まだ自分が妄想する場面まで行けてない…ではどうぞ!
第23話 忙しきクリスマス
『私立グリモワール魔法学園 体育館』
体育館の天井や壁にはクリスマスの飾りが施され
隅には巨大なクリスマスツリーが立てられている
そこらじゅうには食卓が並べられ、様々な料理が置かれている。
そこに一人の少年がいた、黒髪に茶色の瞳をする
青い制服、指輪に紐を通した質素なネックレスを首に掛けている
波紋使い、空条ジョエルは周囲の皿を見る
「…少ないな…」
所々皿の中身は無く、料理が載っている皿には量が少ない
その時誰かが声を掛けてくる
「相棒、そんなとこにいたんか」
声をかけてきたのは、1体の小人のような金属だった。120㎝程の身長
ジョエルの顔が写りそうなほど綺麗な銀色の体
尻尾には針がある
ジョエルの相棒であり、波紋メタルに宿るスタンド
レット・イット・ビー
レット「旨そうだよなぁ…オイラも生身の体だったら食えたのになぁ」
ジョエル「200年以上生きていられたらな。」
レット「そういやさ、なんか…メシ少なくない?」
ジョエル「ああ、どうやら例年より転校してきた人が多くて料理が足りないようだな
まあ…1番の原因は……」
そう言い見やると、そこには赤髪の三つ編み、青い瞳をし下級生の制服を着た
サンフラワーの雀明鈴が大量の料理を平らげている
ざっと見て10人前はあったものが無くなっていた
レット「ありゃ食い過ぎだろ…どこに入る腹があるんだよ…」
ジョエル「彼女はよく運動しているからな、腹の減りも早いだろう…
だがなんとかしないとまずそうだな」
レット「確か料理は料理部が作っていたはずだぜ?、人手が足りないかもしれねぇな」
「ちょうどいいとこにいたな」
二人が振り返るとそこにはオレンジ色のポニーテールに下級生の制服を着た少女と、ジョエルと同じ上級生の制服の上にエプロンを着た銀髪の少女が寄ってくる
JGJインダストリーのお嬢様、神宮寺初音とその従者の月宮沙那だった
ジョエル「ん?どうした?」
初音「わりぃんだけどちょっと手伝ってくんね?
料理が足りなくてさ、あたしが食べようとした所をあの留学生が横取りしてさ」
沙那「申し訳ありません。ご協力頂けないでしょうか?」
ジョエル「俺は構わない。」
レット「オイラも協力するぜ!」
沙那「ありがとうございます。では初音様行って参ります。」
初音「あ、薫子お姉さまのアワビ料理も頼むな。」
沙那「はい、かしこまりました。」
ジョエル達は調理室へ向かった
そこには料理部である、花梨、小蓮が料理を作っていた
その他にも何人かで料理を作っているが、人手は足りていなさそうだ
花梨「おお、ジョエル。すまねえな、手が足りねぇっきゃ」
小蓮「花梨!そろそろ出来上がりヨ!」
花梨「なら、皿に盛っといてくれ。」
沙那「では、このリストを倉庫から持ってきてください。
そして出来上がった料理を会場へお願い致します。」
ジョエル「ああ、分かった。レット、行くぞ。」
レット「おう、んじゃ食材は任せとけ!」
ジョエル「ああ、頼んだ」
そう言いレットはリストを手に倉庫に向かい
ジョエルはカートに乗った料理を会場へ運んだ
会場に着き、料理を置いて空の皿をカートに積み込む
「空条様、お手伝いですか?」
ジョエルが振り返ると、修道服の頭巾を被った女性
シャルロットがかごを持って寄ってくる
ジョエル「ディオール、ああ。
料理が間に合わなくてな、料理を運んでいるところだ」
シャルロット「そうですか、それはとても頼もしいことです。
主もあなた様を見守っていることでしょう。」
ジョエル「そういえば、さっきから何を配っているんだ?」
シャルロット「はい、これはクリスマスカードです。
あなた様も是非」
ジョエルはシャルロットからカードを受け取る
ジョエル「ありがとう。」
シャルロット「それからカードは後のイベントに使われるので無くさないようにしてくださいね」
ジョエル「イベント?、なんだそれは?」
シャルロット「サプライズということでお願い致します。」
ジョエル「了解した。じゃあ仕事に戻る
何かあったら言ってくれ」
シャルロット「はい、ありがとうございます。」
そう言いジョエルは次の食卓へ向かう
スレ違いにスキッドが鼻唄混じりに歩いていく
スキッド「やあ、シャルロットちゃん。
俺ももらっていいかな?」
シャルロット「はい、どうぞ。
後のイベントに使われるので無くさないようにしてください。」
スキッド「分かった、大事にするよ」
シャルロット「お願いします。あと、お訊きしたいのですが…
東雲さんをお見かけしませんでしたか?」
スキッド「アイラちゃん?、さっき見たんだけどなぁ
まだ近くじゃないか?」
シャルロット「そうですか、まだ一度もお会いしてなくて」
スキッド(吸血鬼名乗ってるし会いづらいだろうな…)
シャルロット「きっとこれも主に与えられた試練でしょう。
ではスキッド様、失礼します。」
そう言うとシャルロットは歩き去ってしまう
スキッドはクリスマスカードを見ながら
スキッド「…静かなクリスマスを迎えるとはね…」
スキッドは胸ポケットにクリスマスカードをしまい
豪華な食事を楽しんだ
ジョエルは食器を流しに置いたあと沙那の手伝いを始めた
ジョエルも料理は人並みには出来るようで、食材を切っていた
ジョエル「所で、神宮寺とはいつ出会ったんだ?」
沙那「昔のことです。神宮寺家に拾われ、ご恩をお返しするために生き
初音様に仕えた次第です。それが何か?」
ジョエル「いや、少しな。たまに神宮寺が月宮のことを言っていたからな」
沙那「はい、ですが私は初音様にお仕えするのみです。」
ジョエル「恩…か、やはり恩人にどうしても恩返しをしたくなるよな」
沙那「空条さんにもおられますか?」
ジョエル「ああ、二人な。彼らが俺を孤独から救ってくれた。
言葉も通じない、クラスメイトだけであってほとんど赤の他人だってゆうのに
それでも、英語を勉強して話しかけてくれた。
普通の人ならしないことだ…」
沙那「よき友人をお持ちですね」
ジョエル「だな、俺はいい友達をもった…ん?
なあ、そのケーキはなんだ?」
沙那の手には、小さめなケーキがあり、沙那はケーキをジョエルの前の調理台に置く
沙那「お手伝いして頂いたお礼でございます。
ホールでは落ち着いて食べられないかと、皆さん空条さんをお探しでしょうから」
ジョエル「俺を?」
沙那「空条さんは人気者ですから、では…お手伝いして頂きありがとうございました。」
ジョエル「あとはいいのか?」
沙那「はい、ごゆっくりとパーティをお楽しみください」
ジョエル「…ああ、分かった」
ケーキを食べ終えたあと、ホールに戻る
料理は増えて、頬張る生徒が見える
あやせは椅子に座っていた
ジョエルが近付いてくるのに気付いてあやせは手を振った
あやせ「空条さん、お手伝い終わったんですね?」
ジョエル「まあな、賑わってくれているようだな」
あやせ「はい、ありがとうございます。
お料理のお手伝いをしてくれて」
ジョエル「いや、少しだけで礼は月宮や料理部に…」
あやせ「でも空条さんだって皆さんのお役に立てましたよ」
ジョエル「…そうか、なら良かったな…所で大丈夫か?
座っていたが疲れたか?」
あやせ「いえ、お料理を食べて少し休憩していたんです。
空条さんも何か食べます?」
ジョエル「そうだな、何か食べていくか」
そう言い立ち上がるとあやせもついていく
皿に盛り付け食べると中々の味だった
ジョエル「旨いな、これは旨い…ぐ…!?」
ジョエルの箸のスピードが徐々に上がり、口の中に食べ物が流れ込んでいく
だが途中で喉を詰まらせる、あやせはテーブルから水を持ってきて、ジョエルに渡す
ジョエル「…はぁ…すまない…助かった…」
あやせ「うふふ、空条さんも詰まらせることもあるのですねぇ」
ジョエル「…まあ…旨くてな…仕方ないだろ…」
あやせ「そうですねぇ、花梨ちゃんのお料理は美味しいですもんねぇ」
ジョエル「そうだろ?、なら…箸が止まらなくなっても仕方ない…」
あやせ「でもなんだかさっきのは弟がいる気分でした♪」
ジョエル「お、弟?俺がか?」
あやせ「はい、ちょっと可愛かったですよぉ?」
ジョエル「か…可愛い…!?男が可愛い…?」
あやせ「浅梨ちゃんも可愛いじゃないですか?
男の子も可愛いところがあってもおかしくはないと思いますよ?」
ジョエル「だ…だがな……」
その時、誰かに手を掴まれたジョエルは振り向くとそこにはトナカイの着ぐるみを着たノエルに連れられる
ノエル「あやせさーん、お兄さん借りるね~!」
あやせ「は~い、何かあったのかしら?」
ジョエルはノエルに引っ張られ、廊下まで連れてこられた
ジョエル「お、おい冬樹、どうしたんだ?」
ノエル「もう、お兄さん!あたしのことはノエルって呼んでよ!」
ジョエル「…あ、ああ…分かった、でノエル、何の用だ?」
ノエル「実はね、イベントでビンゴ大会があるんだけど…」
ジョエル「…もしかしてクリスマスカードで?」
ノエル「うん、それで一等賞の商品券がダメみたいで代わりを探さなきゃいけないんだ。
だからお願い、手伝って!」
ジョエル「分かった、とりあえず賞品になりそうなものがあったら連絡する」
ノエル「ありがと!さっすがお兄さん!頼りになるぅ~!」
ノエルは手を振りながら走っていった
ジョエルは学園に賞品になりそうなものを探しに向かった
一方、廊下を疲労を感じるはずがない者が疲れた顔をしながらてくてく歩いている
ジョエルと会うと怒りながら駆け寄った
レット「酷いぜ相棒!オイラを置いてきぼりにしやがって!」
ジョエル「ああすまない、ちょっとトラブルがあってな
実はビンゴの賞品が一部NGなものがあって
代わりを探しているんだ、何か思い付くものはあるか?」
レット「…ん~…そうだな…オイラの写真?」
ジョエル「即行で却下だ。」
レット「じゃあコーラ?」
ジョエル「なるほど!流石だ!やはりコーラが一番だな!」
そう言うとノエルに電話を掛ける
コール音が一回鳴ると出てくる
ノエル「早いねぇ~もうみつけた?」
ジョエル「ああ…コーラはどうだろう?
コーラ1か月分、これなら誰でも喜ぶぞ!」
ノエル「喜ぶのお兄さんだけだよ!それに間に合わないよ!」
ジョエル「…なん…だと…!?コーラは喜ぶだろう!?
コーラは愛された飲み物だろ!?それなのに何故だ!」
レット「代わってくれ相棒!動揺しすぎだ!
もしもしノエル、オイラだ。
すぐに用意出来そうなものならいいんだろ?」
ノエル「うん、今スキッドさんにも手伝ってもらってるんだ
何かあったら電話するね、もあっとでもいいから」
そう言うとノエルは電話を切った
レットが振り向くと、ジョエルが肩を落としていた
レット「…元気出せよ相棒…」
ジョエル「…コーラは…偉大な…飲み物だ…分かってくれるよな…?」
レット「分かったから探そうぜ?、一等賞当たったやつがスカだったなんて聞いたらヤバいぜ」
雪が降り注ぐ屋上、タバコを吸いながら空を眺めるスキッド
そのそばには妖精のような薄く透き通るモノが飛び回る
その数は十数体いた
「ミツカンネー!」「ドレガイイ?」「ボスノプロマイド?」
スキッド「君たちねぇ…男の写真見て喜ぶ奴いると思う?」
「デモオンナバカリ!」「ヨロコブヤツ!」「イルトオモウ!」
スキッド「風子ちゃんに睨まれたくないよ俺…ん?」
「ボスドシタノ?」「ヨビダシダ!」「セイトカイ?」
スキッド「…どうやら…仕事が来たみたいだよ。
行こうか、久しぶりの仕事だ」
「アイアイサー!!」
ジョエルは体育館に着くと、智花がサンタクロースの衣装で司会を勤めていた
ある程度おわりステージから降りてくるとジョエルに気づく
智花「あ、く…空条さん!楽しんでますか?」
ジョエル「ああ、すまない…まだ賞品になりそうなものが見つからない」
智花「大丈夫です。まだ5等ですから」
レット「相棒、あやせがさこれくれたんだけど」
レットの手にはマフラーがあったマフラーには兎ノ助が描かれている
智花「それです!これなら賞品に出来ます!」
ジョエル「お手柄だな、レット」
レット「もっと誉めてもいいのよ?」
智花「それじゃあ進行を進めますね」
ジョエル「さて、俺も戻るとするか…あ、ノエルに連絡しないと…」
レット「…え?無視?ちょっとぉ!?功労者を無視すんの!?ねぇ!ねぇってばぁ!!」
ジョエルがあやせと話していると、妖精のようなモノが飛んでくる
あやせ「あら~?妖精さん?」
ジョエル「スキッドのスタンドだな」
「ジョジョ、コイ!」
ジョエル「どうやら呼ばれたようだ、悪いが行ってくる」
あやせ「はい、行ってらっしゃい」
ジョエルが妖精についていくと生徒会室で妖精は止まる
生徒会室に入るとそこには武田虎千代、水無月風子
スキッドがいた
「ツレテキタ!」
スキッド「ごくろうさん」
風子「空条さん、お楽しみのとこすみませんが手を貸してくだせー」
ジョエル「何があったのか?」
虎千代「ああ、どうやら魔物が出てな。
だが、厄介なことが起きている。」
風子「まっすぐ、ここに向かってきてんですよ。
数日前にトラックが襲われた…とゆーより進行ルートに入ってしまったと言うべきですが。
散開した国軍を無視して来てんですからね」
ジョエル「そこで俺も必要と言うわけだな?」
風子「ええ、魔力…貰いますよ
そして彼も、協力してもらいます。」
ジョエル「まて、スキッドは転校してから数日だぞ?」
スキッド「忘れたかい?俺は傭兵だ。
戦いなら飽きるほどやって来たよ
君達よりも充分経験を積んでいるからね」
虎千代「彼の能力が役に立つ。生徒会は年末で手が足りない
今回は風紀委員と精鋭部隊で頼む」
風子「しゃーないからやりましょーか、よろしくお願いしますよ空条さん」
ジョエル「ああ、分かった」
平和なクリスマスに迫る魔物、ジョエルはバンダナを額に結びつけながら正門を潜る
to be continued……
最後までありがとうございました。
次回『スローダウン』
お楽しみに!