私立グリモワール魔法学園~命懸けの波紋疾走~   作:カミスケ

26 / 32
さあやって参りました新たなオリキャラ
それではどうぞ!


第26話

第26話 奇妙な出会い

 

 

『私立グリモワール魔法学園~報道部室』

 

ジョエルは報道部部長である遊佐鳴子に呼び出された

中に入ると、鳴子が待っていた

 

鳴子「やあ、来てくれてうれしいよ」

 

ジョエル「…それで、用件はなんだ?」

 

鳴子「単刀直入に言うよ、僕とクエストに行こう」

 

ジョエル「ああ、構わない。」

 

鳴子「…………」

 

ジョエル「……?どうしたんだ?」

 

鳴子「……全く疑わないんだね…」

 

ジョエル「疑う?、なにがだ?」

 

鳴子「いや、何でもない。

それじゃあ、校門前で会おう」

 

校門前に行くと、レットが待っていた。

 

レット「おう相棒!クエストだろ?

今度はどんな子だい?」

 

ジョエル「遊佐だ、報道部部長のな」

 

レット「…え?あの子?

オイラ前会ったときに質問攻めにあったんだけど…」

 

ジョエル「興味があったんだろう?

何せ珍しいからな。喋るスタンドだし」

 

レット「……それにしては何か真剣そうな感じがしたような……」

 

ジョエル「真面目なんだろう、協力してやれ。」

 

レット「分かったよ~、ん?来たみてぇだぜ。」

 

ジョエルが振り返ると、そこには歌劇団の衣装のような白い戦闘服を着た遊佐鳴子が歩いてくる

 

鳴子「遅くなってすまない。

それじゃあ行こうか」

 

レット「それはいいんだけどよ、どんなクエスト?」

 

鳴子「今回はなんとオカルトチックなクエストだよ。

ある森でいないはずの赤ん坊がいるらしい

そう…お化けの類いだよ」

 

楽しそうに話す鳴子にレットはブルッと震える

 

レット「…お、オカルト?お化けだって!?」

 

鳴子「ああ、その通りだよ

僕も興味がある、ジョエル君の事も知れる。

一石二鳥じゃないか?」

 

レット「あ、相棒…オイラ、ちょっと具合が……」

 

ジョエル「金属のお前が具合が悪くなることはないだろ

大人しくついてこい、それとも怖いのか?」

 

レット「コワイダァ!?こ、こ、怖くにゃんかにゃいぞ!」

 

ジョエル「………やれやれだな…」

 

 

目的地の森に着くと、辺りから不気味な声が聞こえる

レットは触手のように変形しジョエルの背中に貼り付いている

 

ジョエル「…レット、離れろ。歩きにくい」

 

レット「おおおおオイラ、背中を守りゅからな!?

だから安心して進みゅがよいじょ!?」

 

鳴子「ふふふ、安心できるかな?それは…」

 

ジョエル(第一分かってるのか?

魔法使いが駆り出されるのは魔物の討伐だぞ…

このオカルトだって魔物に決まってるだろ常識的に考えて…)

 

ジョエル「…遊佐、その話はどこから来たんだ?」

 

レット「…だあ!?あ、相棒!?その話は後にしようぜ!!

今はさっさと済ませて帰ろうぜ!?」

 

鳴子「ことの発端はある小さな貧しい村からだ。」

 

レット「勝手に始めんじゃねーよ!」

 

鳴子「その村は草をはみ、泥をすする、生きていくのが精一杯なほど貧しい村

なんとか耐えてきたけれど、ある年に大寒波がやって来て

収穫がほとんどなく、とうとう食べ物が無くなった。

さて、ここで質問だ。食べ物がないけれど食べなければ餓死。

村の人々はどうしたと思う?」

 

レット「いやぁ~!やめて~!」

 

ジョエル「…まあ、あれだろうな。」

 

鳴子「…そう、食べた。食べてはいけないものを。

それからだよ、この地域で犠牲になった子供たちの霊たちが出てこう尋ねるんだ…」

 

レット「…あ…わ…わ…」

 

鳴子「【あなたをたべさせて】…って。

……おい、ジョエル君の後ろ…!

後ろに来てるぞ。」

 

ジョエル「…なに?」

 

振り返ると、乳児が浮きながら迫ってくる。

だが、その乳児は…1mを超えた巨大な赤ん坊だった

レットは驚き棒状の波紋メタルに戻りカランと音をたて地面に落ちる

 

レット「……いやぁ~~~~!!お助けぇ~~~!!」

 

レットは小人に変形すると急いで逃げていく

だがその際にジョエルの足にぶつかりジョエルは鳴子の方向へとよろけた

 

鳴子「ジョエル君!?」

 

倒れた先は1本の樹木、鳴子は木に寄りかかり

ジョエルの片手が鳴子の右側のすぐそば

木についていた、そう…これは世に言う【壁ドン】であった…

 

鳴子「…ジョエル君、こんなときに大胆な男だね?」

 

ジョエル「ああ…、すまない!

おいレット!戦闘準備だ!」

 

レット「いややぁー!お化けいややぁー!」

 

ジョエル「遊佐、悪いがあいつは外野だ

援護を頼む!」

 

鳴子「了解、覚悟するといい。」

 

鳴子の手から魔方陣が現れ魔方陣から電流が流れる

その瞬間、稲妻が手のひらから放たれ

魔物に直撃する

その直後、ジョエルの手刀が繰り出される

 

     オーバードライブ

ジョエル「波紋疾走!」

 

手刀が魔物の頭部にめり込み、波紋の電流が流れ

霧散する。それを見たレットは唖然としていた

 

レット「……あれ?、霧に…なった…?」

 

鳴子「いやぁ、見事なタイミングで来たね。」

 

ジョエル「…さすがに驚いた…」

 

レット「おい、あれ…何で魔法…」

 

鳴子「そりゃあ、魔法は効くさ、魔物だからね。

前にブルームフィールドと人型の騎士を討伐したように

今回は赤ん坊だったわけさ

魔物の生態も謎に満ちているね」

 

レット「……はあ!?魔物なのかよ!!

ビビったじゃねえか!!」

 

鳴子「…クッ…あっはっはっは!、ごめんごめん。

怪談は僕の作り話だ、子供を食べたなんて話はないし

ここに村があったとか、そういうのは知らない。」

 

レット「……お…オイラ…ただのホラに…ビビってたのかよ…」

 

ジョエル「…また来るぞ。今度はお前も戦えレット」

 

レット「おうよ、相手が魔物なら一切容赦しねーぜ!」

 

2体の魔物が泣き声をだしながら迫ってくる

鳴子は雷属性の魔法で応戦し

レットは魔物に駆けだし、触手のように変形し取りついた

糸のように伸びた物がジョエルの手にある

 

レット「今度は相棒が楽できるぜ~?」

 

ジョエル「結局は波紋を流さなきゃいけないだろ…まあいいが」

 

ジョエルが波紋の呼吸をし、触手に波紋を流す

波紋はまっすぐ波紋メタルを伝い魔物の体に流れる

魔物は悶えながら霧散する

 

レット「…ふう、それにしても弱いなぁ…」

 

鳴子も終えたのかこちらに歩み寄る

 

鳴子「当然さ、学園生が相手をするのは戦場では雑魚の雑魚

未熟な者が死なないようにね。スキッド君に聞いてみるといい

彼の方が詳しいだろう」

 

レット「ふーん、なら終わらせて聞きに帰ろーぜ。」

 

暫く歩くと、ジョエルは魔物の気配を感じ取る

 

ジョエル「28m、この先だ。あれが最後のボスだろうな」

 

鳴子「ふむ…ジョエル君、クエストを終えたら報道部室に来てくれるかい?

少し話したいことがあるんだ。」

 

ジョエル「ああ、分かった。

だが何を話すんだ?」

 

鳴子「理由は後にしよう。

今はクエストに集中しよう」

 

先に進み、物陰に隠れながら覗くと

そこには乳児がいた

だがその乳児は何者かに抱き抱えられていた

乳児の何倍はある巨体、母親らしき姿をしていた

 

レット「…なんだありゃ?親がいんのか?」

 

ジョエル「あれがボスだな。遊佐、とどめは任せる」

 

鳴子「いいのかい?」

 

ジョエル「ああ、その方がいい…行くぞ!」

 

それと同時にレットは波紋メタルに変形しジョエルの手元に移動する

近くの枝に絡めとり、元に戻る性質で高速移動し

鞭状に変形させ乳児の体に巻き付く

 

     メタルウィップオーバードライブ

ジョエル「鉄鞭、波紋疾走!!」

 

乳児の体が徐々に焼き切れ霧散する

母親らしき魔物はジョエルとレットの姿をとらえると

長い腕で凪ぎ払おうとするが鳴子が放つ稲妻が腕を直撃させ、止める

 

鳴子「これで終わりにさせてもらおうか!」

 

鳴子の放った魔法が空から雷のように降ってくる

その雷は魔物の巨体を覆うような巨大な雷で魔物を一瞬で霧散させた

 

レット「…こ、こえー…」

 

ジョエル「やはり中々の威力だな…」

 

鳴子「虎の人に比べれば大したことはないさ

では戻ろうか、ちゃんと部室に来てくれよ」

 

ジョエル「ああ、分かっている」

 

学園に戻り報告を済ませたあと

報道部部室に行く。中に入れば鳴子が手帳を見ていた

 

ジョエル「来たぞ、話を聞こうか」

 

鳴子「ああ、実はここにまた転校生が来るんだ。」

 

ジョエル「そうなのか、それと俺に何か関係が?」

 

穏やかそうな鳴子は一変真剣な眼差しでジョエルを見る

 

鳴子「その転校生には注意してくれ、君がジョエル・ジョースターだと気づけば……

殺しに来るだろう…」

 

ジョエル「…!、その転校生が?俺に…ジョースター家に恨みでもあるのか?」

 

鳴子「とにかく気を付けることだ。

なるべく近付かないこと、誰かと一緒にいるんだ。

いいね?」

 

ジョエル「…ああ、気を付けよう…」

 

そう言うとジョエルは部室を出る

手帳を見ながら鳴子は

 

鳴子「…一体どういうことだ?彼女が覚醒するなんて…

…やはり歴史は違うようだ……」

 

 

『私立グリモワール魔法学園~男子寮 ジョエルの部屋~』

 

帰宅し部屋に入るとレットがうつ伏せで漫画を読んでいた

 

レット「おう、話は何だった?」

 

ジョエル「どうやら転校生が来るらしくてな」

 

レット「へー、最近多いな…」

 

ジョエル「そいつが俺を殺しに来るかもしれない…」

 

レット「…………はぁ!?」

 

ジョエル「だから気を付けろだと」

 

レット「…おめぇさん、何したんだよ…」

 

ジョエル「俺はしてない、理由はわからん」

 

レット「…大丈夫か?、オイラついてようか?」

 

ジョエル「その時になったら頼む。

俺は波紋以外まともな戦術はない、スタンドが使えれば少しは良かったんだが……」

 

レット「…………………」

 

ジョエル「…レット?」

 

レット「いや、何でもねぇ。

そろそろ寝よーぜ?、明日は日直じゃなかったか?」

 

ジョエル「だな、早めに出るからその気でな」

 

レット「ホイホーイ、そんじゃなー」

 

そう言うとレットは波紋メタルに戻る

 

ジョエルはパジャマに着替えベッドに入る

 

ジョエル(…ジョースター家に恨みを持つのか…

それとも俺自身にか……考えても無駄だな…)

 

ジョエルは徐々に目を閉じ、眠りについた

 

 

『4時38分……』

 

 

ジョエルとレットが寝ていると、ジョエルの真上から何かがゆっくりと迫ってくる

それは手のような形をしているが明らかに人間のようには見えなかった

禍々しいほど黒く、何かが噴き出していた

 

【……星よ………星よ…】

 

……なんだ?、声……?

 

【……光を………最後の…足掻きを……】

 

…何かが…近付いて……?来る!?

 

ジョエル「何者だ!?」

 

ジョエルが起き上がるが部屋のなかには誰もいなくレットのいびきのような声が響くだけだった

 

レット「…んー?どうしたんだ?相棒……」

 

ジョエル「…いや、今何か…いたような…」

 

レット「気のせいだろ?、ドアも窓も鍵かけてるしよ

こんな時間に忍び込むやつ居ねぇだろ?」

 

ジョエル「そう…だろうか…」

 

レット「…変な夢でも見たんじゃ……ん?なあ相棒?」

 

ジョエル「…どうした?」

 

レット「その頬の傷はなんだよ?」

 

ジョエルが頬に手を当てると痛みを伴った

頬には2センチほどの切り傷があった

 

ジョエル「…さあ…寝ぼけて引っ掻けたか?」

 

レット「まあいいや、そんじゃおやすみ~」

 

そう言うとレットは再び眠りについた

 

ジョエル「…あの声は…夢だったのか…?

妙に現実感があったような気がするが……今気づいたが…」

 

レット「…ムニャムニャ…グヘヘ…」

 

ジョエル「何故金属のレットが眠るんだ……」

 

 

『私立グリモワール魔法学園~授業棟 クラスリリィ~』

 

ジョエルがプリントを持って教室に入ると智花が教材を整理していた

 

ジョエル「おはよう、今日は岸田たちは来ていないのか?」

 

智花「おはようございます。はい、今日は夏海ちゃんはネタが見つかったとかで

怜ちゃんは見回りにいってます。」

 

ジョエル「そうか、おっと。もう始まるか」

 

教師が入り教卓の前に着く

生徒たちが席に着くと、教師は咳払いをし

 

「えー今日はこのクラスに転校生が入ります。」

 

一人の男子生徒が手をあげ

 

「女子ですか~?」

 

教師が肯定し、廊下で待つ転校生を手招きで入れる

その転校生は黄金色に輝いたセミストレートの髪に赤い瞳、Dのイヤリングをした美少女だった

可愛さの中に大人びた魅惑的な雰囲気が男子たちや一部の女子生徒を酔わせる

 

「それじゃあ自己紹介を」

 

「はい」

 

そう言い少女は前に出た、見回すと息を吸い込み

 

ディアナ「このクラスに入ることになった

ディアナ・ブランドーです。

よろしくね、みんな」

 

ディアナがほのかに笑うと、男子、女子から歓声が響き渡った

 

ジョエル(…彼女が…例の…?、普通に見えるが……)

 

念のために警戒しておこう……

 

 

to be continued……

 

 




次回 『月光影』

見逃すなよ!!オイラたちの大活躍!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。