動物が沢山いる森でカフェを開こうと思うのですが、この森何かおかしくありませんか!!? 作:抹茶小町
〝焔よ〟ゴォオオオオッ
〝嵐よ〟ブォオオオオッ
「やったよ!!お母さん!成功した!!!」
「あら、凄いじゃない!」
ここは魔法という不思議な力を持った人間達が住む魔法の国。
人それぞれ力や能力の差はあれど、国民が全員魔法を使い暮らしている。
ある者はその力を戦に使い、またある者は炊事や洗濯などの日常生活に使用するなど、用途は様々だ。
そんな魔法の国の端には大きな森があり、そこには人間と同じように魔法を使い、人間の言葉を話すことが出来る動物たちが住んでいる。
しかし、彼等は人間の街に近づく事は決してしようとしない。
ーかつては森の動物達と人間は一緒に暮らしていた。森と街、両方が人間と動物達の住処だった。
動物達は人間の姿に変化する事ができたし、頭も良く、人間と自分達が暮らしやすいような国にしようと、人間達と協力し合って暮らしていた。
しかし、そんな日々は長く続かなかった。
何故なら彼等は、人間達より魔法の力が強く、あらゆる能力が優れていた。
人間達はその力の強さ、能力の高さ故に、動物達を恐れるようになった。
その結果、今まで仲良く暮らしていた動物達を追い出そうとする人々が増えていった。
そして彼等は、動物達を見る度に石や物を投げたり、魔法で攻撃をした。
最初は軽い攻撃魔法だったので怪我は小さく、人間達は自分達の街から追い出そうとするだけだった。
しかし、段々とエスカレートしていき、いつの間にか追い出すのではなく、殺そうとする人間が増えてきた。
人間達の魔法など簡単に消すことが出来る動物達だったが、自分達の力の強力さを自覚している動物達は、手を出す事はしなかった。
力を使ってしまうとを人間達を一瞬にして殺してしまえる力を持っていたから。
自分達が少しの間我慢すれば、人間達と元の関係に戻れると信じていたから。
しかし、人間達が元に戻らない所か自分達を殺そうとしていることに気づいた。
そのことで彼等は酷く傷つき、人間達を恨み、憎むようになっていった。
『俺達が今までお前達の為に頑張ってきた事は何だったんだ!!?』
『お前達にんげんの事などもう知らぬ!勝手にすればいいのだ!!…もう我々が貴様らに干渉をする事などは今後一切ないだろう!!!』
『信じていたのに…私達が何をしたっていうの…わすれないわ…貴方達にんげんが私達を裏切ったこと……!永遠に忘れはしない…!!』
こうして人間達は動物達を自分達の力で追い出すことができたと信じ、今まで通り街に住み続けた。
自分達から人間を見限った動物達は、人間達と暮らし始める前に暮らしていた森に戻っていった。
ーその後人間達の間では、動物達の住むその森のことを_死の森(サルトゥス モルテム)_と呼ぶようになり、近づかなくなっていった。
動物達は人間を恨み続けていた。
1人の少女が現れるまで…………。
「え、私人だけど大丈夫なのですか!!?」