◯◯な原子力空母・・・ゲルマン 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
私はここから出るために活動を開始した。
まず私はゼラスの射撃訓練で私にぶつけられる弾薬を拾った。
彼女の砲撃は殴られた衝撃と同じくらいだが、歯を食い縛れば堪えることが出来た。
「チィ・・・しぶといやつめ。」
男性達からの憎しみのこもった目線にも慣れたものだ。
ゼラスの装備品を開発しているらしく、たまに聞こえてくる
「これさえできれば実験艦001も死ぬな。」
「解体するにも生きているなら的にできるからな。俺たちのご先祖様の恨みをぶつけられていい仕事だよ。」
と牢獄の近くから聞こえてくると急がなくては死んでしまうと確信した。
だから行動した。
弾薬は拾った分を、ボーキサイトは食事に出される黒い蛇みたいなのを解体して目立たないように貯めた。
ただ、燃料がどうしても手に入れられずに困ってしまった。
「石油が無理でも・・・石炭なら・・・。」
私は時間が出来たら燃料になるものを探した。
時にはライター解体して鉄と燃料にわけ、時には施設にある予備発電機の中から石炭を入手して燃料を集めた。
そして・・・時期が来た。
「駆逐艦ハイファです!!皆さんよろしくー!!」
イスラエル国の新たな艦娘が出来た。
私はこの時に彼らが酔いつぶれた隙に施設から逃走した。
装備は目立つので研究室にあった大きなリュックサックにタンクを詰め込み、砂漠が近いのかローブがあったのでそれで全身をくるんで逃げた。
(閣下・・・提督・・・こんな艦ですみません。)
逃走は軍人として恥ずべき行為である。
その事を理解してなお彼女は逃走を選んだ。
それほど施設が辛かったのだ。
【イラク】
逃亡から約6ヶ月・・・イスラエル国ではナチスドイツの女性SSでアウシュビッツに関与している容疑で逮捕状が出回ったが、原住民との扮装地帯に紛れ込むことでなんとか国境を突破した。
ただ、隣の国では危ないと思い私はそのままイスラエルと敵対関係のイラクに亡命した。
正規の亡命ではないものの、イラク政府は私の数ヶ国語を話せる能力を高く買い通訳として雇われていた。
なぜ話せるかは大陸横断同盟時に同盟国だった色々な国に行っていたからと、ドイツ、イタリア、フランス、ソ連は私の艦内に船員がいたため、言葉を聞いていたのだ。
まぁとにかく私は施設から脱出し、陸地しかない国だが安全を確保した。
ここで世界の歴史を初めて知る。
「・・・ナチス・・・ドイツ!?」
書かれていた内容に驚いた。
それはドイツの国力が私の造られた世界よりも圧倒的に劣っていたことと、人種差別である。
「・・・なんだ・・・これは。」
絶句であった。