私立グリモワール魔法学園~命懸けの波紋疾走~   作:カミスケ

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どうもカミスケです!
今回は日常編です、ジョエルの意外な一面が見られる場合があります。
それでは始まります、



第6話

第6話 苦労人

 

ジョエルが目を覚ますと…そこは男子寮、自分の部屋のベッドの上だった

起き上がると、謎の腹痛に気が付く、腹部を押さえながら自分に何が起きたのか思い出そうとする。

 

ジョエル「俺…歓談部の部室にいて…えっと…何があったんだ?」

 

その時、電話の音が鳴る、ジョエルは手に取ると男性の声が聞こえる

 

「待たせたな!!」

 

ジョエル「………は?」

 

「ん?、お前は誰だ?」

 

ジョエル「こっちのセリフだ!、誰だおっさん!?」

 

カメラマン「俺か?俺はカメラマンだ」

 

ジョエル「カメラマン?、何を撮るんだよ…」

 

カメラマン「何をって…鳥さ、鳥類学者なんだ…それではお前は…声からして少年だが…」

 

ジョエル「空条ジョエルだ、で、何で俺の携帯に…」

 

カメラマン「ああ、実は聞きたいことがあってな…味は?」

 

ジョエル「……なんの?」

 

カメラマン「…何って、サンドイッチに決まっているだろう?

女の子が作ってくれたサンドイッチの味だ、で、どうだった?」

 

ジョエル「…!?、そうだ、俺が気絶した理由は……」

 

「あなたもいかがですか?」

 

ジョエル「…ん!?、南!?」

 

カメラマン「おお、これは旨そうだ、どれどれ…」

 

ジョエル「待て!、食うな!、それは…」

 

カメラマン「こ、これは!?、ぬぁぁ!!」

 

ジョエル「おい、大丈夫かおっさん、おっさん!おっさ~~ん!!」

 

それと同時にジョエルが目を覚ます、ジョエルは腹部を押さえながら

 

ジョエル「なんなんだあの夢は…っていうか何で俺の部屋に戻ってんだ?

ああ、思い出した、這って戻ってきたんだった、南…とんでもないものを作ったな…」

 

ジョエルは腹痛に悩まされながら登校する

ジョエルが歩いて角を曲がると…

 

「ふぉいてふぉいて~~!!」

 

ジョエル「…ん?、うぉ!?」

 

ジョエルは腹痛に気配を遮られ、角から来る人を察知できなかった、ぶつかるとジョエルはなんとか踏ん張るがぶつかってきた人は尻餅をついた

 

ジョエル「…大丈夫か?、ほら、掴まれ」

 

ジョエルは茶髪にピンクのリボン、グレーのセーターにポケットには大量のキーホルダーをぶら下げた少女に手を差しのべると少女は手を取り、立ち上がった

 

「うん、だいじょぶ、そっちこそだいじょぶなわけ?」

 

ジョエル「ああ、平気だ」

 

「…そ、なら安心したわ、…ん~?、あんたどっかで…」

 

ジョエル「お前は確か…同じリリィの…」

 

「あー、思い出した!、こないだ転校してきた人じゃん!

噂になってたよ、スゴイ人が来たって!」

 

ジョエル「大した人間じゃない、俺は魔力量が多いだけだ」

 

(まさか時の人と知り合えるなんてラッキー…それにちょっとイケメンだし…)

 

千佳「あ、うちは間宮千佳、よろ!

…ってかそんなことしてる場合じゃない!、早くいかないと遅刻しちゃうって!、ほら、ダッシュダッシュ!」

 

ジョエル「ああ、今日は忙しないな…」

 

教室につくと、その瞬間女子たちがジョエルを見ながらヒソヒソと会話をする、ジョエルは席につくと智花に挨拶する

 

ジョエル「南…おはよう…」

 

智花「空条さん、おはようございます。大丈夫でしたか?

急に倒れたからビックリしちゃいました。」

 

ジョエル(自覚ねえのかよ、魔法じゃないから取り締まれねぇし…)

 

智花「あの、空条さん?、大丈夫ですか?」

 

ジョエル「ああ、大丈夫だ、問題はあるがな…」

 

智花「…???」

 

HR後、ジョエルは家庭科室に向かう途中、一人の少女を見つける。

グレーのパーカーにフードを被り、一人でどこかに行く所だった

ジョエルはその少女が同じクラスだと気付く

 

ジョエル「あの子は確か…精鋭部隊の…来栖焔か…どこ行くんだ?

おい、来栖!」

 

焔はジョエルを煙たそうに舌打ちをしながら振り向いた

 

焔「なんだよ…」

 

ジョエル「もうすぐ授業だぞ?、行かないのか?」

 

焔「行かねぇよ、アタシに構ってねぇでさっさと行けよ、うぜぇ…」

 

焔はそのまま歩き去っていった、仕方なくジョエルは家庭科室に向かう

 

授業終了後、焔を見つける、ジョエルは声を掛けると煙たそうに

 

焔「んだよあんたは…しつけェんだよ…」

 

ジョエル「何で授業に出なかったんだ?、サボりか?」

 

焔「必要ねえからだよ、必修じゃねぇし、魔法学の単位は出来るだけ取得済みなんだよ」

 

ジョエル「出てもいいんじゃないか?、感性を豊かにするのも大切なことだろ?」

 

焔「学校側からすればアタシは優等生なんだ、だから誘うな、マジで」

 

ジョエル「サボってる時点で優等生とは言えないだろ…」

 

焔「うっせぇよ!燃やされたいのか!?」

 

ジョエル「燃やす燃やすって、出来ないことを平気で言うな」

 

焔「…んだと?、やんのかよ」

 

ジョエル「正式なものならいつでも歓迎だ、やる気があるならどーぞどーぞ…それじゃあ次は美術だから、ちゃんと出ろよ?」

 

そう言うとジョエルは美術室に向かっていった、焔は舌打ちしジョエルを睨み付けながら

 

焔「あのやろう…なめやがって…」

 

それから授業を終えて昼休み、ジョエルは購買で弁当と最近人気絶頂中の限定チョコを買い、廊下を歩いていた

 

ジョエル「さすがに限定だけあるなあのチョコレートは

中々の物だ、今度また食べるか…」

 

その時後ろから駆け寄る足音と共に少女の声が聞こえる

 

「ちょっと!、そこのあんた!、購買の袋ぶら下げてるあーんーた!」

 

ジョエルが振り向くと、水色のツインテールに黄色のリボンを付けた少女が怒りながら話し掛ける

 

ジョエル「ん?、俺か?」

 

「他に誰がいるのよ…ってあんた!、確か訓練所の…」

 

ジョエル「えっと、確か…守谷…だったか、訓練に遅刻してた…」

 

月詠「うっさい!、そこは覚えなくていいのよ!、それよりも30個限定チョコ、全部買い占めたでしょ!?

返しなさいよ!」

 

ジョエル「いや、俺が買ったのは最後の一個だ、それに悪いがもう食べた」

 

月詠「もう食べたって…お、覚えておけー!!

ツクを怒らせたこと末代まで公開させてやるんだから!」

 

そう言いながら月詠は走り去っていく、ジョエルは何がしたいんだと溜め息をつきながら屋上に行った

そこには先客が居たようで、明るい茶髪にピンクのふわふわの団子を頭にのせた、その傍らには小さな白い小型犬がいる

少女は瓶の牛乳を一気飲みしていた

 

「んく…んく…ぷはぁ!、これで5本目、次は6本目~」

 

ジョエル(まさか…そこにある20本の牛乳を全部飲む気か!?)

 

ジョエル「おい!、待て待て待て!!」

 

ジョエルは少女に駆け寄り、牛乳を取り上げる

 

「あー!、わたしの牛乳~!、返して!!あなた、転校生の方ですね?

人のものを取ったら泥棒、ですよ!」

 

ジョエル「いや、飲みすぎだっての!こんなに飲んだら腹が緩くなるだろうが!」

 

その後、ジョエルの説得が続き、五分後

 

「あはは~、やっぱりそうですか…わたしもちょっと飲みすぎかなって思ってたんですぅ」

 

ジョエル(2,3本で気付けよ……)

 

さら「あ、わたし仲月さらといいます。」

 

ジョエル「俺は空条ジョエルだ、あまり飲みすぎるなよ?

何事も控えめだからな?」

 

さら「はいっ!教えてありがとう!ジョエルさん!」

 

その後、さらはジョエルの全体を眺めていた、さらは目を輝かせながら

 

さら「ジョエルさん、よくみたら大人ですねぇ…あの、さわってもいいですか!?」

 

ジョエル「え、あ…ああ…」

 

さらはジョエルの腕、腹を触る

 

さら「おっきいな~、あこがれます…あだるてぃですね!」

 

ジョエル(いったい何をしているんだ俺は………)

 

さら「ありがとうございましたぁ、あの、お願いがあるんです!

わたしに大きくなるほうほうをおしえてください!」

 

ジョエル「ああ、わかった。まず…カルシウムが必要で……」

 

説明が約5分続き

 

さら「なるほど…いわしなどの小魚がおおいと…はい!、質問があります!」

 

ジョエル「ん?、なんだ?」

 

さら「いわしってどこで獲れるんですか?」

 

ジョエル「……なぜそれを聞く?」

 

さら「はい、ちょっと獲ってこようかなって…」

 

ジョエル「やめんか!」

 

さら「なんで止めるんですかぁ~」

 

ジョエル「…はぁ、やれやれだな…」

 

昼休みが終わり、次は魔法実技が始まる

ジョエルは的に向かい様々な魔法を試すが未だに発動すらしなかった、命令式を確認するなか、男子や一部の女子たちがクスクスと笑っている

 

智花「あの…気にしないでくださいね!

空条さんが魔法が使えないのは『体質』のせいなんですし…」

 

ジョエル「……いや、ライターほどの火が出せるんだ、一応反応はしている、あとはなにかが足りないだけだ…

それを突き止められれば……」

 

智花「もしなにかお手伝いできることがあれば言ってください、何でもやりますから!」

 

ジョエル「ああ…すまないな」

 

そんな中、三人の女子がジョエルを見ながら

 

「姫殿、いかがなさいましたか?」

 

「ええ、彼を見てましたの、でも全然ですわね…」

 

「そうっすか?、凄い魔力量を持ってるぽいっすけど?」

 

「ですがあれだけの魔力量を持っていて魔法が使えないのは宝の持ち腐れ。

私の伴侶には程遠いですわ、それよりも自由、また仕事をしていないらしいですわね」

 

「え、え~と…」

 

「ご安心くだされ姫殿、拙者がよく言っておきますぞ!」

 

「か、勘弁してくださいっすよ~」

 

授業終了後、ジョエルは思い詰めた顔で寮に帰ると、デバイスに電話が掛かる

 

ジョエル「もしもし…」

 

英次「よう、久しぶりだな色男野郎」

 

尾郎「毎日楽しいかい?、スケコマシ閣下」

 

ジョエル「まあ、胃に負担が掛かることがあるがなんとか…特に料理が…」

 

英次「そっか…いやさ、お前が魔法使い嫌いだから大丈夫かなって思ったわけよ」

 

尾郎「やっぱり嫌な所に無理矢理詰められてるからストレスとか色々溜まってるかもと思って…色々と…」

 

英次「なんかあったら言えよ?、お前変なとこで背負い込むからさ」

 

尾郎「俺達友達だしよ、相談とかあったら絶対言えよ?、いいな?」

 

ジョエル「お前ら…ああ…ありがとう…」

 

英次「おう、それで…さ、ジョジョ…」

 

ジョエル「なんだ?」

 

尾郎「女子からもらってきてほしいものが……」

 

ジョエル「………じゃあなお前ら…達者でな…」

 

英次&尾郎「お願いだ~!、待ってくれ~~!!」

 

ジョエル「お前ら最初からそれが目的だったな?

俺を使って女子と仲良くなりたいんだろ?」

 

英次「聞いてくれよ、別にナンパとかそう言うんじゃないんだよ!」

 

尾郎「そうだ、サインが欲しいんだよ!、絢香ちゃんと純ちゃんの!」

 

ジョエル「…………誰だって?」

 

英次「芸能人位知っとけ、いいか?皇絢香ちゃんっていうアイドルと、鳴海純っていうモデルがいるんだよ

その二人のサインが欲しいんだ」

 

ジョエル「そんなことのために友を利用しようと…」

 

英次&尾郎「そんなことだと~~!!、ふざけんな!」

 

英次「俺達がどんなに入りたかったか分かるか!?、それなのにお前と来たら

なんで望んでた俺達が入れずに嫌ってたお前だけが入れんだよ!」

 

尾郎「そーだそーだ!、それくらいの頼みくらい聞いてもいいじゃないか!」

 

英次&尾郎「俺達が何をしたってんだジョジョ~~!!」

 

ジョエル「ああわかったわかった!、サインだな?、そのアイドルとモデルのサインをもらえばいいんだな?

ちゃんとやってやるからギャーギャー騒ぐな!」

 

英次「おお、なんとお優しい!見た目のわりに!」

 

尾郎「まるで鬼の顔した天使様や!」

 

ジョエル「喧嘩売ってんのかお前ら!、北海道に送るぞ!」

 

英次「まあまあ、でもあんがとよ、よろしく頼むぜ!

それにしてもお前……変わったよな」

 

ジョエル「…俺が?」

 

尾郎「ああ…いつも無愛想だったのに今日はやけにリアクション良いし…」

 

ジョエル(確かに俺は…魔法使いが嫌いだった……仲間や守るべき一般人を見捨てるような奴等が、奴等が逃げなかったら俺の両親は生きてたかもしれないから…9年間もずっと憎んでいた…だが、それを変えてくれたのは…南だったな

俺がどんなに強く言い放しても、声を掛けてくれた

明るくて、優しくて、おっちょこちょいで、どこか憎めないやつが…

また俺を、魔法使いを好きにしてくれた…今の俺が居られるのも南のおかげだな……)

 

英次「なんかあったか?、向こうで…」

 

ジョエル「……フ、そうだな…色々あった…」

 

尾郎「ジョジョ…お前……」

 

英次&尾郎「美少女に毒されやがったな~~!!」

 

ジョエル「はあ!?」

 

英次「ちっくしょう!!、毎日むさ苦しい思いしてるってのにお前は楽しそうに美少女とイチャイチャ……」

 

尾郎「いーだ!、ま、サインだけ覚えててくれな、じゃあなジョジョ~」

 

電話が切れ、ジョエルは窓の外を眺めながら

 

ジョエル「…さて…もう寝るか…」

 

翌日、ジョエルが登校してると、校門前で兎ノ助と会う

 

兎ノ助「おう、おはよう!」

 

ジョエル「ああ…兎ノ助か、おはよう…相変わらず目立つなお前は…」

 

兎ノ助「そうだろ?、やっぱり魅力的な紳士は注目を浴びるからな!

女の子達にモテモテだ」

 

ジョエル「…あっそう……」

 

兎ノ助「もう少し興味をもった声で言え!

で、どうだ?学園には慣れたか?」

 

ジョエル「今のところはな、そう言えばここで一番強いのは誰なんだ?」

 

兎ノ助「そうだな…やっぱり生徒会会長の虎千代、それにまだ会ってないと思うけど

生天目つかさって子もいるぞ、あとは…アイラも中々の実力者でもあるぞ?」

 

ジョエル(…やはりただ者ではないようだな…)

 

兎ノ助「どうしたんだ?、そんなこと聞いて」

 

ジョエル「気になっただけだ、そうか、ありがとな」

 

兎ノ助「おう、それでジョエル…どうだ?…そろそろ目を付けた子でも……」

 

「空条!!」

 

突然声がきこえ、振り返ると怜が駆け寄ってくる

兎ノ助は驚きながら

 

兎ノ助「ど、どうしたんだ!?、べ、別に不純異性交遊の話じゃ…」

 

怜「空条、力を貸してくれ!」

 

ジョエル「慌ててどうした?」

 

怜「私の実家の近くの森で魔物が出現したんだ

急いで助けにいきたい!」

 

ジョエル「ああわかった!」

 

今度は友人の実家近く、俺は家族を失った身だ…彼女にも同じ悲しみは味わってほしくない

絶対に誰も死なせない…そう心に誓いながら、ジョエルはバンダナを額に結び付けた…




最後までありがとうございます。
台風が過ぎ去って一安心、かと思いきや今度は忙しい時期に!
遅くなってすみません、俺は悪くねぇ!!、台風がいけないんだ!
忙しい時期も台風の後始末です、そう…全ては台風のせい!
これからも温かい目で見ていてください!
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