Let's WORKING!?   作:invisible

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まず、お気に入り100件ありがとうございます。
この話は本編とは全く関係ないです。閑話みたいなものです。
(正直本編の間に出すか番外編を作りそこに出そうか迷ってます……)



裏メニュー ワグナリア昔話『ボコデレラ』

 

ワグナリアという国には、ボコデレラと言う少女がいました。

ボコデレラは親が生まれてすぐ亡くなっており、今はその親の妹の家に引き取られ馬車馬のように毎日働かせられていました。

 

「ボコデレラ、おかわり」

「はい!もう少し待ってください!」

「早くしろ」

親の妹のキョウコは今日もお腹を鳴らしボコデレラに寝る間も与えず料理を作らせていました。

「キョウコさんステキ!!」

キョウコと行動を共にしているヤチヨは、いつもキョウコにくっついています。

「ボコデレラ!今日のサラダにはピーマンはいらないって言ったハズだよ!」

 

ボコデレラよりも年下に見えるが同い年のポプラも、ボコデレラをこき使っています。

「お父さんはまだ帰ってこないんですか?お父さーーーん!!」

ボコデレラをこき使うことなく、ただただお父さんの帰りを待つのは末っ子のヤマダです。彼女は今日も帰ってくるはずのないお父さんを待ち続けています。

 

 

 

 

「はぁ……私には自由が無いのかしら……」

そうボコデレラがつぶやきながら外に出てポストの中身を確かめているとそこには一枚の紙が入っていました。

ボコデレラは中身を見ることなく家に戻り、キョウコに渡しました。

 

「なに?武闘会だと?」

「舞踏会ではないでしょうかキョウコさん!ここならたーくさん食べ物がありますよ!」

「舞踏会!私も行く!!」

「ヤマダも行きます!舞踏会!!」

 

どうやら近くのお城のタカナシ王が町中の人たちを招待したようで、招待状にはボコデレラの名前も入っていました。

「ボコデレラはめっ!だよ!舞踏会は私たちだけで行くよ!」

ポプラはボコデレラにそういうと、ドレスに着替えて4人でタカナシ王のいるお城まで車で行ってしまいました。

タカナシ王のお城までは相当の距離もあるし、車は4人乗りなのでボコデレラが乗れるわけもなく、ボコデレラは1人で皿洗いをしていました。

 

「私も……舞踏会に行きたいなぁ…でも…こんな服装じゃ、ダメだよなぁ」

と、ボコデレラは自分の服装を見てため息をつきました。

それもそのはず、掃除のし過ぎで色が変色したバンダナ、大量の継ぎ接ぎ跡が残っているエプロン、ボロボロのズボン、真っ平らなお胸、これではタカナシ王の前で踊ることはおろか、お城に出入りすることすら出来ません。

 

「私じゃ……タカナシ王のお城には行けないのかな……グスン」

 

ボコデレラの目から、一粒の涙が溢れると、どこからか声が聞こえました。

 

「……ふっふっふ。どうやらお困りのようだねボコデレラさん」

「こ、この声は?」

「僕は魔法使いであり魔術師でもありこの後の未来までもが完璧に見えるソウマです。ボコデレラに姿を見られると僕は死ぬので声だけでの登場です」

「魔法使いでも何でもいいです!ソウマさん!私をタカナシ王のお城まで連れてってください!」

「君ならそう言うと思ってたよ。家を出ると拳の形になった馬車がある。そこに乗りなさい。そうしたらドレスに着替えられているからね」

 

ソウマがパチン!と指を使って鳴らすと、ドアからグーの形をした馬車が見えました。

「ソウマさん!ありがとうございます!これで私も舞踏会に行けます!!」

「舞踏会に行くのはいいが、これだけは守ってほしい。夜の12時になったら必ず家に帰りなさい。もし過ぎてしまったら魔法は解けていつもの服装になってしまう。だからよーく時間を見て舞踏会に参加してね!じゃあ僕はこれで!」

 

そう言うとソウマの声は聞こえなくなり、ソウマはいなくなってしまいました。

 

「ソウマさん……ありがとうございます!」

ボコデレラは再びお礼を言うと、先ほどとは見違えるくらい綺麗になったドレスを身にまとい、拳の形をした馬車に乗ってお城へと向かったのです。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

一方、すでにお城についたキョウコ達は、お城で好き放題やっていました。

ヤマダはイガラシという門番に捕まり、現在説教を受けています。

ヤチヨはサトウという男の人にキョウコの良いところを出会った瞬間から1時間ほど休むことなく話していました。

キョウコはお城にある食事を食い尽くし、お城の料理人に多大な迷惑をかけていました。

 

しかし、ポプラはどこへも行くあてがなく、迷っているとタカナシ王直々にポプラの元へ向かってきました。

「どうしたの?迷子?」

「ま、迷子じゃないよ!ただどこに行けばいいかわからなくて……」

「ちっちゃくて可愛いなぁ〜〜」

「ちっちゃくないよ!!!!」

 

タカナシ王はポプラをえらく気に入りました。タカナシ王は小さいものが大好きで、一番の好みは12歳以下という筋金入りの変人でした。

そんな変人王様に捕まったポプラがタカナシ王の家に住み着いてしまうのはまた別のお話………。

 

舞踏会が始まってしばらくすると、他の誰よりも美しいドレスを身にまとい、綺麗なオレンジ色の髪をしたボコデレラがやってきました。

 

「……なんだあの年増。綺麗だけどどう見ても12歳以上だし……けど俺はこの国の王子。声だけでもかけておこうかな…」

ポプラを可愛がるだけ可愛がったタカナシは再び城をウロウロしていると、ボコデレラと目が合いました。

せっかく目があったので、タカナシはボコデレラに近づきます。

 

 

「え……?え……?」

突然タカナシ王が向かってくるのは、ボコデレラと目があったから行っただけ。それを知らないボコデレラは何かされるのかと思い込んでいました。

 

「いーーーやーー!おとこーー!!」

ボコデレラの叫びと同時に、拳がタカナシの顔面に当たりました。

そのパンチはとてもこの子から放たれたものとは言えないレベルのものでした。

もし当たっていたのが壁なら、穴が空いているレベル。

もし当たっていたのが柱なら、粉々になって城が壊れてしまうレベルのものでした。

 

そう。ボコデレラは男の人が嫌いな女の子だったのです。ソウマは、それを知っていながらもタカナシ王の城に向かわせたのです!!

 

「ごめんなさい!!」

そう言って走って逃げるボコデレラ。

城を出て拳の形をした馬車で自分の家まで逃げて行ってしまったのでした………。

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

ソウマに言われた時間よりも相当前に帰ったボコデレラは、家を出る前にやっていなかった掃除をしていました。

12時前になると、たらふく食べてきたキョウコと、嬉しそうなヤチヨとプンスカと怒っているヤマダが帰ってきました。

 

「……あれ?タネシマさんはどうしたんですか?」

「あのロリコン王子に捕まって今では妹となったらしい。そんなことより夕飯を作ってくれ」

「キョウコさんステキ♡」

「あ……はい」

 

 

 

ボコデレラの夢の時間は、あっという間に終わってしまったのでした……。

 

 

 

 

 

 

 

 

2日後、ボコデレラが住む家の近くに大量の馬に乗った兵士がやってきました。

何事かと思い外に出ると、そこには2日前に殴ったタカナシ王が頬を痛そうに抑えていました。

「この俺を殴った人を知りませんか!?次あったらちゃんと怒るつもりで来ました!!」

「……わ、私です」

 

申し訳なさそうにボコデレラは手をあげる。

それを見たタカナシはボコデレラに言い放ちます。

「あのね!殴るのはいいけどせめて謝ったらどうですか!?だから暴力ふるう人は嫌いなんだよ!」

「だって、男の人は怖いんだもん!」

「怖いのはお前だ!謝ってくれるだけでいいから早く謝ってくださいよ!」

「す…すいませんでした」

「……はぁ。形はどうであれ謝ってくれたならいいですよ。それじゃ仲直りの握手しましょう」

「え?」

「だから、仲直りの握手ですよ。ほら、手を出して」

 

そう言ってタカナシはボコデレラに触れようとすると……。

「キャアアアア!!!!」

 

反射的に手が2発、3発……とどんどん増えていきます。

「グハァ……!これだから年増は嫌いなんだよぉぉお!!!!!」

ボコデレラの手はしばらく止まることなく、合計20発。タカナシはこれに耐えられず、ダウン。しばらく病院で手当てをするはめになってしまいました。

 

こうして、ボコデレラはパンチから繰り出される強烈さから、ボコ・ボコデレラと呼ばれるようになったのでした……。

本当の話通りなら王子様であるタカナシはボコデレラと結婚しますが、この話だと……わかりませんねぇ?

 





突発的に思いついたのでロクな話ではないですが、シンデレラには伊波さんがぴったりだなぁと思い書きました。

一寸法師とか良さそうですよね。話の内容知らないですけどw

次回こそ本編書きます。
またのご来店、お待ちしております!!
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