え?わかってるって、本編早くだろ?
違うの?『カエレ!』?
・・・・・・嫌です
5話 ○ 猟犬と学校
「おはよう、エレオノーラ」
5時30分。夕死狼はエレオノーラの部屋の中に入り、そう言った。
エレオノーラは半裸だった・・・・・・否、正確には下着姿のまま固まっていた。
エレオノーラ・アレイクス。滑らかな銀色の髪にしなやかな四肢、トパーズのような瞳、艶やかな白肌。
モデルや美人女優すらも羨望の眼差しを向ける程のスタイルの美女。
「えっと、ね。夕。部屋に入るときにはノックしてね?」
学校の制服のスカートを手に持ったまま夕死狼を優しい目で見る。
「あ、うん。わかった」
そのまま何もなかったかのように立ち去ろうとする夕死狼を呼び止める。
「ちょっとまって、夕。この格好どうかしら?」
「・・・・・・早くなにか着たほうがいいと思う。風邪をひいてしま―――――――」
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「エレオノーラ。怒っているのなら謝る。だから機嫌を直してくれ」
「・・・・・・」
だいたい6時位、未だに機嫌の悪いエレオノーラを宥めながら朝食の準備をする夕死狼。その頬には見事なまでに紅い紅葉がついていた。
「ほら、朝食出来ますよ?」
「・・・ベーコンは生焼け?」
「はい。それに、スープは少し濃い目、サラダにドレッシングはかけない、ちゃんと注文通り」
「うん、ごめんね。それよりも、制服似合ってるわ」
「私を無視してイチャつかないで」
抱き合う二人を甘い声が現実へと引き戻す。
長い金髪のツインテールの長身で豊満な胸部の少女だ。
「ヴィクター、邪魔しないで。可愛い可愛い夕とやっと仲直り出来たんだから」
「他所でやって。今日は仕事に来たの」
「仕事・・・・・・?」
朝食を摂りながら小首を傾げるエレオノーラ。
「忘れてたの?」
「例の兵器の事だろう?」
夕死狼が食事を終えた食器をシンクまで持っていく。
「例の・・・・・・ああ!超能力兵器のことね!」
超能力のメカニズムは表向きには解明されていない・・・・・・表向きには。
実際には200年前のバイオテロ以降人間が放てるようになったΒ波という生体波動に対して体内に摂取したB物質ないし、Β波を受信出来るように加工したB物質を反応させることで超能力を発源出来るようになるのだ。
「つまり、人体に入っていないB物質でもΒ波を受信できるようにする兵器を量産すればいいわけ。それらの超能力兵器『戦具』量産計画」
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「いい?学院程優れた隠れ蚤は存在しないわ。特に年齢が年齢なら、ね」
中央に建つ本校舎ではなく、島の北側に位置する闘技場。新入生はそこで必ず試験を受ける。
「それじゃあ、『領』。私は先に言ってるわね」
「うん、エリステラ。試験が終わったら、また」
エリステラ・レイクスアと祖郷領は一度別れる。
そして、猟犬は、番犬に出会う。