2時間後
長門「提督、できたぞ」
提督「ん…そ、そうか」
重い体を起こし、辺りを見ると皆まだザワザワとしている。
霧島「それでは審査を始めます!ではまずは第六駆逐隊の方から!」
コトッと提督の前に料理が運ばれてくる。
提督「では、いただきます」
なるほど。温そばか。
このミョウガの天ぷらと菊の天ぷらを乗せてくるとは、見事な香りづけだな。
そっと口に麺を頬張り、菊の天ぷらを入れて食べる。
提督「モグモグ…」
雷「ど、どうかしら」
暁「コクリ…」
提督「素晴らしい!初めてとは到底おもえん。見事なそばと菊の香り、いい組み合わせだ!加えてこのつゆも麺に絡んでそばを引き立て、天ぷらには天つゆのような働きをし、味を引き立てる!よく頑張ったな」
電「やったのです!」
響「実にハラショーな反応だ」
霧島「見事な反応でした!続いては金剛姉様方のお蕎麦です!」
金剛「ヘイ!テートク!私のスペシャルスープを堪能してほしいネ!」
比叡「ひえぇ…これはお蕎麦と言えるかわかりませんがお姉様のお気持ちです!」
提督「こ、これは…」
榛名「食べ方としてはスプーンをお使いください」
提督「そ、そうだな」
一見すると温そばのつゆの中に短い蕎麦の麺が入っているようにしか見えないが…
恐る恐る口に運ぶ。
提督「こ、これは!予想をはるかに凌駕している。この風味、野菜を一旦煮詰め、さらに様々な調味料から出し汁を取ったのか…」
金剛「Yes!英国ではあまりこういうのに具は入れないのデース!だから出汁をとることにしたのデース!」
提督「さすがだ!文句なし!皆金剛のこの発想の転換に拍手を!」
提督の一声とともに盛大な拍手を送られた。
霧島「さすがはお姉様!では続いて五航戦の瑞鶴さんと翔鶴さんです!」
翔鶴「どうぞ♪」
提督「ん?意外だな。ざるそばか」
瑞鶴「まぁ食べてみてって!」
提督「あ、ああ」
ただのざるそばにしか見えんが…
しかしそんな提督の予測をまたしても超えてきた。
提督「この麺つゆは…」
瑞鶴「なにが入ってるかは教えられないけれどすっきりとした風味をつけるために出汁をすこぉしだけ混ぜてみたのよ!」
提督「香りで分かる。これはミョウガか。しかも香りだけで味まで混じらない。この技術はかなりのものだ。五航戦といえどあなどれんな」クスッ
翔鶴「お褒めいただき感謝します。ですが、それだけですか?」
提督「いや、まだ違和感があったが納得がいった。この蕎麦わざと麺を細くしたな。細麺の方がつゆを良く吸い込み、麺と麺の間に吸い付く。故につゆの味も麺の味も楽しめるというわけか」
翔鶴「さすがです!」
提督「いや、この発想や技術は努力のたまもの!じつに素晴らしかった!」
次回に続く