどのチームにも入る気がないと、スカウトしてくるリーダーの手から逃げていた。
もう一人は、仙宮矛。彼の所属するチーム(暫定)のリーダーの命令で領をスカウトに来たのだ。
「待ってェェェェ!」
風を纏ったクナイを投擲し、攻撃してくる。領はそれをマチェットナイフで打ち払う。その後ウージーを連射した。
「風の鎧!」
9mm弾は風に煽られて、外していく。
「・・・・・・ならこれはどうだ?」
マスケット銃並みのロングバレルライフルが何もないところから現れる。
M97ヴァイパー。50口径フルメタルジャケット弾を撃ち出すプルパップ式のカービンライフルだ。
「おりゃあぁぁぁぁぁぁぁ!」
撃鉄を引き、トリガーを引くと同時に、矛は突風で自分を吹き飛ばして回避した。当たった弾丸が地面と闘技場の壁を抉り、貫く。
「くっそ!緊急生命維持装置を持たされているとはいえ、やりすぎだろ!?」
緊急生命維持装置。学院が支給している、生徒が瀕死の重傷を負ったときに作動する医療装備だ。それを全生徒に持たされており、死亡するリスクを減らしている。
「うおおおおおおお!」
そこに一人の男子生徒が落下しながら攻撃をしてきた。投げ込まれたのは、野球ボール大の大きさの球体。
「邪魔だ」
ヴァイパーを真上に向けて発砲する。ドドドドドという音と共に放たれた弾丸が、球体を砕く。
「まだまだぁ!」
「残念ながらもう終わりだ」
弾切れになったヴァイパーを換装して、シュナイデントサブマシンガンの弾を叩き込む。
ダダダダダダダ!銃声が響き、その後ドサリと音がする。
全身から血を流している男子生徒を囲うように薄い白い膜が現れる。その中にある装置が弾丸を摘出し、傷口を縫合していた。
「・・・・・・!」
数秒程手当される男子生徒を呆然と眺めていたが、はっとして領を探す矛。
そこにはもう既に、祖郷領はいなかった。
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闘技場と塔の中間に位置する森の中。即席の隠れ家に潜みながら、領は武器の整備をしていた。
【武器創造 全】の効果によって大半の武器は造る事が出来るが、それでもメンテナンスは必要だ。
「よし、
そう言いながらも、弾薬を創造していき、弾薬をマガジンへと詰めていく。
ゴーン、ゴーン、ゴーン、ゴーン
鐘の音が響き、一日目のスカウトは終了した。
お気づきかもしれませんが、○と●の違いは日中か夜かの違いです