遊戯王5D'sタッグフォース 満足の意志を継ぐ者   作:ゾネサー

48 / 72
自分が目指す場所

ディアブロ達を何とか退けた彼らに遠くのレーンから光が降り注ぐ。その光の源は遊星が召喚した流星のように輝き、周囲を照らしているドラゴン。

 

遊星はそのモンスターの力を使い機皇帝ワイゼルを扱うDホイーラー、プラシドを倒すことに成功していた。ディアブロも5D'sやネオサティスファクション、遊星をその境地へと導いた謎のDホイーラーによって片付けられ事態は収束された。

 

…だが、プラシドの仲間と思わしき2人の人物が破損してしまったロボット、プラシドを回収した後遊星にWRGPに出る旨を伝え、空中に空いた穴からどこかへ消え去ってしまった。

 

「遊星が今倒したのは機皇帝…。あれが遊星の機皇帝への答えなんだな」

 

「なるほど…彼はお前の仲間か。見事な力だ」

 

これを見たコナミは機皇帝を倒すために必要な力の大きさを肌で感じ、このままでは足りないという焦燥感に駆られていた。

 

「頼む相川!さっきディアブロにやったお前の機皇帝への対策…俺に教えてくれないか!」

 

牛尾に事態が収まったことや被害状況を無線により連絡し終えた相川にコナミは頼み込む。

 

「…駄目だ、と本来なら言いたいが。事態が事態だ。どうやら本官自身の手で奴らを倒すことも不可能そうだしな」

 

「え?何でだ?お前らもWRGP出てるだろ?」

 

「よく考えてみろ、WRGPでこのような事態が起きたんだ。続行にあたってセキュリティの強化が必要となるのは自明の理。牛尾さんによると我々は棄権せざるを得ないらしい」

 

「そうなのか…」

 

「だが、本官が行ったのは由緒あるサイバー流の継承者のみが使うことの許される奥義。簡単に伝統を無視することも出来ない」

 

「なら、どうやったら教えてくれるんだ?」

 

「…お前が今まで培ってきた答え。それにかけた努力が偽りで無いのなら本官に挑み、見せてみろ」

 

「分かりやすくていいな。いいぜ、俺の力を見せてやる!」

 

彼らはレーンを外れ、近くのスペースのある場所へ移動しDホイールを停める。

 

「始めるぞ。この勝負でコナミ、お前の覚悟を見極める」

 

「ああ。あいつらがWRGPに出てくるって分かった今、足踏みする訳にはいかねえ。全力でいくぜ!」

 

「 「 デュエル! 」 」

 

ディスクがランダムに先攻を選出し、相川とコナミのデュエルが開始された。

 

「俺のターンからだ!ドロー!俺はモンスターをセットし、カードを1枚伏せるぜ!ターンエンドだ!」

 

コナミの場に正体不明のモンスターが現れる。

 

コナミ LP4000

 

フィールド 裏側守備表示1

 

セット1

 

手札4

 

「本官のターン、ドロー!このモンスターは相手フィールドにのみモンスターが存在するとき特殊召喚することができる!」

 

「やっぱり来たか…!」

 

「現れよ、サイバー・ドラゴン!」

 

体を激しくうならせ、咆哮とともに機械の龍が姿を見せた。

 

サイバー・ドラゴン 攻撃力2100

 

「バトルだ。サイバー・ドラゴンで攻撃!エヴォリューション・バースト!」

 

機械龍の口から白いエネルギー弾が放たれる。そのエネルギーはそのままセットされたモンスターを包み込んだ。

 

UFOタートル 守備力1200

 

「くっ…だが、戦闘破壊されたUFOタートルの効果でデッキからギガテック・ウルフを特殊召喚するぜ!」

 

円盤から鉄で作られたオオカミが遠吠えをあげながら降りてくる。

 

ギガテック・ウルフ 攻撃力1200

 

「ふむ…ここで見せてやってもいいがまだ早いか。本官はカードを1枚伏せてターンを終了する」

 

相川 LP4000

 

フィールド 『サイバー・ドラゴン』(攻撃表示)

 

セット1

 

手札4

 

「俺のターン!一気にいくぜ!俺はチューナーモンスター、ジェネクス・コントローラーを召喚だ!」

 

頭の左右にアンテナがついたロボットがオオカミの隣へ降り立つ。

 

ジェネクス・コントローラー 攻撃力1400

 

「頼んだぜお前ら!俺はレベル4のギガテック・ウルフにレベル3のジェネクス・コントローラーをチューニング!3つのエレメントを司るものよ、炎の力を拳に宿しあらゆる敵を焼却せよ!シンクロ召喚!燃やし尽くせA(アーリー)・ジェネクス・トライフォース!」

 

ジェネクス・コントローラーがギガテック・ウルフに電波を飛ばし、人型の機械へと変貌させていった。手の部分にある3つのランプのうちの1つ、オレンジのランプが点灯する。

 

A・ジェネクス・トライフォース 攻撃力2500

 

「さらに、手札からアイアン・コールを発動だ!俺の場に機械族モンスターのトライフォースがいることで墓地のレベル4以下の機械族モンスターを特殊召喚できる。戻ってこい、ギガテック・ウルフ!」

 

墓地へクレーンが降りていき、鉄で作られたオオカミを捕まえると地上へと連れてきた。

 

ギガテック・ウルフ 攻撃力1200

 

「そして手札から魔法カード、融合を発動だ!」

 

「融合…早速来たか」

 

「俺は手札のキャノン・ソルジャーとフィールドのギガテック・ウルフで融合!全てを発射する戦士よ、鉄屑のオオカミと一つとなり新たな力を手に入れろ!融合召喚!その射撃で敵を射ぬけ、迷宮の魔戦車!」

 

青色で染められた機体に赤色のドリルがつけられた戦車が出陣した。

 

迷宮の魔戦車 攻撃力2400

 

「なるほど…確かに融合を使いこなしているようだな」

 

「悪いけどこのターンで押し切らせて貰うぜ!バトルだ!トライフォースでサイバー・ドラゴンに攻撃!トライフォースは炎属性をシンクロ素材にした場合、戦闘で破壊した相手モンスターの攻撃力分のダメージを与える!」

 

「悪く無い一手だが、まだ甘い!トラップ発動、アタック・リフレクター・ユニット!サイバー・ドラゴンをリリースすることでデッキよりサイバー・バリア・ドラゴンを特殊召喚する!」

 

相川が発動したトラップから反射板が出てきて、サイバー・ドラゴンへ光を反射する。するとサイバー・ドラゴンの姿が光によってコーティングされ、より強靭なものとなった。

 

サイバー・バリア・ドラゴン 守備力2800

 

「う…守備力2800じゃ倒せねえか。ターンエンドだ!」

 

コナミ LP4000

 

フィールド 『A・ジェネクス・トライフォース』(攻撃表示) 『迷宮の魔戦車』(攻撃表示)

 

セット1

 

手札1

 

「本官のターン、ドロー!本官はサイバー・ドラゴン・コアを召喚する!」

 

数珠のように球形の機械のパーツが繋げられたロボットが現れる。

 

サイバー・ドラゴン・コア 攻撃力400

 

「サイバー・ドラゴン・コアの召喚に成功したことでデッキよりサイバーカード、サイバー・リペア・プラントを手札に加える。…ところでコナミよ、お前は融合召喚に対してどのような想いを抱く?」

 

いきなり真剣な表情で質問する相川に戸惑うもここはちゃんと答えを示す必要があると感じ、コナミも真面目に答える。

 

「そうだな…。モンスターとモンスターの力を合わせて戦うことが出来る…俺にとっての新しい可能性だな」

 

「なるほどな。…だが、モンスターとモンスターの力を合わせるだけなら融合召喚でなくともシンクロ召喚もまた同じだ」

 

「あ…!」

 

今のコナミの場にいるモンスター、シンクロモンスターと融合モンスター。どちらも違う呼び方で呼ばれたモンスターだがモンスターの力を合わせて呼ばれたという点では共通している。

 

「モンスターの力を合わせる、それは入り口に過ぎない。ここから先へ進むにはどの召喚方法で力を合わせるかでは無い。いかにしてモンスターたちの力をさらに高めることの出来る力の合わせ方を探れるかだ。事実、先ほどの彼は未知なるシンクロドラゴンを呼び出しその力で機皇帝を倒してみせた。シンクロキラーであるはずの機皇帝をさらなるシンクロの高みで超えて見せたのだ」

 

「う…確かにな」

 

「見せてやろう。本官のたどりついたさらなる融合の高みを!本官はフィールドでサイバー・ドラゴンとして扱われるサイバー・ドラゴン・コアで融合召喚を行う!」

 

フィールドに渦が発生し、サイバー・ドラゴン・コアが取り込まれていく。

 

「融合召喚…!?融合召喚のためには素材モンスターを融合するための融合カードが必要なはずだ!」

 

「この融合召喚をとり行う場合…融合カード無しで融合召喚を行える!」

 

「な…何だって!そんなのありかよ!」

 

「驚くのはまだ早いぞ。フィールドを見てみろ!」

 

ディアブロ達との戦いでA・ボムが吸い込まれていったようにコナミの場のトライフォースや迷宮の魔戦車が取り込まれていく。

 

「俺のモンスターが吸い込まれていく!さっきのデュエルもそうだった。一体何が起きてるんだ…。これが融合召喚なら自分の手札やフィールドのモンスターで融合を行うはずなのに…!?」

 

「ふ…いいだろう。種明かしといこう。サイバー流継承者に伝えられし秘術をな。サイバー・ドラゴンがフィールドにいる時、場の機械族モンスターを融合素材として取り込み、融合カード無しで融合召喚を行うことが出来る!そして…この場合のフィールドとはお前のフィールドも含む!」

 

「何だって…!?」

 

相川のサイバー・バリア・ドラゴンも渦へと混ざり1つの存在として成り代わっていく。生まれ出でたのは4つ首の機械龍だった。

 

「融合召喚!出でよ、キメラテック・フォートレス・ドラゴン!」

 

キメラテック・フォートレス・ドラゴン 攻撃力4000

 

「機皇帝すらも素材とし、自らの糧とすることで機皇帝を消し去った上で自分のモンスターをさらなる高みへと押し上げる。それが本官の出した…機皇帝への答えだ!」

 

通常の融合召喚をはるかに超えた融合召喚によって現れた機械龍に相川のこのモンスターにかける思いを感じ、コナミは気圧され言葉を失ってしまっていた。

 




チームセキュリティの試合は風間さんのカードのあまりの少なさにカットせざるをえなかった…。
非力な私を許してくれ…!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。