学園島から離れた海から巨大な亀が泳いでくるのが分かる。
『タンカータートル』の大群と、他にも飛行型の壊獣が飛んできている。
「このように、現在エデン東島・・・学園島へ壊獣が迫ってきています」
大聖堂に集められた全生徒の前で淡々と現状報告をする少女、仙宮綾。
「この数は過去の大侵攻を遥かに凌ぐ数であり、現状の楽園政府軍並びに島外警戒軍で対応仕切れる数ではありません・・・・・・そこで、我々学園生徒の中でも戦闘が可能な生徒をリストアップ、戦闘に駆り出されることになりました」
ざわざわとざわめく生徒。中には絶望しきった顔をするものもいる。
「確かに、私達は本来なら戦うべきではない存在だ。そして、望まず戦う力を得た・・・・・・しかし、私達は戦う力を持っている。それが、望んで手に入れたものであっても、望まず手に入れたものでも、力を手に入れた以上戦う義務がある。私達は戦える、私達は立ち上がれる、私達は、今度こそ何かを守る事が出来る!」
綾が高らかに叫ぶと、俯いていた生徒達が顔を上げる。皆、瞳には炎のような意思が宿っており、誇りと勇気に満ちているのが分かる。
「今こそ、今こそ戦う時だ!卑劣なる侵略者達に、我らの力、勇姿を見せつけてやれ!」
取り出した刀を掲げ、高らかに叫ぶ。それに合わせて生徒たちが雄叫びを上げる。
「さっすが、『導く者』。人望が違うなあ~」
「舞蝶、何の用?・・・貴方がここへ来るということは、何か言いたいことがあるということ」
「・・・・・・一年生男子生徒3名、二年生男子生徒4名が無断出撃。内一人は弟くんや」
「・・・・・・は?」
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「うおおおおおおおお!!」
海面を凍らせながら祖郷領は走る。走りながら武器を創造し、海ピラニアやエアスネークを撃ち殺す。
その後ろから走りながら戦いを見ている桜逆憐夜と、仙宮矛はこう思った
(すごい。これが祖郷の実力・・・・・・)
「おいおい、あんまり気張るなよ一年」
手のひらから雷撃を放つ二年生の生徒が言う。
「わかっています。
【氷結帝国】の能力は無から氷を生み出し、自由に操ることが出来る能力だ。氷の腕が創られた武器を掴み、攻撃をする。
「うおっ!」
突如、左から攻撃を受けた。オレンジ色のエネルギー弾が飛んできたのだ。
「スナイパーワイバーン」
名前の通り狙撃を得意とする壊獣で、15~30の群れを作って、アウトレンジから囲んで狙撃をすることで狩りをする習性がある。
(真後ろは防衛軍やほかの生徒が守っているから、360度包囲しているとは思えん。群れの数はだいたい30だと仮定して十体で扇型陣形の三段撃ち・・・・・・射撃ポイントはここからだいたい5km離れた地点)
次々と放たれるエネルギー弾を氷の壁で防ぎながら、どう倒すかを考える。
盾を展開しながら突撃――――――――集中砲火を浴びて盾が間に合わない。
側面から奇襲――――――――移動されている可能性があるため確実じゃない。
こちらも同じように狙撃――――――――相手の位置を正確に捉えれない状況じゃ出来ない。
(――――――――――どうする?)