遊戯王5D'sタッグフォース 満足の意志を継ぐ者   作:ゾネサー

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新たな可能性を求めて

WRGPに参加しているDホイーラーが次々とゴーストのようなDホイーラーにクラッシュさせられる光景がスクリーンに映し出された。

 

「おい、牛尾!何が起きてんだよ!」

 

太郎と別れたコナミは万が一の時のために待機していた牛尾に問い詰めた。

 

「どうやら…システムが書き換えられてWRGPのルールがバトルロイヤルに変えられちまったみてえだな。あのゴーストみたいなのが他にもちらほら出てきてやがる。早めに対処しねえとこりゃやべえぞ」

 

「何だって…。なら、早めに助けねえと!俺も行くぜ!」

 

「おいおい、お前は一般人なんだ。大人しく待機しておけ」

 

「んなこと言ってる場合じゃねえだろ!」

 

コナミと牛尾が言い合っているとサージェント相川が近づいていき、助言をした。

 

「ですが牛尾さん…。さすがにこの数はセキュリティでも対処に時間がかかってしまう。彼にはゴーストを倒した実績もあるし頼んだ方がいいと思いますよ」

 

「まあ…そう言われるとそうなんだがよ。仕方ねえな、あくまでも安全を第一に考えて救助してくれよ」

 

「分かった!なら早速…」

 

「待て!本官も一緒に行こう。相手は大人数で来ているんだ。単独で向かうのは危険だろう」

 

「そうか。ならついてきてくれ!」

 

「おい、コナミ!何が起きてるんだ!」

 

幸子や鬼柳も事態の異常さに気づき、駆けつけてくる。

 

「あのゴースト達がDホイーラーを無差別に襲ってる!俺は助けに行くぜ、鬼柳達も後ろから付いてきてくれ!」

 

「わ、分かった!」

 

コナミと相川が海上レーンからDホイーラーが襲われている場所に出て行き、少し遅れて幸子や鬼柳も付いてきた。かなり先に遊星の姿も見え、彼もこの事態に黙っていられず助けに来たと思われる。

 

そんな中、道が二手に分かれていたためコナミと相川、幸子と鬼柳はここで別れてそれぞれのレーンのDホイーラーを救助することになった。そして彼らの進んだ先には今にもやられてしまいそうな女性Dホイーラーがいた。

 

A・O・J(アーリー・オブ・ジャスティス)ブラインド・サッカーで貴様へとダイレクトアタックする!」

 

「ひっ…!?」

 

体から伸びている管から女性Dホイーラーに向かって光線が降り注いでいった。

 

A・O・J ブラインド・サッカー 攻撃力1600

 

「させるか!俺は手札の工作列車シグナル・レッドの効果を発動!こいつを特殊召喚し、攻撃の対象をこいつに変える!そして、この戦闘ではこいつは破壊されない!」

 

「何だと?」

 

コナミがそのデュエルに割って入り、手札から列車を走らせた。そのまま女性Dホイーラーの前を通った列車が光線を受け止め、被害を抑える。

 

工作列車 シグナル・レッド 守備力1300

 

「ここは危険だ!俺たちに任せてくれ!」

 

「え、ええ!ありがとう!」

 

礼を言いながら女性DホイーラーはゴーストらしきDホイーラーが見当たらない安全なレーンへと逃れていく。

 

「ちっ…余計なことを。まあいい、貴様らもDホイーラーならばプラシド様の命令に従い排除させてもらう」

 

「プラシド?誰だそいつ?」

 

「貴様らに語る言葉はない。俺はこれでターンを終了する!」

 

謎のDホイーラー LP4000

 

フィールド 『A・O・J ブラインド・サッカー』(攻撃表示)

 

セット0

 

手札5

 

sc1

 

「へっ…まあいいさ、とりあえず話はお前達を懲らしめてからだ!俺のターン!」

 

相川 sc(スピードカウンター) 0→1 コナミ sc0→1 謎のDホイーラー sc1→2

 

「手札からsp(スピードスペル)—オーバー・ブーストを発動!エンドフェイズにscが1になる代わりにscを4つ上げる!」

 

Dホイールの後方から勢いよく噴射が起こり、一時的にスピードを増していった。

 

コナミ sc1→5

 

「手札からsp—スピード・フュージョンを発動!scが4つ以上ある時、手札及びフィールドのモンスターで融合を行うことが出来る!シグナル・レッドと手札の大木炭18で融合!赤信号を点灯させし列車よ、新たな火種を投入しエネルギーへと変えろ!融合召喚!重爆撃禽(じゅうばくげきん)ボム・フェネクス!」

 

翼もろとも体が炎によって燃え盛った怪鳥が空中を舞った。

 

重爆撃禽 ボム・フェネクス 攻撃力2800

 

「融合モンスターだと…」

 

「びびったか!増援が来るまでにはやめに攻撃を仕掛けさせてもらうぜ!手札からファイヤー・アイを追撃で出してバトルだ!ボム・フェネクスでブラインド・サッカーに攻撃!不死鳥急降下撃(フェネクス・ダイブ・アタック)!」

 

ファイヤー・アイ 攻撃力800

 

空より多数の隕石が落ちていき、点ではなく面でブラインド・サッカーを押しつぶしていった。

 

「くおっ…!」

 

謎のDホイーラー LP4000→2800

 

「さらにファイヤー・アイでダイレクトアタック!火炎旋風!」

 

燃え盛る目玉がまつげの代わりに生えている翼を使い、旋風を巻き起こす。すると自身の炎が旋風に乗り、謎のDホイーラーへとぶつけられた。

 

謎のDホイーラー LP2800→2000

 

「カードを1枚伏せてターンエンドだ!」

 

コナミ LP4000

 

フィールド 『重爆撃禽 ボム・フェネクス』(攻撃表示) 「ファイヤー・アイ』(攻撃表示)

 

セット1

 

手札0

 

sc5→1

 

「ならば俺のター…」

 

「おっと、本官を忘れてもらっては困るな。バトルロイヤルルールを仕掛けてきたのはそちら、精々利用させてもらう。本官のターン!」

 

相川 sc1→2 コナミ sc1→2 謎のDホイーラー sc2→3

 

「本官の手札のサイバー・ドラゴンは相手フィールドにのみモンスターが存在する場合特殊召喚ができる!」

 

「だが、俺の場にはモンスターはいない!」

 

「そうはいかぬ。バトルロイヤルルールでは自分以外のプレイヤーは全て相手とみなされる。本官はコナミの場にモンスターがいることでこのモンスターを特殊召喚する!」

 

「チッ…気づいていたか」

 

場にあられたのは白き機械龍。まるで本物のドラゴンのような動きでフィールドを舞う。

 

サイバー・ドラゴン 攻撃力2100

 

「バトルだ!ダイレクトアタックを仕掛けさせてもらう。エヴォリューション・バースト!」

 

口の部分から貯められたエネルギーがそのまま謎のDホイーラーへ放たれた。

 

「おのれ…我らディアブロの邪魔を!」

 

謎のDホイーラー LP2000→0

 

ゴーストのようなDホイーラーはライフが0になった途端爆発した。そしてそこから破損したロボットのパーツが四散する。

 

「やっぱりゴーストみてえなロボットだったか」

 

「…!コナミ、すぐにこの場を離れるぞ!」

 

「げっ…なんだあの数は!」

 

ディアブロの自爆は厄介なDホイーラーがいることの証。10人のディアブロがコナミ達へ近づいていく。その人数から逃れる術はなく、強制的にデュエルが開始されてしまう。そして10人のディアブロ達は同時にあるモンスターを召喚する。そのモンスターが示すのはバトルロイヤルルールを利用した物量作戦だった。

 

「A・ボムを召喚する!」

 

彼らはそれぞれ小型の爆弾のようなモンスターを合計して10体場へと出した。

 

A・ボム 攻撃力400

 

そしてその内の2体はサイバー・ドラゴンへと突っ込んでいった。

 

「一体何を…!」

 

「A・ボムは光属性のモンスターに戦闘で破壊された時、フィールドのカードを2枚破壊する!」

 

「やべえ…サイバー・ドラゴンは光属性!」

 

「くっ…」

 

A・ボムの爆発でコナミの場の3枚のカードとサイバー・ドラゴンが消え去ってしまった。

 

「さあ、邪魔なデュエリストは消え去れ!ゆけ、A・ボム!」

 

コナミに向かって合計8体のA・ボムが体にぶつかっていった。

 

「ぐああっ…!10対2なんてきつすぎるだろ…!」

 

コナミ LP4000→800

 

「ふふ…片方はもう虫の息。もう片方もすぐに仕留めるとしよう。我々はターンを終了する」

 

「俺の…ターン!」

 

コナミはなんとかカードを引くも、8回の連続攻撃で体はボロボロになっていた。

 

「コナミ。あとは本官に任せろ」

 

「相川…?」

 

「次のターン。本官は奴らのモンスターを全滅させる。信じてくれ」

 

「…分かった。俺はモンスターをセットしてターンエンド!」

 

コナミ LP800

 

フィールド 裏側守備表示1

 

セット0

 

手札0

 

「ゆくぞ、本官のターン!…来たか。本官は手札より2体目のサイバー・ドラゴンを呼び出す!」

 

ドラゴンと見違えるような機械龍が再び姿を表す。

 

サイバー・ドラゴン 攻撃力2100

 

「だ…駄目だ。サイバー・ドラゴンは光属性。A・ボムを攻撃したら破壊されちまう!」

 

「コナミよ、本官の機皇帝への対策。今ここで見せてやろう。それで奴らを消滅させる」

 

「な…ど、どうやって?相手フィールドには8体もあの爆弾モンスターがいやがるんだぜ」

 

「本官はサイバー流の継承者…。サイバー流の継承者のみが使える特殊な融合召喚があるのだよ!」

 

そう言って相川が手をかざすとフィールドに巨大な渦が発生した。サイバー・ドラゴンがその中へと吸い込まれていくと、相手のフィールドにいるはずの8体のA・ボムもその中へと吸いこまれていく。

 

「何が起こってるんだ…!?」

 

「融合召喚!いでよ、キメラテック・フォートレス・ドラゴン!」

 

9つの首が飛び出し、それぞれがからまりあいながらもヘビのようにフィールドへと機械龍が降り立った。

 

キメラテック・フォートレス・ドラゴン 攻撃力9000

 

「バトルだ。フォートレス・ドラゴンでそこの貴様へと攻撃する。本来あるWRGPのルールを捻じ曲げ悪事を働くその行為、決して許すことはできぬ!エヴォリューション・リザルト・アーティレリー!」

 

9つの首からそれぞれ放たれるエネルギー弾が1人のディアブロを襲う。その勢いは凄まじく、他のディアブロをも巻き込んでいった。やがて倒されたディアブロの自爆機能が発動し、他のディアブロと共に消滅していく。

 

「す、すげえ…」

 

彼らはさらなる増援が来る前にその場を去っていく。だが、一瞬でA・ボムを消し去った相川。機皇帝への対策として用意したコナミの融合とはまた違った答えを導き出した彼は一体どんな策を使用したのだろうか。

 




バトルロイヤルルールについてはアニメでもこのような演出で、コナミと相川をタッグとした2対2のまともなバトルにしようかとも思いましたが、相川の力をコナミに見せるためにあえて2対10という状況にしました。

この機皇帝の対策はTFでやった方も多いかもしれませんね。


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