私立グリモワール魔法学園~命懸けの波紋疾走~   作:カミスケ

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さあどんどん参りましょう!
もしかしたらゲームのストーリーに間に合わないかも…
いや、間に合わない…けど続けます命懸けの波紋疾走!
それではどうぞ!


第31話

第31話 裏の世界

 

『魔法使いの村 ゲート前』

 

「ご再考下され姫殿!」

 

聞こえてくるのは支倉さんの声だった。

魔法使いの村、グリモアの地下に発見された古い村

その最奥のゲート、その先にある謎の世界

今回はそれを調べに行く。大方護衛である支倉さんは危険なところに野薔薇さんを行かせたくないんだと思う

 

ディアナは自由に小声で話し掛ける

 

ディアナ「小鳥遊さん、野薔薇さんたちも行くの?」

 

自由「うっす、けど刀子先輩は乗り気じゃないんすよね

大丈夫なのに…」

 

ディアナ「魔物の本拠地なんでしょ?どこにそんな根拠があるの?」

 

自由「自分、お嬢に危険なことがあれば本家に報告する義務があるんで

報告したら優秀な部隊が参加するみたいで

さりげなく守ってくれるはずっすよ」

 

ディアナ「なるほど…なら少しは安心かな」

 

自由「ブランドー先輩はどうするんすか?

ウチに来ます?」

 

ディアナ「私は他のパーティだから、あと私のことはディアナでいいよ」

 

自由「そですか、じゃあディアナ氏、自分はこれで」

 

ディアナ「……氏?」

 

そんな反応を無視し自由は二人の元へと駆けていった

 

ディアナ「…そんなに危険なところなら…やれる…か…?」

 

「なにをかな?」

 

ディアナ「ひゃあ!?」

 

突然背後から声をかけられ驚くディアナを見て笑う

青年、スキッドだった

 

ディアナ「えっと…あなたは?」

 

スキッド「初対面だったかな?俺はスキッド・R・ツェペリ

スキッドでいいさ、君はあっちのパーティじゃなかったかな?」

 

ディアナ「え、ええ、今行くところよ」

 

スキッド「…そっか、先行偵察によると原種がうようよしてるみたいだよ」

 

原種、ブルイヤールと呼ばれる個体はいわば黒い亜人のようなものだ

ブルイヤールは元となる神話等のモデルがないオリジナルなのだ

 

ディアナ「うん、ありがとう」

 

スキッド「スタンドもあまり多用しない方がいいね」

 

ディアナ「…!?どうしてそれを」

 

スキッド「スタンド使いだからさ、同じスタンド使いとしてアドバイスをね

それじゃ俺は行くよ今度はお食事でも」

 

そういうとスキッドは歩いていった。ディアナは警戒しながらも進んでいった

 

 

『???』

 

そこは廃虚だった、それ以外には何もわからない。

というよりは他に例えようがないのだ

ざわめきながらも行動が開始される、ジョエルは今回同行するパーティへと向かう

パーティはジョエルにレット、チトセとつかさだ

つかさの戦闘服は緑のミニジャケット、水色のデニム

を履き、コンバットブーツ首にはマフラーが巻かれている

 

 

チトセ「よろしくね空条君、できる限り守るから」

 

ジョエル「心配は無用だ、それよりあっちを心配した方がいいな…」

 

レット「あの姉ちゃんはヤバい……」

 

つかさ「ふん、怖いのなら離れればいい、私は一人で行く」

 

そう言いつかさは目の前の洞窟へと入っていく

 

ジョエル「レット、分かってるな?」

 

レット「鯨沈を使おうとしたら止めるだろう?

そして絶対に死なせない、分かってるって」

 

鯨沈、言葉のように鯨をも沈める。

つかさが使う魔法だ、単なる肉体強化魔法だが

それを重ね掛けすることで肉体の限界まで達する

使えば体が動かなくなる、諸刃の剣なのである。

 

ジョエル「ああ、ここは敵の本拠だ、ムサシ級がいる可能性がある」

 

チトセ「……影にも注意ね…」

 

ジョエル「…影?」

 

チトセ「いえ、なんでもないわ。

でも一つだけ注意しておくわ【UFO】が見えたら隠れなさい

絶対に見つからないで」

 

レット「ゆーふぉー?あれだよな?宇宙人が乗る…」

 

ジョエル「………睡眠不足か?」

 

チトセ「頭の片隅に置くだけでいいの。

行きましょ、生天目さんが行っちゃうわ」

 

 

つかさに追い付き、先に進んでいくと、奥からなにかを察したつかさが立ち止まる

 

レット「どったの?」

 

ジョエル「…39m先に原種だ…」

 

つかさ「ふはは、どうやら殺気を隠す気もないな!?」

 

レット「よーし、ならさっさと…」

 

つかさ「手を出すな、私がやる」

 

そう言いつかさは肉体強化魔法を発動させる

その瞬間、ブルイヤールはつかさに飛び付くもあっさりとかわされ

ボディに一撃をもらう。

だがその一撃で、腹部が大きく歪み霧散する

 

チトセ「信じられない、まさか肉体強化魔法だけで倒すなんて…」

 

レット「ばけもんだ…人の皮を被った怪物がおる……」

 

ジョエル「言うな、強いだけだ。心強い限りだが

油断大敵だ…どんな非常時にも対応できるようにしておけ」

 

レット「そうは言うけどよ、その非常時でもぶっ飛ばしそうなやつがいるんだけど…」

 

レットの視線の先に笑いながら原種を殴り倒すつかさの姿がある

話している間もつかさ一人で数体の魔物を相手に善戦しているのだ

 

チトセ「生天目さん!一人で突っ込まないで。

はぐれたら大変よ?」

 

つかさ「何を言う。放っておけばいいだけだろう?」

 

ジョエル「そういうわけにはいかない。

仲間を失うことは絶対に避けたい」

 

つかさ「なら力ずくで止めてみるか?」

 

レット「おいおい!喧嘩してる場合かよ!

次来るぜ!しかも今までよりもでかいぞ!?」

 

三人が振り返るとそこには一回り大きいブルイヤールがじりじりと近寄ってくる

 

ジョエル「話は後だ、奴をどうにかしないと…」

 

 

『廃虚』

 

ディアナ「…人、住んでいたのかな…?」

 

「もちろんさ、今はどうかは分からないだろうけど」

 

振り返ると鳴子が歩み寄る

 

鳴子「そんなに警戒しなくてもいいじゃないか」

 

ディアナ「ごめんなさい、あなたの噂が色々あって。

遊佐さんはここのこと何か知っているの?」

 

鳴子「ああ、僕は昔この世界に飛ばされたことがあってね

霧の嵐は知っているかい?」

 

霧の嵐、高濃度の霧が短時間に現れそこにいる者を飛ばすと言われている

しかしその確率は天文学的なほど低く、飛ばされたものは二度と戻らないとも言われている

 

ディアナ「その霧の嵐で、この世界に?」

 

鳴子「幸運にも、拾われて生きる術を教わったのさ

今日はその人に会おうと思ったのだけれど

居ないようだね。」

 

ディアナ「っと言うことは、まだ人は…」

 

鳴子「いる。まだ人はこの世界で生き残っているよ」

 

…ということは、その人に会えればこの世界の事が分かるかもしれない

でもここに来たことを知っているのかな?

聞いてみたところ、連絡はしているらしいでもいつでもとれるわけではない

 

鳴子と別れて、パーティへと戻った。

私のパーティは南さんと恋ちゃんの二人だ

智花がこちらに気付くと歩き寄る

 

智花「ディアナちゃん、大丈夫?」

 

ディアナ「ええ、大丈夫よ、どうしたの急に?」

 

恋「何せこんな大規模なクエストじゃからの

緊張せんか智花が心配してのう」

 

ディアナ「そう、ありがとう。でも本当に大丈夫

みんなは?慣れてるの?」

 

智花「そこまでは慣れてはないかも、第7次大規模侵攻でも精一杯だったし」

 

恋「あれはの、智花達がタイコンテロガに襲われたと聞いたときは肝を冷やしたぞ」

 

大規模侵攻の時国軍が防衛線が突破されたとき、タイコンテロガも数体現れ

2体のうち1体が智花たちに向かったと言う

三人は応戦したが、歯が立たず殺されようとしたとき

彼が命懸けで守ってくれたと言う

 

ディアナ「…空条…ジョエル…」

 

智花「うん、もうダメって思ったときに来てくれたの

タイコンテロガの攻撃を受けて倒れても助けようと必死に戦ったの

あの強腕も使って、あのとき凄く頼もしかった。

まるで本当のヒーローみたいに思えたの」

 

ディアナ「…彼ってどういう人?」

 

智花「凄く優しくて、頼りになって、辛い時でも諦めない。

どんな状況でも仲間を思いやれる、とてもいい人だよ

無茶をするところがたまに心配だけど…」

 

彼は…悪人じゃないってこと?ジョースターが?

家族を殺したジョースターの末裔が?

わからない……あいつから聞いた話とは全く違う…

彼は…一体……

 

恋「智花、お主最近ジョエルの話をするのう?」

 

智花「…え!?、そんなに話してた!?

そ、そう言うことじゃなくてね!?かっこ良かったなって…か、格好いいって変な意味じゃないよ!?」

 

そう言い慌てていると、どこからか

 

ドゥオオオオオン……

 

突然、崩れるような大きな音が辺りに響かせた

周囲を見渡してみると、自由が慌てていた

 

ディアナ「…小鳥遊さん!今のなに!?」

 

自由「あっ!ディアナ氏!実は急に地面がくずれてお嬢が落ちたんすよ!

 

ディアナ「野薔薇が!?」

 

自由「刀子先輩は急いで降りていきましたけど、下からは魔物の声が聞こえるんすよ!」

 

ディアナ「南さん!ここをお願い!」

 

智花「え!?どこへ行くのディアナちゃん!?」

 

そんな智花の声に無視しディアナは近くの岩場の影へと飛び込んだ

 

 

『洞窟内』

 

 

つかさの放った一撃がブルイヤールの顔面を潰しながら吹き飛ばし

壁に叩き付けられる、すると地響きとともに天井が崩れていく

一斉に下がると、道が塞がれてしまった天井から外の光が洞窟内を照らした

 

レット「あっぶねえよ!、もう少しで瓦礫の下敷きになるとこだったぞ!」

 

ジョエル「生天目!これ以上は危険だ!一旦戻るぞ!」

 

つかさ「私はこのまま行く。戻りたければ好きにしろ。」

 

チトセ「あのね、私たちはあなたが勝手に行かないように…」

 

つかさ「ふはは、今のは中々の相手だった。

次はどいつだ!?」

 

チトセ「全く聞いてないわね…」

 

ジョエル「…はぁ、やれやれだな」

 

つかさを除く全員が呆れていると、突然瓦礫の上から少女、刀子が降りてくる

 

刀子「く、空条殿!姫殿を!姫殿を見なんだか!?」

 

ジョエル「いや、どうしたんだ?」

 

刀子「姫殿が崩落に巻き込まれて落ちてしまわれた!」

 

ジョエル「あの崩落か…!」

 

レット「っつーことはあの岩と土砂の向こうだ

回りこまねーと行けないな」

 

刀子「なら今すぐにでも…」

 

つかさ「待て小娘、朱鷺坂といったか。これでも止めるか?」

 

ジョエル「俺からも頼む!野薔薇を見捨てるわけにはいかない!」

 

チトセ「ええ、分かったわ。」

 

レット「なら急ごうぜ、こんな崩落と落下じゃ気絶してるぞ?」

 

 

回り込み、奥へ進むと姫が横たわり岩が足にのし掛かっていた

刀子はすぐさま駆け寄り岩をどかし始める

 

チトセ「生天目さん、あの岩をどかしてもらえる?」

 

つかさ「いいだろう、そいつはこの状態では移動させられん

治療が必要になるぞ?」

 

ジョエル「…朱鷺坂、回復魔法を頼む。

レット、周囲の警戒だ、まだ近くに魔物がいる。」

 

レット「おうよ、任せろ相棒!」

 

そうレットが言った瞬間、奥から雄叫びが幾つも聞こえ始める

そして大きな足音が複数近寄ってくる

 

ジョエル「まずい!朱鷺坂は回復を。生天目、支倉!

魔物の相手は任せた!」

 

刀子「せ、拙者は姫殿を…」

 

ジョエル「お前は野薔薇を守るのが使命なんだろ?

それに回復魔法を扱えるか?」

 

刀子「うぬ…しかし…!」

 

ジョエル「安心しろ、回復魔法は消費魔力は多いが俺がいるんだ

直ぐに治る、だが邪魔されては治せるものも治せない。

奴等を止めてくれ。」

 

刀子「…うむ、そうだな。

姫殿をよろしく頼む!」

 

そう言い刀子は薙刀を構え、迎え撃つ準備をする

ジョエルはチトセに魔力を渡しながら姫に波紋を流す

 

レット「相棒!治療にどれくらい時間がかかる!?」

 

ジョエル「思ったより酷い!あと数分だ!」

 

レット「うへぇ、奥から聞こえるの10体くらいいるんだけどぉ?」

 

刀子「見えた!構え!」

 

つかさ「さあ、少しは歯ごたえのあるやつだと期待しよう!」

 

レット「んな歯ごたえ要らねえ!」

 

レットは針を飛ばし、ブルイヤールの足に刺す

バランスを崩したブルイヤールが倒れる前にレットがハリセンボンのようなトゲつき球体になりブルイヤールを串刺しにした

そして迫り来るもう1体のブルイヤールと戦闘を始める

つかさは肉体強化魔法を使い、ブルイヤール3体を相手にし

刀子は2体のブルイヤールを薙刀を振るい応戦する

余った3体がこちらにやって来る

 

ジョエル「くそ、朱鷺坂。このまま頼む!」

 

チトセ「空条君!?」

 

ジョエルの腰のポーチからシャボン液を取り出し手につけ

シャボンの地雷原を作り出す

ブルイヤールはそれを避けながらいくものや構わず突き進むものもいた

ブルイヤールの攻撃を避けて波紋の手刀を喰らわせる

 

ジョエル「…駄目だ、なんだこいつは!」

 

波紋の手刀を弾かれ距離を置いたジョエルはトンファーを手にし

数発腹部にダメージを与える

 

ジョエル「こいつら…まさか…!

あの皮膚か!?」

 

トンファーで殴った感触から察した。

どこかヌルヌルしブヨブヨした部分がある

そしてトンファーから流れる波紋が弱まっていくことに

 

ジョエル「こいつらの皮膚が波紋と相性が悪いのか!?」

 

チトセ「空条君!」

 

チトセの声に反応し左右を見ると両方からシャボンの地雷原を避けてきたブルイヤールが襲い掛かる

バックステップで避けるが右から脇腹を左から太股を引き裂かれる

そしてそれを勝機かと正面のブルイヤールが突進してくる

 

ジョエル「やらせるか!、【強腕】!」

 

ジョエルの右腕に黒い斑点が浮かび上がる、ブルイヤールの攻撃を避けて腹部に強腕をぶつける

ブルイヤールは大きく吹き飛び霧散するがジョエルの右腕が鈍い音をたて腕が逆方向へ折れ血が噴き出す

 

ジョエル「ぐ…あぁ!」

 

チトセ「空条君!」

 

その時だった、左側のブルイヤールがジョエルを踏みつけて押さえ付けた

背中から押さえつけられ、強腕の反動もあり立ち上がることができなかった

 

その隙にもう1体のブルイヤールがチトセ達へ向かっていき

大きな鉤爪が姫達に迫っていく

 

ジョエル「やめろぉぉぉぉぉ!!」

 

その時、ブルイヤールの足が止まる

ブルイヤールが足元を見ると、地面と足が氷によって繋がれていた

ブルイヤールの足元に一つの手が握られていた

徐々に手から頭と肩が現れ、全容が明らかになっていく

ゴシック風ワンピース、パフスリーブの袖少し開いた胸元にDの銀のアクセサリーが付いている少女が現れる

 

ジョエル「…ブランドー…!?」

 

そう、現れたのはディアナ・ブランドーであった、

ディアナはブルイヤールの背中に触れ魔力を集中させると

ブルイヤールの体が氷によって覆われる、そしてディアナの体からスタンドが現れる

女性的なフォルム、プロテクタースーツの体に関節が機械になっていて顔は口しか見えず前頭が球体のように丸みを帯び目の部分は赤い光が放たれている

ディアナのスタンド、ムーンライトシャドウがラッシュを氷に覆われたブルイヤールに放つ

 

「ムゥダムダムダムダムダムダァ!!」

 

ラッシュによってブルイヤールの体にヒビが入り

バラバラに砕け散った、その光景に夢中になっていた隙に

ディアナが影に手をやり、ジョエルの近くにあった岩の影からジョエルをディアナの横に転移させる

 

ジョエル「…!、ブランドー…」

 

ディアナ「勘違いしないで、あんたがいなければ野薔薇さんを治せない

それにまだ奥にも1体いる。あんたにも少しは役に立ってもらう。野薔薇さんを…私の友人を助けるために…」

 

ジョエル「……ああ!」

 

ジョエルは右腕に波紋を流す、すると音をたてながら逆方向へ曲がっていた腕が元に戻る

それと同時に奥から雄叫びがこだました、姿を現すと一回り大きいブルイヤールがじりじりと近寄ってくる

 

ジョエル「…タイコンテロガではないがでかいな

ブランドー!」

 

ディアナ「私に指図しないで!」

 

ジョエル「いや、ここは協力してボス級を倒そう。

素早く手前を倒して奥をやるぞ!」

 

ディアナ「だから私に指図しないで!」

 

ジョエルがそう言いながら構えると続いて横にならびディアナも構える

 

チトセ「…あの二人が…協力…?

ジョースターとブランドーが……!?」

 

チトセは回復魔法をかけながらも、想像もしなかった光景を眺めていた……

 

 

to be continued……

 

 

 




ディアナよ、あのジョースターと協力しなければいけないのは癪だけどやるしかない


次回、【奇妙な共闘】

……ん?なんか獣臭いわね……?
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