でも頑張って行きますので温かい目で見守っていただけたら幸いです。
それでは、どうぞ。
第17話 あの日の再来
『噴水前』
全生徒が集まり、整列していた。
虎千代はそんな生徒たちを前に説明をする
虎千代「諸君も今朝のニュースで知ったと思うが、
本日未明、魔物の大量出現が確認された。
数は過去の42倍、軍から出動要請が出た、今国軍では日本各地、国連軍やIMFも世界各地で戦っている。
今から我々は風飛の北で陣をとり魔物を迎え撃つ
だが怖じ気つくことはない、今までやって来たことを十分発揮すればいい。この戦いで誰も死なせはしない、何かあれば呼んでくれ、必ず駆けつける!」
虎千代の力強い言葉が生徒たちの士気を高めた、学園生は風飛の北西にある小鯛山にたどり着き、テントを張る
10人規模のパーティが組まれていく
智花「…大丈夫、絶対勝てる…!」
怜「…智花、肩の力を抜くんだ。」
智花「え、あ…うん、ありがとう」
夏海「大丈夫だって、国軍が前線にいるから漏れてきた魔物を倒せばいいんだから!」
智花「そうだね…あれ?そういえば空条さんは…?」
夏海「ジョジョなら精鋭部隊のとこにいたわよ?
なんでも補給隊としていろんなところを走り回るみたいよ」
智花「そうなんだ、空条さんはすごいなぁ…」
怜「…だが平気なのか?、まだ昨日のクエストを終えてから時間はあまり経っていないぞ?」
夏海「ジョジョのことだし大丈夫じゃない?
さっきも車両の中で荷物確認何度もしてたし」
智花「…頑張らなきゃ…」
一方、ジョエルは携帯食料に地図等を確認していた
そこに一人の少女が現れる、その少女は首に風船のようなものをつけ、緑の全身タイツ、ベルトには大きくWのアクセが付いた戦闘服姿だった
真理佳「よろしくお願いします!円野真理佳です!
昨日転校してきました。」
ジョエル「空条ジョエルだ、よろしく頼む。
今回俺たちの仕事は戦場を駆け回ることになる
各地で戦っているパーティの魔力補給を行い、戦況次第では加勢する。
…聞いておくが、クエストは?」
真理佳「初めてです!」
ジョエル「そうか、なら無理はしないでくれ
あくまで魔力の補給が主であって加勢は不利の状況のみだ
疲れたら言うこと、すぐに休む」
真理佳「大丈夫です!、僕は魔法使いに覚醒したときに備えて特訓をしていました。
だから体力には自信があるんです!」
ジョエル「だが限度がある、いくらか体力があっても連日走り続ければ持たない」
その時、デバイスに反応が現れる
魔物が数体向かっていた、バンダナを締め
波紋メタルを抜いた
ジョエル「…来るぞ、構えろ!」
真理佳「はい!」
それから精鋭部隊と連携し敵を倒していく、ジョエルは波紋と波紋メタルを駆使して霧散させる
真理佳はぎこちない動きだったが霧散させることに成功する
真理佳「はぁ…はあ…つ、疲れた…」
それを見ていたエレンは真理佳に話しかける
エレン「おい、初めての実戦で無理をするな。
お前の仕事は空条を守ることだ、倒す必要はない」
真理佳「はぁ…でも、魔物は、全部倒さなきゃ…
コズミックシューターは対峙した魔物は全部倒しているんです!」
エレン「だがお前はまだ初戦だ、熟練のヒーローと比べるものじゃない
それは馬鹿がするものだ」
真理佳「な…僕はヒーローを目指しているんです!
ヒーローになるためならこれくらい苦ではありません!」
エレン「…ふむ、今は作戦行動中だ。空条、お前から言っておけ
私とワンツーマンでしごいてやろう」
そう言うとエレンは歩き去っていく、真理佳は拳を握りしめ
真理佳「僕だってうまくやれているはず、そうですよね!?」
ジョエル「正直に言うが、まだだ。今のままで戦えば
お前は必ず死ぬことになる」
真理佳「え、でも」
そこに月詠が歩いてくる。
月詠「ジョエル、ストレートに言うもんじゃないわよ
アンタも、エレンは言わなかったけどツクは言ってやるわよ!
アンタまさか一日で終わるだなんて思ってないわよね?」
真理佳「…え?」
月詠「魔物の攻撃は明日も明後日も、一週間位も続くかもしれない
それなのに初日にそんなにへばってもつと思う?」
真理佳「…あ…うぅ…」
月詠「アンタも!、それを教えてあげないとダメでしょ!?」
ジョエル「すまない、少し周りが見えていないようだ、気を付ける…」
月詠「…ま、ツクの方が優秀だから仕方ないけど
今のところ魔物は来ないから休憩よ、とくにアンタ、アンタは休みなさい!」
ジョエル「急にどうしたんだ?」
月詠「あんた昨日のクエストに出てから休んでないってエレンから聞いたわよ!
まだ補給する時は無いから休んでなさい。」
ジョエル「そんなことを言っている場合か、俺なら問題はない
それよりもお前の方は良いのか?」
月詠「うっさいわね!、ツクは準備できてるわよ。
あんたは2日もあんな寒い洞窟の中にいたんだから
風邪引くわよ?
少しでも寝てた方がいいわ」
ジョエル「俺は過去に一週間極寒の中にいたんだ
あれくらい屁でもない」
真理佳「すごいですね!先輩の心配もできるなんて」
月詠「は、はあ!?なにいってるのよ!べ、別に心配とかしてないわよ!」
真理佳「これが仲間の信頼ってものなんですね!
僕もこうしちゃいられない!立派なヒーローになるために頑張らなきゃ!」
そういって真理佳は走っていく、月詠が呼び止めるが真理佳には聞こえていなかった
月詠「ちょっと!待ちなさいよ!ジョエル!アンタも見てないで止めなさいよ!」
ジョエル「……………」
月詠「…ちょっと…ジョエル?」
ジョエル(初日には…出ないのか?
いつだ…いつ出てくる、奴等は…いつ……)
それから、魔物を迎え撃って数日が経った、ある者は怯えながら戦い
ある者は傷付いた仲間を治療するもの
そして、ジョエルたちは魔力補給のために戦線を走り回っていた
『防衛線後方 救護キャンプ』
救護キャンプでは、ゆかりや他の回復魔法適正者が負傷者を治療していた
ジョエルは軽傷者の手当てをしながら、ゆかりたちに魔力を渡していく
ジョエル「…次、担架を持って来い!
軽傷者は悪いが後だ!、重傷者を急いで治せ!」
ゆかり「空条君、魔力をお願いできる!?」
ジョエル「今行く!」
治療後、一息付いたゆかりは水分を補給している
それを横目にジョエルは地図を広げ、補給する順番を確認している
ゆかり「空条君、大丈夫?少し休んだ方がいいんじゃない?」
ジョエル「問題ない。…次は精鋭部隊か…そろそろ出発だな…」
真理佳「先輩!僕はすぐにでも行けますよ!」
ジョエル「そうか、なら行こう」
疲労と不安が重なるなか、精鋭部隊の補給についたあと
支援を始め、ある程度片付けた時だった
ジョエル「…来栖、魔力を渡すぞ。」
焔「別にいい、まだ平気だ」
ジョエル「次いつ補給できるか分からない、今のうちに受け取っておけ
お前もここで死ぬわけにはいかないだろう」
焔「…分かった」
メアリー「んだと?、今なんつった?」
焔が受け取っているその時、メアリーがデバイスで連絡をとっていた
ジョエル「ウィリアムズ、どうした?」
メアリー「めんどくせーことになりやがった
戦線を下げるぞ!」
焔「何でだよ、ここまで順調だろうが!
なんで戦線を下げる必要があるんだよ!」
メアリー「国軍がへばりやがった、防衛線を突破して魔物が来る」
ジョエル「……!!、おい宍戸!、突破されたのはどこだ!?」
ジョエルはすぐさまデバイスをとり出し結希に掛けた
結希「問題はない。突破された場所にタイコンテロガ級は1体しか出ていない
けれど数が多い。南さん達が危険よ、援護に行って」
ジョエル「了解した。すぐに向かう!
円野!、南たちの援護に行くぞ!」
真理佳「は、はい!」
ジョエルたちが出発したあと、智花たちは戦いに一息をついていた
夏海は不満を言っていた
夏海「なによなによ!話が違うじゃない!
大規模侵攻だからキンチョーして気張ってたけど
弱いのばかりで、安心したところに強いのばかり来て!
こっちの都合も考えなさい!」
智花「夏海ちゃん…気持ちは分かるけど、それはたぶん無理じゃない?」
怜「だがこれまでに比べ、魔物の強さも数も明らかに増えた
国軍はあんなたくさんの魔物を抑えていたんだな…」
夏海「あ~!疲れた~!ジョジョに魔力回復してもらいたい~!!」
怜「空条に無理をさせるな、彼はずっと戦場を走り回っているんだ…とはいえ、私も魔力が尽きかけている
一度戻って交代した方がいいな…」
智花「…あとどれくらい続くんだろう?」
怜「悪い方向に考えるな、国軍が体勢を立て直せば楽になる
夏海、遊佐に連絡してくれ。一度戻って……」
その時、前方から魔物が五体現れる
怜「…しまった、構えろ!
五体が来るぞ!、囲まれたら勝ち目がない!」
智花「でも玲ちゃん魔力が…」
夏海「そうよ!あんたは下がってた方が…」
「波紋ウィップ!」
突然、銀色の紐状の金属が魔物を弾き、魔物の体に電流のようなものが流れる
もう一本の紐状の金属が魔物を絡み付き金属を飛ばした方向から誰かが引き寄せられる
誰かがもう一本の棒状の金属を魔物に叩きつけ、魔物は霧散する
夏海「あ!ジョジョ!」
そこにいたのは、黒いコンバットブーツと紺のジーンズを履き、緑のタンクトップと茶色いベルトポーチを身に付けた
男が波紋メタルを持ちながら走りよってくる
ジョエル「大丈夫か!?」
真理佳「先輩!、来ますよ!」
振り返ると4体の魔物が咆哮をあげながら近付いてくる
ジョエル「南、牽制してくれ!神凪、魔力を渡すぞ。」
怜「…ああ、ありがとう。これでまだ戦える。」
5人は4体の魔物を蹴散らし、魔力補給をしながら休憩をとりはじめる
智花「空条さんは後方で指揮をお願いします。」
ジョエル「俺なら問題はない、まだ遅れはとらない。」
夏海「なにいってるのよ、あんたは……」
ジョエル「…魔法が使えないからか?」
夏海「それもそうだけど……」
ジョエル「………悪いが、俺は戦うすべを持っている
荷物扱いはよしてくれ…」
怜「空条、夏海はそういう風に言った訳じゃ…」
ジョエル「なら他にどのような意味があるんだ?」
智花「み、皆……」
ジョエル「……ごめん。少し頭を冷やしてくる。」
そう言いジョエルは智花たちから離れていく
それを不安そうに見つめながら
智花「空条さん…どうしたんだろ…?」
怜「…魔法を扱えないのが彼にとって辛いのかもしれないな
だが空条は重要な役割がある」
真理佳「あ、あの~、先輩はなんで魔法が使えないんですか?」
夏海「体質がそうさせてるんだと思うけど分からないのよね
でも波紋があるから戦えないことはないけど…」
怜「だが波紋は魔法ほどの効力はなくてな、だから魔法を使えるようになりたいのだろう」
そのころジョエルはデバイスを確認する、タイコンテロガの報告はなく
ジョエルは考え事をしていた
ジョエル(くそ…結局誰も集まらなかった…
東雲、生天目、朱鷺坂…武田はまだ本調子じゃない。
たった三人でできるか?、前回は五体が現れた、今回も5体とは限らない…
だとすれば今の戦力じゃ足りない…)
その時、デバイスが鳴り響く、見てみると結希からだった
ジョエルは確信した、タイコンテロガが来たと
すぐさま電話に出て、話ながら智花たちと合流する
夏海「……あ、ジョジョ…」
ジョエル「ああ、場所は?……そうか、すぐに移動する…
円野!、南たちと一緒にここを頼む!」
真理佳「は、はい!」
智花「空条さんはどうするんですか?」
ジョエル「俺は今からタイコンテロガを叩く、だからしばらく離れるが問題ないだろ?」
怜「何を言っている!、タイコンテロガだと!?
相手がタイコンテロガなら」
ジョエル「俺は魔力を渡すだけだ、あいつらを倒すのは東雲や生天目といった猛者たちだ
だから心配するな、岸田…俺の番号は知ってるな、俺からの連絡は必ず出てくれ」
夏海「うん、分かった」
ジョエル「それじゃあ頼む」
そう言うとジョエルは走り出した、しばらく走ると、そこには結希からの連絡を受けて駆けつけた
つかさと梓、チトセとアイラと何故か浅梨がいた
ジョエル「…浅梨!?、なんで浅梨が!?」
アイラ「妾が連れてきた、人数は多い方がいいと思うてな」
ジョエル「だが、相手はタイコンテロガだぞ!?」
浅梨「先輩のの足手まといにはなりません、だから私も戦わせてください!」
チトセ「大丈夫よ、それにもう時間がないわ」
ジョエル「…分かった、作戦がある、聞いてくれ」
つかさ「作戦?そんなもの必要ない、私は行くぞ」
梓「ダメっすよ!?、勝手に動いちゃ…」
ジョエル「服部、話をさせてくれ」
梓「え?はい…どーぞ」
ジョエル「生天目つかさだな?俺は空条ジョエルだ」
つかさ「魔物はどこだ?タイコンテロガがいると聞いたが?」
ジョエル「場所は教える、そこに向かってくれ」
つかさ「いいだろう、久しぶりの強者だ…血が疼くぞ」
そう言い、つかさは離れていった、ジョエルは梓に
ジョエル「タイコンテロガは全部で6体だが、その中の1体を
生天目の所に誘き出せないか?」
梓「それはいわゆる依頼っスね?」
ジョエル「報酬なら払う、だから頼まれてくれないか?」
梓「そんな水くさいこと言わないでくださいよ
同じ部員のよしみなんで無料で引き受けるッスよ」
ジョエル「そうか、ありがとうな」
アイラ「お話し中悪いがそろそろじゃぞ?」
ジョエル「ああ、皆はあそこの高台で待機してくれ、すぐに奴等が来る
いつでも最大の魔法を出せるようにしてくれ」
そう言うとジョエルは走り去っていった。
木々を走り抜け、木の影に隠れ様子を見ると複数の巨大な魔物が五体うろついていた
ジョエル「いたな、まずは…」
ジョエルは走り出し、シャボン液を手に塗り、シャボンランチャーを群れに向けて撃ち出した
だが全く効いていなかった、ジョエルに気付いた魔物たちはジョエルに駆け寄る
ジョエルは魔物たちをアイラたちのもとへ誘導する
森を抜け、ジョエルが叫んだ
ジョエル「今だ!撃てぇ!!」
その瞬間、大量の魔法が降り注がれる、ジョエルは巻き込まれないよう、近くの木の枝に波紋ウィップを絡ませ
高速移動する、高台を波紋ウィップで移動し、魔力を渡していく
強力な魔法を浴びせられ、瀕死の状態になった魔物たちはアイラの最後の炎の上級魔法で焼かれ霧散する
アイラはふらふらしながらジョエルの腕にしがみつく
ジョエル「大丈夫か?…無理もないな、あんなに魔法を撃てば撃ち疲れが…」
その時、ジョエルの腕に痛みが生じる、アイラが腕に噛みつき血を吸っていた
ジョエル「な!?何を!?」
アイラ「クククク、東雲アイラ、完全復活じゃ!
実に美味であったぞ!」
チトセ「……それは実に美味しそうね…」
ジョエル「だからって吸うな!波紋使いは血が大事なんだぞ。
血が少なくなれば波紋の力も弱まるだろ!」
浅梨「大丈夫ですか?」
ジョエル「ああ、腕以外は問題ない、それよりもお前は大丈夫か?
かなり撃っていたが、疲れてないか?」
浅梨「はい、お姉ちゃんに鍛えられてますから」
ジョエル「梅さんの鍛え方は命がいくつあっても足りないがな
でもよくやってくれたな、今度何かご馳走しよう」
浅梨「じゃあ頭を撫でてください!」
ジョエル「頭を?…まあ別にいいが…」
そう言うとジョエルは浅梨の頭を優しく撫でる、浅梨は嬉しそうにニッコリと笑う
浅梨「えへへ…ありがとうございます、先輩…」
ジョエル「よし、なら報告をしよう、侵攻も落ち着いてきた、これなら第7次侵攻は……」
その時、ジョエルのデバイスが鳴り響く、ジョエルが出ると慌てた様子の結希の声が聞こえる
結希「空条君!?、聞こえてる!?」
ジョエル「ああ、どうした?」
結希「今タイコンテロガ級の反応が2体現れたわ!
1体は生徒会長と精鋭部隊が相手しているけれど
もう1体は南さんたちのもとへ向かってる
急いで助けに行って!」
ジョエル「分かった!すぐに向かう!」
アイラ「どうしたんじゃ!?」
ジョエル「くそ!、まだ2体がいた!今生天目の様子を確認する」
ジョエルはつかさの番号を入れ連絡を取るが電話に出ない、だが代わりに梓が出てきた
梓「はい、生天目先輩が出られないので自分が代わりに出てます。どうかしたッスか?」
ジョエル「生天目は動けるか!?」
梓「それが…ちょっと無理しちゃって動けない状況で」
ジョエル「……そうか、ならそのまま待機してくれ」
梓「了解ッス」
電話を切り、ジョエルは深呼吸する
ジョエル「東雲と浅梨は武田の所へ行ってくれ、俺と朱鷺坂は南たちを助けてくる」
アイラ「うむ、ほれ少年、行くぞ!」
浅梨「はい、先輩、気を付けてくださいね」
そう言うとアイラと浅梨は走っていった、ジョエルたちも智花たちの救出に向かった
だがしばらく走ると魔物の群れがジョエルたちの前に立ちはだかる
ジョエル「くそ!、無理に動こうとすれば囲まれるか!?」
その時デバイスが鳴り、急いで出る
夏海「ジョジョ!今どこにいるの!?」
ジョエル「今向かっている!、すぐに逃げろ!タイコンテロガが来るぞ!」
夏海「逃げれないわよ!、今抜けたら散歩部達が危険よ!」
怜「来るぞ!、構えろ!」
怜の声と同時に電話が切れる、ジョエルはその場をチトセに任せて単身先に進む
チトセ「空条君!?、待ちなさい!あなた一人じゃ無理よ!」
チトセの声はもはやジョエルの耳には届かなかった
ジョエルの行動は焦りと恐怖で動いていた
仲間を失うかもしれない、また誰かが死んでしまう。
このふたつがジョエルの心を大きく揺さぶり、押し潰そうとしていた
ジョエルが着くと、そこには、刀を杖のようにして辛うじて立つ怜
深く傷つき倒れる智花とそれを介抱する夏海がいた
ジョエルはただタイコンテロガに駆け寄り
波紋ウィップを絡ませ、引き寄せられる勢いでもう片方の波紋メタルを叩き付ける
怜「空条!?」
だが、魔法よりも効力が低い波紋ではタイコンテロガに十分なダメージが与えられるはずがなく
タイコンテロガはジョエルの足を掴み、思いきり木に投げつける
ジョエルの背中から木に叩き付けられ、地面に倒れる
智花「く…空条…さん…!?」
怜「逃げるんだ!、お前では傷ひとつ与えられない!」
夏海「そうよ!あんたは誰か連れてきて!」
ジョエル(誰かを……それまで耐えられると思うか!
その間に殺られる、その前にあの三人は…俺の…仲間は…死ぬ……)
タイコンテロガは徐々に智花たちに歩み寄る、ジョエルは立ち上がろうとするが、うまく力が入らなかった
ジョエル(また…俺のせいで……無力な俺のせいで…
また…母さんのように…)
立ち上がれ!、またあの時みたいなことは起こさせない!
俺は、もう誰も死なせないと誓ったはずだ!
俺のこの鼓動が止まらない限り、誰も死なせないと、
俺は誓った!、無様でも…弱くても…守ると、誓った!
ジョエルは立ちあがり、歩き出す、足が慣れ徐々に速度をあげる
ジョエル(魔法が出ないのは、魔力腺の流れが魔法を撃つときだけ極端に悪くなる
だからライター程度の火しか出ない、なら…先に命令式を出す…)
ジョエルの足に命令式が現れ、微かな光を放っている、それが少しずつ強くなり
最大に達したその時、タイコンテロガと20mは離れていた距離がたった一秒足らずで縮まった
怜「……何!?」
ジョエル(命令式に対象として無理矢理、魔力を……)
ジョエルの腕に張り巡らした命令式が光出す、だがそれと同時に、腕全体に黒い斑点がジョエルの腕に浮かび上がる
ジョエル(いまは代償なんかどうでもいい!、今は、今だけは!)
ジョエル「届け!俺の鼓動が放つビートォ!!
ストロングアーム・オーバードライブ
波紋!『強腕波紋疾走』!!」
ジョエルの放った拳は、爆発音に近い凄まじい衝撃でタイコンテロガは数本の木を薙ぎ倒しながら吹っ飛び、霧散する
しかし、その衝撃はタイコンテロガだけでは収まりきらなかった。
怜たちはただ、目の前の光景に言葉を失っていた、あるのは、倒れたジョエルにジョエルの前にある
縦16,4m、横3,5m、深さ1,3mのクレーターが残されていた…
そして、後に武田虎千代から全部隊にこう告げた
第7次大規模侵攻を乗り切ったと……
to be continued……
大規模侵攻を乗り越えたジョエルたち
休日に香ノ葉の提案で皆で街に出掛けることに
それを見逃すあの二人ではなかった……
次回、『大親友とお疲れ様会?』