元攘夷志士の六つ子は今!!   作:堕落人生

2 / 3
第一訓 いくつになってもバカはバカ 上

雀の鳴き声が聞こえてくるほど平和な昼下がり。その事件は起こった。

「おいこらぁ」

「俺が以前から買いだめしていた大量のチョコが姿を消したぁ。食べたやつは正直に手ぇあげろ。今なら四分の三殺しで許してやる。」

「四分の三ってほとんど死んでるじゃないですか。っていうか、アンタホントいい加減にしないと糖尿になりますよ。」

いつも通りの銀時のクズさ加減に新八は呆れながら自分のお茶を飲んだ。そんな中神楽がうっそうと呟く。

「またも狙われた大使館・・・連続爆破テロ凶行続く・・・」

「物騒な世の中アルなー、私恐いヨパピー、マミー。」

ダラダラと鼻血を流しながら・・・

「「・・・」」

「恐いのはオメーだよ、幸せそうに鼻血たらしやがって。」

「チョコ食べて鼻血なんてそんなベタなー。」

「とぼけんなぁぁ!!鼻血から糖分の匂いがプンプンすんぞ!」

「バカ言うな。ちょっと鼻くそ深追いしただけヨ。」

「年頃の娘がそんな深追いするわけねーだろ!」

「やかましい男はモテないアルヨ、銀ちゃん。」

「ウルセェェェ!!」

神楽と銀時の言い合いが収集つかなくなってきたとき、今まで黙っていたおそ松が口を開いた。

「まーまー落ち着けよ銀時ー、そんなベタな展開、昭和じゃあるまいしー」

流石長男なだけであってケンカの止め方もうまい、ただし・・・

「アンタが言っちゃダメだろ!昭和生まれのアンタgって・・・」

ダラダラと鼻血を流しながらだが。

「「・・・」」

「お前もかァァァ!!どいつもこいつも人のもん勝手に食いやがってぇえ!!」

「落ち着けって銀時。長男なんだから当たり前だろ?」

「何がだァ!いつ誰が長男になったんだよ!」

「・・・生まれた時から?」

「ウルセェ!俺より年下だろうが!!」

「ちょっ、アンタら話の趣旨がかわってきてますよ!!」

クズ長男の介入で一段と大きくなった騒ぎを止めたのは

『ドカン』

「「「「・・・」」」」

「なんなんだオイ」

一台の事故ったバイクだった。

 

 

 

 

 

「ああ、なんでこんなことになっちゃたんだろう。」

新八はテレビにテロリストとして映る自分たちを見て己の不運を嘆いた。時は少し遡る。

 

結局うやむやなまま終わったチョコ事件は置いといて万事屋一行は事故現場に降りていくことにした。そして事故(とお登勢からによる暴力)でボロボロにになりながらも必死に頼んできた飛脚の為に、代わりに荷物を届けることになったのだ。

「ここか。」

「うん。」

「えっ、ここって・・・戌威星の大使館ですよ。」

「戌威族ってあの顔面犬の?」

「顔面犬ゆーんじゃねー。恐ろしい奴らだよ、江戸城に大砲ぶち込んで無理矢理開国しちまったんだから。」

「あーめんどくせーよー。」

「まーまー、さっさと届けて帰りましょう、おそ松さん。」

「だってなんか嫌な予感しねー?俺こういうのあたるんだよな。」

「やめてくださいよ、変なフラグ立てないで下さい!」

しかし新八の願いは叶わずおそ松の予感は的中。

「あ」

『ドカーン!!』

「「「「「・・・」」」」」

「逃げろっ!」

「待て《ガシっ!」

「新八ィィ離せぇえ!」

「いやだ!一人なんて絶対にいやだ!」

「すげー俺の予感当たったわ。流石俺!」

「黙れ!このフラグクラッシャーがァ」

「私に構わず逝ってみんな!」

「ふざけんな、お前も道連れだ!」

結局、戌威星の奴らもたくさんやって来て危なかったところを銀時の旧友らしい桂小太郎に助けられ、現在桂の下でホテル池田屋に匿ってもらったのだった。

「はぁ、テロリスト扱いされてしまってますけど桂さんに会えたのは不幸中の幸いでしたよ。銀さん、桂さんって一体どーゆー人何ですか。」

気分を入れ替えて冷静に対処していこうという新八の密かな決意は、早速だらけている銀時の言葉によって壊された。

「んー、テロリスト。」

「はぁ!?」

 

 

 

時はまた遡り万事屋一行が逃走する中、部屋の中からそれを見ている一人の男がいた。

「とうとう尻尾を出しやがった。」

「天人との戦で活躍したかつての英雄も天人様様の今の世じゃただの反乱分子か。」

男はタバコ煙を吹かせながら見ていた桂の指名手配書を丸めると隣で人を食ったようなアイマスクを付けた男に投げつけた。

「オイ、沖田起きろ。」

沖田と呼ばれた男は起き上がると早々土方の顔を見て

「・・・またテロ防げなかったんですかィ。何やってんだィ土方さん、真面目に働けよ。」

とのたまった。

「もう一回眠るか コラ。」

次は二度と起きれないようにしてやんよという土方をよそに沖田は今までずっと己の隣にいた部下に声をかけた。

「アンタも生真面目だねィ。ずっと正座していて疲れないのかィ。」

「今は任務中なので。」

「相変わらずだねィ。」

声をかけられた部下は淡々と表情を変えることなく返答すると、携帯に目をやり

「監察が奴等の拠点を抑えたようです。」

と言った。

「そうか。」

土方はその言葉を聞くとスラリと愛刀を取り出し呟いた。

「真選組の晴れ舞台だぜ。楽しい喧嘩になりそうだ。」

「行くぞ、沖田、松野。」

三人の男、真選組副長、一番隊隊長、一番隊副隊長はそれぞれの武器を持つと奴等の拠点、ホテル池田屋に向かった。

 




第一作目は銀魂原作5訓『ジジイになってもあだ名で呼びあえる友達を作れ』から書かせていただきました。神楽・新八の登場話、おそ松と銀時の出会いなどはもう少し進んでからになると思います。さて記念すべき二人目の松とは一体?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。