片桐提督と艦娘   作:大石蔵良 ショタ 提督

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第22話 意外な性格

吹雪「ふぅ!ごちそうさまでした!」

 

提督「久しぶりに食べたが案外ボリュームがあったな」

 

吹雪「あ、あの…お会計…」

 

提督「ん?」

 

吹雪「す、すみません!きたのは良いのですが、その…今お金無くて!」

 

提督「そうか、吹雪はまだここに来て日が浅いのだったな」

 

吹雪「ううっ…部屋のインテリアとか買いすぎちゃって…」

 

提督「まぁ気にするな。それに会計なら済ませてある」

 

吹雪「ふぇ?い、いつの間に?」

 

マスター「それが片桐さんお釣りを受け取らない人で、ここにお釣りの分だけ溜めて行って支払いに回してるんですよ」

 

吹雪「そ、そうなんですか」きっちりしてるイメージがあったけどこんな一面もあるんだ…

 

提督「さて、散歩の続きとしようか」

 

吹雪「あ、はい!」

 

店を出て、今度はショッピングモールへと向かうことにした。

 

モール内ぬいぐるみ店付近ーー

 

提督「人が多いな」

 

吹雪「そ、そうですね」

 

そんな時ぬいぐるみ店から怒声が聞こえた。

 

電「えぐっ…うわぁぁん!」

 

暁「ちょっと!電に何するのよ!」

 

???「だまらぬか!この艦娘風情が!」

 

雷「なによ!いきなり手を挙げたのはそっちでしょ!」

 

響「明らかにそちらが悪いと思うけどね」

 

???「こ、こんのぉ…!」

 

慌てて駆けつける。

 

提督「お前たち、なんの騒ぎだ」

 

暁「あ、司令官」

 

雷「この人がぬいぐるみを見てただけたのにいきなり怒ってきて、言い返したら電をぶったのよ!」

 

電「えぐっ…ううっ…!」

 

提督「なに…?」

 

ギロリと殺意のこもった、怒りをあらわにした鋭い眼光をその対象に向ける。

 

響「それだけじゃないよ。この人私たちのことを道具だの、艦娘風情だの言ってきたんだ」

 

提督「貴様…」

 

歯をギリギリというほど噛み締め、腕に血管が浮き出し、爪が手のひらにめり込むほど強く握りこむ。

 

少将「はっ!なんだその目は!ガキの分際で!少将の俺に逆らってタダで済むと思うなよ!」

 

提督「っ!おるぁっ!!!」

 

突然少将の目から提督の姿が消えたと思えば、大きな声とともに下腹に激痛が走り、内臓が潰れる寸前まで何かがめり込むのがわかった。

 

吹雪「えっ!?し、司令官!?」

 

暁「!?」

 

雷「え!?なに!?なにが起きたのよ!?」

 

響「は、ハラショー。なんて早さだ」

 

 

少将「かはっ!」

 

どさっと倒れこみもがき苦しむ。

 

提督「おい…!」

 

グイッと髪を掴み顔をこちらに向かせる。

 

少将「ヒッ!?き、貴様!軍法会議にかけてやる!」

 

提督「大日本帝国海軍、元海軍反乱鎮圧部隊所属、現室蘭鎮守府提督の片桐和樹だ」

 

少将「片桐…!?ま、まさか!片桐中将!?」

 

コクリと頷く。

 

提督「これがなにを意味するかわかるな?少将」

 

少将「ヒィッ!!ど、どうかご慈悲を!な、なんでもします!だ、だから!」

 

提督「黙れ…本来なら貴様をこの場で粉微塵に切り刻んでやるが、あいにくここはモール。貴様を憲兵に引き渡し、上官に対する反逆罪で軍法会議にかける。以上だ」

 

なにか言っていたが、頭に踵落としをかけて気絶?させた。

 

吹雪「うわぁぁん!!」

 

暁「えぐっ!ううっ!」

 

響「グスッ」

 

雷「グスッ…ヒグッ」

 

電「うわぁぁん!!」

 

提督「な、なんだ!?おい!どうした!?」

 

なぜか突然皆揃って泣き出してしまった。

 

吹雪「司令官、怖すぎです…グスッ」

 

提督「えー…」

 

ムギュッ!

 

なにか突然後方から抱きついたと思えば提督の小さい体に四方から第六駆逐隊の4人がひっついてくる。

 

暁「怖がらせたんだから…ちゃんと慰めてよね!」

 

響「司令官…びっくりしたじゃないか…グスッ」

 

雷「べ、別に怖くなんてなかったんだから…!」

 

電「司令官さん…ありがとなのです…グスッ!でも、怖かったのです…!」

 

結局、4人に抱きつかれて、その場に倒れ込み、横にヘナヘナと座り込んでしまった吹雪よ頭を撫でていた。

 

まったく、モールだというのに恥ずかしい。

ん?モール?

 

ふとレジを見ると白目をむいて立っている店員が立ったまま気絶していた。周りの客からは視線を向けられるし、ただの散歩の筈がこんなことになろうとはな…

 

提督「はぁ…」

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