コインの表と裏   作:ラーカー

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原作とは少し時系列をずらします
なぜって?戦闘描写の練習がしたかった(過去形)からです(遠い目


後輩教育~〆るのが一番楽~

 アリアのドレイ宣言より数日が経って相変わらず付きまとわれて迷惑している。今のところなぜか知らんが家にまではついてこないのは良いことだが偶に受ける依頼にまでついてくるのは本当に迷惑だ。しかも手伝うわけでもないというのが、さらにイラッとさせられる。

 

『いい加減にフレよ。好きな人いるから付き合えないってさあ』

 

 ギン。俺はそんなことに悩んでない。というか好意を寄せられてるとは思えんのだが?

 

『女が好きでもない男に依頼でもないのに付きまとうわけないだろ』

 

 何を根拠にそんな推論を・・・・・・。

 

『ネット情報』

 

 あのチャットルームのどこに信頼性が?

 

『んなことよりさっきから追けて来てるガキどうすんだよ?』

 

 後ろに追いてきてるのはアリア・・・・・・ではなく見たこともない女子だった。アリアは適当なこと言ったらいなくなったのでそのまま帰るつもりだったのだが、気がついたら変なのが追いかけて来ていた。見た所武偵校の生徒というのは制服でわかるがつけてくる理由がわからない。

 

『なんであんなに睨んでるんだ?親の仇みたいに見られてるけど何したんだ?』

 

 知るか。俺に心当たりはないぞ?

 恨みとかそういうのはギンの方が多いだろ。

 

『女関連だったらお前の方が圧倒的に多いと思うがな』

 

 確かにヒステリアモードのせいで一部の女子には嫌われてそうだな。

 なぜか近くにいた風魔にあれを追っ払えと追跡者から死角になるように指示を出しておく。おそらく御意と言ってそのまま姿を消す。これであいつがヘマしなければ問題なんてないだろう。

 

『それなんてフラグ?』

 

 フラグじゃねえよ。

 

      ☆    ★    ☆

 

「で、誰だお前」

 

 結局、風魔が撒けなかったらしく結局相手することになった。

 

「遠山キンジ!・・・・・・先輩」

『こいつぜってえ心の中で呼び捨てにしてやがんな。〆ようぜ』

 

 別に〆ねえよ。

 

「で、なんで俺を追けて来たんだ?」

 

 聞きながら採点をする。

 

 顔・子供

 上・幼児体型

 下・色気なんて微塵もない

 

 大丈夫なタイプだな。

 

『そんなこと真面目に採点してるが、先日同様のタイプに興奮してたよな?』

 

 ギン五月蠅い。あれは事故だ。普通ならあんなのでなるわけがない。

 

「だって・・・・・・

 だってズルいです!あたしは戦ってようやくお近づきになれたのに、アリア先輩が自分から追っかけるなんて!どういう関係何ですか!」

 

 ?

 何言ってんだこいつ?

 

「話が見えんが

 ・・・・・・アリアのファンか?」

『こいつあのチンチクリンを神格化して崇拝してるっぽいな。あと独占欲かな?』

 

 ギンの分析も何言ってんのかわかんねえな。それはともかく。

 

「俺はな。アリアに追われて迷惑してんだ」

「なあ!?」

『なんかめっちゃメラメラしたもんが見えるなw』

「どうだ?聞いて満足したか?そしたらもう俺を尾けるな。今の俺はDランクだが探偵科だ。1年の尾行ぐらいすぐに気付く。次は〆るぞ」

『お優しいこってw』

 

 はぁー。無駄に疲れたな。適当に今日は弁当でも買って帰るかな。

 

「―――何か隠してますね。遠山先輩は」

 

 全く面倒臭い。こいつ何を嗅ぎつけてやがるんだ?

 

「度胸があるのと無鉄砲なのは違うぞ―――1年」

『おいおい。目つき悪いんだから睨むなよw怖がってるじゃんw』

 

 そこで1年は風魔が殺気を出した瞬間に気付いたらしく銃を構える。反応は悪くないな。握り方に違和感があるけど。銃を持って間もないのか?

 そんなことを考えながらベレッタを向けて問う。

 

「お前出身どこ中だ?」

「一般出身です。中3の2学期に武偵校付属中に転入してきました」

一般中(パンチュー)か・・・・・・」

 

 どうやら俺の秘密(ヒステリアモード)を知っているわけではないみたいだな。

 

「風魔いい。こいつは大丈夫だ」

「御意」

『え?〆ないの?』

 

 気に入らないからってガキ相手に〆ねえよ。子供じゃないんだから。

 

「ぱ・・・・・・一般中(パンチュー)がなんだって言うんですか!」

「――――ッ!!」

 

 その時、悪戯好きな風が1年のスカート弄び。本来隠されるべきである秘所が丸見えになった。

 

 

「パンチューが!?」

『風でパンツ見えるとかどこのラブコメだよ。しかも一般中(パンチュー)とパンツを掛けるとはギャグとしても「なんなんだよおまえ!?」―――ガキのパンツで興奮するなアホ』

 

 だ・・・・・・大丈夫だ!あれはガキだ年下だだから大丈夫だッ!?

 

『あ、ダメだなこれ。若干血流集まって来てるし。しゃあねえな変われ』

 

 俺はあんなので興奮しない!?

 

『先日あれで似たようなのに興奮してたくせに)・・・・・・はて?なんだ?上勝ち狙いじゃないのか?」

『俺は大丈夫だ問題ない俺はあんなのじゃ興奮しな・・・・・・』

 

 引きこもったアホはほっとくか気にするだけ時間の無駄だし。

 

「へ?」

「師匠!大丈夫でござるか!?」

「心配されるほどヤワじゃねーよ。お前は俺のこと襲いに来たんじゃなかったのか?大きい隙を作ったのに襲って来なかったし」

「・・・・・・違います。さっきも言った通りアリア先輩に追いかけられる理由が知りたくて」

「そんなもん簡単だろう」

 

 何単純なことを知ろうとしてんだろうか?

 

「え?なんですか?」

「オレが強いからに決まってんだろ少なくともあのチンチクリンよりは強いし」

「な!?」

 

 なんか無礼者ー!とか考えてそうな顔してんなー。キンジが銃出した時にビビってたから元Sランクだと知ってるっぽいんだが、なんかこいつ後先考えないタイプかなあ。

 

「アリア先輩はt「それよりもオレとしては」―――ッ!」

「お前程度のど素人があのチンチクリンと戦って認められるほどの実力があるようには見えないんだが?」

「アリア先輩はチンチクリンなんかじゃありません!」

 

 怒るとこはそこかよ?

 そう言えばアリアにはアミカがいるって噂話で聞いた気がするがこいつか?

 ・・・・・・試してみるか

 

「で、1年。オレとやる気か?」

「―――!?」

「風魔。手を出さないでいい。ちょっと実力が知りたくなった」

「・・・・・・御意」

 

 風魔はいい子だなー。なんでキンジのアミカなんてやってるんだろ?実力はあっても素直すぎるからという理由で評価が悪いんだっけか。だからキンジにはそこそこ気に入られてるんだったな。

 

「――――ッ」

 

 とっさに銃を向けたか・・・・・・。だが、なんか銃の持ち方に違和感があるなあ。慣れてないのか?

 

「じゃあ、何発かぶん殴るから――――死ぬなよ?」

 

 さて軽く運動しますか。

 軽く一呼吸おいて、一気に距離を詰めて、その勢いを殺さないように銃を叩き落とし、掌打をがら空きの胴に打ち込む。

 

「カハッ――――」

「軽いな」

 

 フンっとそのまま振り抜き小柄な体躯を突き飛ばす。

 まともに受け身も出来ずにゴロゴロ転がり倒れる。

 

「ゲッホゲッホ――――いったああああ!」

 

 手加減したとはいえ、すぐに打たれたところを抑えて睨んでくる所を見ると見た目より打たれ強いらしい。

 

「思ったより頑丈だな」

「女の子を殴るなんて最ッ低ですね!」

「生憎、オレは男女平等主義だ。戦う時に女だからと言って手を抜くほどフェミニストではないんでね」

 

 そういうのはキンジの領分だし。

 へらへら笑いながら落とさせた銃を拾い、追撃の為に距離を詰める。

 

「でも、一本取りましたよ」

「ん?」

 

 そう言って掲げたものを見て懐に入れていた短刀が盗られていることに気づく。あの一瞬でスリ取ったのか?よくみたら爪痕みたいなのがついてる。

 

「へぇー。手癖が悪いな?なるほど、それでアリアからエンブレムでもしてもぎ取ったのか?」

 

 盗むための技というより一撃必殺の攻撃を改悪(ダウングレード)したような技のように思える。何者だこのガキ?

 

「その通りですよ。でも先輩には勝てそうにないので逃げさせて貰います!」

 

 ベー!っとガキっぽく舌を出して振り返って全力疾走するのは逆に清々しいくらいだ。だからと言って”鬼炎”をあげるほどではないけど。つーか、持ってくんじゃねえよクソガキ。

 

「ったく」

「なあ!?先回りされた!?」

 

 当たり前だっつうの。あの距離で逃がすほど鈍って無い・・・・・・と思う。そう言えば探偵科入ってからあんまり実戦()ってないから鍛え直さないとなあ。

 

「とりあえず逃げるんだったら人の武器(エモノ)は持ち逃げしようとすんじゃねえよ」

「あ・・・・・・」

 

 気付いてなかったのか。天然だなあ。

 そんな風に呆れながら、何気ないように通り過ぎる。

 

 

「え?」

「間宮あかり。強襲科のEランク。武器はマイクロUZIにナイフっと」

「あたしの学生証に銃とナイフ!」

ナイフ(これ)はちゃんと手入れできてるけどマイクロUZI(こっち)は標準もトリガーも甘いな?ちゃんと手入れしろよ大事な武器(相棒)だぜ?」

 

 ほらよっと、投げ渡すのをワタワタと受け取る。こいつのさっきの動きが信じられんくらいにトロイ。素は天然なんだろうなこいつ。

 

「しっかし、あの一瞬でスられるとは思わんかったわ。スリ盗った技は殺しの技だな?」

「――――ッ!!違います!」

 

 トラウマでもあるのか恐怖の表情が一瞬出たけど興味ないなあ。

 

「風魔。オレから鬼炎(コレ)スリ盗った技なにかわかるか?」

「―――おそらく鳶穿(とびうがち)。元は素手で眼や内臓を引きずり出す忍びの殺法の一つでござる」

 

 風魔も忍びだけあって詳しいな。やられた身としてはよくわかんなかったぞ。

 

「ふーん?そんな物騒な技なんで一般中(パンチュー)出身者が使えるんだ?司法取引でもしたのか?」

「違います!私は犯罪者なんかじゃありません!」

「中々、過激な意見だねえ」

 

 それだと司法取引したことへの反論にはなってないんだよなあ。

 

「司法取引したら一般人だからねえ」

「元・犯罪者でもありません!」

「だろうね。見た感じ司法取引するような大きな犯罪とかできるタイプじゃないみたいだし」

 

 見た感じ、一回手を染めたらそのままズルズルと深みにはまるタイプだろう。キンジの性格考えると人の事言えないけど。

 

「まあ、お前の過去なんぞ興味ないが。忠告はしておこう。強襲科向いてないから諜報科にでも転科した方がいいぞ?必殺(殺すための技)非殺(殺さない技)改悪(ダウングレード)するとしてもな」

「せ、先輩に何がわかるって言うんですか!?」

 

 あー、腹減ったなあ。そろそろ帰るか。

 

「少なくと殺しの技はいくつかオレも持ってるし?」

「え?」

「オレみたいに器用じゃないみたいだし、過去を隠して生きれるもんじゃねえぞ?良くも悪くも自分は自分で否定しても結局は自分からは逃げれねえんだからな」

 

 キンジも自覚して一般人(没個性)になるとか普通になる(平穏に生きる)とか諦めたらいいのに。無理なんだからオレ(キンジ)キンジ(ギン)もまともじゃないんだから。

 つーか、まだ引きこもってブツブツ言ってんのかこいつ。

 

「・・・・・・自分からは逃げれない」

「点数をつけるなら30点。今後に期待って感じだな」

「あ、待っ」

「それじゃーなー」

 

 聞く耳持たずにさっさと逃げる。

 

『・・・・・・うぅ。俺はあんなのじゃ――――』

 

 まだやってたのかよ?いい加減に戻って来いよ・・・・・・。

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