遊戯王5D'sタッグフォース 満足の意志を継ぐ者   作:ゾネサー

55 / 72
休息回。…に見せかけた核心回?


特別な力なんてない

チームネオサティスファクションとチームラグナロクの試合が終わった翌日、会場ではチーム5D'sのメンバーが決勝進出への切符をかけて戦っていた。全国の強豪が集まるWRGPの準決勝の試合、5D'sのメンバーは苦戦しておりラストホイーラーの遊星にバトンが渡された。

 

遊星は追い詰められながらも諦めることなく戦い、彼の進化の証、アクセルシンクロモンスター…シューティング・スター・ドラゴンを呼び出し、最後には勝利を収めた。

 

「あれが遊星の新しいシンクロモンスター…。何度見てもやっぱりすげえなあ」

 

応援席で5D'sを応援していたコナミは帰路につく。その帰り道、コナミは巨大な建物を見かけた。

 

「でけえ建物だな。サテライトにはあんな立派な建物なかったぜ。…ん?」

 

その建物から見知った顔が出てきた。

 

「あれ?恵じゃないか?」

 

「…コナミ」

 

デュエルアカデミアの制服に身を包んだ銀髪の生徒、レイン恵だった。

 

「おう。コナミだ。元気にやってるか?」

 

「元気…という基準は不明瞭だけど上手くやっている。あなたとのデュエルをきっかけにゆまさんを始めとして7名の生徒と友達という関係になった」

 

「そりゃ良かったな」

 

「…。あなたは…?」

 

「え?」

 

「あなたは何か変化があった?」

 

レイン恵は以前コナミが融合がシンクロキラーの機皇帝への答えと言っていた時と比べてコナミに変化があることを感じ取っていた。

 

「そうだな…昨日ハラルドと話した時かな。俺の中でどう戦うか決心がついたんだ。…あ、俺WRGPに参加してるんたぜ」

 

「それは…知っている。ネオ童実野シティの住人ならばWRGPでベスト4に残ったチームを90%以上が答えられる。あなたはネオサティスファクションの一員。…コナミ、私と久しぶりにデュエルをして欲しい。全力で」

 

「俺とデュエルを?いいぜ、やろうか!」

 

「デュエル!」 「…デュエル」

 

(あなたの出した答え。それは私達の希望となるか。…それを見極める)

 

デュエルディスクが先攻をランダムに選出する。

 

「俺のターンからだ。ドロー!早速行くぜ!魔法カード、融合を発動!」

 

「…!融合…」

 

「俺は手札のキャノン・ソルジャーとギガテック・ウルフを融合!全てを発射する戦士よ、鉄屑のオオカミと一つとなり新たな力を手に入れろ!融合召喚!その射撃で敵を射ぬけ、迷宮の魔戦車!」

 

青色にコーティングされた機体に赤いドリルが取り付けられた戦車がフィールドに出陣した。

 

迷宮の魔戦車 攻撃力2400

 

「融合…。以前も最後はそのモンスターで決着をつけた。やはりそれがあなたの力?」

 

「どうかな…。デュエルを進めれば分かると思うぜ。俺は永続魔法、機甲部隊の最前線(マシンナーズ・フロントライン)を発動してターンエンドだ!」

 

コナミ LP4000

 

フィールド 『迷宮の魔戦車』(攻撃表示)

 

セット0 『機甲部隊の最前線』

 

手札2

 

「…ドロー。あなたの言葉を信じて今はデュエルを遂行する。永続魔法、ミイラの呼び声を発動。このカードは私のフィールドにモンスターがいない時、手札からアンデットモンスター1体の特殊召喚を可能とする。私はこの効果を適用し、ゴブリンゾンビを呼び出す」

 

体の肉が溶け、骨格のみで体が成り立っているゾンビが地面から這い出てくる。

 

ゴブリンゾンビ 攻撃力1100

 

「さらにこのモンスターをリリース。…アドバンス召喚。来て、冥界の魔王 ハ・デス」

 

ゾンビが贄として捧げられていき、冥界と時空が繋がり魔王が降臨した。左手にはワイングラスを持っており、余裕そうに佇んでいる。

 

冥界の魔王 ハ・デス 攻撃力2450

 

「さらにゴブリンゾンビがフィールドから墓地へ送られたことでその効果によりデッキから守備力1200以下のアンデットモンスターを手札に。私が加えるのは守備力800の馬頭鬼(めずき)

 

「1ターンで迷宮の魔戦車を超えるモンスターを呼んだ上に、後続まで用意したか…相変わらず隙がないな恵!」

 

「…まだ戦いは始まったばかり。先にモンスターを失った方が不利なのは当然。出来るだけその事態を避けるのも当然。…バトル。冥界の魔王 ハ・デスで迷宮の魔戦車を攻撃」

 

ハ・デスの呪いが戦車へと降りかかり、戦車が不自然な爆発を引き起こして大破してしまった。

 

コナミ LP4000→3950

 

「うっ…だけどこのタイミングで機甲部隊の最前線の効果を使うぜ!俺の機械族モンスターが戦闘で破壊された時、1ターンに1度デッキからそのモンスターと同じ属性の機械族で、そのモンスターより攻撃力が低いモンスターを特殊召喚できる!破壊された迷宮の魔戦車は闇属性!同じく闇属性のブローバック・ドラゴンを特殊召喚だ!」

 

前線の戦力を減らすまいと援軍の機械竜が駆けつけてきた。

 

ブローバック・ドラゴン 攻撃力2300

 

「…!私は1枚のカードを伏せる。これでターンを終了」

 

レイン恵 LP4000

 

フィールド 『冥界の魔王 ハ・デス』(攻撃表示)

 

セット1 『ミイラの呼び声』

 

手札3

 

「俺のターン!冥界の魔王 ハ・デスを選択してブローバック・ドラゴンの効果を発動するぜ!今から舞う3枚のコイントスの内、2枚以上が表ならそいつは破壊される!」

 

フィールドに現れた3枚のコインが天高く飛ばされる。やがてコインは地面へと落ち、カランカランという音と共に結果を指し示した。

 

「嘘…。全部表。確率にして8分の1を引き当てた…!」

 

「よし!ブローバック・ドラゴン、射撃開始だ!」

 

ブローバック・ドラゴンの口が開き、中から銃口を覗かせた。鋭い弾丸が放たれ、冥界の魔王を葬りさった。

 

「でも…まだ想定内。1000ポイントのライフを払い、トラップ発動。魂の綱。私のフィールドのモンスターが効果で破壊され墓地へ送られた時に発動可能。デッキからレベル4モンスター、ピラミッド・タートルを守備表示で特殊召喚する」

 

冥界の魔王が沈んでいった地面からピラミッドを背負った亀が浮いてきた。

 

レイン恵 LP4000→3000

 

ピラミッド・タートル 守備力1400

 

「だけどまだバトルが残ってるぜ!ブローバック・ドラゴンでピラミッド・タートルを攻撃!」

 

ブローバック・ドラゴンの放った弾丸がピラミッドを貫いた。

 

「私はピラミッド・タートルの効果を発動する。戦闘で破壊され、墓地へ送られた時にデッキから守備力2000以下のアンデットモンスターを特殊召喚出来る。私が呼び出すのは守備力が2000の…龍骨鬼」

 

ピラミッドが崩れていくとそこに眠っていた偉人の骨が怒りを露わにし、骨が集まっていき龍を(かたど)ったモンスターへと化けてしまった。

 

龍骨鬼 攻撃力2400

 

「げっ…!モンスターを倒したのにブローバック・ドラゴンより攻撃力が高いモンスターが出て来ちまった…!」

 

「今の攻撃は…少し迂闊」

 

「みてえ…だな。俺はこれでターンエンドだ!」

 

コナミ LP3950

 

フィールド 『ブローバック・ドラゴン』

 

セット0 『機甲部隊の最前線』

 

手札3

 

「…ドロー。私は馬頭鬼を召喚する」

 

馬の頭をした獄卒鬼のリーダーが斧を振り回しながら出てきた。

 

馬頭鬼 攻撃力1700

 

「ブローバック・ドラゴンの効果は厄介…。目標をあのモンスターに定めて…バトル。龍骨鬼でブローバック・ドラゴンに攻撃」

 

龍骨鬼はブローバック・ドラゴンをめがけて、供え物として置かれていた動物の骨から作られたハンマーを振り下ろした。その一撃は凄まじく、ブローバック・ドラゴンの首が180度捻転してしまった。

 

コナミ LP3950→3850

 

「ブローバック・ドラゴン…!だけど機甲部隊の最前線の効果が発動しているぜ!デッキからブローバック・ドラゴンより攻撃力の低い闇属性・機械族のモンスターを特殊召喚だ!俺が呼ぶのはこいつだ!振り子刃の拷問機械!」

 

下半身が可動式の刃となって揺れているロボットが援軍として現れた。

 

振り子刃の拷問機械 攻撃力1750

 

「…馬頭鬼では僅かに攻撃力が足りない。私はこのままターンを終了」

 

レイン恵 LP3000

 

フィールド 『龍骨鬼』(攻撃表示) 『馬頭鬼』(攻撃表示)

 

セット0 『ミイラの呼び声』

 

手札3

 

「俺のターン、ドロー!よし…チューナーモンスター、トラスト・ガーディアンを召喚する!」

 

体にピンク色の羽が生えた小さな天使がフィールドを舞う。

 

トラスト・ガーディアン 攻撃力0

 

「チューナーモンスター…やはりシンクロを」

 

「俺はレベル6の振り子刃の拷問機械とレベル3のトラスト・ガーディアンをチューニング!白銀の翼はためかせ敵を魅了しろ!シンクロ召喚!降臨せよ、蒼眼の銀龍!」

 

澄んだ青の瞳を持つドラゴンが雪色の翼を羽ばたかせ、ゆっくりとフィールドに降りて来た。

 

蒼眼の銀龍 攻撃力2500

 

「銀龍が特殊召喚に成功したことで銀龍は次の相手ターンのエンドフェイズまで効果の対象にならず、カードの効果では破壊されねえ!」

 

(今度はシンクロ…いや、精霊界のモンスター。あなたの力は融合ではなく精霊界のモンスターの力ということ?)

 

「バトルだ!銀龍で馬頭鬼に攻撃!白銀のバーストストリーム!」

 

銀龍の口にエネルギーが集約されていき、1つの大きなエネルギーとなるとエネルギー弾として馬頭鬼へと放たれ、馬頭鬼の体に触れた瞬間爆散した。

 

レイン恵 LP3000→2200

 

「う…ダメージ小。問題は無し」

 

「俺はこれでターンエンドだ!来い、恵!」

 

コナミ LP3850

 

フィールド 『蒼眼の銀龍』(攻撃表示)

 

セット0 『機甲部隊の最前線』

 

手札3

 

「…ドロー。あのドラゴンを倒すには…。私はチューナーモンスター、ペインペインターを召喚」

 

痛みを表現することを得意としたやや小太りの芸術家が紫色のペンキのついた筆で自身を塗り替えながら現れた。

 

ペインペインター 攻撃力400

 

(破滅の象徴…シンクロ召喚。私達の世界はこの召喚方法を追い求め続けた人々の欲を危険だと判断したモーメントに滅ぼされた。だからこそ私達はモーメントエネルギーでサーキットを完成させ、この街を滅ぼす。そうすればモーメントが消えることでシンクロ召喚は消え去り…私達の世界は助かるから)

 

「墓地の馬頭鬼の効果を発動。このモンスターを除外することで墓地のアンデットモンスター、ゴブリンゾンビを復活させる」

 

「さすがゾンビ…倒しても復活して来やがるか」

 

墓穴に埋められた骨が再び動き出し、ゾンビとして活動を再開する。

 

ゴブリンゾンビ 攻撃力1100

 

「ペインペインターはフィールドにいる限りゾンビキャリアとして扱われる。私はレベル4のゴブリンゾンビにレベル2のゾンビキャリアをチューニング。2つの魂が魔王復活の贄となる。…シンクロ召喚。来て、蘇りし魔王ハ・デス」

 

2体の魂が捧げられると墓場へと埋葬されていた冥界の魔王が復活した。

 

蘇りし魔王 ハ・デス 攻撃力2450

 

「さらにゴブリンゾンビがフィールドから墓地へ送られたことでデッキから守備力200のゾンビキャリアを手札へ」

 

「恵もシンクロ召喚を決めてきたか…だけど攻撃力は銀龍の方が上だぜ!」

 

「勿論分かっている。永続魔法、奇跡のピラミッドを発動。私のフィールドのアンデットモンスターの攻撃力はあなたのフィールドのモンスター1体につき200ポイントアップする」

 

上空から逆さのピラミッドが出現し、アンデットモンスターに力を分け与えていった。

 

龍骨鬼 攻撃力2400→2600

蘇りし魔王 ハ・デス 攻撃力2450→2650

 

「う…あっさり超えられちまった!」

 

「バトル。行って、龍骨鬼」

 

再び骨で作られたハンマーを振るい、ドラゴンを叩き落とそうとする。

 

「トラスト・ガーディアンをシンクロ素材にしたモンスターは1ターンに1度破壊されねえ!この効果を使用した後、銀龍の攻撃力は400下がっちまうけどな…」

 

「だけどダメージを免れることは出来ない」

 

ガーディアンの加護によって銀龍はハンマーから身を守ることに成功した。

 

コナミ LP3850→3750

 

銀龍 攻撃力2500→2100

 

「そしてまだ攻撃は残っている。蘇りし魔王 ハ・デスで攻撃」

 

銀龍は呪いをかけられてしまい、飛ぶことを封じられてしまう。ハ・デスはドラゴンの着地点を亜空間へと繋げることで銀龍を消し去ってしまった。

 

「すまねえ銀龍…!」

 

コナミ LP3750→3200

 

「あなたのモンスターがいなくなったことで奇跡のピラミッドの効果は一旦消える」

 

龍骨鬼 攻撃力2600→2400

蘇りし魔王 ハ・デス 攻撃力2650→2450

 

「俺の場にモンスターが増えたらまた攻撃力は上がっちまうってことか…」

 

(それだけではない。奇跡のピラミッドは1度だけアンデットモンスターの身代わりにすることができる。次のターン、少なくともどちらかのモンスターが生き残る可能性は高い。そして次の私のターンに手札のゾンビキャリアとシンクロすれば私のエースモンスター、ダークエンド・ドラゴンを呼び出すことが出来る。もう…あなたに希望はない)

 

「ターン終了」

 

レイン恵 LP2200

 

フィールド 『龍骨鬼』(攻撃表示) 『蘇りし魔王 ハ・デス』

 

セット0 『ミイラの呼び声』 『奇跡のピラミッド』

 

手札3

 

「俺のターン。…ドロー!…行くぜ、恵。相手フィールドにのみモンスターがいる時、レベル・ウォリアーはレベル4として特殊召喚することが出来る!」

 

赤いマントに赤いスーツをまとったヒーローがフィールドへと見参した。

 

レベル・ウォリアー 守備力600

 

「そしてチューナーモンスター、ジェネクス・コントローラーを召喚するぜ!」

 

「…!あなたのシンクロの核となるカード…」

 

頭の左右にアンテナが付いたロボットがフィールドへと降り立った。

 

ジェネクス・コントローラー 攻撃力1400

 

「俺はレベル4のレベル・ウォリアーにレベル3のジェネクス・コントローラーをチューニング!3つのエレメントを司るものよ、まばゆき希望を胸に明日への扉を開け!シンクロ召喚!輝け、A(アーリー)・ジェネクス・トライフォース!」

 

「希望…?」

 

ジェネクス・コントローラーがアンテナから電波を飛ばすと戦士の体が変貌していき、人型のロボットへと成り代わった。中枢コアにはジェネクス・コントローラーが転送され、突き出した右手にある3つのランプの内、白色の光が発光した。

 

A・ジェネクス・トライフォース 攻撃力2500

 

「そして光属性をシンクロ素材にしたトライフォースの効果を発動!1ターンに1度、墓地の光属性モンスターを1体裏側守備表示で特殊召喚することが出来る!」

 

「あなたの墓地の光属性。該当モンスターは2体、1体はシンクロ素材に使われたレベル・ウォリアー。もう1体は…」

 

「蘇れ!蒼眼の銀龍!」

 

思わず目をつぶってしまうほどの眩しい光とともに白銀の翼を持つドラゴンが蘇る。地面へと降り立つと、カードの裏へと隠れていった。

 

蒼眼の銀龍(裏側守備表示) 守備力3000

 

(シンクロモンスターが2体…まさか不動遊星の使うアクセルシンクロを…?)

 

「2体のシンクロモンスター…遊星ならアクセルシンクロするんだろうな。だけど…俺には勿論そんなことは出来ねえ」

 

「…!」

 

「おっと…アクセルシンクロって言っても分からないか。まあ特別なシンクロ召喚らしいぜ。…でも俺には特別な力なんてない。融合だって相川に敵わなかったし、銀龍やエンシェント・ホーリーはせいれ…借りてるものだからな」

 

「なら何故…あなたはそんな迷いのない顔をしているの?」

 

「昨日ハラルドと試合の後に話したんだ。色々話したけど…俺が気になったのはあいつは最初から神に認められていたわけじゃないってことだ。ハラルドはデュエル巡礼の旅に出て世界がどんな状況に置かれているかをその目で見たり…色々苦労してやっとオーディンに認められたらしい」

 

「…」

 

「ドラガンやブレイブもそうだった。そして…多分みんなそうなんだ。初めから特別な力を持つ奴なんていやしない。だからこそ努力するんだ。それに気づいて初めて分かった。大事なのは特別な力を持つことじゃない、自分が進化するために努力し続けることだ!」

 

「…あ」

 

(私達の世界の人々はただひたすらにシンクロ召喚…特別な力を振るっていた。努力を怠らなかったのはごく一部の人達だけ。…モーメントは人の感情に反応する。危険だと判断されたのは努力を怠り、ただ特別な力を求める人々の欲望。もし彼の思考が後世へと伝われば…?)

 

「シンクロキラーの機皇帝…俺は今までそいつを意識して色々努力をしてきた。でも…実は俺はあいつに感謝してるんだ。機皇帝がいなかったらシンクロモンスターの力を合わせるなんて考えなかったと思うからな」

 

「…。そう…なの」

 

「おっと…悪い。恵にとっては意味が分かんねえよな。忘れてくれ。デュエルを続けるぜ」

 

「…!奇跡のピラミッドの効果で私のアンデットモンスターの攻撃力が上昇する」

 

ピラミッドがコナミのモンスターのエネルギーを吸い取り、アンデットモンスターへと分け与えていく。

 

龍骨鬼 攻撃力2400→2800

蘇りし魔王 ハ・デス 攻撃力2450→2850

 

「あなたのトライフォースの攻撃力は2500。このままターンを終了させるしかない」

 

「それはどうかな?俺はトライフォースと銀龍の力を合わせて恵に勝つぜ」

 

「…どうやって?」

 

「行くぜ…これが俺の新しい答え!俺は銀龍とトライフォースをリリースする!」

 

「…!?」

 

「古より封印されし悪魔よ、2体を合わせた力をその身で具現せよ!来てくれ…真魔獣 ガーゼット!」

 

2体の生命エネルギーが1つの魂を合成し、次第に形を成していく。エネルギーが広がっていくと、翼を生やし、鍛え上げられた腕を引き継いだ新たな生命が形成された。

 

真魔獣 ガーゼット 攻撃力0

 

龍骨鬼 攻撃力2800→2600

蘇りし魔王 ハ・デス 攻撃力2850→2650

 

「これは…」

 

「真魔獣ガーゼットの攻撃力はリリースしたモンスターの元々の攻撃力の合計になる!」

 

「銀龍の攻撃力、トライフォースの攻撃力共に2500。…つまり」

 

「攻撃力は5000になる!」

 

新たに生まれた生命は受け継がれたエネルギーをその身に受け、巨大な体へと進化していった。

 

真魔獣 ガーゼット 攻撃力0→5000

 

「…これがあなたの答え」

 

レイン恵は感情を持たない。だが、自分のデータから予測できなかったこの展開に対してデュエルが楽しいという感情が芽生えた…そんな気がした。

 

「バトルだ!真魔獣 ガーゼットで蘇りし魔王 ハ・デスに攻撃!ユニティ・フォース!」

 

巨大な体から放たれる一撃は重く、魔王を一瞬で消し飛ばしてしまった。レイン恵がこの攻撃を受ける時、コナミからは笑っているように見えたという。

 

レイン恵 LP2200→0

 

デュエルの決着がつき、コナミがレイン恵の近くに行こうとした時、コナミに連絡が入った。電話をかけたのは遊星。ネオサティスファクションのメンバーをスタジアムに集め、ニューワールドについて互いに持っている情報を交換したいという内容をコナミに伝えてきた。コナミはそれを了承し、電話を切った。

 

「悪い恵。今から用事が出来ちまった。お前とのデュエル楽しかったぜ。またやろう!」

 

「…分かった。また…あなたとデュエルがしたい」

 

「おう!じゃあな!」

 

コナミは幸子と鬼柳に連絡をつけながら、スタジアムへと向かっていった。その様子を見た後、レイン恵は逆方向に踵を返し彼女の行くべきところへと向かっていった。後ろに佇む建物、アルカディアムーブメントとの距離を広げながら。

 




ちなみにコナミ君のデッキは通常モンスター多めですが、他にも機械族多めに作られています。
サテライトはジャンクパーツやスクラップなど機械系のイメージが強いのでそのイメージに合うような感じにしました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。