私立グリモワール魔法学園~命懸けの波紋疾走~   作:カミスケ

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できたてをどうぞ!


第24話

第24話 スローダウン

 

『風飛市 郊外の公園』

 

公園の街灯が所々輝き、木々に飾られたイルミネーションが人気のない公園を不気味にする

そこに17名の魔法使いが戦闘服に身を包み、準備していた

 

ジョエル「…神凪、氷川。足元に気を付けろ

滑りやすくなっているからな」

 

紗妃「問題ありません。でも、風飛市がルートに入らなくて良かったですね」

 

怜「いや、ここも風飛市だ。隅だが」

 

ジョエル「…レット?どうしたんだ?」

 

レットはジョエルを眺め何かを考えていた、ジョエルに話し掛けられると我に帰ったかのように驚き

 

レット「なんでもない、あ…手袋とかするか?

オイラ金属だから手に来るかもしんねぇぞ?」

 

ジョエル「大丈夫だ。とにかく早く終わらせてパーティに戻ろう。

冬樹達の様子を見てくる。ここは任せた、レット。

しばらく頼む」

 

レット「おいおい、大丈夫なのかよ?」

 

ジョエル「すぐに戻るつもりだ。半分を貸してくれ

この気温じゃシャボン玉が使いにくい

というか半分で戦えるか?」

 

レット「問題ねえよ、射程距離が半分になるだけだから

身長も中に空洞を作れば変わんないし」

 

ジョエル「そうか、じゃあ行ってくる」

 

 

一方、イヴは周りを警戒しているとスキッドが歩み寄る

スキッドの戦闘服は緑のナポレオンロングジャケット

黒のダメージジーンズ、ベルトにはガンホルスターに黒の自動拳銃、ジャケットには16枚のドッグタグが飾られている。

 

スキッド「やあ、一人でいたら危ないよ?

ちゃんとパーティを組まないと」

 

イヴ「私は問題ありません。一人で戦えます」

 

スキッド「何をいってるんだか、俺ならともかく君はダメ。」

 

イヴ「…ひ弱だと言いたいのですか?」

 

スキッド「ああ、弱いね。だから誰かといるんだ

人類は連携と戦略で魔物に勝っているんだから」

 

イヴ「弱くはありません、では失礼します。」

 

そう言うとイヴは歩いていった

ジョエルが着くと、やれやれと首を振るスキッドが見える

 

ジョエル「何をやっているんだ?」

 

スキッド「ああ、ちょっとね。悪いんだけどイヴちゃんを気にかけてあげて

あの子、少し頑固なところがあるけどなんとかなるでしょ」

 

ジョエル「…お前はどうするんだ?」

 

スキッド「俺にはこの子達がいるから」

 

スキッドの周りには数十体のスタンドが現れ飛び回る

甲高い愛嬌のある声が響く

 

「マカセロー」「スロー、スッゾ!」

 

ジョエル「こんな小さいスタンドが?」

 

スキッド「注意するべきは、能力さ

俺のスタンド、【スローダウン】の能力は取りついた相手を遅くするスタンド

1体が取り付くと4/5の速度になる、5体取りつけばほぼ動きを止めることができるんだ。

どうだい、弱いとは言えないだろ?」

 

ジョエル「ああ…スタンドというのはそこまで強いとはな…」

 

スキッド「これで俺はどの戦地でも活躍することができた

それじゃあ俺はあっちを守るから」

 

そう言い歩き去った

戦闘が始まり、次々に魔物を倒していく。

魔物の姿は雪だるまのようなモノで暗闇のような目の穴に不気味な青い光が放たれている。

 

風子がデバイスを確認していると、ジョエルが歩み寄る

 

ジョエル「水無月、この辺はあらかた片付いたようだ。

少し休んだらどうだ?」

 

風子「ええ、だいじょーぶですよ。アンタさんはどうです?

さっきから走り回ってんじゃねーですか、アンタさんこそ休んだらどーです?」

 

ジョエル「俺は平気だ、デバイスで何を見ているんだ?」

 

風子「少し気になりましてね。鳥取からここまで一直線に来るなんてみょーでしてね」

 

ジョエル「この学園にか、確かにルート上の町等にも興味を示さずまっすぐに…妙だな」

 

風子「トラックと衝突し飾りが絡まっても、ですからね

これが初めてではないにしても…」

 

ジョエル「…第6次大規模侵攻…あれも北海道周辺、東北地方にも出現した魔物が苦手である海を越えて集まった。」

 

風子「はい、やはり…地下に何かあるよーなんですかね…」

 

ジョエル「…地下?」

 

風子「ああいえ、何でもねーです。ほら、さっさと仕事に戻ってくだせー」

 

ジョエル「ああ…分かった」

 

 

郊外で高速で走る少女がいた、忍び装具に身を包む服部梓

ぜーぜーと息を切らしていた

そこにスキッドが水筒を持って近づいてくる

 

スキッド「お疲れさん、はい水…」

 

梓「おお、ありがとうございますスキッド先輩

……ぷはぁ、生き返ったッス。

え~と、この辺りに魔物はいないですね?」

 

スキッド「ほとんど片付けているからね

少し休んでいくといいよ?」

 

梓「お気持ちは嬉しいですけど、一応報告はしておきたいので、それに…」

 

スキッドが振り返ると魔物が全速力で突っ込んでくる。

 

梓「まずはあれを…」

 

その時、魔物の動きが急に遅くなる。いつの間にかスローダウンが3体魔物に取り付いていた

梓が驚くと、スキッドはなにもないかのように魔物に近付き、自動拳銃を引き抜き魔物の眉間に目掛けて引き金を引いた

急所を撃たれた魔物は悶え苦しみ霧散する

 

スキッド「よし、これでクリアだね」

 

梓「これは面白いもん見せてもらったッス。

それどんな魔法ッスか?」

 

スキッド「スタンドだよ、精神エネルギーによる力さ

この子達は役に立つ。遠くまで行けるからこの先を見に行かせるよ」

 

梓「あ~、なんか自分の座が危うい気が…」

 

スキッド「スタンド使いと魔法使い、そして魔物がスタンドを見ることができる

だからスタンドが見つかってやられれば俺にもダメージが入ってしまうからね

なんでも便利と言う訳じゃないさ」

 

梓「ダメージッスか?」

 

スキッド「スタンドは自分自身でもあるからね、スタンドが死ねば本体も死ぬ

群体型は1、2体くらいじゃ大したことないけど

多ければ致命傷になる。残り5体くらいになると俺自身かなり不味いかな」

 

梓「じゃあその辺も気を付けておくんで、では後程…にんにん」

 

スキッド「…そんじゃ風子ちゃんとこに戻りますか。

…イヴちゃん…少し危険だな…」

 

スキッドが戻ると風子とイヴが話していた

 

イヴ「油断など…そんな余裕はありません。」

 

風子「そうですね、妹さんを怪我させるわけにはいきませんよね?」

 

イヴ「…あの子は関係ありません。成績に加点されるからです。」

 

スキッド「ノエルちゃんかい?」

 

イヴ「…盗み聞きですか」

 

スキッド「盗んではいないさ。普通に聞こえるから。」

 

イヴ「…この妙なものがまとわりついているのにですか?」

 

イヴの足元には1体のスローダウンが飛んでいた

 

「ミョー!?」

 

スキッド「おかしいな~、偵察に向かわせていたのにな~」

 

イヴ「…私はあなた方を楽しませるために生きているわけではありません」

 

風子「ふーん、つまんねーですねー

まあいーでしょ、成績が良くなることは妹さんを守ることに繋がりますもんねぇ」

 

イヴ「…失礼します。」

 

そう言うとイヴは早歩きで去っていった。

風子はあちゃーと言いながら

 

風子「ちっといじめすぎましたかね…」

 

スキッド「なんであんなに仲悪いんだろうねぇ?

双子であんなのはちょっと悲しいな」

 

風子「…で?なんでスタンドをつけさせたんです?

こんなときにストーカーですかね?」

 

スキッド「…あの子、危ないんだよ。

復讐心とか正義感とかなら放っとくんだけど

あの子はなにか…危険な感じなんだよ…戦う理由と言うか…」

 

風子「おや、いつものアンタさんとは思えねー発言ですねー

キャラの崩壊はあまりやり過ぎねーよーに」

 

スキッド「……………」

 

風子「とにかくスキッドさんは後方で休んでくだせー

アンタさんには色々任せっきりなんで」

 

スキッド「…りょーかい」

 

風子「…さて、次で最後ですか。気合い入れねーと…」

 

 

ジョエルと紗妃と怜は複数の魔物を相手していた

枝のような腕を避け、怜は切り伏せる。紗妃の魔法とジョエルの波紋メタルによる波紋で霧散していく。

 

ジョエル「寄ってくれ、魔力を渡す。」

 

怜「すまない…助かる。」

 

紗妃「あとどれくらいでしょうか?全体で疲れが目立ってきました」

 

するとレットが腕を鞭のようにしならせ木々や街灯に絡ませスイングしながら近づいてくる

 

レット「こっちも片付いたぜ~、相棒ぉ魔力くれぇ~」

 

紗妃「お疲れ様です。大丈夫ですか?」

 

レット「おう、魔力を気にせず戦えるから楽だぜホント

あとスキッドに聞いたら結構やったからあとちょっとだってさ」

 

怜「なに?、偵察してきたのか?」

 

レット「あいつのスタンドがな。射程距離が3㎞もあるから

偵察に数体向かわせてるって」

 

ジョエル「便利だな、スタンドというのは」

 

レット「味方であればな、群体型ってのはマジでおそろしいかんな」

 

紗妃「では一度体勢を…」

 

その時だった、少女の悲鳴が辺りに響く

 

怜「今のは…!?」

 

ジョエル「冬樹の声だ!行くぞ!」

 

悲鳴の発生源に着くと、そこには傷ついた風子と倒れるイヴがいた

風子に駆け寄ると、風子は立ちあがり

 

風子「あいたたた、油断してしまいましたよ。

ウチはだいじょーぶなんで氷川、冬樹の介抱を頼みます。

空条さんも協力してくだせー」

 

ジョエル「分かった、氷川…回復魔法を頼む

魔力を送り続ける」

 

紗妃「はい、お願いします。」

 

風子「神凪、ウチと逃した魔物を倒しますよ!」

 

怜「はい!」

 

そう言うと風子と怜は魔物を追う

紗妃はジョエルから魔力を受け取りながらイヴの傷を治していく

 

紗妃「…でも…おかしいですね。魔物は侵攻の時のような強さはないはずです。

不意打ちでも受けたのでしょうか…」

 

ジョエル「分からない、だが彼女はそう簡単にはやられないはずだが」

 

傷がほとんど治りかけた時、悲しそうな声でイヴは呟いた

 

イヴ「…ノエル……」

 

紗妃「…え?」

 

イヴ「…ごめん…な…さ…」

 

ジョエル(…なにか…あったんだな。

嫌いではないがなにかあるんだ、そう…感じる)

 

イヴが言いかけたその時、目が覚め起き上がる

紗妃は慌てて止める

 

紗妃「無理をしてはいけません!」

 

イヴ「いえ、これは私のミスです。

失態は取り戻さないと」

 

ジョエル「よせ、無茶はダメだ」

 

イヴ「いえ、油断しただけです。

心配は無用です。」

 

紗妃「あ、冬樹さん!?…さっき…妹の名前を…」

 

ジョエル「…俺達も行くぞ、あの体じゃ無理だ」

 

 

複数の風紀委員は少数の魔物を、それに対し梓は数体の魔物を相手にしていた

 

梓「ひぃ~、なんでこんな撃ち漏らしが!?

前でなにかあったんスか!?」

 

その時、数発の弾丸が魔物の体に穴を開け霧散させる

そこにはメアリーとエレンが銃を構えながら歩み寄る

 

エレン「水無月から連絡があった、この状況は?」

 

梓「魔物が何体か抜けてきて、1体は他の風紀委員に任せて…」

 

エレン「残りは一人でか?自殺行為だぞ?」

 

梓「避けるだけならなんとかなるので、助けてくれて助かったッス」

 

メアリー「…おい、風紀委員なんかやめてこっち来いよ

アタイがこき使ってやるぜ?」

 

梓「…いや…遠慮するッス…」

 

エレン「そこらの魔物は任せる。私たちは前へ行く」

 

メアリー「いっちょ風穴開けてやろうぜ?」

 

そう言いながら精鋭部隊は前線へと向かっていく

梓は冷や汗をかきながらも他の魔物を討伐する

 

 

ある程度魔物を片付け

100m先にいるボスと数体の雑魚のみとなっていた

 

風子「さて、ちょいとトラブルはありましたが

あと少しですよ?」

 

イヴ「……っ…」

 

怜「委員長、今は…」

 

イヴ「…いいわ、そういうの…いらない…」

 

ジョエル「……………」

 

風子「どーしたんです?くれーですよ?

冬樹、さっきの失態はウチにあります。

よかれと言ったのが浅はかでした。

ウチも失態を取り戻さなけりゃいけません。」

 

レット「で、どーすんだ?ボスは誰がやんの?」

 

風子「冬樹と二人でやりますよ。

一回だけチームプレーです。

気に入れなければこれっきりにしましょー」

 

イヴ「…はい」

 

風子「それじゃ空条さん、ウチらに魔力をくだせー」

 

「…悪いが、そうはさせない」

 

イヴ「…!」

 

皆が振り返るとスキッドが歩み寄る。

その後ろには精鋭部隊がいた

 

エレン「ここからは我々がやる。

司令官は後ろにいろ」

 

メアリー「てめーら、体力消耗してんだ。足手まといは下がってな」

 

怜「…私たちはまだ戦える。」

 

紗妃「その通りです。問題はありません!」

 

スキッド「…お前らはなくてもこの子はある。」

 

そう言いスキッドは風子の左手首を押さえた

すると風子はびくりと反応する。

 

スキッド「左手首を折ってる。戦闘は無理だ」

 

紗妃「手首!?」

 

風子「あ!よけーな事を言って!ウチはだいじょーぶですから!」

 

エレン「戦い続けて負傷した貴様より我々の方が戦力になる。

合理的に考えろ、いつもそうしてきただろう。」

 

風子「……はぁ、しゃーないですね。

では冬樹、ここは…」

 

イヴ「……結構です。」

 

メアリー「てめー、ちょーしこいてんじゃねーぞ

足手まといだと言ってんだ!

てめぇはそんなに成績が大事か?」

 

イヴ「…今は…今だけは成績は関係ありません。

どうしてかは…分かりませんが、あれは倒さなくてはいけません」

 

メアリー「…嘘クセー、ほっといて行くぞ」

 

イヴ「…失礼します…!?…体が…」

 

イヴは駆け出そうとした瞬間動きが止まる

ほんのわずかに体が動くことがわかる

イヴの体には5体のスローダウンが取り付いていた

そしてその周囲には25体のスローダウンが5体一組になって囲んでいた

 

スキッド「諦めろ、その体で戦わせることはできない

あのボスは侵攻時の魔物に匹敵する。

それを消耗した君に当てるわけには行かない。」

 

イヴ「…放して…下さい…」

 

スキッド「…戦う理由が分からないだと?

迷いがあるなら戦うな!その心の中の揺れが自分を、仲間を危険にさらす

何を考えていたのか分からないが、攻撃を受けたのは雑魚だから打ち身で済んだが

戦場の魔物なら、自分はおろか庇った仲間も死んでいた。」

 

ジョエル「……………」

 

スキッド「…精鋭部隊で行く。終わるまで俺がスタンドでお前を止める

スローダウンの能力でずっと止めることはできない

5体でとりつけば十秒程度しか発揮できないが他のスローダウンですぐさま止める

エリートになりたいのならば冷静になれ」

 

ジョエル「…レット」

 

レット「…なんだ?」

 

ジョエル「…スタンドを…外せ。」

 

レット「…ニィ、了解だ!相棒!」

 

そう言うとレットは指先から針を伸ばしスローダウンの体に絡める

もとに戻る力でスローダウンが引き離される

 

「ウワ!?」「キャーー」「ハナセハゲ!」

 

ジョエル「行くぞ」

 

イヴ「…お先に」

 

メアリー「人のモン盗るんじゃねえ!ぶん殴るぞ!待ちやがれ!」

 

ジョエルとイヴに先を越されたメアリーは怒りながら駆け出す

 

スキッド「な!?何をするんだレット!

仲間を危険にさらすつもりか!?」

 

レット「口調を戻せよ、お気楽な方がお似合いだぜ?

それに相棒がいるから大丈夫だろ。」

 

スキッド「だがここは戦いの場だ!

いくら弱いとはいえ油断は…」

 

レット「一瞬でやられねーよ、それに成長の機会を奪っちゃダメだぜ?

オイラだって誰かが死ぬとこなんか見たくねぇ

だけど逃げちゃあダメじゃね?」

 

スキッド「…逃げてる訳じゃない…だが…」

 

レット「…なあ、群体型のスタンドってさ…

心に傷持ってるやつが出やすいって知ってっか?」

 

スキッド「…なに?」

 

レット「おめえさんにどんな過去があんのかわかんねーけど

いつまでも引きずっても仕方ねーぜ」

 

スキッド「…………」

 

レット「そんなに心配なら、ちっとは手を貸してやってもいいだろ?」

 

スキッド「…考えとくよ…」

 

 

 

 

ジョエルとイヴはボスを待ち構えた

 

イヴ「…空条さん、何故私を?」

 

ジョエル「…さあな、だが…その気持ちを無駄にさせたくない。

そう思ったから、助けた。」

 

イヴ「…そうですか、では行きましょう。

委員長がいないので空条さん、代わりをお願いします。」

 

ジョエル「ああ、任せろ」

 

ボスが突っ込むと、イヴは水の魔法を発動し水の塊を撃ち出した

ジョエルはシャボンランチャーを撃ち出し、ボスの腹部に命中させる

腹部にはオレンジ色の傷が出来ているが大したダメージにはなっていなかった

 

ジョエル「…ならこれならどうだ!」

 

ジョエルは波紋メタルを鞭状に変化させ、ボスの腕に絡めとり波紋を流した

イヴはその隙に水の魔法を使いオレンジ色の傷に攻撃する

ボスは倒れこむ、イヴはとどめを刺そうとした時

ボスは起き上がり腕を払いイヴを吹っ飛ばす

倒れたイヴは魔法を連発させるが、ボスは受けながらも突っ込む

イヴが攻撃を受けると思ったその時、ボスは急に遅くなる

足元にはスローダウンが4体ボスに取り付いていた

 

イヴの背後、60m辺りにスキッドがいた

 

スキッド「…今のうちだ、スローダウンの能力はあと20秒程度だ」

 

ジョエル「冬樹!魔力を渡す。これで決めろ!」

 

イヴは魔法を発動させる。地面から大量の水が渦のようにボスを取り囲み

強い水流でダメージを負い耐えきれずに霧散する

 

イヴ「…終わりました。」

 

メアリーがキレながら歩み寄る

 

メアリー「てめーら、覚悟はできてんだろうな?」

 

ジョエル「冬樹、手当てを受けてこい」

 

イヴ「…はい」

 

イヴはそのまま歩いていく

ジョエルはメアリーをなだめ始める

 

ジョエル「落ち着け、冬樹には必要なことだった」

 

メアリー「…あいつが訳わかんねーで戦ってんのがあぶねーんだよ

スキッドの奴ももそれが気に食わねーんだ」

 

ジョエル「…色々あるんだ。魔法使いになれば環境も立場も変わる

それによって苦しむ人間がいるんだ。

今回は大目に見てやってくれ。」

 

メアリーは渋々引き下がった

ジョエルはイヴの元に向かうとイヴと傷の手当てをするゆかりがいた

ジョエルはゆかりに魔力を渡す

 

ゆかり「ありがとう、冬樹さんが最後だからもう平気よ

無理しちゃダメだよ?妹さんが心配しちゃうからね」

 

イヴ「…!、あの子は関係ありません。」

 

ゆかり「そう?二人とも似てるのに?」

 

イヴ「…似てる?」

 

ゆかり「何て言うのかな?、分からないけど

よく間違えちゃうんだよね」

 

イヴ「…そう、ですか…でも関係ありません。

失礼します。」

 

そう言いイヴは迎えのバスに乗り込んだ。

 

 

そして俺もバスに乗り込み、学園に戻った。

何故だが、レットの顔色が悪いように思えた……

まるで…なにか思い詰めたような…そんな感じがした…

俺に何か隠し事をしているように見えた………

 

 

 

『???』

 

光のない闇のなか、何者かがかすれた声で囁いた

 

 

『これが……最後の助力…最後の…光…』

 

そう言うと、1つの微かに光る割れ目が現れる

そこに一つの手が突っ込まれる

その手はほとんど黒く、肌色の色は見えなかった。

 

 

 

闇へ堕ちる前に出来る、最後の足掻き…

星よ…希望の光よ…光となって…闇を…絶望を…

 

照らして……

 

 

 

to be continued……

 




スキッドのスタンド、スローダウンのステータス!

スローダウン 群体型(30体)

破壊力:D スピード:C 射程距離:A(3㎞)
持続性:C 精密動作性:C 成長性:D

能力:取りついた相手を遅くする
五段階に分かれ、1体が取り付くと1分以上の間4/5の速度になる
5体取りつけばほぼ動きを止めることができる。
ただし十秒程度しか発揮できない
能力はスキッドの意思により切り替え可能
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