「殺してやる!絶対に、殺してやる!」
『ふふ、貴方に私は殺せないわ。絶対に』
5年前、桜逆憐夜は恋人を姉に殺された。憐夜は毎日夢でこの光景を見るのだ。
「絶対に、絶対に!■ ■ ■の仇は俺が―――――――」
『■ ■ ■の仇は取れない。だって・・・・・・だもの』
この時、姉は・・・・・・桜逆鈴華は何といったのだろうか。
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桜逆憐夜が朝日が昇るのよりも早く目を覚ますのは、いつものことだ。
朝霧に煙る街は、午前4時とは思えない程活気にあふれていた。そのほとんどがカタギだというのに武装している。
「国民武装許可法ねぇ」
凶悪化する銃犯罪に対して国家の採った判断は、国民の武器所持の合法化だった。銃火器に搭載したセンサーとカメラによる状況判断、それを政府の管理する火器管理AIが持ち主を正常な状態かどうかを判断し、トリガーのロックのON、OFFをする政府公認武装。それによって犯罪者に対して国民に自衛手段を持たせたのだ。
(それでも、犯罪は減らないがね)
未だに6割の国民が政府公認武装を手にしていないのが現状だ。
毎日走っている目標まで走り終えた後炭他荘まで帰り、103号室に入る。
折りたたみ式のテーブルの上には『DQNpizza』とロゴのついた箱が置いてあった。
「鍵閉まってるのにどうやって届けてるんだろう?」
そう言いながら蓋を開ける。そこには、ピザ生地の上に野菜だけが乗せられて焼かれたピザが入っていた。
ベジピザ。DQNpizzaメニュー売り上げランキングワースト一位のそのメニューは、野菜以外何も載っていないことで有名だ。
ベジピザと野菜サラダとグレープフルーツジュースだけの簡素な食事を済ませたあと、それを見計らったかのように、通信機からアラームがなった。
回数は五回。非番者も含めた緊急出動だ。
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「能力者狩りをしている奴がいるらしい。楽園政府は奴を『ハンター』と呼ぶことにした。『ハンター』の能力はG3~G5の
中央庁舎郡にある塔、エデン治安維持軍。
「それと、俺たち夜警が呼び出される理由は?」
夜間特別警邏隊。通称夜警。夜間限定で警邏、犯罪組織との戦闘をする組織だ。
「日向隊長、黒林潜入捜査官と天鋼機動担当官がまだ来ていませんが」
「理由は、先程桜逆が言った二人が死亡しているからだ」
夜警は5人一部隊で成り立っている。
「これから我々は補欠メンバーと他部隊と連携して『ハンター』を追う。桜逆潜入工作担当官、平原情報担当官は補欠メンバーと親睦を深めておくように」
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【夜間警羅隊隊員2名死亡。超能力者狩りが目的か】
【昨夜未明に夜間警羅隊の隊員の焼死体が発見された。一人はダイバーだったものの、操縦装置から引きずり出されて燃やされた模様】
【尚、犯人は未だに特定出来ず】