遊戯王5D'sタッグフォース 満足の意志を継ぐ者   作:ゾネサー

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エンディングはマルチに存在する。どれもお前のバッドエンドだがな!

鬼柳、コナミ、遊星、ラモンは鉱山へと連れて行かれ、作業施設へと繋がる通路を通らされていた。首には監視員がスイッチを入れれば電流が流れる首輪をつけられ、迂闊に逆らうことは出来ない。そんな中、ラモンが耐えきれなくなったかのように鬼柳に詰め寄る。

 

「鬼柳!お前が負けるから俺まで鉱山へと送られたんだぞ!お前のせいで俺まで…」

 

「おい、やめろ!」

 

監視員が間に入り、ラモンを落ち着かせようとする。その隙を見て遊星がかがんで地面から何かを取ろうとするのを見たコナミはあえてラモンへと話しかけた。

 

「おいおい…お前が鉱山へと送られたのはあのロットンって奴とのデュエルに負けたからだろ?人のせいにすんなよ」

 

「うるせえ!てめえも見てただろうが!先攻1ターン目でライフを削りきられるなんてどうしのげばいいってんだ!」

 

「おい!それ以上無駄な口を叩くなら覚悟は出来ているだろうな?」

 

そういって監視員は電流を流すスイッチとなるデュエルディスクのボタンを押す構えをする。

 

「おっと…悪かったって。それは勘弁してくれ」

 

「……。あと少し進めば作業場に着く。そこでお前らには一生ダインを掘り続けて貰う」

 

「ダイン?」

 

「知らないのか?ダインはDホイールに必要な鉱石でトップスの奴らに高く売れる。こんなことも知らずにあのデュエルをしていたとはな…」

 

「悪かったな…」

 

そんな話をしている間に遊星は地面に落ちていた釘を拾い、懐に隠していた。そして作業場へとついたコナミ達は渡されたツルハシでダインを掘らされる。

 

「遊星、コナミ…お前たちは馬鹿だよ。俺のために本当に地獄まで付き合うなんてな」

 

「鬼柳…ここから脱出しよう。どこかに脱出出来る道はあるはずだ」

 

「無理だ。俺にその気はない。それにこの首輪はどうする?」

 

すると遊星は監視員の目を盗み、先ほど拾った釘で器用に首輪のロックを解除した。

 

「…!さすがは遊星だな。だが俺は今更ここを逃げる気はない。逃げるなら2人で逃げてくれ」

 

「鬼柳…」

 

鬼柳を説得できないまま黙々と作業を続けているとブザーが鳴り響き監視員の交代時間となる。その時間は遊星達がその場を離れるには十分だった。

 

「鬼柳!今なら…」

 

「言っただろうコナミ。俺はここを離れる資格なんてない」

 

頑なに逃げようとしない鬼柳、早く行動を起こさないと監視員が来てしまう。遊星とコナミは互いに頷いた。

 

「鬼柳…悪く思うなよ」

 

「俺たちは何としてもお前を連れて行く」

 

「お前ら…まさか」

 

コナミが鬼柳の体を抑え、遊星がみぞおちに軽くジャブを入れると鬼柳は意識を手放してしまう。遊星は2人の首輪も外し、コナミと一緒に鬼柳を背負って作業場から離れていく。するとその通路から風を感じ、その方向へと歩を進めると幸いにも鉱山の出口へと出ることができた。

 

「…ここは」

 

すると鬼柳が目を覚まし、遊星達が自分を連れ出したことに気づく。

 

「もう俺のことは放っておけと言っただろう!」

 

感情が高ぶった鬼柳は2人へと掴みかかる。突然のことに足がもつれた2人は鬼柳もろともちょっとした崖を転がり落ちてしまった。

 

「いてて…。…なんだこれ」

 

「これは…デュエルディスクが突き立てられている?」

 

彼らの前には100本を超える数のデュエルディスクが地面に突き刺さっている異様な光景があった。

 

「…そうか。これは鉱山で死んだ人の墓。俺が…こいつらを殺しちまったんだ」

 

「鬼柳!あまり自分を責めるな」

 

「だってそうだろう?俺がデュエルで倒したやつは鉱山へと送られる。つまり俺が殺したも同じじゃねえか」

 

「鬼柳…」

 

鬼柳にかける声が見つからず場が静かになったところに何かを引きずるような音が聞こえてくる。そしてその音の発生源は鬼柳の知っている人からだった。

 

「…ニコ、ウエスト!?どうしてお前らがここに?」

 

「鬼柳兄ちゃん!やっぱり脱出していたんだね!」

 

それはチームサティスファクションのファンで鬼柳に憧れている姉弟(きょうだい)。彼らと鬼柳は何回か話したことがあり、彼らにはあのデュエルで鉱山送りにされてしまった父親がいることを知っていた。

 

「どうして…。どうして俺なんかを。お前らには俺より助けるべき人がいるだろうが!」

 

「ですが今、私たちはあなたを助けることが出来ます。あなたはウエストにとってヒーローだから。…そして私にとっても」

 

元々サテライトの出身の彼らは希望のないサテライトでも活気的に活動していたサティスファクションこそが希望だった。サテライトに住んでいても満足できる活動ができる。それこそがサテライト時代の彼らを支えていた。

 

「それは…俺たちのDホイールか」

 

姉弟が必死に押して鉱山まで持ってきたもの、それは遊星とコナミのDホイールだった。

 

「遊星兄ちゃんにコナミ兄ちゃん!これを使って鬼柳兄ちゃんと逃げて!」

 

「お前ら…」

 

だが突然背後からライトが5人を照らし出した。それはロットンのDホイールのライト。彼は彼らのDホイールが無くなっているのを不自然に思い、何人かの部下を連れて念のために鉱山へとDホイールを走らせていたのだ。

 

「やっぱりな…あいつらを山から逃すな!」

 

「へい!」

 

「鬼柳!逃げるぞ!」

 

「…ああ。こいつらまで巻き込むわけにはいかねえ」

 

「遊星、鬼柳!ロットンは俺が相手をする。2人はあの後ろにいるDホイールから逃げてくれ!」

 

「ああ、頼んだコナミ!」

 

コナミはDホイールに乗り込むとロットンのDに体当たりを仕掛ける。しかし巨大なロットンのDホイールはビクともしない。

 

「お前は俺が相手をする!ついて来い!」

 

「ほう、面白い」

 

コナミとロットンは小さなトンネルへと入っていった。

 

そして遊星と鬼柳は別のトンネルへと入り部下達のDホイールから逃げようとしていた。だがDホイールは1人で乗るように作られているため多くても2人しか乗れない。つまり遊星のDホイールで4人を運ぶことは出来ないため、彼らは段々と差を縮められていった。

 

「鬼柳、あのトロッコに乗り込むんだ!」

 

「あれに乗るしかねえか…!」

 

Dホイールに乗っている遊星が先の様子を確認し、トロッコを発見する。ニコとウエストが乗ったのを確認し、鬼柳がトロッコを押して十分に加速させると自分も乗り込んだ。これでスピードの差はあまりなくなったが所詮トロッコとDホイールでは分は悪い。このままだとやはり追いつかれてしまう。そんな中トロッコに入っていたおそらくダインであろう石をウエストが投げつけて1台のDホイールにぶつけた。

 

「おい!お前らは俺の後ろに下がっていろ!」

 

「嫌だい!僕らも一緒に戦うんだい!」

 

「私もです…!」

 

ニコも石を投げつけてDホイールが近づくのを防ぐ、遊星もDホイールで体当たりを仕掛け、できるだけスピードを出させないようにしていた。

 

「何で…どうしてお前らはそこまで」

 

「僕は鬼柳兄ちゃんに教わったんだい!父ちゃんを助けるのがすごく難しくても鬼柳兄ちゃんのように諦めず戦えばいつかは助けることが出来るって!」

 

「ウエスト…。お前は幻を見ていただけだ。いつも戦っていた俺の心は本当は死んでいたんだ」

 

「そんなことないやい!」

 

「鬼柳さん…私もそう思います。あなたは最後までデュエルを諦めようとはしなかった…。そんなあなたの心が本当は死んでいたなんてことはありません」

 

「俺は…。…!」

 

鬼柳がトロッコのレバーを引き、急ブレーキをかけ出す。

 

「鬼柳兄ちゃん!?ブレーキをかけたら追いつかれちゃうよ!?」

 

ウエストの言う通りトロッコは減速していく。だがトロッコの先は急カーブだった。勢いのついていたトロッコだがブレーキをかけたお陰でなんとか曲がるのに成功する。そして鬼柳の行動の真意を見抜いていた遊星もそのカーブを曲がりきった。だが後ろにいた部下達はほとんどが曲がりきれず壁にぶつかりクラッシュしてしまう。

 

「俺は…それでも今戦っている。戦うことで生きようとしているのか…?」

 

だが不幸にもそのトロッコが向かっていた先は遊星達がいた場所とは違う作業場。このトロッコはダインを保管場所に運ぶためのものだったのである。鬼柳達はダインの保管場所にトロッコの中身ごと突っ込んでしまう。

 

「おい…お前ら。下手な真似をするとこのショック銃を撃つぞ」

 

当然そこにいた2人の監視員に見つかり、鬼柳達は連れて行かれる。だが、先の方に別のレールとトロッコがあるのを見つけた鬼柳は子供達を走らせると1人の監視員を不意をついて気絶させた。後ろにいたもう1人の監視員がショック銃を撃とうとするも、機会を伺っていた遊星がDホイールでその銃を弾き飛ばし、鬼柳を乗せて子供達の元へと向かった。

 

だが子供達は何故かトロッコに乗らず、ある一点を見つめていた。

 

「父ちゃん…!?」

 

「父さん!」

 

「ウエスト、ニコ!?何故ここに…?」

 

「…!父親なのか…!」

 

感動の再会も束の間、他の監視員達が迫ってきている。

 

「3人ともそのトロッコに乗れ!」

 

ニコ、ウエスト、彼らの父親も乗せてトロッコは走り出した。彼らを追うように遊星が鬼柳を乗せてDホイールを走らせ、さらに後ろに監視員と部下達がDホイールで追いかけている状況となった。幸いにも出口は近く、トロッコはそこに向けて走っていたが…。

 

「逃がすか!」

 

彼らの1人があるスイッチを押すとトロッコのコースが変わり、出口から離れてしまう。代わりに向かった螺旋状のレールを降下していくトロッコだったが下の方のレールが壊れているのが見えていた。

 

「このまま奈落の底に落ちな!」

 

「まずいよ…このままじゃ。父ちゃん!」

 

「父さん…!」

 

「…下の方に見えるレバー。コンソールさえ壊せば手動でも切り替えが出来るはずだ」

 

抱きついてくる子供達を離し、石を1つ懐に入れ鬼柳達に語りかける。

 

「私はあのレバーめがけて飛び降ります!無理な願いですが…子供達のことを頼みます」

 

「何だと!待て…それなら俺が!」

 

「もう1度…あのデュエル以外での私の精一杯を子供達に見せるんです…!」

 

「馬鹿野郎!ならお前が生きているところを見せてやれ!」

 

「生きるために私は戦うんです!」

 

「…!」

 

父親の生き様を見せる覚悟は止められない、そう判断した遊星は1つ行動に出る。

 

「鬼柳。ハンドルを頼む!」

 

「遊星…?」

 

すると遊星はDホイールから飛び、一つ下のレールを走っていた彼らのトロッコに着地した。

 

「あなたは…」

 

「俺は遊星だ。あなたの覚悟、俺は止めはしない。だが1つ、やらせてもらう」

 

すると遊星は釘を取り出し、彼の首輪を外した。

 

「今彼らの中には監視員もいる。これであいつらに妨害はされない…俺にできるのはここまでだ」

 

「遊星さん…ありがとうございます。…はあっ!」

 

「父ちゃん!」

 

「父さん!」

 

そう言って彼は下手したら奈落に落ちてしまう危険を顧みず、レバーめがけてダイブする。するとレバーの取っ手に捕まることに成功する。

 

「くっ…させるか!」

 

部下の1人がレバーをロックして手動で動かせなくするも、懐に入れていた石でコンソールを壊し、手動で動かそうとする。ぶら下がっている状態でレバーを自分とは逆側に押すという無理な体勢だったが子供達への思いがなせる技か、レバーを切り替えるのに成功する。

 

「すごい…すごいよ父ちゃん!」

 

彼らのトロッコはポイントを変えたことで奈落の底へは沈まず、1つの終着地点へとたどり着いた。そして父親も何とか這い上がると遊星のDホイールに乗った鬼柳が手を伸ばした。

 

「捕まれおっさん!」

 

何とか鬼柳の後ろに乗せることに成功し、ウエスト達と合流した。後ろからやってきたDホイーラーを遊星と鬼柳が気絶させ、難を逃れることに成功した。

 

一方、コナミはロットンを止めるためデュエルを挑んでいた。

 

「俺とデュエルだ!」

 

「デュエルだと?命知らずな奴め…いいだろう」

 

「スピード・ワールド2、セットオン!」

 

「 「 ライディングデュエル、アクセラレーション! 」」

 

スピード・ワールド2によるライディングデュエルが始まる。トンネルに第一コーナーはないため先攻はランダムによって決定された。

 

「…ふ、俺のターンからだ。ドロー!ガトリング・オーガを召喚!」

 

藍色のコートをまとった悪魔がフィールドに降り立つ。腹部には発射口が付いており、その横にはハンドルが付いている。

 

ガトリング・オーガ 攻撃力800

 

「ゲッ…そのモンスターは!」

 

「俺の必殺先攻ワンターンキルの完成だ…。俺はカードを5枚セット!そしてガトリング・オーガの効果を発動!このモンスターはセット魔法・罠カードを墓地へと送ることで相手に800のダメージを与える。俺の伏せているカードは5枚、つまりお前の負けだ!まずは1発目!」

 

肩についている銃の装填口に弾が入り、ハンドルを回すと腹部からガトリング砲が発射された。

 

「…俺は運がいいぜ!手札のハネワタを墓地に捨てることで効果を発動!俺がこのターン受ける効果ダメージは0になる!」

 

ガトリング砲の弾が毛むくじゃらのモンスターに全て弾き飛ばれた。

 

「何だと…?俺の必殺技を交わしやがったか。まあいい、策はいくらでもある。ターンエンドだ」

 

ロットン LP4000

 

フィールド 『ガトリング・オーガ』

 

セット4

 

手札0

 

sc0

 

「っし…俺のターン!相手フィールドにのみモンスターがいる時、手札のレベル・ウォリアーはレベル4として特殊召喚できる!」

 

顔に星が描かれた戦隊モノのヒーローのような赤い衣装を身につけた人型のモンスターが颯爽と現れた。

 

レベル・ウォリアー 攻撃力300

 

コナミ sc0→1 ロットン sc0→1

 

(ガトリング・オーガは怖えモンスターだが攻撃力は800。手札のジェネクス・コントローラーを召喚してシンクロ召喚で攻めれば…!)

 

「おっと…こんな狭いトンネルにこれ以上モンスターを呼ばれたらたまらねえ。永続トラップ発動、狭小の地下道!お互いに場に出せるモンスターは1体までとなり2体以上いる時は1体になるように墓地に送る!」

 

「何!?くっ…カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

シンクロを封じられ、ロットンにターンを回してしまうコナミ。結果としてロットンの場にガトリング・オーガが残ってしまった。

 

コナミ LP4000

 

フィールド 『レベル・ウォリアー』(攻撃表示)

 

セット2

 

手札3

 

sc1

 

「俺のターン!」

 

コナミ sc1→2 ロットン sc1→2

 

「あいつのガトリング・オーガはセットしたカードしか送れねえ…だから狭小の地下道は送られねえけど…!」

 

「3発の弾丸をくらいな!ファイア!」

 

ガトリング・オーガに装填された3回分の弾丸がコナミを襲う。

 

「一気にライフを持って行かれちまった…!」

 

コナミ LP4000→1600

 

「俺はガトリング・オーガをリリース!フルアーマー・オーガをアドバンス召喚!」

 

「何!ガトリング・オーガをリリースした!?」

 

紺色のスーツに身を包んだ悪魔が降臨する。両手にはサイコガンらしきものが組み込まれていた。

 

フルアーマー・オーガ 攻撃力1600

 

「ふふ…勝利へのシナリオは完成した。フルアーマー・オーガでレベル・ウォリアーを攻撃!」

 

(俺がこの戦闘で受けるダメージは1300…。だがわざわざガトリング・オーガをリリースしてまで出したモンスター…ここは!)

 

「トラップ発動、凡人の施し!カードを2枚ドローし手札にある通常モンスター、ジェネクス・コントローラーを除外!」

 

「ここで手札を入れ替えた…?何をしてきやがる」

 

「引いたぜ…。永続トラップ、死力のタッグ・チェンジ!俺の表側攻撃表示モンスターが戦闘で破壊される時、その戦闘ダメージを0にしてダメージステップ終了時に手札のレベル4以下の戦士族モンスターを特殊召喚する!来い、スパークマン!」

 

レベル・ウォリアーと入れ替わるように雷を操る戦士がコナミのフィールドに見参した。

 

E・HERO スパークマン 攻撃力1600

 

「ほお…やるじゃねえか。だが弾丸はまだお前を狙ってるぜ」

 

「何だと!?」

 

「フルアーマー・オーガがバトルで相手モンスターを破壊したことでお前は1000のダメージを受ける!」

 

フルアーマー・オーガがコナミをめがけてサイコガンを放った。

 

「戦闘ダメージ狙いと思わせて効果ダメージを…!」

 

コナミ LP1600→600

 

コナミのライフがスピード・ワールド2におけるデッドラインへと入ってしまう。

 

「ターンエンドだ!」

 

ロットン LP4000

 

フィールド 『フルアーマー・オーガ』

 

セット0 『狭小の地下道』

 

手札0

 

sc2

 

「俺のターン!」

 

コナミ sc2→3 ロットンsc2→3

 

「次のターン、ロットンのscは4。spを引かれたらスピード・ワールド2の効果でダメージを受けて終わっちまう…。俺はスパークマンをリリースしサイバネティック・マジシャンをアドバンス召喚!」

 

白いローブに身を包んだ魔法使いが場に現れる。

 

サイバネティック・マジシャン 攻撃力2400

 

「バトルだ!サイバネティック・マジシャンでフルアーマー・オーガに攻撃!」

 

サイバネティック・マジシャンが呪文を唱えるとフルアーマー・オーガの持っている銃が暴発し爆発した。

 

ロットン LP4000→3200

 

「かかりやがったな。フルアーマー・オーガが破壊されたことでフルアーマー・オーガの効果を発動!墓地からガトリング・オーガが復活する!」

 

「何…!」

 

先ほどリリースされたガトリング・オーガがフィールドにまた戻ってしまう。

 

ガトリング・オーガ 攻撃力800

 

「くっ…カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

コナミ LP600

 

フィールド 『サイバネティック・マジシャン』(攻撃表示)

 

セット1 『死力のタッグ・チェンジ』

 

手札2

 

sc3

 

「俺のターン、このカードがspか罠か…それともモンスターか。まさにこのドローはお前の導火線となる」

 

「へっ…引けるもんなら引いてやがれ!」

 

「引いてやるよ…ドロー!…チッ」

 

コナミ sc3→4 ロットン sc3→4

 

「外したか!」

 

「だがエンディングはマルチに存在する。どれもお前のバッドエンドだがな!墓地にフルアーマー・オーガがいるときガトリング・オーガをリリースすることでビッグキャノン・オーガは特殊召喚できる!」

 

灰色のコートを着た悪魔が肩に2本の大砲を担ぎながら現れた。

 

ビッグキャノン・オーガ 攻撃力2400

 

「だが攻撃力はサイバネティック・マジシャンと同じ!」

 

「甘いな。墓地のトラップを発動!スキル・サクセサー!こいつを除外することで俺のビッグキャノン・オーガは攻撃力がエンドフェイズまで800ポイントアップする!」

 

ビッグキャノン・オーガ 攻撃力2400→3200

 

「ガトリング・オーガで送っていたのか…!」

 

「バトルだ!ビッグキャノン・オーガでサイバネティック・マジシャンに攻撃!」

 

肩の大砲から巨大な弾丸がサイバネティック・マジシャンめがけて放たれた。

 

「やらせるか!トラップ発動、迎撃準備!フィールド上の戦士族か魔法使い族を裏側守備表示に変更する!」

 

「だがビッグキャノン・オーガは悪魔族だ!」

 

「俺はサイバネティック・マジシャンを守備に!」

 

サイバネティック・マジシャンは防御の体勢をとり衝撃を抑える。

 

サイバネティック・マジシャン 守備力1000

 

「ち…耐えたか。ターンエンドだ」

 

ビッグキャノン・オーガ 攻撃力3200→2400

 

ロットン LP3200

 

フィールド 『ビッグキャノン・オーガ』(攻撃表示)

 

セット0 『狭小の地下道』

 

手札0

 

「俺のターン!」

 

コナミ sc4→5 ロットン sc4→5

 

「…手札からspーデッド・シンクロンを発動!scが5以上ある時、墓地のモンスターを除外することでシンクロ召喚することが出来る!ただしシンクロしたモンスターはエンドフェイズに除外される!」

 

「狭小の地下道をすり抜けてシンクロだと…!?」

 

「俺は墓地のレベル6のサイバネティック・マジシャンとレベル1のハネワタを除外!聖なる命の灯火、今ここに永遠(とわ)に輝く星となる!シンクロ召喚!降誕せよ、エンシェント・ホーリー・ワイバーン!」

 

トンネルを埋め尽くすほど巨大な胴体を持つ龍が降臨した。

 

エンシェント・ホーリー・ワイバーン 攻撃力2100

 

「エンシェント・ホーリーの効果発動。相手よりライフが下回っている時その分攻撃力が下がる!」

 

エンシェント・ホーリー・ワイバーン 攻撃力2100→0

 

「攻撃力を0にしてくるだと…?」

 

「そしてこのカードとコンボだ!spーリアクター・ポッド!scが4以上の時、攻撃力が1000以下のモンスターを選択しその元々の攻撃力分のダメージを与える!」

 

「ちっ…そういうことか」

 

ロットンの前に小さな爆弾が置かれ、爆発した。

 

ロットン LP3200→1100

 

エンシェント・ホーリー・ワイバーン 攻撃力0→1600

 

「さらにエンシェント・ホーリーをリリースし偉大(グレート)魔獣ガーゼットを召喚する!」

 

身体中に毛が生えた悪魔が腕を組みながら現れた。

 

偉大魔獣ガーゼット 攻撃力0

 

「偉大魔獣ガーゼットの攻撃力はリリースしたモンスターの元々の攻撃力の倍になる!」

 

「何い!?」

 

悪魔の体が巨大化していきトンネルを覆い尽くすほどの大きさとなる。

 

偉大魔獣ガーゼット 攻撃力0→4200

 

「偉大魔獣ガーゼットでビッグキャノン・オーガに攻撃!」

 

悪魔が手をかざすとビッグキャノン・オーガに向かって雷が放たれた。

 

「まだだ!墓地のトラップを除外して発動!ダイナマイト・ウォール!相手が攻撃してきた時墓地のこのカードを除外することで攻撃してきたモンスターを破壊し、俺のフィールドのカードを全て除外する!」

 

「何だと!?」

 

「させるかあ!」

 

「な…お前は!」

 

ロットンの部下から奪い取ったDホイールに乗って鬼柳がコナミ達が走っていたトンネルの上部からロットンに高低差を利用した体当たりをかまし、怯ませる。後ろからは遊星も彼らを追ってきた。その間にニコとウエストはレバーへ飛び込んだ父親の治療のため横にあった小道から外へ脱出していた。

 

「ち…どけえ!」

 

するとロットンのDホイールが変形し、複数人と対戦できるような巨大なタイプへと展開した。

 

「発動しろダイナマイト・ウォール!…そしてこれをお前らにプレゼントだ!」

 

ロットンが何かのスイッチを押してコナミ達の方へと投げる。

 

「あれは…!」

 

「ダイナマイト…!?」

 

「鬼柳、コナミ!」

 

下を走っているコナミ達に声をかける遊星だったがダイナマイトの設定時間はわずか5秒。狭いトンネルで避ける術はなく4人とも爆発で飛ばされてしまった。

 

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