プロローグあえて短めに設定してます。
次回から文字数増えますね。
幻想郷。
外の世界で忘れ去られ、幻想となったもの達が集う場所。それはそれは美しく、尚も残酷な世界と。
人のみならず、そこは妖から神まで、さまざまな生命を宿したものが共存する世界。全ては博麗の結界により護られている。外の世界から干渉できるものではない。
だが、外の世界から1人の人間がやってきた。それは幻想郷を作った妖怪の賢者、八雲紫にもわからない人間。
そんな人間が幻想郷を生きて、夢見て、記録した話。
情報を整理しよう。人間誰しも冷静を欠くと正常な判断は下せない。故にここでどう騒いだところで状況が変わるわけではない。
…OK、冷静になったはずだ。
僕は高校生だ、大学受験を控えた平凡な高校生だ。合格祈願に帰り道にあった神社にお参りしに来たはずだ。うむ、そうだ。やけに人気もなく、整備されていない神社だなとは思ったけど、気にしなかった。
祈願して目を開ければこれだ。誰だって驚く。
「…なんだこのおんぼろ神社は。」
「おんぼろで悪かったわね!!」
叫び声と共に神社の本堂の扉が開けられた。ただ、開けられたと同時に訳の分からない光の玉が飛んできて僕の頭に命中。
薄れいく意識の中で、紅白の服を着た少女を見た。
やばい、巫女萌え。
「…はっ!知らない天井だ…。」
おいこらテンプレートとか言うんじゃない。
ほぼ決まり文句であろうセリフを吐きながら、起き上がる。床が…畳?それに障子もあるし、縁側までもついている。
…よし、本日2度目となる状況確認といこうではないか。
畳に障子に縁側。この3点セットにもれなく付いてくるのは、外の風景が木々。季節は夏か?そんでもってここまで和風な部屋作り、あぁ認めたくないけどきっとそうなんだろうなぁ…。
僕の住んでた場所、いや僕が参拝に来た神社とは全く違う神社だけど、外見は似てるからパラレルワールドとかそんなのかなぁ。
「あら、起きてたのね。」
そんな思考を巡らせると、扉…もとい、引き戸が開かれた。声の主はあろう事か、僕に光の球体をぶつけた張本人、巫女さんだった。いやはや、可愛っすね。この世界にこれて正解ですな、巫女さんに会えるとは…。
「…と、まぁアンタのその身なりからして、外来人だってのはわかってるわ。」
「…いやちょっと待ってね?いろいろと展開が急すぎて頭がついてってない。」
「あぁ、そこから話さなきゃいけないのね。めんどいわ…。まぁ話すからとりあえずお茶いれてきてよ。」
…巫女とはなんぞや。僕の中の印象では、人々に癒しをもたらす神々しき職業。こやつ、仮にも客人的立ち位置にいる僕にお茶をいれろと?
厚かましいな、まぁいれるけど。
巫女さんに言われるがままに台所をあさり、急須にお茶をいれる。…現代に生きた僕は、茶葉からいれるのは初めてなんだけど、大丈夫かね?まぁ味は変わらないから大丈夫でしょ。
「…2点ね。お茶を理解してないわ。ドブでも啜った方がマシなレベルよ。」
さいですか。
〜閑話休題〜
「んで、ここはどこや?」
「なんて言ったらいいかしらね。あんたの住んでたところを一つの世界と定めると、その世界から隔離された場所かしらね?――幻想郷、そう呼ばれてるわ。世界から忘れ去られた幻想となったものが集い、住まうのは人間に妖怪に神様と……まぁそんなところ。」
この駄巫女、はしょりやがった。
「まぁそれで?アンタ帰る?」
「帰る。」
無論、考えるまでもないわけだ。確かに、ちょっとSF感があって胸がドキドキしてるけど、僕には大学受験が控えてる。それに、家族もいるんだし、長居はできないな。
この巫女さん、性格も口調も何処と無くやる気のなさが感じるけど、やる時はやるって感じの人でした。僕が帰ると言ったら直ぐに準備に取り掛かってくれた。これも巫女の仕事よ、とは言ってるけど、僕の住んでるところの巫女とは違い、幻想郷の巫女さんはなんか色々と凄いのね。
「…なんか知らないけど、あんたを外の世界に帰せないわ。」
「はい?どういう事で?」
「なにかの力が干渉してるのかしら?あなたを帰そうとしたら、強大な力に妨害されるのよね。」
…えぇと、つまりはあれか。
「幻想郷に、閉じ込められた…だと…!?」
というプロローグで始まります。
主にとって2度目となる【東方夢記録】
色んな作品に触れて少しは成長したと思います。
まだ始まったばかり。
新しい東方夢記録をお楽しみください。