五航戦サイド
瑞鶴「麺はこのくらい茹でれば良いかな?」
翔鶴「んー…おつゆはこのくらいね」
提督「どうだ?調子は」
瑞鶴「ぼちぼちよ…って!提督さん!?」
翔鶴「わざわざいらしてくださったんですか」ニコッ
提督「ああ。さすがに鈍い俺でも瑞鶴と加賀の仲の悪さは良く知っているからな。お前達のことだ。また意地の張り合いでもしているのだろ?」
図星という顔をしてそっぽを向いている。
相変わらず上官に対してはなんとも言えない態度だ。
翔鶴「申し訳ありません。ですが瑞鶴なりに誇りがあり、提督や、他の皆さんにも五航戦でも十分にやれるということを認めてほしいのですよ」
提督「俺は五航戦、二航戦、一航戦といって差別するつもりはないのだがな」
瑞鶴「なによそれ!情けってやつ!?」
提督「瑞鶴」
少し強めに名を呼ぶ。
瑞鶴「な、なによ」
提督「頑張れ、期待している」ニコッ
瑞鶴「ふぇ…!?」
翔鶴「ふふっ」
提督「では俺はこれで失礼する」
瑞鶴が止めたように聞こえたが無視して一航戦の元へ向かうことにした。
一航戦サイド
提督「うむ。相変わらず…か」
赤城「あふぁ?ひぇいひょく」
これは…リス?
加賀「赤城さん、ちゃんと噛んで飲み込んでから話してください」
赤城「ごくっ。ふぅ、上々ね」
提督「赤城、一つ問いたい。お前は作っているのか?それとも食べているのか?」
赤城「失礼ですね!味見です!」
その割に食べ過ぎていると思うのだが…
加賀「赤城さんのお口に合うものは誰が食べても美味しいという証拠ですから」
提督「なるほど。赤城の食欲を逆手に取ったわけか。流石だな」
赤城「提督も一口味見されていかれては?」
提督「いや。俺は審査員をせねばならんのでな。先に味見をしてしまっては楽しみが減ってしまうからな」
加賀「…さすがに気分が高揚します」
なぜ頬が赤いんだ?
おまけに赤城はなぜそんなにクスクスとしているんだ?
提督「まぁ、期待している」
一礼して他の組を見に行くことにした。
鳳翔サイド
鳳翔「あら提督、いらっしゃいませ」ニコッ
提督「やはりお前達も出るのか」
明石「もちろんですよ!」
提督「加賀や赤城だけならまだしも、金剛達や第六駆逐隊の子達もいるのだ。多少は手加減ぐっ!」
口を柔らかい、優しい香りのする鳳翔の手で塞がれてしまう。
失礼だがなんとも言えない落ち着く手だ。
鳳翔「勝負に手加減などしては相手に無礼ですよ!」
明石「やはり正々堂々と勝負しないと!提督のお嫁さんになれませんしね!」
提督「なに?」
鳳翔「あ!ちょっと!明石さん!」
明石「あ、す、すみません!」
提督「なにも聞かなかったことにしておく。本戦では期待している。失礼」
早く立ち去らなければ間違いなく此方も頬が赤くなっていた可能性があるからな。
それにしても鳳翔が嫁となると色々と不自由はしなさそうだが、変なところで大変そうな気もするな。
提督「なにを考えているのだ。まったく」
1人額に手を当て、呆れる。