◯◯な原子力空母・・・ゲルマン   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

6 / 25
第6話

大ドイツ共和国・・・それが私のいた国だ。

第一次大戦の敗戦から技術力と国民の団結により大国に返り咲き、フランスの暴走でおこった第二次大戦に勝利し超大国となった。

ユダヤ問題も確かにあったが、第二次大戦までの過程で協力しながら国を復旧させた友であった。

・・・しかしこの世界では違うようだ。

こちらの世界ではヒトラーが大統領と首相を統合した総統となり、世界を巻き込んだ大戦を開始したようだ。

結果はユダヤの虐殺、敗戦のダブルパンチでノックアウト。

私のいた世界では一国社会主義で過激社会主義者だったスターリン率いるソビエト社会主義共和国連邦と国力がバグっているアメリカの2つの超大国がこの世界では今なお睨みを効かせているが・・・1980年に深海艦と呼ばれる勢力が現れたことでパニックになったらしい。

 

「・・・そこで必要になったのが艦娘と妖精か。」

 

「エバ・ハインリッヒ通訳官急いでこちらに来たまえ。」

 

「はい。」

私は一旦思考をやめて仕事についた。

 

 

 

・・・初の休日をもらった。

給料は亡命者ということで低いものだったが、生活するのに困ることはなさそうだ。

私はこの給料を使って自分のできることを考えた。

まず私は艦娘特有のパーツ全てを取り外しているので人間と見た目は変わらないが、食事は最悪燃料だけ飲んでいればなんとかなる。

住んでいる場所はイラクの地方都市で石油産業が活発な地域だ。

・・・活発な場所の裏には闇がある。

私は表と裏を上手くつかないながらまずは自分の武力を高めることにした。

明確な目標はないが自衛できる力が欲しかった。

 

「・・・まずは妖精を探さないといけないか。」

プレハブ小屋の中でそう呟いた。

 

 

 

通訳の仕事をしていると世界情勢がわかるときがある。

現在大西洋北部で深海艦が活発化しているとジャーナリストが言うことを金持ち達に通訳すれば、金持ち達は武器を製造する施設に投資する。

それはアメリカや他のヨーロッパ諸国がシーレーンの確保に失敗していることを意味し、地中海に新たな基地を建設するから金を出してほしいと言うことを伝えれば、それは地中海は新しく基地を建てることができるほど安全ということがわかる。

私はこういうことをメモしてプレハブ小屋に帰ると地図帳を取り出して色々と書き込んでいく。

また、裏ルートにこれらの情報もバレないように流し、見返りに妖精の捕獲をお願いしていた。

 

 

・・・結果が出たのは数ヵ月後、私のもとに1体の妖精が届けられた。

妖精は薬漬けにされていてアヘアヘと言っては何かを吸うような動作をした。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。