それでもいいという方はよろしくお願いします!
第5話 ジョエルの体質
転校2日目、ジョエルは智花に呼び出され、校門前まで歩いて行き、智花に会う
智花「あ、空条さん、わたしが学園の案内をするんですが、ちょっと順番が変わっちゃいまして…
すみません、いきなりクエストになっちゃいました、クエストは独特な授業ですので行きながら説明しますね」
智花「でも出発する前にクエストを受注する必要がありまして…
手順をお教えしますのでデバイスを出していただけますか?」
ジョエル「デバイス?」
智花「あっ、デバイスと言うのはケータイの事です」
ジョエル「そんなものもらってないぞ?」
智花「え!?、まだ支給してもらってないんですか!?
デバイスがないとクエストを請けれないんです、どうしよう…」
そこに、水色の髪のショートヘアーの少女が智花の後ろにいた
「彼のデバイスを持ってきたわ」
智花「あ、宍戸さん!」
結希「彼が噂の転校生ね、私は宍戸結希、兎ノ助からあなたの事を聞いたわ
あなたの無尽蔵な魔力量、興味深いわ…だから間違っても、最初のクエストで死なないで、それじゃあ…」
そう言うと結希は歩いていった、智花は苦笑いしながら
智花「あはは……そ、それじゃあ行きましょう!
今回の討伐対象はミノタウロスです!」
ジョエル「………え、ちょっと待て!、ミノタウロスってこの前倒したよな!?」
智花「あ、大丈夫です!、今日出現したばかりの弱いミノタウロスです!
この前のミノタウロスはもう全滅しました」
ジョエル「そうか、ならいいんだ…えっと、クエストの受注は…」
ジョエルは智花の説明を受けながらクエストを請ける
その後、デバイスで戦闘服に変身できることを知り、さっそく使ってみる
すると、制服の形がだんだん変わっていく、ジョエルの戦闘服は黒いブーツに紺のジーンズ、緑のタンクトップに茶色のベルトポーチ、ジョエルはポケットからバンダナを取り出して額に結び付けた
さっそく二人は、森のなかに入り、周囲を警戒しながら進んでいく
智花「…まだ2日しか経ってませんが、慣れてきました?
うちは、男子が少ないのでもしかしたら居心地悪いかもって」
ジョエル「いや、大丈夫だ」
智花「わたしでよければいつでも相談に乗りますからね!」
ジョエル「ああ…色々とありがとう……!」
智花「それで、討伐対象との戦い方ですが、基本的にわたしが戦います。
空条さんは後ろからの指示と、魔力供給をお願いします。」
智花「魔力が他人の百倍近くある人なんて初めてなんで、テスト運用なんですよ
わたしたちが出した結果によって、体制が変わるとかなんとか…」
智花「ちょっと難しいお話だったので、あんまり覚えてないんですよ…あはは…」
ジョエル(魔力供給スピードや条件についてだな…今のところ対象に触らないと補給出来ないが…!、魔物の気配!)
その時、ジョエルは魔物の気配を察し、物陰に智花を連れていく、智花に指差して伝えると14m先にミノタウロスがいた
智花「あ、ミノタウロス…」
ジョエル「まだ気付かれていない、今なら奇襲が掛けられるぞ…」
智花「凄い…私、こんな近くで見るのはじ…め…て…」
突然、ミノタウロスはこちらに走ってくる
智花「え?」
ジョエル「どうやら気づかれたようだな…」
智花「き、きき、来ます!、戦闘準備を!」
ミノタウロスはすぐそばまで接近していた
ジョエル「左右に分かれろ!」
ジョエルは右へ走り出すが、智花は突然の指示に戸惑い
ミノタウロスは智花に接近する
ジョエル「…!!、なんで止まってんだ!」
ジョエルは引き返し、智花を抱えて地面に転がり込んだ
ミノタウロスの攻撃は外れる
だがミノタウロスはすぐに攻撃を仕掛けた
ジョエルは智花を抱き上げると、攻撃を避ける
ジョエル「南!、火炎魔法だ!」
ジョエルが指示を出すと、智花は魔法を発動させ、ミノタウロスに命中する
ミノタウロスの腕に当たり、燃えながらも霧散した
智花は顔を真っ赤にしながら、お礼を言う
智花「あ、ありがとうございます…あ、あの…空条さん?」
ジョエル「…ん?…あ…」
ジョエルは智花をお姫様抱っこしていた、ジョエル本人は気付かなかったようだが、少し顔が近く、智花はその距離に驚いていた、ジョエルは智花を降ろすと、智花は顔を反らしながら出発する
智花「続きですが、ミノタウロスをはじめとして姿形は様々です。
よく知らないのですが、最初は霧のようなものですね。
霧状のときはすごく弱いんですけど、時間がたつと実体を持つようになります
そうなると危険度が上がっちゃうので実体を持つ前に駆除するんですけど…」
ジョエル(実体が出来れば気配も出てくるが…霧じゃあな…)
智花「今回のようにそれを逃れた魔物がよく現れるんですよね」
智花「ドラゴンとか騎士とか、決まった形がなく、生物ではないとか…
人を襲うのは同じなんですけど、よくわかってないんですよ…」
智花「倒せば消えるので、わたしはそれでいいと思ってますが…」
ジョエル(あくまで『霧を払う』だけ…奴等は消滅しない…)
ジョエル「…!、魔物の気配だ…16m、10時方向…」
智花「っと、ミノタウロス発見ですね、構えてください!、ここでやっちゃいましょう!」
ジョエルたちは、魔物の距離を徐々に詰め、8mまで接近する
ジョエル「南、俺が奴に接近する、合図したら撃ってくれ」
そう言うとジョエルはミノタウロスの所に駆け出し、ミノタウロスはそれに気付いて、突進してくる
ジョエルはそれを避けると、ミノタウロスの左目に目掛けて飛び上がる
ジョエル「喰らえ!、俺の波紋!」
ジョエルはミノタウロスの左目を殴り付けて、波紋を流した
ミノタウロスは大声を上げながら、ジョエルを攻撃するが、ジョエルは死角になったミノタウロスの左側へ避難し、ミノタウロスの攻撃は完全に外れてしまう
ジョエル「今だ!」
智花「はい!」
智花はミノタウロスに向けて魔法を発動させる
さっきの3倍の大きさの火の玉がミノタウロスの胴体に被弾、燃え尽きて霧散する
智花「後1体です!、この調子で終わらせま…しょう…?」
その時智花はふらつき、倒れそうになったところをジョエルが支える
智花「あ、ありがとうございます…変ですね、力が抜けちゃって…」
ジョエル「まさか…撃ち疲れか?」
智花「かもしれませんね、魔法は負担が掛かるので、魔力が全然尽きないから調子に乗っちゃいました…あはは…」
ジョエル「一度学園に戻るか、その状態じゃ、満足に動けないだろう」
二人は学園に戻る、門を抜けたすぐそばの噴水の前のベンチに座る
智花「…つ、疲れました…空条さんの力『他人に魔力を分け与える』…凄いですけど、大変ですね…」
智花「普段、魔法を使うときに比べて、出力が大きいので負担も少し大きく…
と、とりあえず空条さんもお疲れでしょうし、休憩を…」
そこに一人の少女が智花に話し掛ける
「…ん?、智花、クエストに行ったんじゃないのか?」
声を掛けてきたのは、怜だった、ジョエルは少し気まずそうに顔をそらす
智花「怜ちゃん…うん、そうなんだけど、いったん戻ってきたんだ…」
怜「そこまで強い相手でもないだろう…おや…」
怜はジョエルを見る、ジョエルは気まずい雰囲気で挨拶する
ジョエル「…空条ジョエル…その…転校することに決めた…この前は…すまなかった…」
怜「その事はもういい、それよりも智花を助けてくれてありがとう」
ジョエル「…え?」
怜「神凪怜だ、よろしく頼む、空条」
ジョエル「…ああ、よろしく」
智花「わたしたち、同じ年に入学したんです。ね?」
怜「ああ、その時からの縁だ、確か…学園案内するはずだったんじゃ?」
智花「それが、わたしの指名でクエストが入って、だから空条さんも一緒に…」
怜「…ふむ、なるほど、そういうことか…私も行こうか?」
智花「ううん、もう受注は締め切ってるし、そんなに強い魔物でもないから」
怜「それにしては、やけに疲れてないか?」
智花「…あ、それはね…」
智花は購買部へ向かいながら、経緯を説明する
智花「空条さんもジュース選んでください。
入学祝ということで…それで、魔力をもらったら魔法が全力で撃てるから、調子に乗っちゃって…」
怜「なるほど、撃ち疲れか、これまでにない問題だな。
…ああ、もう聞いているかもしれないが、空条
お前の体質は珍しくてな、魔力を他人に渡せるという人間がいなかったんだ
有史以来、ただ一人も。その上、お前の魔力量はとてつもない」
怜「【膨大な魔力を】、【他人に渡せる】。凄いことなんだぞ?」
ジョエル「…う、なんかプレッシャーが…」
智花「れ、怜ちゃん…あまりプレッシャーになるようなことは…」
怜「…ああ、すまない」
ジョエル「えっと、じゃあこれで…」
ジョエルはコーラを選んで、持ってくる
会計を済まそうと智花が店員を呼ぶと、ピンク色の髪のサイドテールの少女が早歩きで来る
「はーい、智花先輩、神凪先輩、いらっしゃいませ!
それに…あれ?、この人は…」
怜「新しい転校生だ」
ジョエル「空条ジョエルだ、よろしく頼む」
もも「はじめまして!、購買部でバイトをしてます桃世ももと言います!
何かお探しでしたら遠慮なく言ってくださいね!」
ジョエル「じゃあ早速で悪いんだけど、毛糸とシャボン液はあるか?」
もも「毛糸と…シャボン液ですか?、毛糸ならすぐにご用意できますけどシャボン液は…」
ジョエル「そうか…大丈夫だ、じゃあ毛糸を3つほど…」
もも「はい!、ではこちらに!」
ももは棚から毛糸のロールを3つ取り、会計をする
会計を済ませると3人は外に出て
怜「では私は巡回に戻る、クエスト頑張ってくれ」
智花「では空条さん、行きましょうか!」
もう一度戦闘服に変身した二人は森を歩いていると、智花が質問をしてくる
智花「そういえば空条さん、前の学校ではどんな生徒だったんですか?」
ジョエル「普通に暮らしてたな、バカ二人にナンパに付き合わされて、面倒くさかったが楽しかったぞ」
一方その頃、風飛高校では
英次&尾郎「ぶぁっくしょい!!」
二人は大きなくしゃみをしたあと、お互いを見てにやっと笑う
英次「今のくしゃみは…」
尾郎「ああ、絶対に…」
英次&尾郎「女の子が俺らを噂してる!」
英次「そりゃそうだ、何せ向こうにはジョジョがいるんだ!」
尾郎「だよな、きっと俺らの事を話したんだ!」
英次「そうしたら、声をかけられて…」
尾郎「二人っきりで会って…」
英次&尾郎「告白祭りだぜぇーー!!」
尾郎「でもジョジョはいつもあの学園に…」
英次「毎日美少女達をなめ回すように眺めて……」
英次&尾郎「くそッ!!、呪ってやるぅーー!!」
ジョエル達は雑談をしながら進んでいくと
智花「そういえば空条さん、魔法の適性検査はどうでした?」
ジョエル「全く駄目だ、どれもこれもEだった…
幸い2つだけましな適正が出てきた、強化系魔法と具現化魔法、だけどそれらも使えるかわからないDだからな
期待は薄いな、これじゃあただの魔力タンクだ」
智花「そんなことありませんよ、わたしだってまだまだですし、魔法には上位魔法と下位魔法がありますけど上位魔法なんて、わたしには…」
ジョエル「…そうか、まあ可能性は低くてもやってみな…ハ…ハ…ハック──」
ジョエルがくしゃみをすると同時に二人の前に大きな火柱が立った、ジョエルは智花を何処か残念そうな、裏切られたような目で見つめる
ジョエル「…南…出来るんだな……」
智花「ち、違います!?、今のはわたしじゃないですよ!」
ジョエル「…いいんだ…慰めはよしてくれ……やっぱり俺とお前の差は天と鼈の差だったんだな…」
智花「だからわたしじゃあ…あとそれをいうなら天と地の差です!」
ジョエルが溜め息をつきながら出発すると、ジョエルは突然足を止めた
智花が不思議に思い、ジョエルを見ると、ジョエルの顔は青ざめていた
智花「どうしたんですか!?」
ジョエル(なんだ!?、この気配!、強い…強すぎる……!!
すぐ横の木の影からだ……一体何者だ!?)
木の影から誰かが近付いてくる、智花は知っているようで挨拶をする
智花「あ!アイラちゃん!?」
アイラと呼ばれる銀髪、右側に1本の紫の髪の毛のラインがあり黒を基調としたドレスのようなゴスロリ衣装に腰には蝙蝠の羽がついている、小型のシルクハットのような帽子とリボンのカチューシャを着けた12歳位の少女が歩いてくる
アイラ「遅いよ!わたしね、東雲アイラっていうの、よろしくね!お兄ちゃん!」
そう言うとアイラはジョエルに飛び付いた、ジョエルはビクッと怯えながらアイラを見る
ジョエルは気配で分かっていた、身の毛もよだつような気配を発していたのはこの少女だと
ジョエル(な、なんだ…この子は…実力が違う……俺が言いたかった天と地の差というのはこれのことだ…!
圧倒的な力の中に洗練されたような気配……こ、怖い…体がいうことを聞かない…分かってるんだ、この子の実力が、まるでもうすでに心臓をこの子に握られているかのような……)
アイラ「どうしたの?、早く魔物やっつけようよ!」
智花「あれ?、いつもと喋り方が…」
アイラ「ほうら、はーやーくー!」
そう言うとアイラはジョエルの手を引っ張っていく、ジョエルは成す術もなくアイラの誘導にしたがう
しばらく歩くと、ジョエルは感覚が慣れてきたのか、魔物の気配を感じ取った
ジョエル「…南…17m先に魔物だ、少しデカイ、あれで最後のはずだ」
ジョエル達は2倍はあるミノタウロスを見つける、10mまで近づいた
智花「あれで最後ですね、やっちゃい…ま…ひゃあ!?」
ジョエル「…!?、それに騒ぐと気付かれる」
智花「け、毛虫~、いやぁ~~!!」
そう言うと智花は走っていった、智花の悲鳴を聞きつけ、ジョエルとアイラを睨み付ける
ジョエル「くそっ、俺一人じゃ倒せないぞ、下がっててくれ…」
アイラ「うん!」
(さーて、お手並み拝見といこうかのう…)
ジョエルは前に出て波紋の呼吸をする、ジョエルはミノタウロスへ駆け寄る
(こやつ…波紋使いじゃったか…久しぶりに見たわい…)
ジョエルはミノタウロスの胴体にズームパンチを繰り出したが、あまり効いてなかった
ミノタウロスが腕を振り落とすと、ジョエルはギリギリで避ける
再びジョエルはミノタウロスの右目を攻撃する
ジョエル「波紋!ズームパンチ!!」
ジョエルの腕は2倍近く伸び、ミノタウロスの右目を潰した
ジョエルはミノタウロスから離れる、ミノタウロスは雄叫びを上げながら追いかける
木の合間をくぐり抜け、またもとの位置に戻る、だが、ミノタウロスは何故か林を出る瞬間、何かに引っ張られ、出ることができなかった
ミノタウロスの腕や足には糸が巻き付けられていた、ジョエルはニヤリと笑いながら、毛糸のロールを軽く上に投げていた
ジョエル「これだからバカは…たかが毛糸だぞ?、波紋が込められているがな…」
すると、智花が走ってくる、ジョエルは溜め息をつき
ジョエル「全く、酷いな…置いていくなんて…」
智花「だ、だって毛虫苦手なんですもん…」
ジョエル「ほら、とっとと止めさして終わらせよう」
智花「は、はい…あれ!?、何で糸が…?」
ジョエルはここを使ったんだとこめかみを指でコツコツつつく
智花は魔力供給を受けながら火の大玉を作りミノタウロスを霧散させる
(ほう…あれだけの魔力を使っとるのに疲労はなしか、この少年…噂は本当のようじゃな…)
智花「では戻りましょう、報告は書類と口頭とあと校長先生から一言で終わります。」
三人は学園に戻る、アイラはジョエルに抱き付き
アイラ「ねえねえお兄ちゃん♪、後でアイスクリーム買ってほしいな~」
ジョエル「あ、ああ…構わない、出来れば離れてほしい…」
ジョエル(駄目だ、まだ怖い…この子は一体何者だ?
覚醒してから1、2年じゃあこの実力は身に付かない、もっと長い年月が必要なはずだ…12年ですら足りない…この子は一体…)
(こやつ…妾の力に気付いてるな、面白い…)
学園に戻り、報告を終えると智花はジョエルに話し掛ける
智花「空条さん、これから時間ありますか?」
ジョエル「ああ、あるがどうした?」
智花「実は歓談部っていう部活の人達が空条さんの歓迎会の準備をしてくれてるんです、ですから行きましょう!」
ジョエル「そうだな、東雲、お前は…ん?、東雲はどこ行った?」
一方、生徒会室
虎千代が難しい顔をしながらアイラに聞いた
虎千代「それで、彼はどうだった?」
アイラ「見ただけじゃがかなりの魔力量じゃったぞ?
まだ測定はしとらんじゃろ?、やってみぃ、目ん玉が吹っ飛ぶぞ?」
虎千代「そんなに凄かったのか?」
アイラ「うむ、智花が倒れてもおかしくない魔力量を消費してもピンピンしておったわ
それにあやつは雑魚程度なら一人でも倒せる、ある力を用いてな」
虎千代「波紋か…確か最後に見られたのは…9年前か…」
アイラ「そうじゃ、最後の波紋使い…ジョリアス・ジョースターがつかっとった、そやつが死んだときは波紋が消えたと思ったのじゃが…」
虎千代「どちらにしても科研には渡すわけにはいかない
彼は学園生だ、何かあれば生徒会が守る…」
そして、ジョエルは歓談部で智花の手作りサンドイッチを口にして保健室送りにされたのは別の話……
最後までありがとうございます。ニコニコ動画で二周年記念見ました、最高でした!もっとグリモアをプレイしていきたいですね!
ここでお知らせです、ジョエルの事、まだ知りませんよね?
簡単なことではありますが質問を受け付けてます!
ネタバレになるようなことは伏せさせていただきます。