片桐提督と艦娘   作:大石蔵良 ショタ 提督

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第1話 始まり

北海道室蘭ーー

 

12月の寒いなか、1人の少年が雪の降る中マフラーと軍服のコートを来て沿岸を散歩していた。

 

提督「さむいな」

 

警官「あ!坊や!ダメじゃないかこんな時間に出歩いちゃ!」

 

失礼なやつだ。

たしかに12歳と若いがこれでも海軍では名の知れた中将なのだが。

 

ふっと苦笑いをしながらポケットから身分証明書を出す。

 

警官「ん?片桐和樹…大日本帝國海軍…中将!?」

 

提督「すまんな。少し夜の散歩にな」

 

警官「こ、こちらこそご無礼を!し、しつれいします!」

 

やれやれと溜息をこぼす。

 

改めて自己紹介をしておこうか。

俺の名は片桐和樹。大日本帝國海軍中将にして室蘭鎮守府提督だ。

半年前に軍に抜擢され、提督となった。

歳は今年で12になる。

 

何故軍にいるのかすら分からない。

気がつけば軍にいて、訓練を受け、提督の座に着いた。

兵士時代は10歳にして、国内紛争地域を周り、鎮圧に貢献した。

中将の地位を得られたのもこの功績によるものだ。

趣味はもうわかると思うがこの室蘭の雪を眺めながら散歩をすることだ。

 

室蘭鎮守府ーーー

 

翌日

 

あれからいつものように部屋に戻り眠りに着いた。

そしていつものように朝目をさます。

 

提督「ふぁあ…」

 

背伸びをし、ベッドから出ていつものように動こうとしたのだが

 

ドガーーーン!

 

突如部屋全体が揺れる。

 

提督「敵襲か!」

 

慌てて辺りを見回すがなにもない。きのせいか?と考えるが犯人はすぐにわかった。

 

恐らく遠征帰りなのだろう。

戦艦扶桑がドアに主砲をぶつけた音だったようだ。

 

提督「なにをやっている?」

 

軽くジト目で睨みながら黒い髪の艦娘を見つめる。

 

扶桑「え、えっと!寝顔…じゃなくて!遠征帰りにご挨拶をと!」

 

今なにか聞こえた気がしたがあえて無視した。

 

提督「はぁ…。自分勝手で悪いが俺は今日寝起きが悪くてな」

 

扶桑「な、なにかあっのですか?」

 

提督「昨日遅くまで散歩していたら警官に子供扱いされてな。それから少し腹の虫が収まらんのだ」

 

扶桑「そ、それは不幸ですね…」

 

提督「加えて朝から爆音を聞くことになろうとはな」

 

嫌味ったらしく敢えてきつく言う。

 

扶桑「と、申し訳ありません!」

 

提督「まあ、構わん。取り敢えず艤装をしまってくるといい」

 

扶桑「あ、はい!」

 

それだけ伝えると扶桑は艤装をしまいにドッグへと向かった。

ようやく布団と毛布をめくり、外を見ようとしたときだった。

 

鳳翔「おはようございます。またそんな起きて上着もかけないで」

 

提督「なに、それほど柔な身体ではないと思うのだが」

 

 

鳳翔「それでも毛布くらいかけてください」

 

この艦娘は鳳翔。

空母ところか艦娘全員の母と呼ばれるくらいに面倒見が良い。

 

そっと毛布を肩から羽織るようにかけてくる。

 

提督「すまないな。あさから機嫌が悪い態度を取ってしまった」

 

鳳翔「いえ、わかっていましたから」ニコッ

 

さすがは敵わないとクスッと笑っておく。

 

提督「さて、朝食に行くとするかな」

 

鳳翔「冷めてはいけないと思ってお持ちしましたよ?」クスッ

 

提督「ん?それはありがとう。手間をかけたな」

 

なぜこの少年がこんな口調なのかは追い追いわかることとなるだろう。

 

 

 

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