吹雪、睦月、夕立の部屋
睦月「あれ?吹雪ちゃん今日お出かけ?」
吹雪「うん!司令官が誘ってくれたんだよ!」
夕立「いきなりっぽい〜」
睦月「デートだね」クスッ
夕立「あつあつっぽい〜♪」
吹雪「もう!2人ともそんなんじゃないよ!」カァァッ
睦月「冗談だよ♪それより、楽しんできてね?私達は出撃だからそろそろ行くね」
夕立「お土産まっ」
睦月「夕立ちゃん、邪魔しちゃダメだよ!」
夕立「ぽい〜…」
睦月に強引に引っ張られて連れて行かれた。
吹雪「さてと、服も決まったし!変じゃ…ない、よね?」
鏡とにらめっこして10分後執務室に向かった。
執務室ーー
コンコンッ
吹雪「司令官、吹雪です」
提督「ん?ああ。今行く」
ドアを開け、執務室に鍵をかけておく。
提督「さて、行こうか」
吹雪「は、はい!」緊張する…!
提督「イメージ通りの私服姿だな」
しろのシャツに黄色と袖口に青のラインの入ったカーディガン、紺色?に近いロングスカート、靴は普段とは少し違ったスニーカーを履いていた。
吹雪「変…ですか?」
提督「女子とはそうやって服にはかなり気を使うのだな。俺自身そんな知識は疎いがよく似合っていると思うぞ」
吹雪「本当ですか!?」
突然緊張の笑顔が緩んでニコニコとこちらを見つめてくる。
提督「あ、ああ。やはり女子はわからん」
吹雪「私だって男の人って良く分からないです」
提督「かなり単純と思うのだがな」
そんな時少し疑問の表情をして質問をかけてきた。
吹雪「司令官こそ休日というのにいつもと変わりない、よく似た私服姿ですね?」
提督「洒落ていた方が良いのだろうがあいにく職業上、いつでも常にどこにでもいけるようにネクタイとカッターに黒のズボン、いわばスーツに近い姿をしておかないとならんのでな」
吹雪「大変ですね」
提督「まぁ、もう慣れたがな。着いたぞ。ここだ」
鎮守府から数分歩いた提督の行きつけの喫茶店に入る。
マスター「いらっしゃいませ。あら、片桐さん。おはようございます。そちらはガールフレンドですか?」ニコッ
吹雪「ガ、ガールフレンド…」カァァッ
提督「よせ。部下だ。モーニングで頼む。ドリンクは俺はホットコーヒー」
吹雪「あ、はい!ではミルクで!」
マスター「かしこまりました」クスッ
このマスターはここにきた半年前からの付き合いだ。
そのくせ名前は知らず、マスターと呼んでいる。
黒く、短い綺麗なツヤのある髪、白く美しい肌、抜群のバランスのとれたスタイル、年齢は恐らく30手前というところだろう。
数分後、良い香りを放ちながらコトッとトーストとゆで卵の乗った皿とコーヒー、ミルクが置かれる。
吹雪「わあぁ!美味しそう!」
提督「まぁ、ゆっくり食べてくれ」
吹雪「いただきます!」
トーストを口に運ぶと表面は濃厚なバターの味、中身はふわふわで、裏面はカリカリに仕上がってなんとも言えない美味しさだった。
マスター「美味しそうにたべますね」
提督「まぁ、俺が認めた店なのだから当然だろう」
マスター「相変わらずですね」クスッ
吹雪「もう鎮守府にも欲しいくらいです!」
マスター「ありがとうございます」ニコッ
トーストを頬張りつつ、ゆで卵を手に取り、不思議な顔をしてこちらを見つめてくる。
提督「ん?どうした?」
吹雪「あ、あのこれどうやって食べるんですか?」
提督「普通にたべ」
吹雪「そ、そうじゃなくて中身が凄く半熟で、黄身がトロトロなので…普段は硬いから手でパクッといくんですけど…」
提督「ああ。そういうことか。ここは少し違っていてな。金剛あたりなら知っているだろうが、こうしてスプーンで卵の黄身のところで蓋を取るように切る。で、白身はまぁ食べても食べなくても良い。あとはこの黄身をスプーンで食べるんだ」
吹雪「な、なるほど…。おしゃれですね」
マスター「皆さんよく同じことを聞かれるんですよ」クスクス