自分は北国なので一層寒いです。
でも毛布にくるまりながら頑張ります!
それではどうぞ!
第11話 波紋メタル
登校途中、智花と会い一緒に校門まで歩いていると兎ノ助に話しかけられる
兎ノ助「おう、おはようさん!」
智花「あ、兎ノ助さんおはようございます!」!
ジョエル「おはよう、毎日お疲れさん」
兎ノ助「なーに、お前らの元気な顔が見れればこんなのへーきへーき
で、朝から仲いいな、まさか……」
それを聞いたとたん智花は顔を赤くしながら
智花「ち、違いますよ!?、今日たまたま一緒だったので…」
ジョエル「…平和だなぁ」
ジョエルは二人の会話を聞いていると、デバイスに着信が入る
ジョエルが電話に出るとその声は結希だった
ジョエル「もしもし…宍戸か、何か用か?」
結希「悪いけど研究室に来て、見てもらいたいものがあるの」
ジョエル「…?、わかった、今から行く」
結希「ええ、お願いするわ、私はちょっと用があるから…」
そう言うと通話が切れ、ジョエルはデバイスをしまう
ジョエル「悪い、宍戸から呼び出しがかかった、また後で」
智花「あ、はい…」
そう言うとジョエルは研究室に向かっていった
二人はジョエルを見送りながら
兎ノ助「そういやジョエルは外国人なんだっけ?」
智花「はい、イギリス人とアメリカ人のハーフみたいです」
兎ノ助「ふーん、それにしては日本語うまいな…」
『魔法棟 魔導科学研究部』
研究室に着くと、結希が誰かと電話していた
会話を聞く限り英語で話していた
結希【だから、これは何と聞いているのだけど…】
【それはジョエルが来てからだといっとろうが、まだか?
待ちきれんぞ?】
ジョエル「…来たんだが…」
結希「空条君、ちょうどいいわ、あなたの知り合いだと言っているのだけれど、代わってくれない?」
ジョエル【ああ…もしもし】
【お主、ジョエル・ジョースターじゃな?】
ジョエル【…!?、何で俺の名を?】
ジョーガン【ワシじゃよ、イギリスのおじいちゃんじゃぞ!】
ジョエル【…え?、爺ちゃん!?】
ジョーガン【久しぶりじゃのう!元気にやっとるか?
風邪引いとらんな?】
ジョエル【大丈夫、そっか…最後に会ったのは父さんと母さんの葬式だったっけ…】
ジョーガン【そうじゃな、すまんの、子供のお主に苦労をかけてしもうて…すまんの…】
ジョエル【気にしないでくれ、俺は平気だ、それで…何で電話を?】
ジョーガン【おおそうじゃった、実はあるものを渡したくてな、送ったのじゃよ】
結希「…これよ」
そう言うと結希は机の上にある細長い段ボールを指差す
既に開けられていて、中には革製の細長い袋が入っていた
ジョーガン【一応そこの嬢ちゃんにも言っておるが、お主以外は触れてはならんものでな
どうなっても良いなら構わんが…、なかに紙がある、それをよく読んでおいてくれ、そうすれば何ができるかわかるはずじゃ…それじゃあまたな、後電話番号教えて!】
ジョエル【ああ…】
ジョエルは一通り教えると、ジョーガンは嬉しそうに電話を切る
ジョエルが革製の袋を手に取り、中身を取り出そうとしたがすぐに手を離し中身が床に落ちる
結希「…どうしたの?」
ジョエル「…今…魔力を吸いとられた…」
結希「どういうこと…!?」
落ちたのは長さ180㎝ほどの鉄パイプ程の太さの金属の棒だった
白銀に染まり、白い光沢を放っていた、気のせいか、少し光っているような気がする
ジョエルが恐る恐る触れるとなにも起きず、ジョエルはそのまま手に取る、ジョエルは箱の中の紙を取り、読み上げる
ジョエル「…波紋メタル、260年前に魔物に襲われ
廃墟と化した修道院跡から発掘された金属
波紋の伝導率100%、タングステン並みの強度とアルミほどの軽量、波紋により形態が変わる…なんだそれは…」
結希「魔力については?」
ジョエル「…波紋メタルは魔力を吸い取る力を持ち、魔力容量は5人分…そして、波紋メタルには魔法が付呪されていて
波紋と相まって威力が上がる、と書いてあるな」
結希「5人分も入るなんて…一体どうやって…」
ジョエル「…使ってみるしかないだろう、どうやらこれを使えるのは俺ぐらいだからな」
結希「そうね、並の魔法使いには触ることすら出来ないようだから
それはあなたの物よ、これを送ってきたのは誰なの?」
ジョエル「ああ…ジョーガン・ジョースター、俺の祖父だ」
結希「ジョーガン・ジョースター…あの【メディカルジョースター】の…」
ジョエル「それじゃあ俺はこいつを手頃なクエストで試してくる
後でデータを持ってくるから待っててくれ」
結希「ええ、お願い」
ジョエルは波紋メタルを袋に入れ部屋を出る
結希「…メディカルジョースター…イギリスを本社にある巨大企業…会長の孫…彼は一体どんな人脈が…?」
ジョエルが噴水前まで歩き、デバイスでクエストを探していると後ろから強力な気配が歩み寄ってくる
ジョエルは振り向き
ジョエル「…何か用か?…東雲アイラ…」
そこには制服にフリルを付けたアイラが歩いてくる
アイラ「お兄ちゃん、探したんだよ?、ねえねえ、一緒にクエストしよ!」
ジョエル「…………」
アイラ「どうしたの?」
ジョエル「いい加減正体を明かした方がいいと思うぞ?
たかが12歳の女の子があんな強力な気配が出せるわけがない」
アイラ「……ほう、いつ気づいておった?、会ったときからか?」
ジョエル「ああ、身震いが止まらなかった、相当な実力者にはあまり会わないからな」
アイラ「そうかそうか、妾は超強い魔法使いじゃからな
お主が震えるのも仕方ないのう!」
ジョエル「…急に婆さん臭くなったな…」
アイラ「なんかゆうたか少年」
ジョエル「なんでもない、で、俺に用があったんじゃないのか?」
アイラ「うむ、実は執行部のヘボが妾指名でクエストを出してきての
どうじゃ?、妾とクエストを請けんか?」
ジョエル「それは丁度いい。俺も請けようとしてたから、もちろん請ける、ちょっと待ってくれ」
ジョエルはクエストを請けると、戦闘服に変身し、出発する、現場に到着するとアイラは急に怒り出す
アイラ「な、なんじゃこれは、聞いとらん…妾は聞いとらんぞ!
こんなに川が多い場所なんて聞いとらん!、あのヘボめ…やけににやにやしとると思ったら…」
ジョエル「川がどうした、そこまで深くはないだろ?」
アイラ「ここには妾の弱点である【流れる水】がたくさんあるではないか!
うぐ…吸血鬼は流れる水を越えることができんのじゃ…いや、正確には越える気にならんことじゃが…」
ジョエル「…吸血鬼?、吸血鬼なのか?」
アイラ「理屈は知らんがそういう設定になっとる、真祖でもそれは変わらん。」
ジョエル「今…設定って言ったよな…?、だが吸血鬼か…」
アイラ「これは妾でも無理じゃ、少年。おぶれ」
ジョエル「……は?」
アイラ「ようするに自分で渡れないなら誰かに移動させてもらえばよい
だーいじょうぶじゃ、見りゃわかるが妾はコンパクトボディじゃぞ?」
ジョエル「…いや、そういう問題じゃ…」
アイラ「ほれほれ、恥ずかしがっとる場合じゃないぞ、さっさと乗せろ。」
ジョエルは渋々アイラをおんぶする、アイラは乗り心地を確認し
アイラ「うむ…よっしゃ、ベストポジションじゃ!
無駄に乗り心地が良いぞ!」
二人は川を渡ろうとすると、左に大きな蟹のようなものがうろついていた
それを見たアイラはジョエルを止める
アイラ「ん?、おいありゃなんじゃ?デカイカニがおるぞ」
ジョエル「…あれだな、討伐対象のサワガニだ」
アイラ「おおっ!あれが討伐対象か!これ、はよ降ろさんか!」
ジョエルを突き飛ばすように降りると、アイラはサワガニに向かっていく
アイラ「少年、よーく見ておけ、これが吸血鬼の戦い方じゃ」
アイラの手のひらに命令式が現れると中央から火の玉が現れる
それを勢いよく、サワガニの右のハサミに撃ち込み、ハサミが焼き焦げ、無くなる
さらに追撃し、サワガニの体が燃え盛り霧散する
アイラ「よーし、どうじゃ妾の実力は、さすがは最強の魔法使いじゃろ?」
ジョエル「確かにこれは学園1を争える実力だ、長年の経験の賜物か」
アイラ「ほれ、とっとと行くぞ!、少年、乗せろ。」
ジョエルは再度アイラをおぶり、川を渡る、ジョエルの足元には波紋が流れ、靴底だけ水面についている
アイラ「相変わらず波紋と言うのは便利じゃのう
さすがはジョースターの一族じゃな!」
ジョエル「な!?、何でそれを!?」
アイラ「当然じゃ、今波紋を扱える人間は二人くらいしか居らんと聞いとるぞ?
お主の祖父は使えたはずじゃ、そうじゃろ?」
ジョエル「そうだな、世間には公表してないが爺ちゃんは使える
誰よりもずっとな」
アイラ「波紋もずいぶん廃れたもんじゃのう、300年前まではそりゃ知らんものはおらんぐらい栄えていたと言うのに、魔物に襲われて散り散りになってしもうて…
今じゃ波紋はジョースターだけの物になっちまったからの」
ジョエル「…詳しいな、それも吸血鬼とやらになったおかげか?」
アイラ「妾は312年生きとるからの、知っているのも当然じゃ
ほれ、着いたなら降ろせ」
川を渡りきり、アイラを下ろすと、アイラは太陽に手を向け、太陽光を眩しそうにする
アイラ「全く忌々しい太陽め、中には照らされたくない者がいるのを理解してほしいものじゃ
知性がないのはただの獣じゃぞ?」
ジョエル(コイツ、何言ってんだ…)
アイラ「なんじゃ、まるで妾がバカみたいな目で見おって
吸血鬼は大陽に弱いのは世の常識じゃろ?、じゃが言っとくが真祖は平気なのはデマじゃからな
あれはやせ我慢しとるだけじゃ、常時UVカットの障壁を張って耐えとるだけじゃ」
ジョエル「だからって太陽にガミガミ言っても仕方ないだろ…ガキじゃないんだから…」
アイラ「うっさいわ!、ほれ、カニがおるぞ!、行くぞ少年、今夜は佃煮じゃ!」
ジョエル「いやあれ魔物だから、食えねーし倒したら消えるし!」
アイラは雷属性の魔法を撃ち出す、サワガニの体は黒焦げになるが、それを耐えてアイラに向かっていく
アイラは一度力をためると、アイラを中心に波動が流れ
それを当てられたサワガニは霧散する
アイラ「ふっふっふ、どうじゃ!、妾に勝てるものはおらんぞ!」
ジョエル「で、アイラさんや、倒したら霧に戻る魔物を佃煮にできたかい?」
アイラ「わーとるわ!霧に戻ることくらい!」
ジョエル「そんなに腹減ってたんだな?、帰りに何処か連れてってやるから我慢しろよ?」
アイラ「妾を食いしん坊キャラにするでない!、少年、あと1体じゃ、あれはお主がやってみろ!」
ジョエル「ああ、わかった」
そう言うとジョエルは担いでいた革袋の中から波紋メタルを取り出す
アイラ「なんじゃそれは?、さっきから担いでいたが…おぶるとき膝に当たって痛かったぞ」
ジョエル「これは爺ちゃんからのプレゼントだ」
ジョエルは棒術を用い、サワガニに波紋メタルを叩き付ける
その瞬間、波紋メタルから蒼白い光が放たれ、サワガニに魔法ダメージが加えられる
サワガニは全身に波紋を流され、もがき苦しむ、ジョエルは波紋を流し続けると波紋メタルは半分に割れ
2本の棒が出来上がる
ジョエル「お、折れた!?、いや違う、これは形態が変わったのか…」
アイラ「おい少年!、来るぞ!」
ジョエルがサワガニを見るとサワガニは突進してくる、ジョエルはそれを避け、カリスティックの連撃を繰り出した
サワガニは波紋と付呪の魔法に耐えきれず、霧散する
アイラ「ほう、中々面白いものを見せてもらったぞ少年、それは一体なんなのだ?」
ジョエル「波紋メタルといってチベットの修道院跡で爺ちゃんが見つけたものらしい
東雲、お前ならなにかわかると思うが?」
アイラ「そうじゃのう…妾が知ってる限りの事を話すぞ
先ず波紋というのは何千年も前から存在しておる
魔物が現れた時でも、魔法の次に有効的な攻撃として数多くの波紋使いが戦場に向かっておるの
じゃが理由は知らんが急に規模が小さくなっての、そんな悪いタイミングに魔物が襲ってきてやられたとゆうわけじゃ」
ジョエル「成る程な、それで…これのことはわかるか?」
アイラは波紋メタルを取る、ジョエルは慌て出した
ジョエル「駄目だ東雲!、魔力を吸いとられるぞ!?」
アイラ「ん?、何をいっておる、なにも起こらんぞ?、
ジョエル「何?、大丈夫なのか?」
アイラ「ふむ、どうやら魔法で作られた物だと思うが
詳しいことは分からんの…付呪の魔法はずいぶんと知る人間はおらんじゃろう」
ジョエル「…お前にも分からないのか…」
アイラ「うっさいわ!、300年以上生きようが全て知っとらん!
とにかくお主の爺さんが調べとるなら後々わかるじゃろ
ほれ少年、帰るぞ!」
ジョエル「ああ、了解だ」
二人は学園に戻ると、報告に行こうとしたジョエルをアイラが止める
アイラ「待て少年、報告の前に話すことがある、ちょっと来い」
ジョエル「だが、報告はどうする?」
アイラ「そんなもん後でよい、今回は執行部が反則手を使ったんじゃ
構わん構わん、ほれはよせんか」
ジョエル「…わかった」
アイラについていくとそこは学園中を見回す事ができるほど見晴らしがいい屋上だった、アイラはベンチに座ると話始める
アイラ「さて、最初に言っておくがお主の体質は人類史始まって以来の体質じゃ
大規模侵攻が確実となれば、必ずお主の所に様々な連中が近付いてくるやも知れん
科研はもう知っとると思うが、あやつらは人権は無視する連中じゃからの、人体実験など平気でやりおる
それに国軍や国連、IMF等の軍にテロリストどももお主を狙うじゃろう…」
ジョエル「その辺りは知っている。極力警戒は怠らないつもりだ」
アイラ「あとは身近にいるものも用心したほうがよいぞ?
例えば…お主のクラスメートの縦ロールじゃな」
ジョエル「縦ロール…野薔薇姫か」
アイラ「まああやつはまだ気楽なほうじゃ、悪いやつじゃない
気が向いたら相手してやれ」
ジョエル「…なあ東雲、聞きたいことがある」
アイラ「なんじゃ?」
ジョエル「過去の大規模侵攻にタイコンテロガ級の複数同時出現の事例はあるか?」
アイラ「何?、聞いたことはないのう、何故じゃ?」
ジョエル「第6次侵攻の時、始祖十家の次に強い俺の父さんが死んだと思う?
それはな、複数のタイコンテロガが【同時に】現れたからだ」
アイラ「同時にじゃと?、それはあり得ん、タイコンテロガは急激な霧の高濃度を前兆に出現するものじゃ
それを複数出現させるということは…」
ジョエル「そうだ、通常の数十倍の濃度がそこに集まったということだ
だから東雲、お前のデバイスの電話番号を教えてくれ」
アイラ「じゃがのう、妾は機械には疎くてな」
ジョエル「なら最悪電話に出れるようにしてくれ
俺はこの現象をこの学園の【トップエース】全員でこれを当たりたい
だから頼む、協力してくれ…その為の礼はする」
アイラ「ふむ、これほど真剣に考えておるということは…それは確実に起こると思ってよいのじゃな?」
ジョエル「…ああ」
アイラ「よいじゃろう…この学園最強の東雲アイラが力を貸してやろうじゃないか!」
ジョエル「ありがとう。」
アイラ「それで…他に誰を誘うつもりなんじゃ?」
ジョエル「お前を含めて3人、生徒会長の武田虎千代、それとまだ会ってないが、生天目つかさという奴も話すつもりだ」
アイラ「お、お主…正気か?」
ジョエル「ある程度のことは聞いている、その上で交渉するつもりだ
生天目は闘いを好んでいる、タイコンテロガ級が複数いると言えば協力は怪しいが参加はしてくれるはずだ」
アイラ「成るほどの、そろそろ報告に行くぞ少年、痺れを切らされたら面倒じゃ…」
ジョエル「ああ」
ジョエル(奴等は必ず来る。人員はもう少し増やした方がいいか?
だが居場所を特定できなければこれらも水の泡だ…恐らく大規模侵攻時には学園内にオペレーターがいるはず
宍戸辺りなら何らかの作業を行うはずだ…先ずはそっちを当たってみるか…)
絶対に来る。大きな地響きと共に、影が覆うだろう…
あれを阻止できなければ、戦力が集まっても勝てないかもしれない……
to be continued……
最後まで読んでいただきありがとうございます。
実は思い付きで書いたものがあります。
そちらはサブですので、更新速度はここの3倍は遅いと思いますが、気が向いたら読んでみてください
それでは次回をお楽しみに!