私立グリモワール魔法学園~命懸けの波紋疾走~   作:カミスケ

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長い間お待たせしてすみません。
ようやく完成した第18話お楽しみください!


第18話

第18話 思い出の場所

 

ジョエルが目を覚ますと右腕にギプスがはめられていることがわかる。

白い天井で微かに消毒液の臭いが漂う保健室だった

起き上がると、アイラが声を掛ける

 

アイラ「起きたようじゃのう、少年…」

 

ジョエル「…南たちは?」

 

アイラ「安心せい、無事じゃよ…それよりもお主に聞くことがある。分かるな?」

 

ジョエル「俺が魔法を使ったことか?」

 

アイラ「そうじゃ、一体どうやった?

どうすればそのようなことになる…」

 

ジョエル「命令式に無理矢理魔力を譲渡させた

その結果がこれだが…」

 

アイラ「本当ならお主をぶん殴っておったが今は止してやる

とにかく、起きたんならさっさと教室に行った方がよいぞ

皆が心配しておろう」

 

ジョエル「ああ、わかった」

 

そういうとジョエルは保健室を後にする。

アイラは溜め息をつきながら頬杖をしながら

 

アイラ「恐らく数%の魔力でこの様になったやもしれぬ

だとすれば、下手に使えば体が吹き飛ぶかもしれん…」

 

 

【授業棟 教室(リリィ)】

 

授業を終えた休み時間らしく、生徒達が仲良くお喋りをしていた。

ドアを開けて入った瞬間、人だかりができる

 

「空条君大丈夫?、保健室に運び込まれたけど」

 

ジョエル「ああ、問題ない。」

 

「空条さん!」

 

智花と夏海と怜が寄ってくる。

智花は心配そうな顔で右腕のギプスを眺める

 

智花「その腕…私…」

 

ジョエル「心配するな、これは俺のミスで負った傷だ。

それよりもお前らは大丈夫だったか?」

 

夏海「まあね、ありがとねジョジョ!」

 

怜「ああ、お前のおかげで全員無事だ」

 

智花「ありがとうございました。」

 

ジョエル「気にするな…あ…」

 

智花「どうしました?」

 

ジョエル「…頼む南…国語の宿題…見てくれないか…?

分からないところが…」

 

智花「…はい!」

 

教室内で明るげな笑い声が広がり、いつもの日常が戻ってくる。

 

(あかんえ…このままじゃ…よし…早速とりかかるえ…)

 

 

【学園 噴水前】

 

昼休みになり、ジョエルがベンチに腰掛け

購買の弁当箱を開ける。

その時だった…

 

「ダーリン、今大丈夫なん?」

 

顔をあげると、香ノ葉が立っていた

 

ジョエル「白藤、どうした?」

 

香ノ葉「実はな、みんなでお疲れさま会を街でしたいんやけど

ダーリンも行かへん?」

 

ジョエル「う~ん、どうするか…」

 

香ノ葉「ほら、ダーリン大活躍だったやん!?

葵ちゃんやエミリアちゃんも話が聞きたがってな

ええやろ?ええやろ?」

 

その時、ジョエルの携帯電話がなり、香ノ葉をなだめながら電話に出る

 

「よお、元気にしてっか?」

 

その声は、英次の声だった、近くで尾郎の声も聞こえる。

 

ジョエル「ああ、何とかな…そっちは大丈夫だったか?」

 

尾郎「おうよ、国軍とグリモアのおかげで街とかには来なかったよ

ありがとな!」

 

ジョエル「いや、俺はやることをやっただけだ」

 

英次「そこでさ、ジョエルの祝勝会をやろうと思ってよ

街に繰り出さね?」

 

ジョエル「街にか…」

 

尾郎「なんか新しいコーラが発売されたらしいけど…」

 

ジョエル「なんだと!?、初耳だ!

どこでそんな情報が!?」

 

香ノ葉「ダ…ダーリン?」

 

尾郎「興味が湧いたろ?

な?行こうぜ?」

 

ジョエル「う~ん、だが…ん?街に?」

 

英次「ああ、そうだけど?」

 

ジョエルは香ノ葉に向き直り

 

ジョエル「街にか?」

 

香ノ葉「そうなんよ」

 

ジョエル「…白藤、俺の友人二人入っても問題ないか?」

 

香ノ葉「かまへんよ!」

 

ジョエルの携帯電話に耳を当て

 

ジョエル「実は、グリモアの友人達で街に行くんだが…来るか?」

 

英次&尾郎「………んだと?」

 

ジョエル「だからグリモアの友人達で…」

 

英次&尾郎「行くに決まってんだろこんちくしょうがーーーーー!!ヒャッホーーー!!」

 

その後予定を決め、そして当日……

 

 

【風飛街 大通り】

 

埼玉県の地方でありながら都会の活気が溢れる街で

第7次侵攻の緊張から解放された反動か、いつもより騒がしく

楽しげな声がそこらじゅうから聞こえる。

 

そこに二人の男がスキップをしながら歩いている。

一人は黒髪のストレートヘア白いジャケットに青いシャツ

ジーンズにスニーカー

もう一人は茶髪の眼鏡、長袖のシャツに黒いカーゴパンツにスニーカー

 

その後ろにはギプスを着けた私服姿のジョエルが恥ずかしそうに歩いている。

 

英次「どうしたんだよジョジョ!」

 

尾郎「そうだぜ?、せっかくの休みを暗い顔で過ごすのか?」

 

ジョエル「暗いんじゃなくて恥ずかしいんだよ!

もうすこし落ち着け!」

 

英次「落ち着いていられるか!

念願の合コンだぞ合コン!!」

 

尾郎「お前ならやってくれると思ってたぜ!

 

ジョエル「言っておくけどな、これはお疲れさま会だからな?」

 

尾郎「モッチ分かってるって、だからそこらはわきまえるよ」

 

英次「確か駅前に集合だろ?、学園前じゃダメなの?」

 

ジョエル「部外者がうろつくと風紀委員がうるさいからな

だから駅前にした、もうそろそろついてるはずだから…」

 

「おーい、こっちやよ~」

 

三人が振り向くと、そこには私服姿のエミリアと月詠、望

制服姿のあやせと葵、香ノ葉がそこにいた

 

望「…うぅ、あと五時間後でもいいじゃないか…」

 

月詠「そんなに経ったらお昼過ぎになっちゃうわよ!」

 

エミリア「あの人達が空条君のお友達なんだ」

 

あやせ「元気いっぱいですねぇ」

 

葵「今日はよろしくお願いいたします。」

 

ジョエル「二人とも先に言うがあまり恥ずかしいことは…」

 

ジョエルが二人に言いながら向くが、そこには誰もいなく

香ノ葉の元に尾郎があやせの前には英次がいた

 

英次「はじめまして麗しきお嬢さん、僕は中岡英次と申します。」

 

あやせ「海老名あやせです。よろしくお願いしますねぇ」

 

尾郎「私は西谷尾郎です。どうですか、このあと二人きりでお茶でも!」

 

香ノ葉「ウチダーリン一筋やから、堪忍なぁ」

 

尾郎「え、もうお付き合いを…」

 

香ノ葉「まだやけど、これからなんよ?ねーダーリン♪」

 

その瞬間、ジョエルの元に二人が光の如く移動する

 

英次&尾郎「…キサマ…ドウイウコトダ…?

セツメイシテモラウカ…」

 

ジョエル「どうしたんだ?、何を怒っている?」

 

英次「何でダーリンなんて呼ばれんだてめぇ!?」

 

尾郎「そうだそうだ!、一体なにがどうしたら!?」

 

ジョエル「ただのあだ名だろう?、そんなに気にすることじゃないだろ?」

 

英次「……あだ名?」

 

尾郎「……ああ、そっか」

 

英次&尾郎(こいつ恋愛知識ゼロだったわ……)

 

ジョエル「…というか、どうやって一瞬で近付いたんだ?」

 

英次&尾郎「なんかわかんねーけど、移動する過程をすっ飛ばせたわ」

 

「なにそれ怖い…」

 

香ノ葉「それじゃあ、みんないこか

中岡はんに西谷はんも今日はよろしゅうな」

 

英次&尾郎「よろしく!」

 

ジョエル「最初はどこへ?」

 

香ノ葉「まずは買い物に行こうな。

ほら望ちゃん、しっかりしてぇな」

 

望「うぅ、だるい…おいジョエル…おぶってくれよ」

 

尾郎「俺がおぶりましょう!」

 

望「…遠慮しとく、さっきボクの足じろじろ見てただろ?」

 

尾郎「ん?、なんのことかな…?」

 

あやせ「あらあら、もう仲良しさんねぇ」

 

ジョエル「はぁ…やれやれだな…」

 

デパートに着き、ジョエルは冬に備えて上着を見に行く

香ノ葉がパーカーを手に迫ってくる。

 

香ノ葉「ダーリン、これなんかどう?」

 

ジョエル「ん?、パーカー?どうって?」

 

香ノ葉「んもう、言わせるん?ペアルックよ

どう?、休日だけでも一緒に着てみよ?」

 

「おや、これは夏海がいたら喜びそうなシチュエーションだね」

 

そこには、私服姿の遊佐鳴子と瑠璃川春乃がいた

 

香ノ葉「ゆ、遊佐さん!?、瑠璃川さんも…買い物なん?」

 

鳴子「ああ、春乃君の付き添いでね。

妹さんを祝ってあげるそうだよ」

 

香ノ葉「秋穂ちゃん愛されとるなぁ」

 

春乃「ウェヘヘ、いやーん秋穂ぉ…」

 

ジョエル「…一体何を考えているんだ…」

 

「お姉さんの気配がするぞー!?」

 

キキーッというブレーキ音を発しながら

英次が駆け寄ってくる

 

ジョエル「…英次…相変わらずそういった気配を読む力は俺よりも強いな

50m以上は離れていただろ」

 

鳴子「君は確か…中岡英次君だね?」

 

英次「分かります!?、ジョジョ君!広めてくれてありがとう!」

 

鳴子「いや、風紀委員のブラックリストに載っていただけだよ」

 

英次「…え?、ブラックリスト?」

 

鳴子「君と西谷尾郎君、グリモアの女子生徒をよく口説こうとしているという理由でね

部外者でのブラックリスト入りなんてグリモア設立してから初めてのことだからね」

 

ジョエル「…………これからは控えることだな」

 

英次「そんなぁ!何とかしてくれよジョジョぉ!!」

 

ジョエル「諦めろ」

 

春乃「遊佐、今度はモデルハウスへ行くわよ」

 

鳴子「ああ、それじゃあ…また学園でね。

休日を楽しむといい、ジョエル君」

 

そう言うと二人は歩き去った

 

買い物の後にファミレスでの食事だった

ジョエルがメニューを見ていると、1つの料理に凝視する。

デザートの期間限定【コーラパフェ】だった

様々なコーラ味の菓子が飾られていて底にはコーラがたっぷりと注がれている。

 

月詠「何よ…この変なデザート…」

 

望「めちゃくちゃだろ、ほとんどコーラじゃないか

誰が喜ぶんだよ」

 

ジョエル「…コーラパフェを1つ」

 

月詠「え…」

 

望「は?」

 

香ノ葉「ダーリンそれにするん?」

 

ジョエル「ああ、これを考えた人は中々のアイディアマンだな

特にこのクリームとゼリーの組み合わせがいい感じだ」

 

あやせ「空条さんはコーラがお好きなんですかぁ?」

 

ジョエル「まあな、1日に1本飲まないと気がおかしくなりそうだ」

 

望「完全に中毒だろ…」

 

尾郎「きっとコカイン入りのコーラを飲んだんだよ…うん」

 

葵「あの、コカインとはなんでしょう?」

 

尾郎「麻薬で持っていたり使ったりすると犯罪で捕まるんだよ」

 

葵「え!?、あの…空条さんはいけないことを…」

 

香ノ葉「大丈夫やよ葵ちゃん!、ダーリンはそんなことせんから」

 

尾郎「昔は薬としてコカインが入ってたけどね

その時は規制とかなかったから問題はなかったんだけど

人気が出てから非難が大きくなったからコカの葉だけで作れることに成功したんだ。

その後にカフェインに変えて今に至るんだ」

 

あやせ「詳しいんですねぇ」

 

尾郎「ジョジョが熱く語ってたから気になって調べた」

 

エミリア「確かダイエットコーラもありましたよね」

 

ジョエル「俺は赤1択だがな」

 

英次「デザートの話はいいんだけどまだ飯食ってねえよ…」

 

食事を終え、ゲームセンターに行く

様々なゲームが並び、最新のものから古いものと幅広く揃っている

そこにエアホッケー台を挟んで英次と尾郎が睨みあう

 

英次「…遂に…決着をつけるときが来たな…」

 

尾郎「これまでの戦歴、13勝13敗74引き分け…」

 

英次&尾郎「いざ!尋常に勝負!」

 

激しい攻防戦が繰り広げられ、いつの間にかギャラリーも増えていく

 

あやせ「ウフフ、二人とも頑張ってくださいねぇ」

 

葵「あの円盤はどうやって滑っているのですか?」

 

香ノ葉「下から空気が出てきてあの円盤は浮いてるんよ」

 

葵「成る程、勉強になります。」

 

ジョエル「…そろそろタイムアップだな」

 

時間が過ぎ、勝負を終えた二人はみんなのもとに向かう

 

尾郎「く…またしても引き分けか…」

 

英次「しゃあない、みんなのアイス代は割り勘で奢りだな」

 

ジョエル「何でアイス奢るのに勝負をする必要があるんだよ…」

 

英次「いいじゃん。で、どれがいい?」

 

ジョエル「…じゃあミントのを」

 

尾郎「あいよー」

 

香ノ葉「ありがとうな、中岡はん、西谷はん」

 

英次「なんのなんの、みんなに守ってもらったから

ほんのお礼さ、みんなのおかげで安心して暮らせてるし」

 

尾郎「だな、魔法使いがどうとかいってるやついるけど

俺らはありがたいと思ってるぜ」

 

エミリア「私もブルームフィールドとして当然の事をしたまでです。」

 

あやせ「お優しいのですね、そういってもらえるととても嬉しいです。」

 

月詠「お待たせ、アイス食べてるの?」

 

尾郎「月詠ちゃんはなにがいい?、奢るよ」

 

月詠「え?、でも」

 

ジョエル「奢らせてやってくれ、街を守ってくれた礼がしたいそうだ」

 

月詠「仕方ないわね、そんなに奢りたいのなら奢らせてあげるわ。

じゃあチョコのを」

 

望「ボクはあれにするよ」

 

英次「おうよ、少々お待ちを~」

 

楽しく歓談したあと、公園でゆっくりと過ごした

気づけば夕日が見えていた

 

望「はぁ…つかれたぁ…帰ったらもう寝るか…」

 

月詠「あんた体力ないわね」

 

望「ボクは引きこもりだから体力ないのは当たり前だ

お前よりあったらおかしいだろ?」

 

月詠「開き直らないでよ」

 

望「なんだったらお前も引きこもりになるか?

引きこもりはいいぞ?、人付き合いを気にしなくていいからな」

 

月詠「それにしては楽しそうだったじゃない」

 

望「べ、別に!そんなんじゃないぞ!」

 

あやせ「もうすっかり仲良しさんねぇ」

 

一方、香ノ葉はジョエルを探していた。

 

香ノ葉「なあなあエミリアちゃん、ダーリン見てへん?」

 

エミリア「空条君?、あっちの方ではないですか?」

 

香ノ葉「ん?あ、あんなとこにおるやん」

 

ジョエルは木を見ていた

そこに英次と尾郎が歩み寄る

 

英次「懐かしいな、ここってよく昆虫が取れるとこだもんな」

 

尾郎「ああ、この木って英次が登って降りれなくなって泣きべそかいたとこだっけ?」

 

英次「ちっげぇよ!それをいうならお前は蜂に追いかけられてチビっただろうが!」

 

尾郎「捏造してんじゃねえよ!泣いたけど漏らしてねぇよ!」

 

ジョエル「はははは、捕まえた虫で戦わせようとしたら飛んで逃げたんだっけな

あのときは唖然としてたな…」

 

英次「あのカブトムシな、けっこーデカかったのに…」

 

尾郎「いや、俺が捕まえたクワガタが一番だったろ」

 

ジョエル「………ありがとうな」

 

英次「なにが?」

 

ジョエル「…9年前、俺は孤独だった。

親が死んで、ここに来ても言葉が分からなくて

空条家に居ても寂しくて、心細かった…

あの時…お前らが声をかけてくれなかったら…

今ごろ孤独で押し潰されてたかもしれない。だから

感謝してるんだ。」

 

尾郎「気にすんなって、外国人が珍しいから声をかけてみただけだって

英語だってたまたま興味があっただけだし」

 

ジョエル「知っているぞ、教師に頼み込んで勉強を見てもらったんだろ?

言っていた『放っておけない奴がいるから英語を教えてくれ』ってな」

 

英次&尾郎(あんのお喋り波平ヘアーめ…)

 

ジョエル「俺にとって二人は恩人なんだ。

俺の心を救ってくれたんだ、だから…」

 

英次「はーいストーップ!、お前さんは深く考えすぎ!」

 

尾郎「別に恩を売るためにやったんじゃないんだからな!

恩人とか抜きにやろうぜ?」

 

英次「まあ?どうしてもっていうんなら

かわいい子を紹介してくれるとうれしいなぁ

モッチ俺はお姉さん系で」

 

尾郎「はいはーい、俺は年下が好みだからその辺よろしくな!」

 

ジョエル「……ああ、出来るように善処する。」

 

英次「よし、話もすんだところでみんなのとこに行こうぜ!」

 

尾郎「まずは電話番号の確保だ

善は急げ、ゴーゴー!」

 

ジョエル「……!待てお前ら!

あまり目立つことをするな!ブラックリストの事を忘れたのか!?」

 

大規模侵攻が終わり、また平和な日常が戻ってきた。

だが、皆は知らなかった…

新たな影が迫ってくることに………

 

 

 

【 ロンドン メディカルジョースター本社】

 

社長室に、似合わないほど体格のいいスーツ姿の老人

白髪に白い髭で、大量の書類に頭を悩ませながら作業をする

彼は、メディカルジョースターの社長であり、ジョエルの祖父でもある

ジョーガン・ジョースター、そして彼の前にまた大量の書類がどしんと音をたてながら置かれる

 

「これが国連軍にて要請がある書類です。」

 

黒髪に眼鏡、スリムな体型のスーツ姿の男

メディカルジョースター副会長、ニコラスである。

ジョーガンは目にクマができながら

 

ジョーガン「お主、何かワシに恨みでもあるのか?」

 

ニコラス「滅相もありません。これはすべて【特等席】で楽しんでなさった間に溜まりにたまった仕事でございます。」

 

ジョーガン「じゃからて、これは多すぎるじゃろ…」

 

その時、ノックされ一人の男が姿を表す

サングラスをかけた体格のいいスーツ姿の男

元国連軍独立小隊隊員マーカスである。

 

ジョーガン「おおマーカス、頼む手を貸してくれ

書類に殺されそうじゃ…」

 

マーカス「申し訳ありません会長、またこれから走り回らねばなりません。」

 

ジョーガン「誰もワシの味方はおらんのか…」

 

マーカス「IMFから次の遺跡探索は1ヶ月後に行うとのことです。」

 

ジョーガン「それまでに準備を進めておかんとな」

 

ニコラス「ですが何故会長がみずから探索に?

こちらから探索チームを送ればよろしいのでは?」

 

ジョーガン「波紋のことがある。

それにワシも気になるからのう…波紋メタルといい

奇妙なものが多すぎるわい」

 

マーカス「ではこちらの方で準備を進めます。

会長、まずは書類に集中願います。」

 

そう言うとマーカスは部屋を出る。

ジョーガンはため息をつきながら書類に目を通す

 

ニコラス「では自分もこれで、会長、よろしくお願いします。」

 

そう言いニコラスも部屋を出ていく、出ていくのを確認してから

背もたれに寄りかかり、コーヒーを淹れる

 

ジョーガン「あの遺跡はどこまでの秘密があるのかのう

奇妙と言えば…」

 

ジョーガンは自分の右の手のひらを眺める

 

ジョーガン「あの波紋メタル、初めて触ったときに何故か手が切れたんじゃったな

ほんのかすり傷じゃったが、あんなツルツルの棒で傷なんてできるのかのう……」

 

【男子寮 ジョエルの部屋】

 

勉強机と椅子、テーブルにベッドといった質素な部屋に壁には父のバンダナが飾られていて

壁に張り付ける棚には富士山を背景にしたジョエルと両親の家族写真が写真立てに入れ置かれていた

 

ベッドに潜り込み、寝息をたてているジョエルの側には

青白い微かな光を放つ波紋メタルが壁に立てていた

月光りが射し込むなか波紋メタルは一瞬強く光を灯していた……

 

 

 

to be continued……

 

 

 

次回命懸けの波紋疾走

 

第19話『レット・イット・ビー』




最後まで読んでいただきありがとうございました。
遅れてごめんなさい。これからもよろしくお願いします。
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