私立グリモワール魔法学園~命懸けの波紋疾走~   作:カミスケ

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どうもカミスケです。
バニーちゃんかわいいです、それでは行きましょう!


第12話

第12話 前兆

 

宍戸に事情を話した…混乱を避けるため、まだ学園には知らせない、出現したら最優先で知らせてくれるとのことだ

あとは人員を集めなくては…武田虎千代、生天目つかさ、東雲アイラ…いや、この3人だけでは足りない

9年前で5体現れた、1人1体にしてもあと2人…

最低でも1人…残りの1体は俺が注意を引ければいい

だが奴等は大人しく5体出すか?、やはりあと2人…

東雲と同格…最低タイコンテロガを引き付けられる実力者

…そんなやつがいるか?、いたとしてもどう説得する?

こんな危険な事をやりたがるはずがない……どうすれば…

 

「……い、おーいジョジョ?」

 

ジョエル「…え?」

 

うつ向いていたジョエルは顔をあげる

そこはファミレスで、教科書とノートを広げ、テスト勉強をする英次と尾郎だった

ジョエルは二人に英語を教えていた所だと思い出す

 

ジョエル「ああ、すまないな、今度はどこだ?」

 

英次「いや、お前がすんげー悩んでんだから気になってよ」

 

尾郎「どうせどの子を落とそうか考えてたんだろ…」

 

ジョエル「お前らと一緒にすんな、ただ…」

 

英次「…なんだよ?」

 

ジョエル「…なんでもない」

 

尾郎「勿体ぶるなよ、言えって、もしかしたらなんか力になれるかもよ?」

 

ジョエル「…もし、強い魔物の群れを止めないといけないときにどうすればいい?

二つのパターンがある。魔法使いの中でも強いばかりだが、魔物の半分しか人数がいないのが1つ

2つ目は人数が多いが弱い魔法使いばかり、この場合どうすればいいと思う?」

 

英次「あー、なんだそれ、授業か何かか?

だとすると…やっぱり強いやつを集めてやった方がいいんじゃないか?」

 

尾郎「でも人数がいないんだろ?、それじゃあ弱くても数を揃えた方がいいだろ?

待ち伏せとか罠とかやってさ…」

 

ジョエル(意見が別れたな…強いやつを集めても少ないから全滅の可能性がある、かといって適当に集めればかなりの犠牲者が出てしまう。)

 

英次「ジョジョは真面目だからなぁ、だけどそんなに悩んでたら禿げるぜ?」

 

尾郎「要は自分が一番のいいと思うことをすりゃあいいんじゃね?

まあなったときに考えればいいという精神でいけばなんとかなるよ」

 

ジョエル「自分が最善と思う方法か…そうだな、考えてみよう

ありがとう、お前らと話してると色々とまとまりやすい」

 

尾郎「どういたしまして、そういや頼んだものは手に入ったか?」

 

ジョエル「…何を?」

 

英次「なにをって、サインだよサイン!

絢香ちゃんと純ちゃんのサイン!」

 

ジョエル「…ああ…あれか…すまない、色々あってまだだ…」

 

尾郎「ええ~、頼んだじゃん…」

 

ジョエル「……すまない………」

 

英次「ああわかった、わかったからそんな真剣に謝んなよ!

……なあ、なんかあったか?、最近様子おかしいし」

 

ジョエル「…近いうちに、第7次大規模侵攻が始まるかもしれない…」

 

尾郎「…え?、マジで?」

 

英次「あ、でもあれ、どっかの噂で聞いたぜ?

あるらしいな、第7次…なあジョジョ、今回は大丈夫だよな?」

 

ジョエル「……多分な、大規模侵攻は年々激しさが増していくから…」

 

英次「ジョジョ、俺らは信じてるぜ!」

 

尾郎「お前なら魔物共を無双してくれるし!、ジョジョが居れば安心だな!」

 

ジョエル(…絶対に成功させなきゃ…出来なければ二人は……

いや、絶対にやる…あの現象を止めて見せる…)

 

英次「あ、ジョジョ、これはなんだっけ?」

 

尾郎「それにここ、どっかで見たことあるけど……」

 

ジョエル「ああ、これはな……」

 

勉強会を終え、郊外の行きつけの雑貨屋で消耗品を買い

学園に向かっていくと、青いロングヘアにハートが付いたヘアピン

制服の上に明るい紫のセーターを着た少女が辺りを見回している

ジョエルはその少女が、同じクラスの白藤香ノ葉だと知っている

 

香ノ葉「う~ん、この道だと思うんやけど…」

 

ジョエル「…おい、白藤…どうしたんだ?」

 

香ノ葉「このままじゃ帰られへん、うち…ここで死んでしまうん?」

 

ジョエル「白藤?」

 

そう言いながら肩を叩くと香ノ葉は飛び上がるように驚いた

 

香ノ葉「…うひぁい!?、な、なに!?う、うう、うちに何か用ですか!?」

 

ジョエル「落ち着け、俺だ、ジョエルだ」

 

香ノ葉「…あ、空条はん…良かった…不審者かと思うたわ…」

 

ジョエル「だが何故こんなところに?、この辺りは学園生は通らないだろう?」

 

ジョエル(だから以前はこの道が気に入ってたけど…)

 

香ノ葉「学園に帰りたいんやけど、うちを案内してくれへん?」

 

ジョエル「ああ、構わない」

 

香ノ葉「まあ、なんてええ人でおまっしゃろ!」

 

ジョエル「ああ…」

 

学園に到着後

 

香ノ葉「ほんにおおきにな?、うち1人やったら帰れへんとこやったわ~」

 

ジョエル「気にするな、あそこは学園生は普段通らないからな」

 

香ノ葉「…もしかしたら、道に迷ったのは、運命やったかも知れんね…」

 

ジョエル「運命?」

 

香ノ葉「あ…なんでもないんよ、じゃあうちはこっちやから

ほなな?」

 

ジョエル「ああ…気を付けてな」

 

香ノ葉(ついに見つけた、うちの運命の人……)

 

香ノ葉を見送ったあと、ジョエルは生徒会室に向かう、中には、生徒会が仕事をしていた

ジョエルは虎千代を探すと、電卓を使い、帳簿を整理していた少女が気付き、話しかけてくる

その少女は黄緑のボブヘアに眼鏡を掛けていた

 

「おい貴様、生徒会の人間ではないだろう?、何のようだ?」

 

ジョエル「武田と話したいことがある、あんたは?」

 

聖奈「私は生徒会会計の結城聖奈だ、会長に用だと?

会長が忙しいのは分かっているだろう?」

 

ジョエル(武田に協力を仰ぐのもそうだが、討伐に行く際の許可も必要だ

あまり広めたくはないが…)

 

ジョエル「第7次大規模侵攻の時に備えて、話がある。」

 

聖奈「…どう言うことだ?」

 

ジョエル「悪いが言えない、武田に会わせてくれ」

 

「アタシに話とはなんだ?」

 

奥から、虎千代が歩いてくる、話しは少し聞いていたようで、興味を示していた

 

虎千代「奥の部屋に来い、話しはそこでする」

 

ジョエルは奥の部屋に案内され、虎千代は椅子に腰かける

 

虎千代「第7次大規模侵攻が始まると考えているな?」

 

ジョエル「出現頻度が高くなり、街への出現、1個体の戦闘力増加

これだけでも可能性がある。そして俺は、あることを恐れている」

 

虎千代「あることを?」

 

ジョエル「9年前、日本各地から魔物が集まってきた。軍は対応しきれなかったがある二人のヒーローが戦局を維持していた

だが1つの現象で全てが狂った、あのタイコンテロガが複数同時に現れたことだ」

 

虎千代「なに?それが本当なら…」

 

ジョエル「第7次でも同じことが起こる可能性が高い。

その為にここのトップエースで立ち向かう、力を貸して欲しい」

 

虎千代「何人集めるつもりだ?」

 

ジョエル「今確認がとれているのは、東雲だけだが生天目にも声をかける

闘いを好む彼女なら乗ってくれると思う」

 

虎千代「うむ、事情はわかった、アタシも協力しよう

つかさはアタシが声をかけてみよう、薫子には許可を取らせる」

 

ジョエル「恩に着る、俺はもう少し増やせるか考えてみる

流石に3人だけでは足りない。」

 

虎千代「何体出たんだ?、多かったのか?」

 

ジョエル「数は5体、だがもっと出る可能性がある、だから実力者を探っておく、いなければ

作戦で対処できるように考えるつもりだ」

 

虎千代「わかった、よろしく頼むぞ、念のためアタシの番号だ。

後でつかさの番号も教えておこう」

 

ジョエル「ああ、すまない…では俺は失礼する」

 

ジョエルが立ち去ると、薫子はお茶を虎千代に渡す

 

薫子「会長、今のお話は本当なのでしょうか?」

 

虎千代「嘘を言うとは思えん、とりあえず今は準備を進める

許可も取っておいてくれ」

 

薫子「はい、承りました。」

 

校舎を出ると、ジョエルの目の前に1人の少女が立ち塞がった

銀髪に猫の耳を催したカチューシャ、白い前掛けを着けていた

その少女は同じクラスで野薔薇姫のメイドをしている小鳥遊自由だと知っていた

 

ジョエル「…小鳥遊?、なにか用か?」

 

自由「実はお嬢がお呼びなんすよ、いや~先輩墨におけないっすねー」

 

と、ニヤニヤしながら、ジョエルをバラ園に案内する、そこには赤いバラが咲き、中央に小綺麗な白いガーデンテーブルがあり

そこで優雅にローズティーを飲む姫の姿があった

 

姫「空条さん、よく来てくださいましたわ」

 

ジョエル「それで、話とはなんだ?」

 

姫「はい、私はこの学園で私の伴侶を探しています。

そこであなたの体質をお聞きしました。

とても素晴らしいものです、ですが魔法の技術は全く追い付いていません…故に…」

 

ジョエル(さっきから何を言ってるんだ…?)

 

姫「残念ながら、私の伴侶とするには不適切と言わざるを得ません

ですが他の男子に有望株がいないのも事実、そこで提案があります。」

 

ジョエル(なんか勝手に話が進んでないかこれ……)

 

姫「これからあなたを野薔薇の男として、立派に育て上げて見せましょう!」

 

ジョエル「なあ小鳥遊、これは一体なんの話なんだ?」

 

自由「え?、この流れで気づかないっすか?結構鈍いっすね、先輩…

つまりお嬢は先輩を婿にしたいから先ずはそれに相応しい男に育てようと言う話っすよ」

 

ジョエル「…俺を?、野薔薇は俺を婿にしようって言うのか?」

 

姫「いえいえ、お礼は結構です。

この世界に生まれ落ちたら…野薔薇の姓を名乗るほど幸せなことは……あら?何かご不満?」

 

ジョエル「べつに俺は結婚とか婿とかそう言うのは考えてはないから……」

 

姫「ま、まさか…断ろうと!?…何故…理解不能です…」

 

ジョエル(大丈夫なのか?、かなりショックを受けているようだが…)

 

姫「あ、取り乱しました、なるほど…心理戦に長けてますわね…」

 

ジョエル「戦ってはないんだが……」

 

姫「野薔薇姫は完璧です、そのような嘘はすぐに看破します、私を試しましたわね?」

 

ジョエル「いや、だから………」

 

姫「明日から野薔薇の男を目指して特訓ですわ!」

 

ジョエル「人の話を聞いてるか…小鳥遊、後でお前の口から言ってやってくれ…

俺は野薔薇の名は興味はない、と」

 

自由「りょーかいっす、すみませんね先輩、呼び出した矢先こんな感じで」

 

ジョエル「気にするな、まあ彼女はまだ15歳だ、時が来れば結婚について分かるだろう」

 

自由「先輩…1コ上じゃないっすか…」

 

その時だった、ジョエルは何かの気配を感じた

しかしそれは非常に小さく、弱いもので、すぐに消えてしまう

 

ジョエル「…あれは……なんだ?

…まさか…魔物が!?」

 

ジョエルは気配を感じた場所に進むと、薔薇の一部が揺れているのに気付く

恐る恐る近付くと、そこには白い1羽の兎が隠れていた

ジョエルはゆっくり抱き抱えると

 

ジョエル「…お前だったのか、…だがあれは兎の気配だったのか?」

 

「おお!おめぇさが捕まえてくれたっきゃ?」

 

ジョエルが振り向くと茶髪のショートヘアに赤いチェック柄のスカーフ、下のは黄色いジャージを穿いた少女が駆け寄ってくる

ジョエルは自分の歓迎会で食事を準備してくれた里中花梨だと思い出す

 

花梨「良かったぁ、やっと1羽捕まえられた

ありがとなぁ、あとはソウタだけだすけ」

 

ジョエル「兎が逃げたのか…」

 

花梨「だば、ちょっとでいいから手伝ってくれねぇべか?

ソウタは黒いから暗くなると見つけにくいすけ」

 

ジョエル「ああ、わかった」

 

二人は森の中へ進むと、茂みが揺れる

 

花梨「ソウタか?」

 

ジョエル「いや、あれは狸だな…」

 

花梨「そうかぁ、でもおめぇさすげえな、気配で分かるっきゃ?」

 

ジョエル「ああ、虫程の気配は感じないが小動物位なら微かにだが感じられる

だから兎らしい気配を感じたら教える」

 

花梨「あんたが居れば百人力だべ、んじゃ、もっと進んでみるべ」

 

さらに進むと、兎が入るほどの穴があった

ジョエルは穴に近付くと、微かに兎の気配が感じられた

 

ジョエル「この中だな…あとはどうやって誘き出すかだ…」

 

花梨「古典的だけど人参使うべ、ソウタは人参が好きだべな」

 

そう言うと花梨は穴の前で人参を持ち、待ち続ける

辺りは暗くなっていき、あっという間に月が見えてくる

 

ジョエル(今思うと…あの気配は本当に兎のものだったのか…?

あれは兎の気配よりも弱い…いや、潜めていたのかあれは……)

 

花梨「お、来たなぁ、ほれ…大好きな人参だぞ?

そうそう、いい子だなぁ」

 

穴の中から黒毛の兎が人参の匂いに釣られ、花梨に近寄ってくる

花梨が抱き抱えると、兎は与えられた人参をかじっている

 

花梨「脱走したのは叱らねえすけな、んだけどあんまり心配させんなよ?」

 

ジョエル「そういえばその兎は食用なのか?」

 

花梨「いやいや、ソウタはあくまでペットだすけ、食ったりはしねぇ

ジョエルも今日はあり?がとな、そだ、小蓮がメシ作ってると思うすけ、食ってけ…野菜ジュースもあるぞ?」

 

ジョエル「…そうだな、ごちそうになろう」

 

ソウタを飼育小屋に戻したあと、調理室に行くと、そこには中華鍋を巧みに扱い麻婆豆腐を作る

少し白がかった黒髪の団子頭にシニヨンを着けた少女がいる

ジョエルはその少女が花梨の言っていた小蓮だと知っている

 

花梨「どうだっきゃ?出来てるべか?」

 

小蓮「当然、ジョエルも来たネ?たくさんあるからどんどん食べるヨ」

 

「ジョエルも来たアルか?早くするアル!」

 

そこには料理を待ちわびている赤髪の密編みの少女

ジョエルは何回もつまみ食いをして小蓮に怒られていた

雀明鈴だと知っている

 

ジョエル「ああ、わかったから慌てるな…ん?おい、相馬はどうしたんだ?」

 

ジョエルが言っている相馬レナは褐色の肌に銀髪の少女のことだった

噂をすればと言わんばかりにドタドタと騒がしく部屋に入ってくるレナの姿があった

 

レナ「にく、にく!かりんにく!、レナにくくう!」

 

花梨「もう少しでできるすけ、待ってくれじゃ」

 

小蓮「ほら出来たネ、冷めない内に食べるネ」

 

明鈴「やっと来たアル、やっぱり麻婆豆腐にはマイ唐辛子アル!」

 

そう言うと明鈴はポケットから唐辛子の入った調味料を入れる容器を取り出し一本丸々使いきる

 

ジョエル「そんなにかけて大丈夫なのか…」

 

明鈴「大丈夫アル、ボクは辛いものが大好きアル!

君も掛けてみる?」

 

ジョエル「いいが、少しだけだぞ?」

 

明鈴「分かってるアル、ちょっとだけ……ああ!」

 

容器の蓋がとれ、中身が全てジョエルの麻婆豆腐の中に入ってしまった

 

小蓮「あ、そんなに掛けたらダメネ!」

 

レナ「レナ、にくくう!」

 

花梨「あれはダメだっきゃ、ほれ、こっち食え」

 

ジョエル「…………」

 

明鈴「だ、大丈夫アル、一口だけ食べてみれば分かるアル」

 

ジョエル「あ、ああ……」

 

ジョエルが口に入れると、燃えるような熱さがジョエルの口と唇を感じる

 

ジョエル「ゴファ!?」

 

小蓮「大変ネ!、早く水飲むネ!!」

 

ジョエルは渡される水を一気に飲み込む、だが辛さは退いたが口の中がピリピリしている

 

花梨「ジョエル、大丈夫だべか?」

 

ジョエル「し…死ぬ…人間が食える代物じゃない……」

 

明鈴「ご、ごめんアル、麻婆豆腐、もったいないアルね…」

 

レナ「ジョアル、いたい?」

 

ジョエル「大丈夫だ、あと俺はジョエル」

 

レナ「ジョ…ジョ……」

 

ジョエル「…呼びにくかったらジョジョでもいいぞ?」

 

レナ「ジョジョ!、おまえジョジョ!」

 

明鈴「う~、麻婆豆腐もったいないアル…」

 

ジョエル「…俺は食えないから食っていい」

 

明鈴「本当アルか!?、君、いい人アルね!」

 

ジョエル「はぁ、やれやれだな…」

 

その時、俺は知らなかった……魔の手が、この学園の中まで及んでいると……

 

 

to be continued……




最後までありがとうございます。
また次回もよろしくお願いします。
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