午前0時0分0秒
鎮守府裏の寺から除夜の鐘が鳴り響く。
それと同時に皆蕎麦を食べるのをやめ、各々挨拶を済ませていった。
提督は一足先に執務室にこもっていた。
金剛「ヘイ!鳳翔!happynewyear!」
鳳翔「あけましておめでとうございます」ニコッ
金剛「ところでテートク知らないデスカ?」
鳳翔「提督なら少し気分が悪いと執務室に向かわれましたよ?」
金剛「チョット行ってくるネ!」
鳳翔「あ、でしたらこれを!」
金剛「?What this?」
鳳翔「お雑煮です。お正月に食べると縁起が良いんですよ♪」
金剛「OK!任せるネ!」
鳳翔「お願いしますね♪」
執務室ーー
提督「ふぅ…。まさか…こんなタイミングでとは。治療薬はできたのだろうか」
コンコンッ
金剛「テートク?大丈夫デスカ?」
なんだ金剛か。
こんな時にくるとは。少しは空気を読んで欲しいものだ。
いつものように入れと言おうとしたときだった。
提督「うっ!ゲボッ!かはっ!」ドサッ!
金剛「!?テートク!?入りマス!」
バンッ!
そこには大量の血を吐き出し、苦しむ提督の姿があった。
提督「エホッ!エホッ!うっ…ぶはっ!かはっ!」
金剛「て、テートク!しっかりするネ!」
慌てて雑煮を棚に置き、提督の頭を腕の中に包み込むように抱き上げる。
提督「こ、んご、う…。よせ、服が…よご、れ、るぞ?」
金剛「そんなの気にしないデース!」
提督「ふっ…変なうあっ!ケホッ!」
心臓に激痛が走り、またしても吐き出してしまう。
その血は勢い良く真っ白な巫女装束を赤く染めていく。
金剛「は、早く医務室にgoネ!」
医務室
金剛「ヘイ!doctor!」
バンッ!
軍医「!?びっくりした!ど、どうしたんです?って!金剛さん!?その血は!?」
金剛「私じゃないネ!テートクが…!テートクが!」
軍医「!?片桐さん!ま、まさか!」
提督「よ、せ。金剛の前では…言う、な…」
軍医「と、とにかく鎮静剤を投与します!金剛さん!提督をベッドへ!」
金剛「OK!」
その後鎮静剤と、止血剤の投与によりなんとか一命を取り留めた。
ただ出血量が多すぎたがために危険なことに変わりはなかった。
グラウンドーー
鳳翔「あ、金剛さん。お帰りなさい♪」
金剛「うっ…グスッ」
暗く見えにくいが一瞬刺した月明かりで赤く染まった巫女装束が目に入った。
鳳翔「金剛さん!?その血は!?だ、大丈夫なんですか!?」
金剛「鳳翔!」ギュッ!
鳳翔「え!?あ、あの!どうしたんですか?」
しかし金剛は何も言えず、ひたすら目の前の暖かさに顔を埋め、泣きじゃくることしかできなかった。
数分後
金剛「テートクが…血を吐いて…倒れたネ…」
鳳翔「え!?そ、それは本当ですか!?」
金剛「Yes…。テートク死にませんよネ?」
鳳翔「大丈夫!提督はあのように小さくてもお強い方ですから!」
金剛「みんなに知らせてくるネ!thank you!鳳翔!」
鳳翔「はい!」
その後金剛により提督が倒れたことは知らせられたが、理由は分からないままになった。