結構前にハマり、今でも見ているWORKING!!の二次創作です。
オリ主は小鳥遊と真逆の存在と言っても過言ではないです。
WORKING!!の二次創作は少ないので、これを機に増えてくれれば……なんて思っちゃったりしちゃって(笑)
「ねーねーおにいちゃん。アレ欲しい」
「おにいちゃん、私も〜」
「私も私も!おにいちゃんー!」
今日も、妹に囲まれる生活をしている。
五十嵐 光希(いがらし みつき)は妹3人と母1人という女だらけの生活を送っている。
男が1人だから、たまにパパと呼ぶこともある妹らは、こうして近くのショッピングモールのおもちゃコーナーで駄々をこねている。
歳が歳だからか、変身ステッキやらちっこいフィギュアと大きな家が一緒にあるヤツやら、地味にお高いものが多い。
母から貰った小遣いで足りるような額ではないし、それは自分で使わせてくれと思うくらいだ。
「……どうしてこう、妹共の誕生日が近いんだよ」
そうぼやいても何も始まらない。
むしろ妹共はここぞとばかりに駄々をこねる。
「私の誕生日近いんだよ!買ってよ!」
「私も!」
「私も!」
「だー!わかった!今度絶対買ってやるから!ちょっと待ってろ」
これだから妹は、鬱陶しいこと限りない。
◆◇◆◇◆
珍しく空気を読んでくれた妹たちは、それ以降何も言わずにショッピングモールを後にした。
ショッピングモールを出ると、近くにあったファミリーレストランでバイト募集のポスターが貼られていた。
《急募! フロアスタッフ!!》
急募、という文字を俺は凝視していた。
今必要とされているフロアスタッフになれば、とりあえず妹たちのプレゼントは買えるし、母の家計の足しになる。
多少自分の時間を割くことになるが、約束を果たせるのなら別に構わないし、母に迷惑をかけるわけにはいかない。
(今後の生活のためにも)母には何としても長生きしてもらわないといけないので、俺はバイト募集の紙をケータイで撮り、家に帰った。
「おにいちゃんー。しゃしんとって何するのー?」
「……お前らのプレゼントに必要なことだよ」
善は急げと言うように、五十嵐はバイトをするためにも、母に交渉することと、バイト募集の詳細を見ることにした。
やるなら早め。そう思い、夕食が終わったらすぐに母の部屋に向かった。
「母さん、ちょっといいかな」
「………どうしたの光希」
「最近、家計厳しいでしょ?だから、俺がバイトしようかなって……。別にテストとかで成績だって落とさないし、授業だってしっかり受けるから、いいでしょ?」
「………情けない母ね……。でも、手伝ってくれるなら嬉しいわ」
母はそこまで否定することなく、バイトを認めてくれた。
あとはバイト募集の詳細の把握だ。
「どれどれ、フロアスタッフは16歳以上で、初心者歓迎。あと……面接の際にはお菓子を持参?何じゃそれは」
まさかお菓子の良し悪しで採用不採用が決まるというのか?バカバカしいが、書いてあるのは事実。それなりなお菓子を持っていくことにしよう。
「何とかなるとかじゃなくて、何とかしないとな……ブラックじゃないことを祈るばかりだ…」
一方、ワグナリアでは………。
「店長!このバイト募集に何で『お菓子持参』とか書いてるんですか!こんなのくるわけないじゃないか!!」
新人バイト、小鳥遊 宗太(たかなし そうた)はバイト募集の紙を店長に見せつけると、大声で怒鳴る。
突然の出来事に店長は片耳を手で塞ぎ、もう片方の手はせんべいを食べている。
「うるさい小鳥遊。これは必要事項だ。店長を敬うことがどれだけ重要かわかってるのか?」
「知りませんよそんなの!それに敬う方法は他にもあるし、これでバイト来なかったらどうするつもりなんですか…」
「"便利な後輩"に何とかしてもらう」
「ハナからそうするつもりだろうこの人……」
相当、荒れていた……。
◆◇◆◇◆
次の日、五十嵐は一応高校の制服に着替え、昨日見たお店、ワグナリアへと足を運ぶ。片手にお菓子詰め合わせを持って。
道中、マンホールから女性が出てきたこと以外は何もなく、ワグナリアに着いた。
もう一度紙を見ると、バイト希望の方は裏口まで、と書かれていたので裏口を探す。
裏口を見つけると、ちょうどゴミ捨てをしていたメガネの男を発見し、五十嵐は声をかけた。
「すみません。ここのバイト募集の紙を見た者なんですが、バイトしたいと思いまして…」
すると、そのメガネの男は両手を肩に置く。
「あなた……正気ですか?」
………ナニイッテンダコイツ。
「正気ですけど何か」
「ここで働いてる身として言わせてもらいますけど、年増な店長、帯刀チーフ、これらの事を知っててここでバイトしようとしてますか?」
「年増……いいじゃないか年上。お姉さんだろ?」
「………!?」
ものすごく驚いた顔をしている。何か悪いことしただろうか。
「あなたまさか………デカコン!?」
「どちらかといえば」
デカコン……おそらくこの人は大きい物が好きと思ってるのだろう。正解だ。
五十嵐は妹と過ごしているうちに姉や兄、年上の者に異常な憧れを抱いていた。
そのせいか、年下や小さいものがあまり好きではなくなった。
ちなみに五十嵐の最近の流行りはブラコン系姉。
「………まぁ勝手にしてください。そこのドア開けて、店長でも呼べば出てきますよ。ソレを見せれば」
このメガネはお菓子に気づいていたのか。
だがこう話していて気づいたことは、
やっかいな人だな。だ。
「今、やっかいな人だなって思っただろ?」
「お、思ってねーよ?」
勘の鋭いメガネだ……。
メガネの言う通りドアを開けると、小さい子がこちらに向かってきた。
「かたなしくーん!今お客……かたなし君じゃない!?」
「すんません。バイトしたいと思いましてきた者です。店長いますか?」
「いるよー!いま杏子さんのところに案内するね!」
小さい。もしかしたら妹たちよりも小さいかもしれない。
だが胸は大きい。これはデカコンとしてありなのか?
いや、無いな。
そういう大きいは対象外。いくら胸が大きくても、元の人間が大きくなければ意味がない。
「ここだよ!それじゃ杏子さん来るまで待っててね!」
店長の部屋、らしき場所に置き去りにされた五十嵐は、辺りを見る。
パソコン、ファイル。至って普通。
パフェのグラス×5、皿7枚。普通じゃない。おかしい。
まかないにしては量が異常だ。流石におかしい。
「……む、貴様かバイトしたいと言ってた奴は」
突然声をかけてきた女性は、モゴモゴと食べ物を口にしながらそう言った。
「はい……そうで…!?」
身長、自分と同じくらい。
態度、デカイ
なんか、パフェ持ってる
とりあえず、色々デカい。
「あっ…はい。で、面接とかするんですか?」
「それより、例のブツを」
店長と思われる人は、パフェを持ってない手でブツ(お菓子)を要求してきた。
とりあえず渡すと、店長は「採用」とだけ言い他の部屋に行ってしまった。
「これは、採用……なのか?」
五十嵐 光希、今日からワグナリアのフロアスタッフに採用………?
作者は山田が大好きです(どうでもいい情報)
皆さんはどんなキャラが好きなんでしょうか?感想待ってまーす。
次回、五十嵐のバイト生活、始まる……のか?