「相席いいかしら?」
DQNpizzaの校内販売店で見つけてきた
「魅上弥栄子・・・・・・だっだか?」
「美金夜宵よ。どうやら貴女、他人に興味がないみたいね」
二人の間には険悪な空気が流れる。
「何故、あの生徒を殺そうとしたのかしら?」
「・・・・・・緊急生命維持装置があったからな。あの程度では死なんと踏んだまでだ」
「だとしても実弾はやり過ぎよ」
「・・・・・・」
領は戦慄した。この女は何といった?実弾が、やり過ぎ?
「陸に上げられて今にも死にそうな顔で口をパクパクさせてないで、何とか言ってみなさい」
「実弾でやり過ぎはないだろう?」
「なんですって?」
「命を尊むのはいいことだ。だが、そんなものは実際に戦場に出てみれば、直ぐに無価値だと思い知らされる」
二人の間に流れる空気はさらに険悪なものへと変わっていく。
「おーい、ヤヨちゃーん。っと、領領!」
「鴉谷鶫か」
海のように蒼い髪をポニーテールにした少女がカツ丼の載ったプレートを持ったままやって来る。鶫は制服の上に白衣を纏っていた。
因みに、学院の制服は自由に改造することが許されていて、領の場合様々な武装が仕込まれている防弾、防火、防水、防塵、防刃、防爆、防電仕様の黒いコートを羽織っている。
「領領はヤメれ」
「え~いいじゃん。呼びやすいでしょ?」
「・・・・・・随分と仲がいいのね」
「そんなことはない。理々奈の会社の製品のテスターだから面識があるだけだ」
「こ~ら、義理とはいえお母さんなんだから・・・呼び捨てはダメでしょ」
「それより、もうすぐ昼休み終わるぞ?」
~~~
「馬鹿馬鹿しい」
実弾ではなくゴム弾の入ったマガジンを交換する。
ここは即席の隠れ家の中。しつこく追い掛け回してくる生徒達から逃げ、装備を整えていたのだ。
「さて、外の状況をば――――――――――」
「そそそんなこと、しなくてもいいんですよ?」
腕を薙いだ。腕には高周波ブレードが握られており、人間なら軽く真っ二つに出来る性能がある。
「フフフフ・・・いきなり斬りかかるなんて、酷い人」
しかし、声の主は一切傷ついた様子がない。
制服姿で髪の毛で目を隠している少女、狂姫清三。領に付き纏っているストーカーだ。
ぎぃぃぃんという音と閃光、で感覚を潰された清三に対して炎が襲いかかる。その間に脱出し、別の隠れ家に逃げ込む。
すると何かに追いかけられているかのような音が聞こえる。
「・・・・・・ん?」
まさかもう追ってきたのか?と思ったが、それは聴き慣れた稼動音だった。
「げっ!」
重厚なボディ、九つの仰々しい武装、12枚の浮遊するシールド。
「『ヘラクレス』!」
アンタレス・インダストリー製の第二世代機のそれは、未だに実験機。そして、そのテスターは・・・・・・
「やっほー。領領、覚悟ー」
鶫だ。ヘラクレス越しに話しかけてくる為顔は分からないが、笑顔であろうと予想する。
・・・・・・想像してみてくれ、童顔だがスタイルのいい少女が笑顔でガトリングみたいな
――――――――――殺す気満満?