遊戯王5D'sタッグフォース 満足の意志を継ぐ者 作:ゾネサー
鬼柳が出した地縛神を倒したことで生贄にされたサテライトの人々の魂も蘇ったことをその目で確認する遊星達。遊星はラリーやマーサを生贄にしたルドガーの地縛神を倒すことで2人を救おうとコナミと共にルドガーの待っている旧モーメントに向かった。
「来たな…不動遊星。かつての友を地獄に叩き落としてきたか」
「違う!俺たちと鬼柳の間に憎しみ合う理由はなかった。俺たちの誤解をお前が利用したんだ!」
「誤解?違うな。これは運命だったのだよ、お前達は命を懸けて戦い合うという運命に導かれたにすぎない」
「運命だと?そんなので納得するかよ。それにマーサやラリーのことも許せないぜ…俺とデュエルしやがれ!」
「ふむ…2対1というわけか。いいだろう、お前達と鬼柳のデュエルは我が蜘蛛を通じて見させてもらった。私も同じ条件でお前達と戦うとしよう」
3人は旧モーメントが下に見える橋に乗り、互いにデュエルディスクを構える。
「 「 「 デュエル! 」 」 」
先攻のランプがついたのはルドガー。
「お前達とのデュエルを楽しみにしていたぞ…。私はカードを1枚伏せてターンを終了する」
「カードを伏せただけで終わりだと!?」
ルドガー LP4000
フィールド 無し
セット1
手札5
次にランプがついたのはコナミ。
「俺のターン、ドロー!何を企んでやがるか知らねえがここは攻撃あるのみ!俺はギガテック・ウルフを召喚して攻撃だ!」
鉄屑で作られた狼が金属音を響かせながらルドガーに体当たりを仕掛ける。とっさにルドガーはデュエルディスクを盾にして受け止めた。
ルドガー LP4000→2800
「よし…先制ダメージを与えた」
「このまま押しきってやるぜ!」
「そうはいかない。私は相手から直接攻撃を受けたことをトリガーに無抵抗の真相を発動!このカードにより手札のレベル1モンスターダーク・スパイダーを手札とデッキより1体ずつ特殊召喚させてもらう」
2体の蜘蛛が天井から糸を垂らしながら降りてきた。
ダーク・スパイダー 守備力0
「げっ…モンスターが一気に2体かよ!俺はカードを1枚伏せてターンエンド!」
コナミ&遊星 LP4000
フィールド 『ギガテック・ウルフ』(攻撃表示)
セット1
手札4(コナミ) 手札5(遊星)
「私のターン。私はフィールド魔法、始皇帝の陵墓を発動する」
「フィールド魔法…ってことは!」
「来るか…!」
「私は2体のダーク・スパイダーとモーメントに集結し亡者の魂を生け贄に召喚する!我が運命の光に潜みし亡者達の魂よ!流転なるこの世界に暗黒の真実を導くため、我に力を与えよ!現れよ!地縛神
旧モーメントの光が地縛神に吸い取られていきその魂を喰らって巨大な蜘蛛の形をした地縛神が現れる。
地縛神Uru 攻撃力3000
「これがマーサやラリーを生け贄にしやがった地縛神…!」
「ふふ…さあ行くぞ。地縛神Uruでコナミへとダイレクトアタック、ヘル・スレッド!」
巨大な蜘蛛の口から出てきた無数の糸がコナミを襲う。
「コナミ!」
「そう簡単にライフを減らされてたまるか!体力増強剤スーパーZを発動!相手から2000以上の戦闘ダメージを受けるときその前に4000のライフを回復する!」
「ほう、だがダイレクトアタックは免れない!」
コナミは糸で体を絡め取られた後、反動をつけて大きく飛ばされてしまう。慌てて右手を伸ばし橋のロープを掴んで落下を防いだ。
コナミ&遊星 LP4000→8000→5000
「ルドガー!俺の友をこれ以上傷つけるのは許さない!」
「そう怒るな。…不動博士の息子よ」
「何!何故貴様が父さんのことを知っている!?」
「ゼロ・リバース。…あの事件の時まで私は不動博士の助手をしていたのだよ。だが彼はモーメントの開発を取りやめようとした。だから私が代わりに開発を進めた。イリアステルの命令でね」
「イリアステル…だと?それにお前達はゼロ・リバースに関わっていたのか!?」
「ああ、イリアステルによって私は2つの神を背負った。光、そして闇のな。だが私は闇を選択した、シグナーとダークシグナーの戦いに終止符を打つためにな。ゼロ・リバースはそのきっかけに過ぎない。あれはそう…避けられぬ運命だったのだよ」
「それでお前は本当に神にでもなったつもりか!ゼロ・リバースによって犠牲になった人々の思い、この戦いに巻き込まれた人々の思いをお前は無視している!ゼロ・リバース…あれがなければジャックやクロウ、それにコナミの親も亡くなることは無かった。父親が開発していたモーメントの影響であいつらの大事なものを失わせてしまった。なのにあいつらはどうして俺に優しくてくれるんだ…!俺はどうやって償えばいい!答えろ、答えてみろルドガー!」
旧モーメントの暴走によって起こった大爆発、ゼロ・リバース。サテライトに多数の死者を出したあの事故の責任を遊星は今までずっと感じていた。
「…それがお前の心の闇か」
「遊星…それは俺が答える!単純なことだ、俺はあの事故をお前のせいだとか思ってなんかいねえ!お前がそんなに思いつめているとは思わなかった…けどな、俺たちに運命があったとしたらそれはお前に会ったことだけだ!俺は今まで遊星と過ごして楽しかったことはあっても恨んだりしたことなんか1度もない!だからお前がそんなに背負いこむ必要はねえ!」
「コナミ…。そう…なのか」
「ああ!だからこのデュエル、勝とうぜ!勝って俺たちの未来を取り返すんだ!」
「ああ!俺はもう…迷わない!」
「ふん…私を倒すことができるかな?私はカードを2枚伏せてターンを終了する」
ルドガー LP2800
フィールド 『地縛神Uru』(攻撃表示)
セット2
手札3
「俺のターン!スピード・ウォリアーを召喚!スピード・ウォリアーは召喚したターンのバトルフェイズに攻撃力が倍になる!バトルだ、俺は地縛神を超えてルドガーにダイレクトアタック!」
スピード・ウォリアー 攻撃力900→1800
スピード・ウォリアーがルドガーに向かって素早く近づき、攻撃を仕掛ける。
「甘い!永続トラップ地縛神の咆哮を発動!1ターンに1度フィールドの地縛神より攻撃力の低いモンスターが攻撃してきたときそのモンスターを破壊し攻撃力の半分のダメージを与える!」
ルドガーの発動したトラップから強風が飛んできてスピード・ウォリアーを破壊し遊星を襲う。
コナミ&遊星 LP5000→4100
「くっ…まだだ!ギガテック・ウルフで攻撃を仕掛ける!」
ギガテック・ウルフがルドガーに噛みつき、そのライフを減らした。
「ちっ…」
ルドガー LP2800→1600
「俺はカードを2枚伏せてターンを終了する」
コナミ&遊星 LP3800
フィールド 『ギガテック・ウルフ』(攻撃表示)
セット2
手札4(コナミ) 手札3(遊星)
「バトルだ!地縛神Uruよ不動博士の息子にダイレクトアタック!ヘル・スレッド!」
今度は遊星に向かって巨大蜘蛛が糸を吐き出してきた。
「やらせはしない!トラップカードスピリット・フォース!この戦闘で発生するダメージを0にする!」
「甘いな、カウンタートラップ地縛波!地縛神がいる時に発動された魔法か罠の効果を無効にする!」
「何!?」
守りの一手が封じられ遊星は糸によって弾き飛ばされてしまう。
コナミ&遊星 LP4100→1100
「くっ…」
「私はカードを1枚伏せてターンを終了。さあ次のターンで終わりだ」
ルドガー LP1600
フィールド 『地縛神Uru』(攻撃表示)
セット1 『地縛神の咆哮』
手札3
「俺のターン!よし…こいつに賭けるぜ。800のライフを払って魔の試着部屋を発動する!デッキから4枚めくってその中にいるレベル3以下の通常モンスターを特殊召喚する!4枚めくるぜ!よし…2枚目と3枚目にいたファイヤー・アイとジェネクス・コントローラーを召喚する!」
コナミ&遊星 LP1100→300
ファイヤー・アイ 攻撃力800
ジェネクス・コントローラー 攻撃力1400
「自ら命の灯火を消したか…」
「へっ…どうだろうな!俺はレベル2のファイヤー・アイにレベル4のギガテック・ウルフとレベル3のジェネクス・コントローラーをチューニング!白銀の翼はためかせ敵を魅了しろ!シンクロ召喚!降臨せよ、蒼眼の銀龍!」
3体が同調し、白き龍が場に降臨した。
蒼眼の銀龍 攻撃力2500
「このドラゴンは…少しだが赤き龍の痣が反応している?」
「精霊からの贈り物だからか…?まあいいや、蒼眼の銀龍の効果発動、次のターンのエンドフェイズまで効果の対象にならず効果では破壊されない!」
「何…!?」
「これで地縛神の咆哮は無駄に終わる!バトルだ、銀龍で攻撃、白銀のバーストストリーム!」
龍の口からエネルギー弾が発射され、ルドガー目掛けて飛んでいく。だが巨大な蜘蛛がその間に降り立った。
「だが、そんな作戦は想定内だ!永続トラップ発動…鎮守の煌画!攻撃対象は地縛神となる!」
「しまった…!地縛神の咆哮に気を取られてそいつを忘れてた!」
「やらせはしない!トラップ発動、シンクロ・バリアー!シンクロモンスターをリリースし、次のターンのエンドフェイズまで俺たちへのダメージを0にする!」
銀龍に巨大蜘蛛の糸が襲いかかる前にフィールドから消え去り、ダメージをとっさに交わした。
「ちっ…リリース・エスケープというわけか」
「サンキュー遊星!俺はカードを2枚伏せてターンエンド!」
コナミ&遊星 LP300
フィールド 無し
セット2
手札2(コナミ) 手札3(遊星)
「私のターン。…シンクロ・バリアーによってこのターンのダメージはないか。まあいい寿命が1ターン伸びたにすぎない、ターンを終了する!」
ルドガー LP1600
フィールド 『地縛神Uru』(攻撃表示)
セット0 『地縛神の咆哮』「鎮守の煌画』
手札4
「俺のターン!…行くぞコナミ!」
「おう!」
「この状況でも諦めぬか…」
「俺はチューナーモンスター、ジャンク・シンクロンを召喚!このモンスターの召喚に成功した時墓地のレベル2以下のモンスターを特殊召喚できる!来い、スピード・ウォリアー!」
遊星の場に現れたロボットがレバー引くとフィールドに空いた穴からスピード・ウォリアーが舞い戻る。
ジャンク・シンクロン 攻撃力1300
スピード・ウォリアー 守備力400
「行くぜ、永続トラップ蘇りし魂で墓地の通常モンスターを守備表示で特殊召喚する。来い、ファイヤー・アイ!」
ファイヤー・アイ 攻撃力800
「レベル2のファイヤー・アイにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!集いし星が新たな力を呼び起こす。光さす道となれ!シンクロ召喚!いでよ、ジャンク・ウォリアー!」
ジャンク・シンクロンがレバーを引くと2体は同調し1人の戦士を呼び出す。
ジャンク・ウォリアー 攻撃力2300
「何を出すかと思えばそんなモンスターか、地縛神の咆哮は地縛神より攻撃力の低いモンスターが攻撃してきた時にそのモンスターを破壊しその攻撃力の半分のダメージを与えられる、そいつに何ができる!」
「確かに俺1人ではここで終わりだ、だが俺には信頼できる友がいる。ジャンク・ウォリアーの効果発動、フィールドのレベル2以下のモンスターの攻撃力を吸収する、パワー・オブ・フェロウズ!」
「何だと…!?」
ジャンク・ウォリアー 攻撃力2300→3200
「しまった!地縛神の咆哮は地縛神より攻撃力の高いモンスターの攻撃は防げない!」
「この一撃でお前を倒し、サテライトに光を取り戻す!バトル、ジャンク・ウォリアーでルドガーにダイレクトアタック!スクラップ・フィスト!」
ジャンク・ウォリアーが後ろのジェット・エンジンを噴射しルドガーに急接近する。
「く…やむをえない!鎮守の煌画により地縛神Uruを攻撃対象に変更する!」
ジャンク・ウォリアーの前に地縛神Uruが立ち塞がる。
「へっ…俺たちの狙いは最初から地縛神を倒してマーサ達を解放することなんだよ!リバースカードオープン、イージー・チューニング!墓地のチューナーモンスタージェネクス・コントローラーを除外しその攻撃力をジャンク・ウォリアーに加える!」
ジャンク・ウォリアーはジェネクス・コントローラーのチカラも引継ぎ、地縛神に向かって拳を突き出す。
ジャンク・ウォリアー 攻撃力3200→4600
「なん…だと…?」
「これが俺たちの絆の力だ!」
巨大蜘蛛の腹部を目掛けてジャンク・ウォリアーは拳を振るう。その一撃に耐えられず地縛神は消滅してしまう。
ルドガー LP1600→0
こうして不動博士に因縁を持つダークシグナー、ルドガーとの対決は幕を閉じた。だが彼らの計画が成就する時はこの時にも刻一刻と近づいていた…。